JP3047289B2 - シュガークラフト - Google Patents

シュガークラフト

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JP3047289B2 JP9331099A JP33109997A JP3047289B2 JP 3047289 B2 JP3047289 B2 JP 3047289B2 JP 9331099 A JP9331099 A JP 9331099A JP 33109997 A JP33109997 A JP 33109997A JP 3047289 B2 JP3047289 B2 JP 3047289B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュガーペーストやア
イシングを用いてウエディングケーキやアニバーサリー
ケーキ、バースデイケーキ等のデコレーション、あるい
は、様々な造形の装飾品の制作を行うシュガークラフト
に係り、さらに詳しくは、優れた保形性を有すると同時
に、ナイフで切ることのできる程度の硬さを有するシュ
ガークラフトに関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、砂糖を主体とするシュガー
ペーストやアイシングを用い、ウエディングケーキやア
ニバーサリーケーキ、バースデイケーキ等にデコレーシ
ョンを施したり、あるいは、様々な造形の装飾品の制作
を行うシュガークラフトが知られている。
【0003】上記シュガークラフトは、粉砂糖、ゼラチ
ン、水、トラガカントガム等を材料とするシュガーペー
ストあるいは粉砂糖、水、卵白及びレモン汁等の酸性の
液体を材料とするアイシングを用いて、様々なケーキ
(ウエディングケーキ等)にデコレーションを施した
り、様々な装飾や造形を形成するものであり、シュガー
ペーストやアイシングの最初は軟らかく、時間が経過す
るにつれて乾燥して硬くなる性質を利用して繊細で華や
かな造形を形成するものである。
【0004】そして、上記シュガークラフトは、砂糖を
主体とするシュガーペーストやアイシングを用いている
ので、シュガークラフト自体を食することができ、特
に、シュガークラフトでデコレーションされたウエディ
ングケーキは、外観が繊細で華やかであると同時に、食
べることができるので、外観のみが重視され、殆どの部
分がケーキではない以前のウエディングケーキに替わる
ものとして注目され、その需要も高まってきている。
【0005】そして、図4に示したように、上記シュガ
ークラフトによってデコレーションされたウエディング
ケーキ41は、フルーツケーキ等の土台となるケーキの
表面をシュガーペーストあるいはアイシングで覆ったケ
ーキ本体42にシュガーペーストあるいはアイシングに
よる装飾43を施したり、シュガーペーストあるいはア
イシングで形成した花飾り44や人形45等のオーナメ
ントを飾り付ける等のデコレーションを施すことによっ
て制作されるものである。
【0006】ところで、上記シュガークラフトによって
デコレーションされたウエディングケーキ41は、時間
が経過するにつれて乾燥して硬くなるシュガーペースト
やアイシングを用いているために最終的には陶器のよう
に硬く固まってしまい、ナイフで切ることが困難なの
で、結婚披露宴のセレモニーとして行われるケーキカッ
トの際には、ケーキにナイフを置くだけか、あるいは、
図4に示したように、ケーキカットを行う部分51をあ
らかじめカットしておくと共に、リボン52等でその位
置が明らかになるようにしておき、その部分にナイフを
入れることが行われている。
【0007】さらに、上記シュガークラフトによってデ
コレーションされたウエディングケーキは、ケーキカッ
トのセレモニーが終了した後、小さく切り分けられ、結
婚披露宴の参加者や結婚披露宴に参加できなかった近親
者や友人、知人に配られるものであるが、この場合も、
シュガークラフトの部分をナイフで切ることが困難なの
で、シュガークラフトの部分を土台となるケーキから剥
がし、ケーキとシュガークラフトの部分を別々に切り分
けているものである。
【0008】一方、砂糖が用いられるあんやクリーム、
シロップ、調味液(ソース、たれ、めんつゆ等)の食品
の味をまろやかにすると共に、舌触りをなめらかにする
転化糖酵素が知られており、上記転化糖酵素は、ぶどう
糖と果糖が結合してなる砂糖(ショ糖)に添加すること
によって、砂糖を構成するぶどう糖とショ糖を別々に分
ける働きをする酵素であり、あんやクリーム等の乾燥す
ると硬くなりやすい食品の柔らかさを保つことも知られ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記シュガークラフト
によってデコレーションされたウエディングケーキは、
