JP3218073B2 - 炭化ケイ素複合焼結体 - Google Patents

炭化ケイ素複合焼結体

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温構造材料に適した
優れた高温特性と耐酸化性を有する高靱性の炭化ケイ素
複合焼結体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホウ素と炭素を焼結助剤として使
用した炭化ケイ素焼結体は高温での強度の低下のない焼
結体を得ることができることが知られており、高温で作
動する機械部品用材料のような高温構造材料として有望
視されているが、破壊靱性が低いためにその実用化は遅
れている。
【0003】かかる炭化ケイ素焼結体の破壊靱性を改善
するための方策として、強化粒子を炭化ケイ素中に分散
させることが試みられている。例えば、特開昭64−8
7561号公報には、MoB2 またはMoB2 を生成す
る化合物と炭化ケイ素との混合粉末を成形し、真空中あ
るいは不活性雰囲気中で常圧焼結によって、炭化ケイ素
特有の高温特性を有すると共に、優れた靱性を有する炭
ケイ素複合焼結体が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マトリ
ックス相を構成する炭化ケイ素原料粉末は、lμm以下
の微小粒径のものが工業的に生産されているのに対し、
強化粒子として配合されるMoB2 は微粉砕されたもの
でも平均粒径が5μm程度と粒度が大きく、且つ、粒度
分布の幅も広い。このような大きなMoB2 粒子を使用
した場合、MoB2 粒子が破壊起点となり易く靱性が向
上する反面、材料強度を低下させてしまうという欠点が
ある。
【0005】また、MoB2 は高温安定型の化合物であ
るため工業的な製法では、高温合成後の冷却過程でMo
B、Mo2 5 等の硼化モリブデンが生成する。このた
めに通常得られた硼化モリブデンはMoB2 単相のもの
ではなく、MoB、Mo2 5 等の複数の鉱物組成を有
する混合物となり、さらに混合物中の各鉱物組成の割合
も製造ロットごとに大きく変動し易い。そのため工業的
に得られるMoB2 を使用した場合、常圧焼結では焼結
性が大きく変動して十分な緻密化が達成されないことが
多い。
【0006】一方、MoB2 を生成する化合物を添加し
て焼成中にMoB2 化する方法では、反応効率を考慮し
てホウ素の添加モル数をモリブデンの添加モル数の2倍
以上添加しないと緻密化が達成されない。しかし、添加
したホウ素量がMoB2 生成時に完全に消費されずに残
留すると、ホウ素は炭化ケイ素の焼結助剤としても添加
されているため、ホウ素過剰となり炭化ケイ素の異常粒
成長の原因になり易く強度の低下をもたらす。
【0007】さらにMoB2 は、TiB2 のような他の
ホウ化物と比較して炭化ケイ素との熱膨張係数のような
物性値の差があまり大きくなく、炭化ケイ素マトリック
ス相中への分散によって靱性の向上を図る目的の点から
見てその効果が小さいという欠点もある。
【0008】本発明の目的は、従来のマトリックス相中
に強化粒子としてMoB2 を分散せしめた炭化ケイ素焼
結体の欠点を解消するもので、MoB2 とCrB2 との
固溶体を分散してなる靱性が高炭化ケイ素特有の高温
特性を保持し炭化ケイ素複合焼結体とその製造法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、板状炭化ケイ
素結晶あるいは粒状炭化ケイ素結晶からなるマトリック
ス相中にMoB2 とCrB2 との固溶体型粒子を分散し
てなる炭化ケイ素複合焼結体において、マトリックス相
と分散相のそれぞれの体積割合を、マトリックス相を形
成する各組成割合、それに分散相を形成するMoB2
CrB2 の組成等をそれぞれに特定することによって上
記目的を達成したものである。
【0010】まず、マトリックス相と分散相のそれぞれ
の体積割合を、マトリックス相を形成する炭化ケイ素を
50〜99体積%とし、且つ分散相であるMoB2 とC
rB2 との固溶体型粒子を50〜l体積%と特定する。
【0011】また、マトリックス相である炭化ケイ素
が、ホウ素を0.l〜5重量%と、炭素を0.5〜5重
量%を含有する。
【0012】さらに、MoB2 とCrB2 との固溶体型
