JPH0228182Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、樽型容器に係る。

生ビールを収容する小型の合成樹脂製樽型容器
が知られている。

本案内、斯る容器において、係合よく把手を装
備させようとするものである。

以下、本案を図示の実施例について説明する。

図において、１は、容器本体、２は、該容器本
体の口部に螺合したキヤツプ、３は、容器本体の
上部に嵌合固定したカバー、４は、容器本体の下
部に嵌着固定した脚体、５は、カバー３と脚体４
とに係合した把手であり、容器本体１とカバー３
と脚体４とで樽型の外観を形成している。

以上の各部材は、キヤツプ２を除き、それぞれ
適宜合成樹脂から成る。キヤツプ２は、アルミニ
ウムから成る。勿論、キヤツプも合成樹脂製とし
てもよい。

容器本体１は、いわゆるPETびんであり、ポ
リエステル樹脂により上部の口部乃至頸部だけを
完成形状とした有底管状のプリホームを射出成形
し、次いで、該ポリホームの下部を二軸延伸成形
して、肉厚の肩部、胴部及び底部を形成してお
り、その肩部と底部とを膨出する彎曲面に形成し
ている。

カバー３は、容器本体１の口部乃至頸部を貫通
させており、外周を樽の端部に似せて、下縁に
「たが」に似た突条３１を周設し、上縁３２の前
部に切欠を設けている。

脚体４は、カツプ状で容器本体１の底部を受け
ており、外周を樽の外周の端部に似せ、而して、
上縁に「たが」に似た突条４１を形成すると共
に、該突条の後部に縦方向のスリツト４３を有す
る係合部４２を設けている。

把手５は、コ字状の把持部５１の上端と下端
に、上部係合片５２と下部係合片５３を一体に連
設し、上部係合片５２は、比較的長くして、上端
に下方へ屈曲する鈎部５４を形成し、また、下部
係合片５３は、比較的短くして、下端左右に係合
爪５５，５５を設けると共に、中央部に下方から
割り５６を入れており、而して、上部係合片５２
を鈎部５４においてカバー３の上縁３２後部へ係
合し、下部係合片５３を自体の弾性変形を利用し
て脚体４の係合部４２のスリツト４３へ強制的に
嵌挿し、係合爪５５，５５をその係合部４２の下
縁へ係合させている。

なお、把手５は、需要者において、注出直前に
係合させてもよい。把持部５１の形状は、コ字状
に限らず、適宜である。

本案によれば、把手５があるので、該把手の把
持部５１を把持することにより、持ち運びに注出
に極めて便利であり、該把手５は、需要者におい
て極めて容易に取り付けることもでき、取り扱い
上好都合である。更に、把手５は、コ字状に形成
した把持部５１の上端に比較的長い上部係合片５
２を設けているので、該上部係合片にわずかなが
らも可撓性をもたせることができて、対応する各
部及び自体の製作寸法の変動に容易に適合させる
ことができ、換言すれば、寸法の公差を大きく許
容させることができ、歩留を向上させることがで
きる。

また、構造並びに製作が簡単で、安価に提供で
き、実用上頗る有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、分解斜視図である。 １……容器本体、２……キヤツプ、３……カバ
ー、４……脚体、５……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体１の上部にカバー３を、且つ、下部に
   脚体４を嵌合固定し、これら三者から成る外観を
   樽型に形成した樽型容器において、脚体４の後部
   にスリツト４３を有する係合片４２を設け、ま
   た、コ字状に屈曲する把持部５１の上端と下端に
   比較的長い上部係合片５２と比較的短い下部係合
   片５３を一体に連設し、上部係合片５２には、上
   端に鈎部５４を、且つ、下部係合片５３には、下
   端に係合爪５５，５５を設けて、その上部係合片
   ５２を鈎部５４によりカバー３の上縁３２へ係合
   させ、また、下部係合片５３を係合爪５５，５５
   を以て脚体４の上記係合部４２へ嵌挿係合させる
   ことを特徴とする樽型容器。