JP7530129B1 - 装飾ケーキの製造方法 - Google Patents

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【課題】側面も含めた装飾が可能な装飾ケーキの製造方法を提供することである。【解決手段】装飾ケーキ10の製造方法は、ケーキ本体部12を形成する第1の工程と、 帯状の可食シート部14に所望の装飾を施す第2の工程と、前記ケーキ本体部12の側面に前記可食シート部14を装着する第3の工程と、を備えることを特徴とする。また、前記ケーキ本体部は、円柱形状を有することが好ましい。さらに、前記ケーキ本体部は、バター、クリームチーズ、砂糖、レモン汁を含んで構成されることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、装飾ケーキの製造方法に関する。
従来、様々なケーキが作られている。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、食品表面へ模様を形成するための食材シートであって、水に溶解する成分からなる可食シートの表面に、可食インクにより文字および/または図形からなる模様が付されてなることを特徴とする食材シートが開示されている。
また、特許文献2には、そのままで食することが可能な加工主食品の表面に付着させるシート状食品であって、少なくとも片面に、撥水性・非水溶性の可食性被膜を形成し、該可食性被膜の表面に単層或いは複層に多色の可食インクでプリントし、所要の文字、図形、模様、写真、絵柄の少なくとも一つからなる意匠を構成したことを特徴とするプリントシート状食品が開示されている。
特開2017-127237号公報 実用新案登録第3098030号公報
一般的なホールケーキは円柱状の形状を有しており、上面側にイチゴなどの果物が配置され、生クリームで装飾されることがあるが、側面については装飾が施されていないものが多い。
本発明の目的は、円柱部の側面も含めた装飾が可能な装飾ケーキの製造方法を提供することである。
本発明に係る装飾ケーキの製造方法は、ケーキ本体部を形成する第1の工程と、食用色素を色材として使用し原材料がすべて食品または食品添加物だけで構成されたインクを用いて帯状の可食シート部に所望のデザインをプリントする第2の工程と、前記ケーキ本体部の側面に前記可食シート部を装着する第3の工程と、を備え、前記ケーキ本体部は、生クリームのみで構成される土台に比べて水分量が少ない材料を用いて構成される土台を有し、前記水分量が少ない材料は、バター、クリームチーズ、あんこ、ホワイトチョコレート、マロンの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る装飾ケーキの製造方法において、前記ケーキ本体部は、円柱形状を有することが好ましい。
また、本発明に係る装飾ケーキの製造方法において、前記ケーキ本体部は、バター、クリームチーズ、砂糖、レモン汁を含んで構成されることが好ましい。
また、本発明に係る装飾ケーキの製造方法において、前記ケーキ本体部は、あんこ、バターを含んで構成されることが好ましい。
また、本発明に係る装飾ケーキの製造方法において、前記ケーキ本体部は、ホワイトチョコレート、バターを含んで構成されることが好ましい。
また、本発明に係る装飾ケーキの製造方法において、前記ケーキ本体部は、マロン、バターを含んで構成されることが好ましい。
本発明によれば、円柱部の側面も含めた装飾が可能な装飾ケーキの製造方法を提供することが出来る。
本発明に係る装飾ケーキの製造方法についての手順を示すフローチャートである。 本発明に係る装飾ケーキの製造方法を用いて製造したケーキを示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、本発明に係る装飾ケーキ10の製造方法についての手順を示すフローチャートである。図2は、本発明に係る装飾ケーキ10の製造方法を用いて製造した装飾ケーキ10を示す図である。
装飾ケーキ10は、ケーキ本体部12と、可食シート部14とを備える。装飾ケーキ10は、円柱状のケーキ本体部12の側面にも装飾されたケーキである。
ケーキ本体部12は、円柱形状を有しており、4号サイズ(直径12cm)、5号サイズ(直径15cm)、6号サイズ(直径18cm)であるものとして説明するが、もちろん、適宜変更可能である。
ケーキ本体部12は、円柱形状のスポンジケーキ部12aと、バタークリーム部12bと、チーズクリーム部12cと、レース部12dとを備える。
スポンジケーキ部12aは、小麦粉、卵、砂糖、でんぷん、水あめ、香料などを含む。
バタークリーム部12bは、砂糖、ホワイトチョコレート、生クリーム、バター乳成分を含んで構成されており、バラのような立体形状を有している。なお、ここでは、バラのような立体形状であるものとして説明するが、もちろん、その他の形状であってもよい。
チーズクリーム部12cは、クリームチーズ、ブルーベリージャム、レモン汁、ラム酒、着色料、デンプン、バター乳成分を含んで構成されており、スポンジケーキ部12aの外形を覆うように塗布される。なお、この際、スポンジケーキ部12aの表面が滑らかで凹凸が無い平坦な表面となるようにチーズクリーム部12cが形成されることが好ましい。
レース部12dは、砂糖、ゼラチン、ココナツパウダー、でんぷん、大豆たんぱく、着色料を含んで構成されており、レースのような外形を有している。レースのような外形は、図2に示す例は一例であり、もちろん、その他のデザインであってもよい。
可食シート部14は、デンプンを主な材料とした食べられるシートあり、プリント可食シートは、可食インクにて白いシートにプリントしたものである。可食シート部14は、ケーキ本体部12の側面を覆うような帯状を有している。可食シート部14は、水分を含ませるとシート自体が溶けて素材になじむ。
原料となる白いシートは、無味無臭で食べた際も口の中の水分と体温で溶ける為、お料理や食材の食感や味を邪魔することがないのが最大の利点である。
可食性インクとは食品衛生法に基づいて食用色素(通常のインキでいうと顔料にあたる)を色材として使用し、原材料はすべて食品または食品添加物だけで構成・製造されたインクである。
例えば、着色料(天然色素系)として、赤色系(紅花赤、赤ビート、赤麹、アントシアニン)、黄色系(クチナシ、紅花黄、ウコン、アナトー)、茶色系(カカオ、コウリャン)、青色系(クチナシ青)、緑色系(クチナシ青+クチナシ黄調色、クロロフィル)、黒色系(イカ墨)などが用いられる。
続いて、上記装飾ケーキ10の製造方法について説明する。
最初に、ケーキ本体部12を形成する(S2)。具体的には、小麦粉、卵、砂糖、でんぷん、水あめ、香料などを含む円柱状のスポンジケーキ部12aを生成する。
次に、クリームチーズ、ブルーベリージャム、レモン汁、ラム酒、着色料、デンプン、バター乳成分を含んで構成されてているチーズクリーム部12cを土台であるスポンジケーキ部12aに塗る。
ケーキ本体部12は、バタークリーム部12b及びレース部12dも構成要素であるが、これらについては、ここではS6の工程の後に設けるものとして説明する。
S2の工程の後は、帯状の可食シート部14に装飾する(S4)。具体的には、デンプンを主な材料とした食べれるシートに、可食インクを用いてデザインを施し、例えば、図2に示されるようにお花の絵を描く。
なお、ここでは、可食シート部14に装飾するのは、S2の工程の後であるものとして説明したが、これについてはS2の工程よりも前に作成してもよい。
S4の工程の後は、ケーキ本体部12の側面に帯状の可食シート部14を装着する(S6)。S6の工程の後は、レース部12dを形成してバタークリーム部12bを形成する。これにより、装飾ケーキ10が完成する。
一般的なホールケーキは、スポンジケーキに生クリームの土台が塗られている。生クリームは、100グラム当たりの水分量は約43~44gである。これに対し、クリームチーズは4gと水分量が少ない。この生クリームの土台に可食シートを装着すると、時間の経過により生クリームから水分が排出され可食シートの印刷が滲んでしまい、デザインが台無しになるという課題がある。
しかしながら、本発明の実施形態の装飾ケーキ10の製造方法によれば、スポンジケーキ部12aに塗布されるのは、水分の少ないクリームチーズで構成されたチーズクリーム部12cであるため、デザインが施された可食シート部14が柔らかくなって、破れたりしない。また、依れたり気泡が入ったりしても手で伸ばして整形でき、常温で時間が経っても綺麗なまま維持できるという顕著な効果を奏する。また、チーズクリーム部12cは、凹凸の無い平坦な平面となるように形成されているため、可食シート部14のデザインが綺麗を表すことができる。
ケーキ本体部12のチーズクリーム部12cの代わりに、あんこ、バター、少量の生クリームを含んで構成されるクリーム部で構成しても水分を少なくできるため、チーズクリーム部12cを有するケーキ本体部12と同様の効果を奏する。ここでは、ペースト状のあんこをケーキ本体部12に塗りやすくするためにバターと少量の生クリームを混ぜている。
また、他の例として、ケーキ本体部12のチーズクリーム部12cの代わりに、ホワイトチョコレート、バター、少量の生クリームを含んで構成されるクリーム部で構成しても水分を少なくできるため、チーズクリーム部12cを有するケーキ本体部12と同様の利点を有する。ここでは、ペースト状のホワイトチョコレートをケーキ本体部12に塗りやすくするためにバターと少量の生クリームを混ぜている。
また、別の例として、ケーキ本体部12のチーズクリーム部12cの代わりに、マロン、バター、少量の生クリームを含んで構成されるクリーム部で構成しても水分を少なくできるため、チーズクリーム部12cを有するケーキ本体部12と同様の利点を有する。ここでは、ペースト状のマロンをケーキ本体部12に塗りやすくするためにバターと少量の生クリームを混ぜている。
なお、上記装飾ケーキ10は、円柱形状であるものとして説明したが、もちろん、その他の形状であってもよく、例えば、四角柱形状、三角柱形状、ドーナツ型形状、ドーム型形状などにも適用可能である。
10 装飾ケーキ、12 ケーキ本体部、12a スポンジケーキ部、12b バタークリーム部、12c チーズクリーム部、12d レース部、14 可食シート部。

