JPH02285043A - 極低熱膨張係数を有するAl―Si系合金粉末鍛造部材 - Google Patents
極低熱膨張係数を有するAl―Si系合金粉末鍛造部材Info
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- JPH02285043A JPH02285043A JP10704389A JP10704389A JPH02285043A JP H02285043 A JPH02285043 A JP H02285043A JP 10704389 A JP10704389 A JP 10704389A JP 10704389 A JP10704389 A JP 10704389A JP H02285043 A JPH02285043 A JP H02285043A
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、耐摩耗性および強度にすぐれ、しかも鉄系
材料の熱膨張係数とほぼ同程度の極めて低い熱膨張係数
を有し、エンジンやコンプレッサー等の各種機関の構造
部材として使用するのに適した極低熱膨張係数を有する
Afi−Sl系合金粉末鍛造部材に関するものである。
材料の熱膨張係数とほぼ同程度の極めて低い熱膨張係数
を有し、エンジンやコンプレッサー等の各種機関の構造
部材として使用するのに適した極低熱膨張係数を有する
Afi−Sl系合金粉末鍛造部材に関するものである。
従来、各種機関の構造部材には、耐摩耗性、強度、およ
び低熱膨張係数を備えたAN−Sl系合金粉末押出部材
が用いられてきた。
び低熱膨張係数を備えたAN−Sl系合金粉末押出部材
が用いられてきた。
その代表的なものは、特開昭59−182242号公報
記載の、重量%で(以下、%はTlljl%を示す)S
l :12〜35%、 Cu:10%以下、Mg:3%
以下、 を含有し、さらに、 5iNTiN等の窒化物、A9203等3 4 ′ の酸化物、SiC,Tic等の炭化物、Ti51□。
記載の、重量%で(以下、%はTlljl%を示す)S
l :12〜35%、 Cu:10%以下、Mg:3%
以下、 を含有し、さらに、 5iNTiN等の窒化物、A9203等3 4 ′ の酸化物、SiC,Tic等の炭化物、Ti51□。
M o S 12等の金属間化合物、硼化物等のセラミ
ックス、フェロモリブデン、フェロタングステン等の合
金からなる硬質粒子:3〜25%を含有し、残りがAj
)および不可避不純物からなる組成、並びに 微細な初晶S1と平均粒径:3〜60坤の上記硬質粒子
が素地中に均一に分散した組織を有するAN−Sl系合
金で構成した低熱膨張係数を有するl!−Sl系合金粉
末押出部材が知られている。
ックス、フェロモリブデン、フェロタングステン等の合
金からなる硬質粒子:3〜25%を含有し、残りがAj
)および不可避不純物からなる組成、並びに 微細な初晶S1と平均粒径:3〜60坤の上記硬質粒子
が素地中に均一に分散した組織を有するAN−Sl系合
金で構成した低熱膨張係数を有するl!−Sl系合金粉
末押出部材が知られている。
上記Al−Sl系合金粉末押出部材は、例えばロータリ
ーコンプレッサーのベーン材として用いられており、ロ
ータリーコンプレッサーの運転中は上記ベーン材は鋳鉄
製ローターに設けられている平行間隔溝内を高速で摺接
往復運動することも知られている。
ーコンプレッサーのベーン材として用いられており、ロ
ータリーコンプレッサーの運転中は上記ベーン材は鋳鉄
製ローターに設けられている平行間隔溝内を高速で摺接
往復運動することも知られている。
ところが、近年、各種機関の高性能化にともない、厳し
い運転条件が要求されるようになり、上記ロータリーコ
ンプレッサーも同じように厳しい運転条件を強いられる
ことがある。
い運転条件が要求されるようになり、上記ロータリーコ
ンプレッサーも同じように厳しい運転条件を強いられる
ことがある。
このような過酷な条件での運転は、上記Aff −Sl
系合金粉末押出部材からなるベーン材を酷使することに
なり、ベーン材の摩擦により高熱が発生するが、鋳鉄製
ローターとベーン材との熱膨張係数の差が大きいと、A
N−Si系合金粉末押出部材からなるベーン材の方が熱
膨張が大きいため、上記ベーン材が上記鋳鉄製ローター
に設けられている平行間隔溝の側壁を押圧し、そのため