粒子の化学組成は ((l−x)/3)(MoB+Mo2 5 )+xCrB2 →(Mo1-X ・CrX )B2 とし、xは、0.07≦x≦0.8の条件を満たすもの
とするものである。
【0013】この焼結体は、平均粒径5μm以下のα型
またはβ型の炭化ケイ素粉末99〜50体積%、Mo
B、Mo2 5 及びCrB2 を(Mo1-x ・Crx )B
2 (但し、xは0.07≦x≦0.8の条件を満足す
る。)換算でl〜50体積%、さらに炭化ケイ素粉末に
対してホウ素またはホウ素化合物がホウ素に換算して
0.1〜5重量%、炭素または炭素化合物が炭素に換算
して0.5〜5重量%となるよう調整された混合粉末を
成形し、次いで真空中または不活性雰囲気中で1900
〜2300℃の温度下で焼成することによって得られ
る。
【0014】さらに、得られた焼結体の特性をさらに高
めるためには、温度1800〜2300℃、圧力100
kg/cm2 以上の条件でHIP処理を行うことによっ
て製造するのが良い。
【0015】
【作用】ホウ素と炭素を焼結助剤とする炭化ケイ素に所
定量のMoB2 とCrB2 との固溶体型粒子を分散させ
ることにより、ホウ素と炭素を焼結助剤とした炭化ケイ
素焼結体の欠点である靱性の向上が達成でき、高温でも
高強度で高靱性の炭化ケイ素複合焼結体を常圧焼結法に
より得ることができる。
【0016】所定量のMoB2 とCrB2 との固溶体型
粒子は、炭化ケイ素の焼成中にMoB、Mo2 5 及び
CrB2 のホウ化物間で、MoBとMo2 5 との反応
でMoB2 が合成される過程でCrB2 の固溶も同時に
進行して生成される。
【0017】MoB2 とCrB2 との固溶体はMoB2
と比べて熱膨張係数が大きくなるため、MoB2 粒子を
炭化ケイ素中に分散させる場合と比較して、MoB2
CrB2 の固溶体を分散させた場合は焼結体中により大
きな残留応力場が発生する。このような残留応力場と焼
結体中を進展する亀裂とは相互作用を行うため、亀裂の
偏向等が発生し、その結果、焼結体としての靱性が向上
する。
【0018】さらにCrB2 の添加は、炭化ケイ素原料
としてβ−SiC粉末を使用した場合ではβからαへの
相転移を促進し、SiCマトリックスが板状結晶の交錯
した組織となるため、亀裂の進展がSiC粒界で偏向、
分岐される確率が高くなるため靱性の向上がさらに大き
くなる利点も生じる。
【0019】また分散相としてMoB2 とCrB2 の固
溶体を特定したのは下記3点の理由による。
【0020】(l)ホウ素と炭素を焼結助剤とした炭化
ケイ素に他の物質粒子を分散させて靱性の向上を図る場
合、常圧焼結法で焼結体を製造するときは、炭化ケイ素
の焼結性の低下は大きな問題となる。分散させる粒子の
種類としては、炭化物、ホウ化物、珪化物、金属等が考
えられるが、焼結助剤として添加しているホウ素と炭素
とくにホウ素が、分散相として添加した粒子と反応を起
こすことが炭化ケイ素の焼結性を低下させるため、分散
相として添加する粒子の種類はホウ化物が有利である。
【0021】(2)炭化ケイ素に金属ホウ化物の固溶体
型粒子を分散させて靱性の向上を計る場合、炭化ケイ素
焼結体の本来の特性である高温での強度、耐酸化性を損
なうことなく靱性の向上を図る必要がある。炭化ケイ素
焼結体の高温での優れた耐酸化性は、高温雰囲気中で炭
化ケイ素焼結体表面に生成するSiO2 層が酸化保護膜
として働くことにある。また、表面に生成したSiO2
と分散相として添加した金属ホウ化物固溶体の酸化によ
り生成した金属酸化物の間で反応が起こり低融点の化合
物が生成すると酸化保護膜としての機能が低下すること
が知られている。しかし、金属ホウ化物固溶体としてモ
リブデンとクロムとの固溶体を使用すると、モリブデン
の酸化物は非常に昇華し易いため、高温では炭化ケイ素
焼結体の表面の酸化膜中に残留することができず、また
クロムの酸化物はSiO2 と反応して低融点の化合物を
生成しない。このため、高温では炭化ケイ素焼結体と同
程度の耐酸化性が期待できる。
【0022】(3)硼化モリブデンの中で炭化ケイ素の
焼結を阻害しないものはMoB2 である。その理由は、
炭化ケイ素を焼結するような高温ではMoB2 が最も熱
的に安定な化合物であることによる。MoB2 よりもモ
リブデンに対してホウ素量が少ないMo2 B、MoB等
