JPH0228539B2 - - Google Patents

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JPH0228539B2
JPH0228539B2 JP59039964A JP3996484A JPH0228539B2 JP H0228539 B2 JPH0228539 B2 JP H0228539B2 JP 59039964 A JP59039964 A JP 59039964A JP 3996484 A JP3996484 A JP 3996484A JP H0228539 B2 JPH0228539 B2 JP H0228539B2
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sintering
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Ibiden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、高密度でかつ耐酸化性及び電気特性
が優れた高品位の炭化珪素質焼結体の製造方法に
関する。 炭化珪素質焼結体は、極めて優れた化学的およ
び物理的性質を有しているので、特にガスタービ
ン部品、高温熱交換器のような苛酷な条件下で使
用される高温構造物の如き用途に対して好適な材
料である。 従来炭化珪素質焼結体は、反応焼結法あるいは
加圧焼結法によつて焼結体とされている。前者す
なわち反応焼結法による焼結体はその製法上必ず
遊離の珪素を含有するため1400℃以上の高温域で
使用することが極めて困難である欠点を有し、一
方後者の加圧焼結法は複雑な形状の焼結体を得る
ことが極めて困難である欠点を有していた。 ところで、炭化珪素は難焼結性の材料であるた
め、酸化物セラミツクスの製造で一般的に行なわ
れている無加圧焼結法すなわち常温で成形し、常
圧下で焼結する方法はこれまで困難とされてい
た。 しかしながら、最近になつて炭化珪素、ホウ素
含有添加剤および炭素質添加剤から成る混合粉末
を形成し、不活性雰囲気中で焼結する常圧焼結方
法が種々報告されている。 例えば、特開昭50―78609号公報記載の発明に
よれば炭化珪素をホウ素含有添加剤(0.3〜3.0重
量%B)および炭素含有添加剤(0.1〜1.0重量%
C)と混合成形し、次にこの成形体を不活性雰囲
気中で1900〜2100℃の温度において無加圧焼結
し、少なくとも理論密度の85%を有する炭化珪
素。 特開昭52―6716号公報記載の発明は前記特開昭
50―78609号公報記載の発明の改良に係り、原料
としてβ型炭化珪素に対して0.05〜5重量%のα
型炭化珪素を使用することによつて焼結温度範囲
をより拡大しても結晶粒の粗大化を抑制すること
ができる点ならびに製造される焼結体は実質上0
℃以下から2300℃以上の温度範囲において、形状
および機械的性質が変わらない特性を有する点に
おいて、その特徴が開示されている。 しかしながら、これらの焼結方法はいずれもホ
ウ素の添加量が0.3重量%以上であり、均質で高
密度の焼結体を得ることができるが、最終生成物
中のホウ素含有量が多く、微細な結晶粒よりなる
焼結体を得ることが困難であり、しかも得られる
焼結体はホウ素の添加量が比較的多いため、耐酸
化性や電気的特性が低下し易い欠点を有してい
た。 本発明は、前記従来の発明では焼結助剤として
のホウ素の添加量が比較的多いため炭化珪素質焼
結体の耐酸化性や電気的特性が低下し易い欠点を
除去・改善することを目的とし、ホウ素添加量を
極力減少させるべく種々研究を行なつた結果、窒
素含有量の少ない炭化珪素粉末を使用し、ホウ素
添加量を出発原料中に固溶されている窒素量より
もモル比で上まわる量とすることにより、少量の
ホウ素添加量でもつて高密度でかつ高品位の炭化
珪素質焼結体を製造することができることを知見
するに至り、ホウ素含有添加物の量を極力微少に
して耐酸化性や電気的特性等の優れた高密度炭化
珪素質焼結体を製造する方法を完成するに至つた
ものである。 本発明によれば嵩密度が少なくとも3.0g/cm3