外観が繊細で華やかであると同時に、殆どの部分を食べ
ることができるという以前のウエディングケーキにはな
い特徴を有しているものであるが、シュガークラフトに
よってデコレーションされたウエディングケーキの場
合、シュガークラフトの有する性質(陶器のように硬く
固まる)のため、結婚披露宴のセレモニーとして行われ
るケーキカットの際に、新郎新婦がウエディングケーキ
を実際にナイフで切ることができず、これを不満に思う
新郎新婦も少なくなかった。
【0010】さらに、ケーキカットのセレモニーが終了
したウエディングケーキは、結婚披露宴の参加者や結婚
披露宴に参加できなかった近親者や友人、知人に配るた
めに小さく切り分けられるものであるが、ウエディング
ケーキを切り分ける際に、シュガークラフトの部分を土
台となるケーキから剥がす必要があるため、手間がかか
ると共に、見た目が悪くなってしまうものであった。
【0011】そこで、上記の不具合を解消するために、
シュガークラフトに用いるシュガーペーストやアイシン
グが陶器のように硬く固まらないようにする工夫が求め
られるが、シュガーペーストやアイシングが柔らかい
と、シュガーペーストやアイシングを用いて形成される
シュガークラフトの形状が安定せず、装飾や造形に変形
やゆがみが生じ、繊細で華やかであるシュガークラフト
の美しさが損なわれてしまう恐れがあり、また、シュガ
ークラフトが硬いことは、伝統的なものとして考えられ
ているため、シュガークラフトに用いるシュガーペース
トやアイシングがほどよい硬さに固まるようにする工夫
は実際には行われておらず、上記転化糖酵素をシュガー
ペーストやアイシングに添加することも同様に考慮され
ていなかった。
【0012】
【発明の目的】よって、本発明の目的とする所は、上述
の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであっ
て、シュガークラフトによって形成された装飾や造形に
変形やゆがみが生じず、繊細で華やかな美しさを保つこ
とができる保形性を有すると同時に、ナイフを使って切
ることのできる硬さを有するシュガークラフトを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は、粉砂糖、ゼラチン、水、トラガカントガム等を
材料とし、水でもどしたゼラチンに、粉砂糖とトラガカ
ントガムを混合したものを加え、これらの材料を良く練
り合わせた後、一晩ねかせることによって粘土状(ペー
スト状)に成されるシュガーペーストを用いてウエディ
ングケーキやアニバーサリーケーキ、バースデイケーキ
等のデコレーション、あるいは、様々な造形の装飾品の
制作を行うシュガークラフトに於て、上記シュガークラ
フトに用いられるシュガーペーストに対し、シュガーペ
ーストを作る過程で転化糖酵素を添加したことを特徴と
し、しかも、上記シュガークラフトに用いられるシュガ
ーペーストに対して添加される転化糖酵素の添加量がシ
ュガーペーストを作るために使用される粉砂糖の重量部
で0.001パーセントであることを特徴とするシュガ
ーペーストである。
【0014】また、粉砂糖、水、卵白等及びレモン汁等
の酸性の液体を材料とし、粉砂糖と水と卵白を混合する
と共に、必要に応じてレモン汁等の酸性の液体を加え、
これらを泡立てることによってクリーム状に成されるア
イシングを用いてウエディングケーキやアニバーサリー
ケーキ、バースデイケーキ等のデコレーション、あるい
は、様々な造形の創作を行うシュガークラフトに於て、
上記シュガークラフトに用いられるアイシングに対し、
アイシングを作る過程で転化糖酵素を添加したことを特
徴とし、しかも、上記シュガークラフトに用いられるア
イシングに対して添加される転化糖酵素の添加量がアイ
シングを作るために使用される粉砂糖の重量部で0.0
01パーセントであることを特徴とするシュガークラフ
トである。
【0015】
【作用】本発明は、上記技術的手段より成り、シュガー
クラフトに用いられるシュガーペーストに対して、シュ
ガーペーストを作る過程で転化糖酵素を添加しているの
で、シュガークラフトに用いられるシュガーペーストが
陶器のように硬く固まってしまうことが防止され、シュ
ガーペーストを用いたシュガークラフトによって形成さ
れる装飾や造形に変形やゆがみが生じにくく、繊細で華
やかな美しさを保つことができる保形性を有すると同時
に、ナイフを使って切ることができる適度な硬さを有し
てなるシュガークラフトを提供でき、ナイフで切ること
のできるシュガーペーストでデコレーションされたウエ
ディングケーキが得られるものである。
【0016】しかも、上記シュガークラフトに用いられ
るシュガーペーストに対して添加される転化糖酵素の添
加量をシュガーペーストを作るために使用される粉砂糖