は、焼結助剤として添加したホウ素と反応し易く、焼結
助剤として作用するホウ素量が減少するため、炭化ケイ
素の焼結を阻害する傾向を示す。また、逆に硼化モリブ
デン化合物でも、モリブデンに対してホウ素量が多い、
例えば、Mo2 5 では高温下でホウ素を放出して、こ
のホウ素が他の硼化モリブデンに作用して硼化モリブデ
ンの融点を低下させる働きを行い、焼結体内に部分的に
溶融部分を形成することにより、炭化ケイ素の焼結を阻
害する。このため、常圧焼結法で炭化ケイ素−硼化モリ
ブデン系の複合焼結体を作製する場合、硼化モリブデン
としてはMoB2 を使用することが必須の条件となる。
さらに、硼化モリブデンとしてMoB2 を使用すること
が必須の条件となる場合、固溶体を形成するためには硼
化クロムはMoB2 と同一の結晶構造を有するCrB2
を使用することが条件となる。
【0023】しかし、市販のMoB2 は平均粒径が大き
く、粒度分布の幅も広いという欠点を有する上に、この
ようなMoB2 はMoB2 単相ではなく、炭化ケイ素の
焼結を阻害するMoB2 よりもモリブデンに対してホウ
素量が少ない硼化モリブデンや、モリブデンに対してホ
ウ素量が多い硼化モリブデンを含んだ混合物の状態のも
のしか入手できない。このため使用する市販のMoB2
中の他の硼化モリブデンの混合割合に応じて炭化ケイ素
の焼結性は大きく変動する。
【0024】ホウ素と炭素を焼結助剤に用いた炭化ケイ
素−硼化モリブデン系の常圧焼結では、前述のように、
MoBはホウ素吸収源として、Mo2 5 はホウ素の放
出源として作用する。したがって、このようなホウ素の
放出源と吸収源となるような硼化モリブデンを同時に使
用すると、硼化モリブデン間でホウ素の授受が行われて
最終的にMoB2 が生成されることになる。MoB2
生成に用いられるMoBとMo2 5 はいずれも市販品
として高純度で炭化ケイ素原料粉末と同程度の粒径を有
する粉末が工業的に製造されており、そのため生成する
Mo 2 破壊起点となるような大きな粒径のものは生
成されない。MoB2 生成はホウ素過剰のMo2 5
らホウ素過少のMoBへの1モルのホウ素の移動により
生じるもので、硼化モリブデンとして固有に存在するホ
ウ素を利用するだけで外部よりMoB2 生成のために新
たにホウ素源を添加する必要はない。そのため外部より
添加するホウ素の添加は通常の炭化ケイ素焼結体の焼結
助剤として使用する量だけを添加するだけで十分であ
る。
【0025】MoBとMo2 5 との間で授受されるホ
ウ素は、Mo2 5 より分離された非常に活性なホウ素
であるため、反応性が非常に高くCrB2 の固溶はMo
2の生成と同時に起こると考えられるため、炭化ケイ
素の焼結が顕著となる温度域よりも低い温度でほぼMo
2 の生成とそれに伴うCrB2 の固溶は終了する。こ
のため、炭化ケイ素の焼結時には、xは固溶度として、
炭化ケイ素−ホウ素−炭素−(Mo1-x ・Crx )B2
の系となるため、炭化ケイ素の焼結性は低下しない。
【0026】原料となる炭化ケイ素粉末の平均粒径につ
いては、5μmを越えると常圧焼結で緻密化が不可能と
なり、そのため炭化ケイ素の平均粒径は5μm以下であ
る必要がある。
【0027】炭化ケイ素の組成範囲を50〜99体積%
としたのは、MoB2 とCrB2 との固溶体型粒子の量
が50体積%を越えると炭化ケイ素の特性を十分に発揮
することができないとともに、MoB2 とCrB2 との
固溶体型粒子の量がl体積%未満であると炭化ケイ素焼
結体の靱性改善の効果がないためである。また、MoB
2 とCrB2 との固溶体における固溶度xを0.07≦
x≦0.8としたのは、固溶度が0.07未満の場合で
はMoB2 の物性値の変化が小さく分散粒子を固溶体化
した効果がないためであり、固溶度の上限を0.8とし
たのはCrB2添加による炭化ケイ素マトリックスの粒
成長が激しくなり緻密化の阻害や強度の低下が生じるた
めである。
【0028】ホウ素またはホウ素化合物の添加量はホウ
素に換算して0.l〜5重量%である必要がある。0.
l重量%未満であるとその添加効果が認められず、5重
量%を越えると緻密化が阻害されるとともに、ホウ素が
粒界に析出するため高温特性が劣化するためである。
【0029】炭素または炭素化合物の添加量は、炭素に
換算して0.5〜5重量%であることが望ましい。0.