であつて、主成分である炭化珪素のほかに少なく
ともホウ素と遊離炭素と窒素とを含有する炭化珪
素質焼結体の製造方法において、固溶窒素含有量
が0.13重量%以下の炭化珪素微粉100重量部に対
して固定炭素含有量に換算して0.1〜4.0重量%の
炭素質添加剤と、ホウ素含有量に換算して0.03〜
0.15重量%のホウ素含有添加剤を、前記炭化珪素
微粉に含有されている窒素に対してホウ素含有量
に換算して0.03重量%多くなるようにホウ素含有
添加剤を添加した原料組成物を均質に混合し成形
した生成形体を窒素ガスを除く不活性の雰囲気中
で、常圧焼結することにより、嵩密度が少なくと
も3.0g/cm3であつて、全炭化珪素量に対してホ
ウ素を0.03〜0.15重量%、遊離炭素を0.1〜4.0重
量%、窒素を0.13重量%、以下の割合で含有し、
かつ前記ホウ素は前記窒素に対し0.03重量%多く
含有されており、そのほか不可避的不純物よりな
る炭化珪素質焼結体を得ることができるものであ
る。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明の均質混合物はホウ素含有量に換算して
0.03〜0.15重量部のホウ素含有添加剤を含有する
ことが必要である。本発明においてホウ素含有添
加剤を添加する理由は、焼結に際してホウ素を共
存させることによつて、炭化珪素粒子のシリコン
拡散を促進し、全体的に均一な焼結収縮を起こさ
せるためである。またホウ素に相当するホウ素含
有添加剤の含有量を0.03〜0.15重量%にする理由
は0.03重量%より少ないとネツク形成時の接着作
用が充分でなく、一方、0.15重量%より多いと焼
結体内に残留するホウ素が焼結体表面のシリカ層
の融点を低下させて焼結体の耐酸化性を劣化させ
るし、また電気的特性も劣化するからである。 前記ホウ素含有添加剤としては、例えばホウ
素、炭化ホウ素あるいはそれらの混合物から選択
される少なくとも1種を用いることが好ましい。 前記ホウ素含有添加剤は少なくとも20m2/gの
比表面積を有することが好ましい。その理由は比
表面積が20m2/gより小さいホウ素含有添加剤は
多粒子の粒径が比較的大きく生成物体中にホウ素
が偏在するため焼結収縮が不均一となり、高密度
で均一な微細構造を有する焼結体が得られ難いか
らであり、特に30〜50m2/gの比表面積を有する
ものが好適である。 なお、前記炭化珪素中に含有されている窒素が
炭化珪素の焼結性を劣化させるメカニズムとして
は、焼結助剤として添加したホウ素が焼結反応中
に炭化珪素中に含有されている窒素と反応し、
BNを形成することにより、焼結助剤としての作
用効果を消失してしまうことによるものと考えら
れる。 また、本発明によれば、前記均質混合原料組成
物は固定炭素含有量に換算して0.1重量%から4.0
重量%の炭素質添加剤を含有することが必要であ
る。前記炭素質添加剤の混合量を固定炭素含有量
に換算して0.1重量%から4.0重量%に限定する理
由は、前記混合量が1.0重量%以下の場合には炭
素質添加剤の大部分が酸素によつて消費されるた
めβ型結晶のα型化を抑制する作用が充分に発揮
されず、α型化に伴つてα型結晶の粗大な板状結
晶が生成し、焼成収縮を妨害するため高密度でか
つ均一な微細構造を有する焼結体を得ることが困
難であり、一方、4.0重量%よりも多いと炭化珪
素粉末粒子間に過剰の炭素が存在し、焼結を著し
く阻害するため、高密度の焼結体を得ることが困
難となるばかりでなく、焼結体内の介在物相が増
加し、焼結体の物性特に強度を著しく低下させる
からである。 前記炭素質添加剤は炭化珪素微粉に含有される
酸素を除去し、かつ炭化珪素粒子間に介在してβ
型結晶のα型結晶への相変態を抑制させるために
用いられる。したがつて炭素質添加剤は酸素含有
量にみあう量を少なくとも添加し、さらに炭化珪
素粒子間に均一に介在するに充分な量を添加する
ことが有利である。 そして前記炭素質添加剤としては、焼結開始時
に炭素を存在させられるものであれば使用でき、
例えばフエノール樹脂、リグニンスルホン酸塩、
ポリビニルアルコール、コンスターチ、糖類、コ
