JPH0228211Y2 - - Google Patents

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JPH0228211Y2
JPH0228211Y2 JP1984071379U JP7137984U JPH0228211Y2 JP H0228211 Y2 JPH0228211 Y2 JP H0228211Y2 JP 1984071379 U JP1984071379 U JP 1984071379U JP 7137984 U JP7137984 U JP 7137984U JP H0228211 Y2 JPH0228211 Y2 JP H0228211Y2
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JP
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shell
liner
cap
adhesive
adhesive coating
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JP1984071379U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内側に密封用ライナを備えたキヤツ
プ、特に耐衝撃性の向上を図つたキヤツプに関す
る。
(従来の技術) 例えばガスを封入した飲料水容器にあつては、
その密封性を高めるために内側にライナを備えた
キヤツプが使用される。
第3図は、そのキヤツプ構造を示したもので、
キヤツプ20は、金属製のシエル21と該シエル
21の内底部に型押し形成されたライナ22とか
ら成り、両者は接着剤塗膜23を介して接合され
ている。ライナ22は、その外周縁部にリング状
リブ24を一体的に具備しており、キヤツプ20
が容器に被着された状態において、前記リブ24
が容器の口部に係合・押圧され、容器の密封性が
高められるようになる。
しかして、前記ライナ22は、通常密封性、型
押し成形性等を考慮して、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体等の軟質ポリエチレン系
樹脂から成つており、このため耐衝撃性に劣つ
て、キヤツプ20を被着した容器口部に強い衝撃
が加わると、前記リブ24に割れが生じ、容器の
密封性が阻害される危険性があつた。ところで、
前記ライナ22の耐衝撃性は、リブ24の背面側
を非接着状態とすることにより著しく改善できる
ことが知られており、例えば特開昭58−171359号
公報には第4図に示すようなキヤツプ構造が示さ
れている。
第4図において、25はライナ22に対して非
接着性を有するマスキング層で、該マスキング層
25をリブ24背面側の接着剤塗膜23上に形成
することにより、ライナ22をシエル21に対し
て部分的に非接着状態としている。なお、26は
下地の塗膜で、また第3図に示した部分と同一構
成要素には同一符号を付した。
しかしながら、上記構成のキヤツプを得るに
は、通常第5図に示すように、金属シートの板取
りa→接着剤の塗布b→焼付c→非接着剤のマス
キングd→焼付e→シエルの成形f→ライナの型
押し成形gの各工程を経ることとなり、特に焼付
工程c,eを2度経ることから必然的に製造コス
トは上昇せざるを得ないものとなる。またマスキ
ングdは、通常インキを使用するため、これを接
着剤塗布b後に行うと、せつかく塗布した塗膜を
汚染し、シエルとライナとの接合強度を弱める危
険性があつた。
(本考案が解決しようとする問題点) 本考案は、ライナのリブ背面にシエルとの非接
着層を形成することにより耐衝撃性の向上を図つ
たキヤツプにおいて、その製造に伴つて従来生じ
ていた製造コストの上昇、インキによる接着剤塗
膜の汚染という問題を解決しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) そして上記問題点は、金属製のシエルと該シエ
ルの内底部に型押し成形され外周縁部にリング状
のリブを具備する軟質ポリエチレン系樹脂製のラ
イナとから成るキヤツプにおいて、前記シエル
は、その内底面の前記リブに対応する部分に印刷
されたインキ層を具備すると共に、該インキ層上
を含むその内底面全域に接着剤塗膜を具備し、前
記接着剤塗膜は、前記インキ層との反応により変
質した非接着性部分を含み、前記ライナは、その
リブ背面を前記非接着性部分に接触させると共に
該リブ背面を除く部分が前記接着剤塗膜を介して
前記シエルに接合されている構成とした耐衝撃性
キヤツプにより解決される。
(作用) 上記構成の耐衝撃性キヤツプによれば、ライナ
のリブ背面はシエルに対して非接着状態となつて
耐衝撃性が向上し、しかもインキ層が接着剤塗膜
の下層となるので、インキによつて接着剤塗膜が
汚染される心配もなくなり、シエルに対するライ
ナの接合は確実となる。
ここでインキ層上の接着剤塗膜が非接着性塗膜
に変化するのは従来周知の現象であり、本考案は