Claims (6)

  1. ケーキ本体部を形成する第1の工程と、
    食用色素を色材として使用し原材料がすべて食品または食品添加物だけで構成されたインクを用いて帯状の可食シート部に所望のデザインをプリントする第2の工程と、
    前記ケーキ本体部の側面に前記可食シート部を装着する第3の工程と、
    を備え、
    前記ケーキ本体部は、生クリームのみで構成される土台に比べて水分量が少ない材料を用いて構成される土台を有し、
    前記水分量が少ない材料は、バター、クリームチーズ、あんこ、ホワイトチョコレート、マロンの少なくとも1つを含むことを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
  2. 請求項1に記載の装飾ケーキの製造方法において、
    前記ケーキ本体部は、円柱形状を有することを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
  3. 請求項1に記載の装飾ケーキの製造方法において、
    前記ケーキ本体部は、バター、クリームチーズ、砂糖、レモン汁を含んで構成されることを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
  4. 請求項1に記載の装飾ケーキの製造方法において、
    前記ケーキ本体部は、あんこ、バターを含んで構成されることを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
  5. 請求項1に記載の装飾ケーキの製造方法において、
    前記ケーキ本体部は、ホワイトチョコレート、バターを含んで構成されることを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
  6. 請求項1に記載の装飾ケーキの製造方法において、
    前記ケーキ本体部は、マロン、バターを含んで構成されることを特徴とする装飾ケーキの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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