上記ベーン材の往復運動抵抗が増大し、ロータリーコン
プレッサーの性能の低下をもたらすという問題点が生じ
てきた。
系合金粉末押出部材からなるベーン材を酷使することに
なり、ベーン材の摩擦により高熱が発生するが、鋳鉄製
ローターとベーン材との熱膨張係数の差が大きいと、A
N−Si系合金粉末押出部材からなるベーン材の方が熱
膨張が大きいため、上記ベーン材が上記鋳鉄製ローター
に設けられている平行間隔溝の側壁を押圧し、そのため
上記ベーン材の往復運動抵抗が増大し、ロータリーコン
プレッサーの性能の低下をもたらすという問題点が生じ
てきた。
ちなみに、上記特開昭59−162242号公報記載の
Afi−Sl系合金粉末押出部材の熱膨張係数は15〜
16X to’/”Cであり、鋳鉄の熱膨張係数は12
XlO−6℃であるから、熱膨張係数に差があり、上記
特開昭59−182242号公報記載のAN7−Si系
合金粉末押出部材で作製されたベーン材は、過酷な運転
条件で使用するロータリーコンプレッサーのベーン材と
して適当でないことがわかる。
Afi−Sl系合金粉末押出部材の熱膨張係数は15〜
16X to’/”Cであり、鋳鉄の熱膨張係数は12
XlO−6℃であるから、熱膨張係数に差があり、上記
特開昭59−182242号公報記載のAN7−Si系
合金粉末押出部材で作製されたベーン材は、過酷な運転
条件で使用するロータリーコンプレッサーのベーン材と
して適当でないことがわかる。
そこで、本発明者等は、上記特開昭59−113224
2号公報記載のAl−5℃系合金粉末押出部材に着目し
、これよりも−層の鋳鉄に近い熱膨張係数を有する部材
を社々の形状付与が可能な粉末鍛造加工を用いてl!−
Si系合金粉末鍛造部材を製造すべく研究を行った結果
、 Sl含有量を、従来の特開昭59−182242号公報
記載のAΩ−Sl系合金粉末押出部材よりも多いSi:
35を越え〜45%含有の部材とし、かつ素地に分散す
る各種硬質粒子をA (120sに特定した上でFeを
合金成分として含有させると、このFe成分の作用によ
ってA1I2O3粒子の素地に対する密着性が向上し、
熱膨張係数が鋳鉄のそれに極めて近似し、またAlI2
O3が素地に良く密着することにより摩擦時のA f)
20 aの素地からの脱落が防止されて耐摩耗性が向
上し、さらにZrの含有によりA11−Sl系合金粉末
鍛造部材の素地の強度および耐熱性を向上せしめること
ができるという知見を得たのである。
2号公報記載のAl−5℃系合金粉末押出部材に着目し
、これよりも−層の鋳鉄に近い熱膨張係数を有する部材
を社々の形状付与が可能な粉末鍛造加工を用いてl!−
Si系合金粉末鍛造部材を製造すべく研究を行った結果
、 Sl含有量を、従来の特開昭59−182242号公報
記載のAΩ−Sl系合金粉末押出部材よりも多いSi:
35を越え〜45%含有の部材とし、かつ素地に分散す
る各種硬質粒子をA (120sに特定した上でFeを
合金成分として含有させると、このFe成分の作用によ
ってA1I2O3粒子の素地に対する密着性が向上し、
熱膨張係数が鋳鉄のそれに極めて近似し、またAlI2
O3が素地に良く密着することにより摩擦時のA f)
20 aの素地からの脱落が防止されて耐摩耗性が向
上し、さらにZrの含有によりA11−Sl系合金粉末
鍛造部材の素地の強度および耐熱性を向上せしめること
ができるという知見を得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、 Si:35を越え〜45%、 Cu : 0.5〜5%
、Mg:0.5〜5%、 八g203:5〜20%、 Fc : 0.1〜1%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Zr:0.1〜2%、 を含有し、残りがAl!および不可避不純物からなる組
成、並びに 平均粒径:2〜15tmに調整した初晶Slと平均粒径
:5〜20μsのAl2O3が素地中に均一に分散した
組織、 を有するAI7−81合金で構成した極低熱膨張係数を
有するAN−Si系合金粉末鍛造部材に特徴を有するも
のである。
って、 Si:35を越え〜45%、 Cu : 0.5〜5%
、Mg:0.5〜5%、 八g203:5〜20%、 Fc : 0.1〜1%、 を含有し、さらに必要に応じて、 Zr:0.1〜2%、 を含有し、残りがAl!および不可避不純物からなる組