の重量部で0.001パーセントとすることによって、
優れた保形性を有すると同時に、ナイフを使って切るこ
とができる理想的な硬さを有するシュガークラフトを提
供できる。
【0017】また、シュガークラフトに用いられるアイ
シングに対して、アイシングを作る過程で転化糖酵素を
添加しているので、シュガークラフトに用いられるアイ
シングが陶器のように硬く固まってしまうことが防止さ
れ、アイシングを用いたシュガークラフトによって形成
される装飾や造形に変形やゆがみが生じにくく、繊細で
華やかな美しさを保つことができる保形性を有すると同
時に、ナイフを使って切ることのできる適度な硬さを有
してなるシュガークラフトを提供でき、ナイフで切るこ
とができるアイシングでデコレーションされたウエディ
ングケーキが得られるものである。
【0018】しかも、上記シュガークラフトに用いられ
るアイシングに対して添加される転化糖酵素の添加量を
アイシングを作るために使用される粉砂糖の重量部で
0.001パーセントとすることによって、優れた保形
性を有すると同時に、ナイフを使って切ることのできる
理想的な硬さを有するシュガークラフトを提供できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のシュガークラフトの実施例を
説明する。本発明は、ウエディングケーキやアニバーサ
リーケーキ、バースデイケーキ等のデコレーション、あ
るいは、様々な造形の装飾品の制作を行うシュガークラ
フトであって、優れた保形性を有すると同時に、ナイフ
で切ることのできる硬さを有するシュガークラフトを提
供するものであり、シュガークラフトに用いられるシュ
ガーペーストあるいはアイシングに対して、それらを作
る過程で転化糖酵素を添加したものである。
【0020】そして、本実施例では、シュガークラフト
によってウエディングケーキのデコレーションを行う場
合について説明するものであり、実施例1ではシュガー
ペーストを用いたシュガークラフトによってウエディン
グケーキのデコレーションを行う場合について、実施例
2ではアイシングを用いたシュガークラフトによってウ
エディングケーキのデコレーションを行う場合について
説明している。
【0021】実施例1:シュガーペーストを用いたシュ
ガークラフトによってウエディングケーキのデコレーシ
ョンを行う場合。 先ず、以下の材料を用意する。 水(図中符号1)60cc ゼラチン(図中符号2)7g 粉砂糖(図中符号4)450g 転化糖酵素(図中符号5)4.5mg;重量部で粉砂糖
(450g)の0.001パーセント トラガカントガム(図中符号6)7g
【0022】次いで、上記の材料を用い、以下の手順で
シュガーペーストを作る。 手順1:水1にゼラチン2を加えて浸し(図中符号1
1)、水1でゼラチン2をもどす。 手順2:水1でもどしたゼラチン2を加熱(湯せん)し
て透明になるまで溶かし(図中符号12)、ゼラチン液
10を作る。 手順3:ゼラチン液10に転化糖酵素5を添加する(図
中符号14)。
【0023】手順4:粉砂糖4にトラガカントガム6を
混合する(図中符号16)。 手順5:転化糖酵素5が添加されたゼラチン液10に、
粉砂糖4とトラガカントガム6を混合したものを加え
(図中符号17)、よく練り合わせる(図中符号1
8)。 手順6:ベトつかなくなり表面にツヤが出てきたら練り
合わせるのをやめ、ビニール袋に入れて密封し、一晩ね
かせる(図中符号20)。そして、上記手順1〜6によ
って粘土状(ペースト状)に成されたシュガーペスート
(図中符号21)が得られる。
【0024】次いで、上記手順1〜6によって得られた
粘土状(ペースト状)のシュガーペーストの一部を薄く
延ばし、土台となるケーキ(フルーツケーキ等)の表面
をカバーリングした後(図中符号22)、残りのシュガ
ーペーストを用いてデコレーションを行う(図中符号2
3)ことによって、シュガーペーストを用いたシュガー
クラフトによってデコレーションされたウエディングケ
ーキが形成される(図中符号24)。
【0025】そして、図3に示したように、上記の如く
制作されたウエディングケーキ41は、土台となるケー
キの表面をシュガーペーストによってカバーリングした
ケーキ本体42にシュガーペーストによる装飾43を施
したり、シュガーペーストで形成した花飾り44や人形
45等のオーナメントを飾り付ける等のデコレーション
を施してなるものである。
【0026】そして、上記シュガークラフトに用いられ
るシュガーペーストに対して、シュガーペーストを作る
過程で転化糖酵素が添加されていることにより、時間が
経過するにつれて乾燥して硬くなるシュガーペーストが
陶器のように硬くなることが防止される。
【0027】しかも、転化糖酵素の添加量を、シュガー
ペーストを作るために使用される粉砂糖の重量部で0.
