JPS6318590Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、生ビール等を収容する合成樹脂製鉉付
き耐圧容器に係る。

本案は、取り扱いに具合よく、外観が美麗で、
且つ、安価なこの種容器を提供しようとするもの
である。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、ポリエステル樹脂によるプリホ
ームを二軸延伸成形し且つ肩部１１と底部１２と
を球面乃至それに近い彎曲面に形成した肉薄ペツ
トびん１を設け、該肉薄ペツトびんの肩部１１に
適宜合成樹脂から成る筒状のカバー２を、また、
底部１２に適宜合成樹脂から成る筒状乃至カツプ
状の脚体３を嵌着し、そのカバー２の前縁を大き
く斜状に且つ内外で上下２段２１，２２に切欠
き、該切欠Ａの下段部２２に沿わせて該下段部２
２上に納まる適宜合成樹脂から成る鉉４を設け、
該鉉４の両端を切欠Ａの両端部側面に枢着してい
る。

なお、肉薄ペツトびん１は、ポリエステル樹脂
により、まず、口部だけを完成形状としたプリホ
ームを射出成形し、これをその口部を除き肉薄に
二軸延伸成形して成る。１〜２入りとする。

図中、２３，２３は、軸穴、４１，４１は、軸
である。また、５は、びん１の口部に装着したキ
ヤツプである。

如上の構成であり、肉薄ペツトびん１内に生ビ
ール等を収容して使用するが、持ち運びの際は、
鉉４を起立させて、これを握つて吊り下げ、注出
の際は、その鉉を後方へ倒すと、両端部が切欠Ａ
の下段部２２に突き当たつて斜めに起立して保持
されるので、一方の手でこの鉉を握り、他方の手
でびん１を支えて、第３図に示すように前方へ傾
倒させる。この注出の際には、キヤツプ５を外し
て注出筒６を取り付けるとよい。

本案によれば、肉薄ペツトびん１に生ビール等
を収容するに十分な耐圧があり、そして、カバー
２に鉉４を備えているので、持ち運びが容易であ
り、この鉉が後方へ倒れると斜めに起立して保持
されるから、注出時にこれを握つて容易に注出で
き、しかも、その注出時にはカバー２前縁の切欠
Ａで注出には何等の支障もなく、更に、その鉉を
前方へ倒せば、切欠Ａの下段部２２上に座して外
へ突出せず、運送、保管等に好都合である。

また、外観が美麗であり、合成樹脂製で、構造
が簡単で、且つ、製作容易であつて、安価に提供
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、分解斜視図、第３図は、説明図である。 １……肉薄ペツトびん、２……カバー、３……
脚体、４……鉉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポリエステル樹脂によるプリホームを二軸延伸
   成形し且つ肩部１１と底部１２とを球面乃至それ
   に近い弯曲面に形成した肉薄ペツトびん１を設
   け、該肉薄ペツトびんの肩部１１に適宜合成樹脂
   から成る筒状のカバー２を、また、底部１２に適
   宜合成樹脂から成る筒状乃至カツプ状の脚体３を
   嵌着し、そのカバー２の前縁を大きく斜状に且つ
   内外で上下２段２１，２２に切欠き、該切欠Ａの
   下段部２２に沿わせて該下段部２２上に納まる適
   宜合成樹脂から成る鉉４を設け、該鉉４の両端を
   切欠Ａの両端部側面に枢着したことを特徴とする
   合成樹脂製鉉付き耐圧容器。