成、並びに 平均粒径:2〜15tmに調整した初晶Slと平均粒径
:5〜20μsのAl2O3が素地中に均一に分散した
組織、 を有するAI7−81合金で構成した極低熱膨張係数を
有するAN−Si系合金粉末鍛造部材に特徴を有するも
のである。
この発明のAI7−Sl系合金粉末鍛造部材の熱膨張係
数は12〜13X 10’/”Cの範囲内にあり、鋳鉄
の熱膨張係数(12X 10−6/ ’C)と極めて近
似した極低熱膨張係数を有する。
数は12〜13X 10’/”Cの範囲内にあり、鋳鉄
の熱膨張係数(12X 10−6/ ’C)と極めて近
似した極低熱膨張係数を有する。
つぎに、この発明の極低熱膨張係数を有するAI)−S
l系合金粉末鍛造部材の組成および組織を上記の如く限
定した理由を説明する。
l系合金粉末鍛造部材の組成および組織を上記の如く限
定した理由を説明する。
m成分組成の限定理由
(a) 5i
Si成分には、熱膨張係数を低め、かつ初晶S1を析出
させることにより耐摩耗性を向上させる作用があるが、
その含有量が35%以下では熱膨張係数を鉄系部材の熱
膨張係数に極めて近似させるに十分な効果が得られず、
一方、その含有量が45%を越えると脆化が著しく、熱
間鍛造が困難になることから、その含有量を35を越え
〜45%に定めた。
させることにより耐摩耗性を向上させる作用があるが、
その含有量が35%以下では熱膨張係数を鉄系部材の熱
膨張係数に極めて近似させるに十分な効果が得られず、
一方、その含有量が45%を越えると脆化が著しく、熱
間鍛造が困難になることから、その含有量を35を越え
〜45%に定めた。
(b) CuおよびMg
これらの成分には、いずれも熱処理時に素地中に微細な
MgSiやCL12 A Dなどの金属間化合物として
析出し、熱間鍛造により初品が微細化されることと含ま
って、強度を著しく向上させる作用があるが、その含有
量がCu:0.5%未満およびMg:0.5%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方、Cu:5%お
よびMg:5%を越えて含有させてもより一層の向上効
果は現われず、経済性を考慮してその含有量をCu:0
.5〜5%、Mg:0.5〜5%に定めた。
MgSiやCL12 A Dなどの金属間化合物として
析出し、熱間鍛造により初品が微細化されることと含ま
って、強度を著しく向上させる作用があるが、その含有
量がCu:0.5%未満およびMg:0.5%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方、Cu:5%お
よびMg:5%を越えて含有させてもより一層の向上効
果は現われず、経済性を考慮してその含有量をCu:0
.5〜5%、Mg:0.5〜5%に定めた。
(C)Al2O3
いろいろな硬質粒子のうちでもAl2O3は特にFeを
含有した1−8!系合金粉末鍛造部材の素地との密着性
がすぐれるため、摩耗時にAl Oの分散した素地から
のAl2O3の脱落が防止され、そのため耐摩耗性を向
上せしめる作用があるが、その含有量が5%未満では十
分な耐摩耗性向上効果が得られず、一方、20%を越え
て含有すると脆化が著しく、鍛造することが難しくなる
ので好ましくない。
含有した1−8!系合金粉末鍛造部材の素地との密着性
がすぐれるため、摩耗時にAl Oの分散した素地から
のAl2O3の脱落が防止され、そのため耐摩耗性を向
上せしめる作用があるが、その含有量が5%未満では十
分な耐摩耗性向上効果が得られず、一方、20%を越え
て含有すると脆化が著しく、鍛造することが難しくなる
ので好ましくない。
したがって、Al2O3の含有量は5〜20%に定めた
。
。
(d) Fc
FO酸成分は、Al−5i系合金からなる素地中のAI
20 a粉末の密着性を向上せしめる作用を有するが
、その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られず
、一方、1%を越えて添加してもAl2O3粉末の素地
に対する密着性の一層の向上は認められず、かえってl
!−8!系合金粉末鍛造部材の脆化をもたらす。したが
って、Feの含有量を0.1〜1%に定めた。
20 a粉末の密着性を向上せしめる作用を有するが
、その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られず
