JPS6135024Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ この考案はデコレーシヨンロールサンドイツチ
に係り、ボリユームがある豪華な飾り付けがで
き、しかも、水分を多く含んだ材料でも具として
抱持することが可能なデコレーシヨンロールサン
ドイツチに関するものである。

［考案の技術的背景とその問題点］ 従来より、サンドイツチの種類の中で１枚のパ
ンに具をのせて手巻寿司のように巻いた、所謂ロ
ールサンドイツチＡは公知のものである。ところ
が、捲回した角パンを固定しておくには、揚枝の
ようなピン状物で止着したり、或いはテープ状の
ものを結び付けておかなければならない。しか
も、このようにして角パンを固定しておいても、
角パンの弾性力で捲回したパンが開いてしまうこ
とが多く、また食事中に巻き付けた具がこぼれ落
ち易いので、ロール・サンドイツチに使用される
具の材料は極めて限られてしまうものであつた。
特に、水分の多い材料等は、捲回したパンの下端
から水分が漏れ出てしまうので、全く使用するこ
とができなかつた。このように、具の種類が限定
されてしまうので、ロール・サンドイツチはオー
プン・サンドイツチやダブルデツカーサンドイツ
チのようにボリユームがある豪華な印象を与える
ことがきないという欠点があつた。

［考案の目的］ そこでこの考案は、上述の欠点や不都合を解消
すべく案出されたものであり、ボリユームがある
盛り付けや豪華な印象を与ることができ、しかも
頗る食べ易く、その上、水分を多く含んだ材料で
も具として用いるこが可能なデコレーシヨンロー
ル・サンドイツチの提供を目的とする。

［考案の概要］ 上述した目的を達成すべく構成した考案は、ロ
ール・サンドイツチにおいて、略円錐形状に捲回
した抱持体に具を抱持せしめ、この抱持体の下部
外側に略カツプ状の把持体を包着したことを要旨
とするものである。

［考案の実施例］ 以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細
に説明する。

図に示す符号１は、ロール・サンドイツチＡに
おける角パン等から成る抱持体１であり、略円錐
形状に丸めた内側に任意の具２を抱持させてあ
る。そして、この抱持体１の下部外側を略カツプ
状の把持体３にて包んである。

抱持体１の材料は、通常の角パンの他、カステ
ラを含むスポンジケーキ類を材料として使用する
ことによつて、菓子パン風のロール・サンドイツ
チＡを作ることが可能になる。また、抱持体１は
内側に具２が詰められるように略円錐形状に丸め
てあれば良いものであり、図示例の抱持体１にあ
る２辺を重合することで抱持体１を形成してある
が、この例に限らず、抱持体１の材料を帯状に形
成して何重にも巻き付ける等、その巻着方法や抱
持体１の材料の形状等は任意のもので構わない。

更に、抱持体１の外側を含む把持体３の材料と
して、主にソフトアイスクリーム等を充填する際
に用いられるコーンカツプや和菓子における最中
の皮、或いはウエハース、その他パイやクレープ
の皮等の食品材料を使用することで、把持体３を
取り除かずにそのまま抱持体１を食することが可
能になり、極めて食べ易く、しかも軽快な歯ざわ
りやソフトな口あたりをロール・サンドイツチＡ
に与えることができる。その上、把持体３と抱持
体１との間にマスタードやバター等を塗布するこ
とも可能で、前述の如く抱持体１にスポンジケー
キ類を使用して菓子パン風のロール・サンドイツ
チＡを製造する場合にはマスタード等の代りに生
クリームやチヨコレートクリーム、或いはジヤム
類等を挟むこともできる等と、変化に富んだロー
ル・サンドイツチＡの製造が可能になるものであ
る。

一方、把持体３の材料に、紙材や合成樹脂材等
の非食品製の材料を用いることにより、安価なロ
ール・サンドイツチＡの提供が可能になる上に、
把持体３の表面に図柄４や文字、或いはマーク等
の印刷を施して広告媒体としても使用することが
できる。また、抱持体１に直接触れずに済むか
ら、頗る衛生的である。尚、前記の食品材料で形
成した把持体３の外側に、この非食品製材料から
成る把持体３を更に包着させることも可能であ
る。

更に、図示例の把持体３は、抱持体１の形状に
合わせて略円錐形のカツプ状を成しているが、こ
の他有底筒状等の形状でも構わないものであり、
図示していないがこの把持体３の側面に任意の把
持を設けることもできる。

次に、抱持体１の内側に抱持せしめる具２は、
ハムやソーセージ等の加工食肉、或いは火を通し
たその他の肉類や、野菜類や果物類、或いはこれ
らをドレツシングやソース等であえたサラダ類
等、通常のサンドイツチのフイリングとして用い
られるものの他、生クリームやチヨコレート等、
ケーキ類に多く用いられるものでも構わない。ま
た、この具２は、抱持体１で包み込んで抱持させ
る他、先に抱持体１のみを捲回しおいて、具２を
後から詰め込むこともできる。

［考案の効果］ この考案は上述の如く構成したことにより、ボ
リユームがある盛り付けで豪華に飾ることがで
き、しかも食べ易く、その上水分を多く含んだも
のでも具として用いることが可能になる。

すなわち、ロール・サンドイツチＡにおいて略
円錐形状に捲回した抱持体１で具２を抱持せし
め、抱持体１の下部外側に略カツプ状の把持体３
を包着したことによつて、具２を抱持した抱持体
１を確実に固定できる。

更に抱持体１は、略円錐形状に捲回してあるか
ら、広い開口部分に具２をふんだんに盛り付ける
ことができ、豪華なロール・サンドイツチＡを提
供できる。また、具２の盛り付けを抱持体１の上
部に集中させることで、実際に盛り付けた具２以
上の量感を演出することも可能である。

その上、抱持体１の下部外側には略カツプ状の
把持体３を包着してあるから、持ち易く極めて食
べ易い上に、具２から出る水分が外部に漏れ出る
のを防止する。したがつて、水分を多く含んだ材
料でも具２として用いることが可能になり、具２
として使用する材料の選択範囲が広がり、ロー
ル・サンドイツチＡの種類の拡大を図ることがで
きる。

このようにこの考案によれば、具をふんだんに
盛り付けて豪華な飾り付けをすることが可能であ
り、しかも頗る食べ易く、その上水分を多く含ん
だ材料でも具として用いることができる等といつ
た実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
はコーンカツプを把持体として使用した状態を示
しす斜視図、第２図は同じく断面図、第３図は抱
持体で具を包む状態を示す展開図、第４図は紙材
を抱持体として使用した時の斜視図である。 １……抱持体、２……具、３……把持体、４…
…図柄、Ａ……ロール・サンドイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ロールサンドイツチにおいて、略円錐形状に
   捲回した抱持体に具を抱持せしめ、この抱持体
   の下部外側に略カツプ状の把持体を包着したこ
   とを特徴とするデコレーシヨンロールサンドイ
   ツチ。 ２ 抱持体はスポンジケーキ類で形成した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のデコレーシヨン
   ロールサンドイツチ。 ３ 把持体は、食品材料で形成した実用新案登録
   請求の範囲第１項または第２項記載のデコレー
   シヨンロールサンドイツチ。 ４ 把持体は、非食品材料で形成した実用新案登
   録請求の範囲第１項または第２項記載デコレー
   シヨンロールサンドイツチ。