001パーセントとしたことにより、シュガーペースト
が柔らかくなり過ぎず、理想的な硬さを有するシュガー
クラフトが形成され、シュガーペーストを用いたシュガ
ークラフトによって形成される装飾や造形に変形やゆが
みが生じにくく、繊細で華やかな美しさを保つことがで
きる優れた保形性を有すると同時に、ナイフを使って切
ることができる適度な硬さを有するシュガークラフトを
形成することができる。
【0028】その結果、ケーキカットのセレモニーの
時、シュガーペーストでデコレーションされたウエディ
ングケーキを実際にナイフで切る(図中一点鎖線46)
ことが可能となり、従来のシュガーペーストでデコレー
ションされたウエディングケーキ(図4)のように、ナ
イフで切る部分51を予め切っておく必要がなくなり、
シュガークラフトによってデコレーションされたウエデ
ィングケーキをケーキカットのセレモニーでナイフで実
際に切ることができないという新郎新婦の不満を解消で
きる。
【0029】さらに、ケーキカットのセレモニーが終了
したウエディングケーキを結婚披露宴の参加者や結婚披
露宴に参加できなかった近親者や友人、知人に配るため
に小さく切り分ける際に、シュガークラフトの部分を土
台となるケーキから剥がす必要がなくなるため、小さく
切り分ける際の手間が省けるとともに、見た目も良くな
るものである。
【0030】実施例2:アイシングを用いたシュガーク
ラフトによってウエディングケーキを制作する場合。先
ず、以下の材料を用意する。 粉砂糖(図中符号4)330g 転化糖酵素(図中符号5)3.3mg;重量部で粉砂糖
(330g)の0.001パーセント 乾燥卵白(図中符号7)10g 水(図中符号1)50cc レモン汁(図中符号9)小さじ1/4
【0031】次いで、上記の材料を用い、以下の手順で
アイシングを作る。 手順1:粉砂糖4と水1と乾燥卵白7を混合する(図中
符号31)。 手順2:粉砂糖4と水1と乾燥卵白7を混合したもの
に、レモン汁9を加え、混ぜ合わせる(図中符号3
2)。
【0032】手順3:粉砂糖4と水1と乾燥卵白7を混
合したものに、レモン汁9を加えたものをさらによく混
ぜ合わせ、よく練ることによって泡立て(図中符号3
3)、この泡立てたものに転化糖酵素5を添加する(図
中符号38)。 そして、手順1〜3によってクリーム状のアイシング
(図中符号34)が得られる。
【0033】次いで、上記手順1〜3によって得られた
クリーム状のアイシングの一部を用いて土台となるケー
キ(フルーツケーキ等)の表面にコーティングした後
(図中符号35)、残りのアイシングを用いてデコレー
ションを行う(図中符号36)ことによって、アイシン
グを用いたシュガークラフトによってデコレーションさ
れたウエディングケーキが形成される(図中符号37)
ものである。
【0034】そして、上記の如く制作されたウエディン
グケーキは、実施例1で示したシュガーペーストを用い
たシュガークラフトによってデコレーションされたウエ
ディングケーキと同様の特徴を備え、ケーキカットのセ
レモニーの時、シュガーペーストでデコレーションされ
たウエディングケーキを実際にナイフで切ることが可能
となるものである。
【0035】次に、本発明の実施例に対する比較例を示
す。以下に示した比較例は、実施例1のシュガーペース
トに対して行ったものであり、転化糖酵素を除くその他
の材料及びその分量並びに手順は、すべて同じ条件で行
ったものであるので、相違する部分についてのみ記載す
る。
【0036】比較例1:本比較例では、転化糖酵素を添
加しない場合、即ち、従来のシュガーペーストを示して
いる。 この場合、シュガーペーストによって形成された装飾や
造形は、時間が経過するにつれて乾燥して硬くなり、最
終的には、陶器のように硬く固まってしまい、このシュ
ガーペーストを用いたシュガークラフトをナイフで切る
ことは非常に困難であった。
【0037】比較例2:本比較例では、転化糖酵素を7
50mg(重量部で粉砂糖の0.1パーセント)添加し
た場合を示している。 この場合、シュガーペーストによって形成される装飾や
造形が、時間が経過するにつれて乾燥が進んでも硬く固
まらず、シュガーペーストによって形成された装飾や造
形に変形やゆがみが生じてしまうので、幾重にも重ねて
形成する装飾や造形を行うことが不可能となると同時
に、外観が著しく損なわれるので、このシュガーペース
トをシュガークラフトに用いることはできなかった。
【0038】尚、本実施例(実施例1及び実施例2)に
示した、シュガーペースト及びアイシングの作り方(材
料及び手順)は、その一例にすぎず、その他の作り方で
も、本実施例と同様に転化糖酵素を添加すれば同様の結
果を得ることができ、また、転化糖酵素の添加の仕方
も、本実施例に示した方法以外にも様々な方法が考慮さ
れる。
【0039】そして、本実施例では、シュガークラフト
によってウエディングケーキのデコレーションを行う場