この現象を有効的に利用したものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
第1図は本考案にかかる耐衝撃性キヤツプの構
造を示したものである。なお、同図において、第
3,4図に示した部分と同一構成要素には同一符
号を付し、その説明は省略する。本実施例の特徴
とするところは、ライナ22のリブ24に対応す
るシエル21の内底面に部分的にインキ層1を形
成し、かつこのインキ層1を含むシエル21の内
面全域に接着剤塗膜2を形成した点にある。
そして、前記構成のキヤツプにおいて、ライナ
22は、そのリブ24背面が接着剤塗膜2に接合
しておらず、該リブ24背面を除く部分のみが接
着剤塗膜に接合した状態となつている。
ここで、インキ層1は、シエル21成形前の板
素材表面に印刷により形成されたもので、一方接
着剤塗膜2は、前記印刷されたインキ層1が未乾
燥の内に、接着剤塗料の塗布により形成されたも
のである。かかる製造履歴により、接着剤中の接
着成分がインキ層1側に吸着されて、接着剤塗膜
2の反インキ層側は非接着性の塗膜に変化し、そ
の後のキヤツプ成形に際してライナ22は、その
リブ24背面を接着剤塗膜2、したがつてシエル
21に接合させないようになり、本キヤツプは全
体として耐衝撃性が改善される。
しかして、上記構成のキヤツプを得る製造工程
は、第2図に示すように、金属シートの板取りA
→インキの印刷B→接着剤の塗布C→焼付D→シ
エル成形E→ライナの型押し成形Fのようにな
り、従来2工程を必要とした焼付工程(第5図参
照)が1工程に短縮されている。しかも、接着剤
塗布をインキ印刷後に行うため、接着剤塗膜2が
インキにより汚染されることがなくなつている。
なお、上記実施例において、接着剤塗膜2をシ
エル21の内面全領域に形成したが、これをシエ
ル21の内底面のみに限定しても良い。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案にかかる
耐衝撃性キヤツプは、ライナのリブに対応するシ
エル内底面にインキ層を形成することにより、該
インキ層上の接着剤塗膜を未接着層に変化させた
もので、これによりライナのリブ背面がシエルに
未接着の状態となつて、キヤツプ全体の耐衝撃性
が著しく向上するようになつた。
またインキ層が接着剤塗膜の下層となるので、
インキによつて接着剤塗膜が汚染される心配もな
くなり、シエルに対するライナの接合は確実とな
つて、品質が安定するようになつた。さらに工程
の削減を可能にしてコスト低減に寄与し、2次的
にも大きな効果を奏した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる耐衝撃性キヤツプの要
部構造を示す断面図、第2図は本キヤツプ製造工
程を示すブロツク図、第3図はライナ付キヤツプ
の一般的構造を示す断面図、第4図は従来の耐衝
撃性キヤツプの要部構造を示す断面図、第5図は
従来の耐衝撃性キヤツプの製造工程を示すブロツ
ク図である。 1…インキ層、2…接着剤塗膜、21…シエ
ル、22…ライナ、24…リブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製のシエルと該シエルの内底部に型押し成
    形され外周縁部にリング状のリブを具備する軟質
    ポリエチレン系樹脂製のライナとから成るキヤツ
    プにおいて、前記シエルは、その内底面の前記リ
    ブに対応する部分に印刷されたインキ層を具備す
    ると共に、該インキ層上を含むその内底面全域に
    接着剤塗膜を具備し、前記接着剤塗膜は、前記イ
    ンキ層との反応により変質した非接着性部分を含
    み、前記ライナは、そのリブ背面を前記非接着性
    部分に接触させると共に該リブ背面を除く部分が
    前記接着剤塗膜を介して前記シエルに接合されて
    いることを特徴とする耐衝撃性キヤツプ。
JP7137984U 1984-05-16 1984-05-16 耐衝撃性キヤツプ Granted JPS60182357U (ja)

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JPS60182357U JPS60182357U (ja) 1985-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4503308B2 (ja) * 2004-02-13 2010-07-14 日本クラウンコルク株式会社 金属薄板製容器のための容器蓋

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171359A (ja) * 1982-03-24 1983-10-08 日本クラウンコルク株式会社 耐衝撃密封性及び耐ストレスクラツキング性を有するライナ−付容器蓋

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