、一方、1%を越えて添加してもAl2O3粉末の素地
に対する密着性の一層の向上は認められず、かえってl
!−8!系合金粉末鍛造部材の脆化をもたらす。したが
って、Feの含有量を0.1〜1%に定めた。
(f’) Zr
Zr成分には、初品Slを微細化し、素地の強度と耐熱
性を向上させる作用があるが、0.1%未満では所望の
効果が得られず、=方、2%を越えて含有するとAj)
−Sf系鍛造部材の研削性が悪化することから、その含
有量を0.1〜2%に定めた。
性を向上させる作用があるが、0.1%未満では所望の
効果が得られず、=方、2%を越えて含有するとAj)
−Sf系鍛造部材の研削性が悪化することから、その含
有量を0.1〜2%に定めた。
(n)組織の限定理由
(g)A1203粒子の平均粒径
1!−Si系鍛造部材の素地中にA 、020 a粒子
を均一に分散させる必要があるが、上記Al2O3粒子
の平均粒径が5μs未満では素地中への均一分散が困難
になり、素地からの脱落をまねくので好ましくなく、一
方、20μsを越えると、研削性が悪化するので好まし
くない。したがって、上記素地中に分散させるA D
20 a粒子の平均粒径は5〜20mと定めた。
を均一に分散させる必要があるが、上記Al2O3粒子
の平均粒径が5μs未満では素地中への均一分散が困難
になり、素地からの脱落をまねくので好ましくなく、一
方、20μsを越えると、研削性が悪化するので好まし
くない。したがって、上記素地中に分散させるA D
20 a粒子の平均粒径は5〜20mと定めた。
(h) 初晶S1の平均粒径
初晶Stは、その平均粒径が2−未満では、所望の低熱
膨張係数および耐摩耗性を確保することができず、一方
、その平均粒径が15mを越えると、強度、靭性および
加工性が低下する。したがって初品S1の平均粒径は2
〜15μmの範囲内におさめた。この初晶Slの平均粒
径は、粉末製造時の凝固速度、熱間鍛造における温度、
加工率および回数などによって自由に調節することがで
きる。
膨張係数および耐摩耗性を確保することができず、一方
、その平均粒径が15mを越えると、強度、靭性および
加工性が低下する。したがって初品S1の平均粒径は2
〜15μmの範囲内におさめた。この初晶Slの平均粒
径は、粉末製造時の凝固速度、熱間鍛造における温度、
加工率および回数などによって自由に調節することがで
きる。
さらに熱間鍛造後の急冷の溶体化処理したのち、析出強
化熱処理を施すことにより平均粒径:0.1μs以下の
金属間化合物も必然的に形成される。
化熱処理を施すことにより平均粒径:0.1μs以下の
金属間化合物も必然的に形成される。
通常のるつぼ炉を用い、各種のAf!合金溶湯を調製し
、これを空気アトマイズ法により102〜10’℃/s
eeの冷却速度で急冷凝固し、平均粒径:45μmの粒
度をもったl!−8定系合金粉末を作製し用意した。
、これを空気アトマイズ法により102〜10’℃/s
eeの冷却速度で急冷凝固し、平均粒径:45μmの粒
度をもったl!−8定系合金粉末を作製し用意した。
さらに、通常の純度を有し、第1表に示した平均粒径を
有するAl2O3粉末を用意した。
有するAl2O3粉末を用意した。
上記Al−5定系合金粉末およびA 、l! 20 s
粉末を配合し混合し、得られた混合粉末を5 ton/
cgiの圧力で10mm X 23mm X 55關の
寸法をもった圧粉体を成形し、ついで、これら圧粉体に
対して、大気中、前記A、Q−5i系合金粉末の、融点
直下の温度である500〜520℃に15分間加熱保持
したのち、8 ton/c4の荷重で一次熱間鍛造を施
し、鍛造体の高密度化と初晶S1の微細化をはかると共
に、その寸法を11mm X 16m+* X 57m
mとし、引続いて再び大気中、温度=500℃に15分
間保持後、同じ(8Lon/Cシの荷重にて二次熱間鍛
造を行って、1定mmX12IaII×60IImの寸
法に形状付与した後、直ちに水冷の溶体化処理を施し、
最終的に温度:170℃に6時間保持の析出強化熱処理
を行うことによって第1表に示される成分組成を有する
本発明鍛造部材および比較鍛造部材を作製した。さらに
従来鍛造部材も用意した。
粉末を配合し混合し、得られた混合粉末を5 ton/
cgiの圧力で10mm X 23mm X 55關の
