JPH0340741Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案容器は、ビール或いは炭酸飲料水等を充填
させておき、消費者が例えば自動販売機等から購
入できるようにした容器に係る。

従来の技術 飽和ポリエステル樹脂製の二軸延伸壜本体と該
壜本体外面に補強筒を嵌合させた容器が知られて
おり、該容器外面には把手を付設させている。

考案が解決しようとする問題点 上記容器において、把手が容器胴部から突出し
ていると輸送時等の邪魔となる。

本案は容器に対して把手を起伏可能となし、輸
送時等は容器に対して伏せた状態に位置させるこ
とが可能であると共に、把手使用の際は把手を起
すことが出来るようにしたものである。

問題点を解決するための手段 本案容器は飽和ポリエステル樹脂製の二軸延伸
壜本体と、該壜本体外面に嵌着させた補強筒と、
該補強筒に装着させた把手とからなる。

壜本体１は、底部を球面状に下方へ膨出させた
二軸延伸による肉薄壜であり、円筒状胴部２上端
から肩部を介して口頸部を上方へ起立させ、該口
頸部にキヤツプ３を螺合させている。

補強筒４は、円筒状でその下端面は壜本体下端
と同一水平面又は下方に位置させてその下端面を
接地面とすることで容器の起立が可能に設ける。
補強筒の上下両部からは、ヒンジ５，５を介して
水平外方向への揺動が可能に台板６，６が突出さ
せてあり、該台板の任意に定めた外面から支持板
７，７を介して該支持板先端に嵌着筒８，８を付
設させている。又台板６，６内面を、補強筒の筒
部外面に押付けることで該台板が筒部外面に固定
される嵌着手段９，９を台板と筒部外部とにそれ
ぞれ付設させる。

把手１０は、上記嵌着筒に嵌着させたフツク部
１１，１１を握持板１２の上下両部に付設させた
ものである。

作 用 把手１０の握持部を容器外面に沿わせて位置さ
せた状態で包装させ、該状態で輸送等行うものと
し、消費者は握持板１２を第２図が示すように起
す。すると上記嵌着手段９，９が嵌着することで
台板６は筒部外面に固定される。

実施例 図示例で嵌着手段の一方は先端を大径化させた
突子、他方は奥部内径を大径化させた穴に形成さ
せたが、その他筒部からフツク状部を突出させ、
台板押付けにより台板先端縁がそのフツク状部に
係止されるよう設けることも考えられる。台板
６，６は、図のように筒部に突条帯１３，１３を
周設させて該突条帯から突出させてもよい。フツ
ク部１１，１１には逆刺１１ａ，１１ａを付設さ
せており、フツク部嵌着によつて逆刺は嵌着筒下
端縁に係合するよう設けている。

効 果 二軸延伸壜本体は、二軸延伸により強化される
が、その肉薄化によつて剛性が失われる欠点を有
する。本案では補強筒を嵌着させたからその剛性
を補強できると共に補強筒に把手を装着させるこ
とで壜本体の成形は容易であり、補強筒筒部の上
下両部からヒンジ５，５を介して水平外方向への
揺動が可能に台板６，６を突出させ、かつ該台板
の任意に定めた外面から支持板７，７を介して該
支持板先端に嵌着筒８，８を付設させておき、そ
の嵌着筒に、握持板１２の上下両部に付設させた
フツク部１１，１１を嵌着させて把手１０を装着
させたから、容器体に対して握持板を伏せた状態
に位置させて包装等することが出来ると共に、台
板内面を補強筒の筒部外面に押付けることで、該
台板が筒部外面に固定される嵌着手段９，９を、
台板と筒部外面とにそれぞれ付設させたから、容
器使用に際して消費者は台板を筒部外面に固定さ
せることで把手を起して使用することが出来て便
利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の分解斜視図、第２図はその
容器の斜視図である。 １……二軸延伸壜本体、４……補強筒、１０…
…把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 飽和ポリエステル樹脂製の二軸延伸壜本体１
   と、該壜本体の外面に嵌着させた筒部を有し、該
   筒部の上下両部から、ヒンジ５，５を介して水平
   外方向への揺動が可能に台板６，６を突出させ、
   該台板の任意に定めた外面から支持板７，７を介
   して該支持板先端に嵌着筒８，８を付設させた補
   強筒４と、上記嵌着筒に嵌着させたフツク部１
   １，１１を握持板１２の上下両部に付設させた把
   手１０とからなり、上記台板６，６内面を上記補
   強筒の筒部外面に押付けることで、該台板が筒部
   外面に固定される嵌着手段９，９を、台板と筒部
   外面とにそれぞれ付設させたことを特徴とする把
   手付き容器。