JPH0335710Y2

JPH0335710Y2 -

Info

Publication number: JPH0335710Y2
Application number: JP1984124472U
Authority: JP
Priority date: 1984-08-14
Filing date: 1984-08-14
Publication date: 1991-07-29
Also published as: JPS6140323U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本案は、生ビール等を収容する把手付容器に係
る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」従来、この種のものに、実開昭58−136432号公
報の把手付合成樹脂製樽状容器がある。

この容器は、飽和ポリエステル樹脂による二軸
延伸成形にて底部及び肩部が丸く膨出した耐圧性
の薄肉びんを形成し、該薄肉びんの下端部にカツ
プ状の脚台を、また、上端部にカバー状の上部嵌
合部材を嵌合固定して、全体としての外観を樽状
にし、その上部嵌合部材の後面に指入れ部を形成
すると共に、該指入れ部の中央に上下方向に把手
を架設したものである。この場合、把手が外へ突
出せず、また、その指入れ部に指を差し入れて把
手を把持できるので、持ち運びに便利である。

しかし、このようにして上部嵌合部材の後面に
把手を設けたのでは、把手が甚だ小さなものとな
つて握り難く、また、注出の際、この把手を握つ
ただけでは到底注出できないため、一方の手で握
れば他方の手で容器の下部を持ち上げることを要
して、注出が容易でない欠点がある。

容器の背面の中間部に把手を設ければこのよう
なことはないが、薄肉びんの胴部には耐圧性の関
係から直に把手を設けることは困難である。そこ
で、一般には別部材の把手が付設されており、ま
た、この把手は運搬、保管等の邪魔にならないよ
うに、脚台及び上部嵌合部材に対し着脱可能に、
又は折畳み自在に構成されており、従つて、コス
ト高となつている。

本案は、従来のそれらの問題点を解決しようと
するものであり、加えて、びんの耐圧性を一層向
上させ、且つ、外観を美麗にしようとするもので
ある。

「課題を解決するための手段」本案は、二軸延伸成形によるひようたん形の合
成樹脂製薄肉びん１を設け、該びんの括れ部１１
に内圧押え用ベルト２を巻き付け、また、びん１
の外側全体に円筒状の外装筒３を嵌着し、該外装
筒の後面に上記括れ部１１と対応させて、大きな
窓孔３１を形成すると共に、該窓孔の中央に上下
方向に把手４を一体に架設したことを特徴とす
る。

「作用」如上の構成であるから、持ち運びや注出の際に
は、外装筒３の後面にて窓孔３１に指を指し入れ
て把手４を把持し、片手で取り扱えばよい。

「実施例」図面は、本案実施例を示している。以下、これ
を詳細に説明する。

図面に示すように、飽和ポリエステル樹脂によ
り二軸延伸成形してひようたん形に形成した薄肉
びん１を設け、該びんの括れ部１１に適宜合成樹
脂等による内圧押え用ベルト２を巻き付けてい
る。

また、上記びん１の外側全体に適宜合成樹脂に
より射出成形して円筒形に形成した外装筒３を嵌
着固定し、該外装筒は、上端部を内側に折り下げ
て該折り下げ部３２をびん１の頚部１２へと係合
固定し、上部の前縁を切欠状に窪ませて注出用凹
部３３を形成し、後面の中途部にびん１の上記括
れ部１１に対応させて大きな窓孔３１を形成する
と共に、該窓孔の中央に把手４を上下方向に一体
に架設し、該把手には、表裏に滑り止め用のロー
レツト４１を形成し、更に、外装筒３の下端を外
方へ膨出させて脚部３４を形成している。

図中５は、びん１の口部に螺合したキヤツプで
ある。

「考案の効果」本案によれば、ひようたん形の合成樹脂製薄肉
びん１の外側全体に円筒状の外装筒３を嵌着し、
該外装筒の後面に上記びん１の括れ部１１と対応
させて大きな窓孔３１を形成すると共に、該窓孔
の中央に上下方向に把手４を一体に架設している
ので、容器後面の中間部に折畳む必要のない簡単
な把手４を一体的に具合よく付設することがで
き、持ち運びは勿論、注出も片手で自由に行え、
取扱いが頗る便利であり、構造も簡素化できて、
コストダウンを図ることができる。

また、びん１は、ひようたん形であり、括れ部
１１に内圧押え用ベルト２を巻き付けているの
で、耐圧にとつて最も合理的で最も強力な球体を
２個連ねた状態となり、二軸延伸成形した合成樹
脂製薄肉びんであつても耐圧を大幅に増大でき
る。

更に、びん１の外側に全体的に円筒状の外装筒
３を装着しているので、外装筒３によつて美麗な
外観が得られると同時に、脚体を兼ねることがで
き、その上、びん１を全体的に外力から保護で
き、実用上頗る有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例に係る把手付容器を示し、
第１図は、斜視図、第２図は、要部の截断側面図
である。１……びん、２……ベルト、３……外装筒、４
……把手、５……キヤツプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

二軸延伸成形によるひようたん形の合成樹脂製
薄肉びん１を設け、該びんの括れ部１１に内圧押
え用ベルト２を巻き付け、また、びん１の外側全
体に円筒状の外装筒３を嵌着し、該外装筒の後面
に上記括れ部１１と対応させて、大きな窓孔３１
を形成すると共に、該窓孔の中央に上下方向に把
手４を一体に架設したことを特徴とする把手付容
器。