寸法をもった圧粉体を成形し、ついで、これら圧粉体に
対して、大気中、前記A、Q−5i系合金粉末の、融点
直下の温度である500〜520℃に15分間加熱保持
したのち、8 ton/c4の荷重で一次熱間鍛造を施
し、鍛造体の高密度化と初晶S1の微細化をはかると共
に、その寸法を11mm X 16m+* X 57m
mとし、引続いて再び大気中、温度=500℃に15分
間保持後、同じ(8Lon/Cシの荷重にて二次熱間鍛
造を行って、1定mmX12IaII×60IImの寸
法に形状付与した後、直ちに水冷の溶体化処理を施し、
最終的に温度:170℃に6時間保持の析出強化熱処理
を行うことによって第1表に示される成分組成を有する
本発明鍛造部材および比較鍛造部材を作製した。さらに
従来鍛造部材も用意した。
これら鍛造部材について、金属顕微鏡により初晶S1を
IIIJ定するとともに、熱膨張係数を測定し、さらに
引張試験、摩耗試験および焼付荷重の測定を行った。
IIIJ定するとともに、熱膨張係数を測定し、さらに
引張試験、摩耗試験および焼付荷重の測定を行った。
熱膨張係数の測専には、直径;5n+mX長さ:15關
の試片を用い、20〜150℃間の値をn1定した。
の試片を用い、20〜150℃間の値をn1定した。
引張試験には、平行部における寸法が直径=51111
8長さ: 20mmの試片を用いた。
8長さ: 20mmの試片を用いた。
摩耗試験は、入超式試験機を用い、相手部材:Fe12
、摺動速度:3.8m/see s摺動距離!00m。
、摺動速度:3.8m/see s摺動距離!00m。
最終荷重:2kg、無潤滑の条件で比摩耗量を測定した
。
。
これらn1定結果は、いずれも第1表に示した。
第1表に示される結果から、本発明鍛造部材は従来鍛造
部材に較べて熱膨張係数が極めて低く、さらに、比摩耗
量、引張強さおよび伸びのいずれもすぐれた値を示し、
さらにこの発明の条件から外れた値(第1表において棗
印を付して示した値)を有する比較鍛造部材は、上記測
定値のうち少くとも1つは悪い値を示すことがわかる。
部材に較べて熱膨張係数が極めて低く、さらに、比摩耗
量、引張強さおよび伸びのいずれもすぐれた値を示し、
さらにこの発明の条件から外れた値(第1表において棗
印を付して示した値)を有する比較鍛造部材は、上記測
定値のうち少くとも1つは悪い値を示すことがわかる。
したがって、この発明のAl2−5i系合金粉末鍛造部
材を各種機関の構造部材、例えばロータリーコンプレッ
サー、エンジン等の構造部材と摺接する構造部材に適用
すると、摩耗および熱膨張係数の差による間隙が生ずる
ことなく十分な高性能化をもたらし、工業上有用な効果
をもたらすものである。
材を各種機関の構造部材、例えばロータリーコンプレッ
サー、エンジン等の構造部材と摺接する構造部材に適用
すると、摩耗および熱膨張係数の差による間隙が生ずる
ことなく十分な高性能化をもたらし、工業上有用な効果
をもたらすものである。
Claims (2)
- (1)Si:35を越え〜45%、Cu:0.5〜5%
、Mg:0.5〜5%、 酸化アルミニウム:5〜20%、 Fe:0.1〜1%、 を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成
(以上、重量%)、並びに 平均粒径:2〜15μmに調整した初晶Siと平均粒径
:5〜20μmの酸化アルミニウムが素地中に均一に分
散した組織を有するAl−Si系合金で構成したことを
特徴とする極低熱膨張係数を有するAl−Si系合金粉
末鍛造部材。 - (2)Si:35を越え〜45%、Cu:0.5〜5%
、Mg:0.5〜5%、 酸化アルミニウム:5〜20%、 Fe:0.1〜1%、Zr:0.1〜2%、を含有し、
残りがAlおよび不可避不純物からなる組成(以上、重
量%)、並びに 平均粒径:2〜15μmに調整した初晶Siと平均粒径
:5〜20μmの酸化アルミニウムが素地中に均一に分
散した組織を有するAl−Si系合金で構成したことを
特徴とする極低熱膨張係数を有するAl−Si系合金粉
