JPH0338099Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、生ビール等を収容する鉉付容器に係
る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 従来、生ビール等を収容する１〜２入りの容
器として、樽型の合成樹脂製容器がある。この容
器は、底部と肩部とを高圧に耐えるように球面状
に形成したびんを設け、該びんの底部と肩部とに
装飾を兼ねた袴と外装カバーとを装着して、全体
としての外観を樽型にしている。

本案は、斯る容器において、運送や保管等の際
に邪魔にならず且つ持ち運びや注出に具合よい鉉
を装備させようとするものである。

ところで、ポータブル電気機器等に、ケーシン
グの上面にコ字状の把手を一方向に起状自在に装
着したものがある（実公昭49−47556号公報）。こ
の場合、持ち運びの際に把手を起こして把握でき
るので便利である。

しかし、上記容器の場合、このような把手では
注出の用に供し得ず、ときには注出の邪魔になる
ことすらあつて不便である。

そこで、本案は、持ち運びだけでなく、注出の
用にも供し得る便利な鉉を備えた容器を提供しよ
うとするものである。

「問題を解決するための手段」 本案は、「本発明は、斯る従来の問題点を解決
しようとするものであり、併せて、その本製品外
壁Pca版を容易に製作できるようにしようとする
ねのである」。

「作 用」 如上の構成であるから、鉉３は、前方へ倒せば
折り畳み態勢に、上方へ起立させれば持ち運び態
勢に、また、後方へ倒せば、後方へと大きく突出
して注出態勢となる。

「実施例」 本案実施例は、図面に示すように、平面形状円
形のびん１の上部に該びんに適合する平面形状円
形の外装カバー２を設けた合成樹脂製容器におい
て、その外装カバー２の上面に鉉３を前後に起倒
自在に枢着し、その枢着点ａ，ａを外装カバー２
の後半部に位置させている。

びん１は、飽和ポリエステル樹脂により二軸延
伸成形して胴を薄肉に構成し、底部と肩部を高圧
に耐えるように球面状に形成している。

また、びん１は、図示していないが、底部に適
宜合成樹脂により射出成形した袴を装着してい
る。

なお、びん１の底部が起立可能に形成されてい
れば袴はなくてもよい。

外装カバー２は、適宜合成樹脂により射出成形
して成り、平らな上面に前方から後方へ開通する
〓状で且つその中間部の円弧部が前面に段状に表
出する凹溝２１を形成し、該凹溝内の後部で左右
に横軸２２を設けており、全体としての中央部と
周縁部をびん１の頸部と肩部とに嵌着させてい
る。

鉉３は、適宜合成樹脂により射出成形して成
り、上記凹溝２１に適合する〓状に形成して凹溝
内に出没自在に納め、両端部に鍵穴状に切欠いた
軸孔３１，３１を設けて、該軸孔を上記横軸２２
へ回転自在に嵌合させている。

図中、４は、びんの口部に螺合させたキヤツプ
である。

「考案の効果」 本案によれば、鉉３を前方へ倒伏させていると
きは、鉉３は、外装カバー２の一部としての外観
を呈し、外部へ突出しないので、運送や保管等に
おいて全く邪魔にならず、そして、その鉉３を起
立させたときは、鉉を握つて吊り下げ、具合よく
持ち運びできることは勿論のこと、その鉉３を後
方へ倒したときは、鉉は、後方へと大きく突出す
るので、一方の手で鉉を握つて全体を支え、他方
の手をびん１の下部へ添えてびんを傾倒させるこ
とにより、内容物を極めて容易に且つ安定に確実
に注出でき、使用上頗る便利重宝である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例に係る鉉付容器を示し、第
１図は、斜視図、第２図は、裁断側面図である。 １…びん、２…外装カバー、３…鉉、４…キヤ
ツプ、２１…凹溝、２２…横軸、３１…軸孔、ａ
…枢着点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん１の上部に外装カバー２を設けた容器にお
   いて、その外装カバー２の上面に鉉３を前後に起
   倒自在に枢着すると共に、その枢着点ａ，ａを外
   装カバー２の後半部に位置させたことを特徴とす
   る鉉付容器。