5重量%未満では炭化ケイ素表面の酸化物層を十分に除
去することができず、5重量%を越えると炭化ケイ素の
焼結性を妨げるとともに焼結体中に残留し炭化ケイ素の
特性が劣化するためである。
【0030】焼成温度は、1900℃未満であると緻密
化が十分に進行せず、2300℃を越えると炭化ケイ素
の異常粒成長が生じ易く、焼結体の強度低下を招く恐れ
があるため1900〜2300℃である必要がある。
【0031】HIP処理の場合、1800℃未満である
と炭化ケイ素粒界の辷りが起こりにくく、圧力を高くし
ても十分な緻密化が生じないためであり、2300℃を
越えると炭化ケイ素の異常粒成長が生じ易く、焼結体の
強度の低下の原因となるため1800〜2300℃であ
ることが望ましい。また1800℃以上の温度下で炭化
ケイ素の粒界辷りを生じさせるには、高圧力が必要であ
るが、少なくとも100kg/cm2 以上とすることが
望ましい。
【0032】
【実施例】
実施例1 平均粒径5μm以下のα型炭化ケイ素粉末に焼結助剤と
してホウ素と炭素、さらに分散相としてMoB、Mo2
5 及びCrB2 をMoB2 とCrB2 との固溶体粒子
に換算して、表lに示す割合添加して、湿式ボールミル
で混合、乾燥、造粒し、さらに予備成形した後静水圧プ
レスにより5ton/cm2 の圧力で50×50×l0
mmの板を作製した。作製した板をアルゴン雰囲気中で
表1に示す焼成条件で焼成して焼結体を得た。
【0033】
【表1】 得られた焼結体の相対密度を測定して焼結性を評価する
とともに、室温及び1400℃の温度で4点曲げ強さ、
室温における破壊靱性を測定した。さらにX線回折法に
より焼結体中の分散粒子の同定を行った。その結果を表
1に示す。表lに記載の破壊靱性値は同時に作製した炭
化ケイ素焼結体の破壊靱性を1.0としたときの比の値
で示している。
【0034】表lの結果から、本発明の組成範囲を満足
する実施例は比較例と比べて破壊靱性の向上が認められ
る。
【0035】実施例2 実施例lと同様の方法で作製した焼結体を、表2に記載
の条件でHIP処理を行った。HIP処理後の焼結体の
評価結果を表2に示す。HIP処理を行った焼結体は全
ての点で特性の向上が認められる。
【0036】
【表2】 実施例3 実施例lと同様の方法でβ型炭化ケイ素粉末を用いて焼
結体を作製し、得られた焼結体の評価を行った。その結
果を表3に示す。また同様に得られた焼結体をHIP処
理してその特性を調査した結果を表4に示す。炭化ケイ
素の原料としてβ型炭化ケイ素粉末を使用した場合は、
α型炭化ケイ素粉末を使用した場合に比べて靱性の向上
が大きい。
【0037】
【表3】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明の炭化ケイ素複合焼結体は、高温
で作動する各種機械部品等の高温構造材料として優れた
特性を有する。
【0039】また本発明ではMoB2 とCrB2 との固
溶体型粒子を分散させることで、MoB2 粒子のみを単
独で使用した場合では得られない優れた特性を有する炭
化ケイ素複合焼結体を常圧焼結法により得ることができ
る。そのため、量産性、製造コストの点で非常に有利で
ある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化ケイ素結晶からなるマトリックス相
    と、このマトリックス相中に固溶体型粒子を分散した
    散相からなり、前記マトリックス相が50〜99体積%
    を占め、前記分散相が50〜l体積%を占める炭化ケイ
    素複合焼結体であって、 固溶体型粒子がMoB 及びCrB の固溶体で、しか
    もMoB がMoB原料とMo 原料とから生成し
    たものであることを特徴とする炭化ケイ素複合焼結体。
  2. 【請求項2】 マトリックス相である炭化ケイ素結晶
    が、板状結晶であって、ホウ素を0.l〜5重量%と、
    炭素を0.5〜5重量%含有してなるβ型炭化ケイ素粉
    末から生成された請求項1に記載の炭化ケイ素複合焼結
    体。
  3. 【請求項3】 マトリックス相である炭化ケイ素結晶が
    粒状結晶であって、ホウ素を0.l〜5重量%と、炭素
    を0.5〜5重量%含有してなるα型炭化ケイ素粉末か
    ら生成された請求項1に記載の炭化ケイ素複合焼結体。
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