末鍛造部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1107043A JP2787703B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 極低熱膨張係数を有するA▲l▼―Si系合金粉末鍛造部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1107043A JP2787703B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 極低熱膨張係数を有するA▲l▼―Si系合金粉末鍛造部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02285043A true JPH02285043A (ja) | 1990-11-22 |
JP2787703B2 JP2787703B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=14449073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1107043A Expired - Fee Related JP2787703B2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 極低熱膨張係数を有するA▲l▼―Si系合金粉末鍛造部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2787703B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0701003A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-22 | Honda Motor Co Ltd | Heat and wear-resistant aluminum alloy, bracket and valve stem made of it |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59162242A (ja) * | 1983-03-05 | 1984-09-13 | Riken Corp | 耐摩耗性アルミニウム・珪素押出成形体およびその製造方法 |
JPS63169340A (ja) * | 1986-12-30 | 1988-07-13 | Showa Denko Kk | セラミツクス分散強化型アルミニウム合金の製造方法 |
JPS63243246A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-11 | Furukawa Alum Co Ltd | 耐熱・耐摩耗性Al−Si系粉末冶金材料 |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP1107043A patent/JP2787703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59162242A (ja) * | 1983-03-05 | 1984-09-13 | Riken Corp | 耐摩耗性アルミニウム・珪素押出成形体およびその製造方法 |
JPS63169340A (ja) * | 1986-12-30 | 1988-07-13 | Showa Denko Kk | セラミツクス分散強化型アルミニウム合金の製造方法 |
JPS63243246A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-11 | Furukawa Alum Co Ltd | 耐熱・耐摩耗性Al−Si系粉末冶金材料 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0701003A3 (en) * | 1994-08-25 | 1996-05-22 | Honda Motor Co Ltd | Heat and wear-resistant aluminum alloy, bracket and valve stem made of it |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2787703B2 (ja) | 1998-08-20 |
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