ールタールピツチ、アルギン酸塩のような各種有
機物質あるいはカーボンブラツク、アセチレンブ
ラツク。 なお、前記炭化珪素微粉に含有される窒素は、
0.13重量%以下であることが必要である。0.13重
量%以上の窒素が含有されると著しく過剰のホウ
素を必要とし、前述のように炭化珪素質焼結体の
特性に悪い影響を及ぼすことになり好ましくない
からである。 また、前記ホウ素は焼結助剤として0.05〜0.12
重量%添加したものであることがより好ましい。 炭化珪素質焼結体の高密度化助剤として本発明
者らが実験により確認した最適添加量と考えられ
るからである。 そして、前記窒素含有量0.10重量%以下である
ことがより好ましい。 また、本発明によれば前記炭化珪素微粉はβ型
結晶の炭化珪素を90%以上含有するものであるこ
とが好ましい。 前記炭化珪素微粉がβ型結晶の炭化珪素を90%
以上含有することが好ましい理由について次に説
明する。 通常β型結晶を主体とする炭化珪素に混在する
結晶はβ型結晶より低温域で安定な2H型結晶あ
るいはβ型結晶より高温域で安定な4H、6H型等
のα型結晶である。前記2H型炭化珪素は通常の
焼結反応の生じる温度域において極めて不安定で
あり、焼結に際して異常粒成長の原因となり易
く、2H型炭化珪素を10%以上含有すると焼結温
度等の焼結条件の最適範囲が極めて狭く例えば
2000℃以下としなければならないし、一方4H、
6H型等の高温安定タイプα型炭化珪素を含有す
ると焼結中にβ型結晶からα型結晶への相変態が
促進されるため、本発明の目的とする比較的均一
な粒径を有する板状結晶が相互に交叉し、その間
隙がさらに微細な粒径の結晶粒で埋められた微細
構造を有る焼結体を得ることが困難である。した
がつて、本発明の目的とする前記の如き微細構造
を有し、かつ高強度の焼結体を得るにはβ型結晶
の炭化珪素が90%以上の炭化珪素微粉を出発原料
とすることが好ましく、なかでもβ型結晶の炭化
珪素が95%以上の炭化珪素微粉が有利である。 そして本発明によれば、前記不活性ガスはアル
ゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノ
ン、水素のいずれか1種又は2種以上であること
が必要である。 窒素ガス以外の不活性ガスであればよく、不活
性の雰囲気中に極くわずかの窒素ガスが存在する
ことは実質的に容許される。したがつて、窒素ガ
スの分圧は次の条件であることが好ましい。即
ち、本発明によれば前記不活性ガスの窒素ガス分
圧は10-1torr以下であることが必要である。 窒素ガスが上記の量以上不活性の雰囲気中に存
在するとBとN2とが反応してBN結合を生ずるこ
とになるので、この反応を抑制する必要があるか
らである。 一方、本発明によれば前記無加圧焼結は1900℃
〜2100℃の範囲の焼結温度で行うことが必要であ
る。その理由は焼結温度が1900℃より低いと本発
明の3.0g/cm3以上の密度を有する焼結体を得る
ことが困難で、逆に2100℃より高い温度では結晶
粒の成長が著しく、焼結体の物性例えば機械的強
度が低下するからであり、特に均一な微細構造で
かつ高強度の焼結体を得る上では1950〜2050℃の
温度範囲内で焼結することがより好ましい。前記
1900〜2100℃の温度範囲内における焼結時間は、
主として所望する微細構造と密度によつて決ま
り、一般的には低温度で長時間かけて焼成した方
が均一で微細な構造を有する焼結体を得易く、
3.0g/cm3以上の密度となすには、前記温度範囲
において少なくとも20分間COガス分圧を1kpaよ
り低く維持することにより好適に前記目的を達成
できる。 前記焼結体を焼結する焼結炉としては、従来公
知の焼結温度と雰囲気を制御し得る各種の高温
炉、例えば黒鉛製の炉心管と発熱体を具備したタ
ンマン炉のような炉を使用することができる。 このようにして得られる本発明の炭化珪素質焼
結体は、従来の製造方法では得られないもので、
焼結助剤としてのホウ素含有量が微少であるた
め、高密度でかつ耐酸化性や電気的特性の優れた
高品位の炭化珪素質焼結体を得ることができる。 次に本発明を実施例および比較例について説明