合について説明したが、ウエディングケーキに限らず、
アニバーサリーケーキやバースデイケーキについても同
様の結果が得られ、また、様々な造形を有する工芸品を
制作する場合についても同様であり、シュガークラフト
で形成される装飾や造形に変形やゆがみが生じにくく、
繊細で華やかな美しさを保つことができる保形性を有す
ると同時に、ナイフを使って切ることができる適度な硬
さを有するものである。
【0040】さらに、実施例1ではシュガークラフトに
よるデコレーションにシュガーペーストを用いた場合に
ついて、実施例2ではシュガークラフトによるデコレー
ションにアイシングを用いた場合について説明したが、
この両者を組合わせることによってシュガークラフトに
よるデコレーションを行う場合もあり、この場合につい
ても同様の結果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、シュガー
クラフトで形成される装飾や造形に変形やゆがみが生じ
にくく、繊細で華やかな美しさを保つことができる保形
性を有すると同時に、ナイフを使って切ることができる
適度な硬さを有するシュガーペーストを用いたシュガー
クラフトを提供できる。
【0042】そして、請求項2によると、より理想的な
硬さを有するシュガーペストを用いたシュガークラフト
を提供できる。
【0043】さらに、請求項3によると、シュガークラ
フトで形成される装飾や造形に変形やゆがみが生じにく
く、繊細で華やかな美しさを保つことができる保形性を
有すると同時に、ナイフを使って切ることができる適度
な硬さを有するアイシングを用いたシュガークラフトを
提供できる。
【0044】そして、請求項4によると、より理想的な
硬さを有するアイシングを用いたシュガークラフトを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュガークラフトの実施例1を示すフ
ローチャートである。
【図2】本発明のシュガークラフトの実施例2を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明のシュガークラフトによって制作したウ
エディングケーキの斜視図である。
【図4】従来のシュガークラフトによって制作されたウ
エディングケーキの斜視図である。
【符号の説明】
1 水 2 ゼラチン 4 粉砂糖 5 転化糖酵素 6 トラガカントガム 7 乾燥卵白 9 レモン汁 10 ゼラチン液 21 シュガーペースト 34 アイシング 41 ウエディングケーキ 42 ケーキ本体 43 装飾 44 花飾り 45 人形

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砂糖、ゼラチン、水、トラガカントガ
    ム等を材料とし、水でもどしたゼラチンに熱を加えて溶
    かしたものに、粉砂糖とトラガカントガムを混合したも
    のを加え、これらの材料を良く練り合わせた後、一晩ね
    かせることによって粘土状(ペースト状)に成されるシ
    ュガーペーストを用いてウエディングケーキやアニバー
    サリーケーキ、バースデイケーキ等のデコレーション、
    あるいは、様々な造形の装飾品の制作を行うシュガーク
    ラフトに於て、 上記シュガークラフトに用いられるシュガーペーストに
    対し、シュガーペーストを作る過程で転化糖酵素を添加
    したことを特徴とするシュガークラフト。
  2. 【請求項2】 上記シュガークラフトに用いられるシュ
    ガーペーストに対して添加される転化糖酵素の添加量
    は、シュガーペーストを作るために使用される粉砂糖の
    重量部で0.001パーセントであることを特徴とする
    請求項1記載のシュガークラフト。
  3. 【請求項3】 粉砂糖、水、卵白及びレモン汁等の酸性
    の液体を材料とし、粉砂糖と水と卵白を混合すると共
    に、必要に応じてレモン汁等の酸性の液体を加え、これ
    らを泡立てることによってクリーム状に成されるアイシ
    ングを用いてウエディングケーキやアニバーサリーケー
    キ、バースデイケーキ等のデコレーション、あるいは、
    様々な造形の装飾品の制作を行うシュガークラフトに於
    て、 上記シュガークラフトに用いられるアイシングに対し、
    アイシングを作る過程で転化糖酵素を添加したことを特
    徴とするシュガークラフト。
  4. 【請求項4】 上記シュガークラフトに用いられるアイ
    シングに対して添加される転化糖酵素の添加量は、アイ
    シングを作るために使用される粉砂糖の重量部で0.0
    01パーセントであることを特徴とする請求項3記載の
    シュガークラフト。
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