する。 実施例 1 珪砂粉末(SiO2=99.6%、80メツシユ以下)、
オイルコークス粉末(C=96.2%、325メツシユ
下)およびピツチ粉末(C=50.4%、200メツシ
ユ、珪砂に対して7重量%配合)をC/SiO2
ル比が3.8になるように配合し、第8図に示した
如き前記特願昭54―18463号に記載したと同様の
製造装置を用いて合成し、さらに精製、粒度分級
して炭化珪素微粉を調製した。前記炭化珪素微粉
は95.1%がβ型結晶で残部が2H型結晶よりなり、
0.36重量%の遊離炭素、0.18重量%の酸素、0.06
重量%の窒素を含有し、17.3m2/gの比表面積を
有していた。 前記炭化珪素微粉99.9gと市販の200メツシユ
炭化ホウ素粒(電気化学工業会社製)を粉砕、粒
度分級して比表面積を32.4m2/gに調製した炭化
ホウ素粉末0.1gと固定炭素含有率51.6重量%の
ノボラツク型フエノール樹脂3.0gとの混合物に
対し、アセトン150mlを添加して2時間ボールミ
ル処理を行つた。前記ボールミル処理を行つた混
合物スラリーを常温で撹拌しながら乾燥し、その
後徐々に温度を上げながら最終的に60℃迄加熱乾
燥し、冷却してからメノウ乳鉢中で30分間混和し
た。この混和粉末から適量を採取し、金属製押し
型を用いて150Kg/cm3の圧力で円盤状に仮成形し
た。次にアイソスタテイツクプレス機を用いて
2000Kg/cm2の圧力で成形した。前記生成形体の直
径は38mmであり、密度は1.93g/cm3(相対理論密
度率約60.1%)であることが認められた。 前記生成形体をタンマン型焼結炉に装入し、大
気圧下のアルゴンガス気流中で焼結した。昇温過
程は常温〜1650℃は5℃/min.1650℃にて45分
間保持した後、さらに5℃/minで昇温し最高温
度2000℃で30分間保持した。焼結中のCOガス分
圧は常温〜1650℃が5kpa以下、1650℃で保持す
る際は0.5kpa以下、1650℃より高温域では5kpa
以下となるようにアルゴンガス流量を適宜調整し
て制御した。 得られた焼結体は遊離炭素を1.63重量%含有
し、3.14g/cm3(相対理論密度率約97.8%)の密
度を有しており、走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、板状結晶が比較的よく発達した微細構造で
あつて、しかも高密度の焼結体であることがわか
つた。さらに前記焼結体を3×3×27mmの棒状に
加工し、スパン20mm、クロスヘツドスピード5
mm/minの条件で3点曲げ強度を測定したところ
室温で85Kg/mm2の平均強度を有していた。 実施例2および比較例1 実施例1に記載したと同様であるが、第1表に
示した如く炭化ホウ素添加量を変えて焼結体を得
た。得られた焼結体の物性は実施例1に示したと
同様の方法で測定し、第1表に示した。
【表】 実施例3および比較例2 実施例1に記載したと同様の配合であるが第2
表に示した如き炭化珪素微粉を使用し、第2表に
示した如く、ホウ素添加量を変えて焼結体を得
た。得られた焼結体の物性は実施例1に示したと
同様の方法で測定しその結果を第2表に示した。
【表】 実施例 4 出発原料として実施例1に記載した炭化珪素微
粉をさらに粒度分級し、比表面積を33.4m2/gに
調製した炭化珪素微粉を使用した。前記炭化珪素
微粉は92.8%がβ型結晶よりなり、0.40重量%の
遊離炭素、0.24重量%の酸素、0.09重量%の窒素
を含有していた。 前記炭化珪素微粉99.85gと実施例1に記載し
た炭化ホウ素粉と固定炭素含有率56.3重量%の高
ピツチ粉4.0gとの混合物に対してアセトン150ml
を添加して3時間ボールミル処理を行つた。 前記スラリーより実施例1と同様の操作で生成
形体を作成し焼結した。 得られた焼結体は2.42重量%の遊離炭素を含有
し、3.13g/cm3(相対理論密度率約97.5%)の嵩
密度を有していた。さらに実施例1と同様に3点
曲げ強度を測定したところ室温で82Kg/mm2の平均
強度を有していた。 実施例 5 出発原料として実施例1に記載した炭化珪素微
粉99.7gと実施例1に記載した炭化ホウ素粉末さ
らに粒度分級し、比表面積を46.3m2/gに調製し
た炭化ホウ素0.12gと平均粒径210A、比表面積
123m2/gのカーボンブラツク(三菱化成会社製、
ダイヤブラツク1)1.5gとの混合物に対し、ア
セトン150ml、ポリエチレングリコール0.7mlを添
加し、10時間ボールミル処理した後スラリーを噴
霧乾燥した。この乾燥粉末を適量採取して実施例
1と同様に生成形体を作成し、タンマン型焼結炉
に装入して60kpaに維持されたアルゴンガス雰囲
気で焼結した。焼結温度に至る昇温過程は室温〜
1600℃が40℃/min、1600〜1700℃が3℃/
min、さらに2050℃で10℃/minで昇温し、最高
温度2050℃で40分間保持した。前記焼結時におけ
るCOガス分圧は最高値で0.3kpaであつた。 得られた焼結体は、1.64重量%の遊離炭素を含
有し、3.03g/cm3(相対理論密度率約94.4%)の
嵩密度を有していた。さらに実施例1と同様に3
点曲げ強度を測定したところ室温で75Kg/mm2の平
均強度を有していた。 前記比較例2で得られた焼結体は2.92g/cm3
(相対理論密度率約91.0%)と比較的高い嵩密度
を有していたが、実施例1と同様に3点曲げ強度
を測定したところ室温で62Kg/mm2と比較的低強度
であつた。この焼結体を実施例1と同様の方法で
組織観察したところ、焼結体内部に極めて粗大な
板状結晶が生成し、さらに粗大な空孔も散在して
いることが確認された。 以上述べた如く、本発明の焼結体は、従来の無
加圧焼結法では得ることの困難であつた極めて高
強度の焼結体であつて、ホウ素含有量が極めて微
少のため耐酸化性や電気的特性などが優れてお
り、特にガスタービン部品、高温熱交換器のよう
な苛酷な条件下で使用される高温構造物の如き用
途において非常に優れた特性を有するものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 嵩密度が少なくとも3.0g/cm3であつて主成
    分である炭化珪素のほかに少なくともホウ素と遊
    離炭素と窒素とを含有する炭化珪素質焼結体の製
    造方法において、窒素含有量が0.13重量%以下の
    炭化珪素微粉100重量部に対して固定炭素含有量
    に換算して0.1〜4.0重量%の炭素質添加剤と、前
    記ホウ素含有量に換算して0.03〜0.15重量%のホ
    ウ素含有添加剤を、炭化珪素微粉に含有されてい
    る窒素に対してホウ素含有量に換算して0.03重量
    %多くなるように添加した原料組成物を均質に混
    合し成形した生成形体を窒素ガスを除く不活性の
    雰囲気中で、常圧焼結することを特徴とする炭化
    珪素質焼結体の製造方法。 2 前記炭化珪素微粉はβ型結晶の炭化珪素を90
    %以上含有するものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 前記ホウ素含有添加剤はホウ素含有量に換算
    して0.05〜0.12重量%であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の製造方法。 4 前記不活性の雰囲気はアルゴン、ヘリウム、
    ネオン、クリプトン、キセノン、水素のいずれか
    1種又は2種以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の製造方法。 5 前記不活性の雰囲気の窒素ガス分圧は
    10-1torr以下であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の製造方法。 6 前記常圧焼結は1900℃〜2100℃の範囲の焼結
    温度で行うことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の製造方法。
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