JPS6242905Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は二軸延伸壜上部に上部容器カバーを嵌着
させた合成樹脂製容器に係る。

この種容器として壜本体の下端部に下部筒状部
材を、又壜本体上端部に上部筒状部材を、それぞ
れ嵌合させて、全体を樽状に形成させたものが知
られている。該容器は比較的大形化するため把手
を付設させるが、二軸延伸壜に直接把手を付設さ
せることは極めて困難であり、よつて、上記上下
の筒状部材を利用して把手を付設させるが、該把
手の付設は面倒であり、又始めから把手を容器体
胴部の側方へ張出しさせると、容器輸送時に把手
が邪魔となる欠点があつた。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面に
ついて説明すると、１は合成樹脂製二軸延伸壜で
ある。該壜下部には下部筒状部材２が嵌着させて
あるが、必しもこのようにする必要はなく、壜下
部を直接容器の下部としてもよい。容器下部には
たがを形どつた突条３，３が周設させてある。尚
壜と容器との区別については後述する。壜胴部４
の上端からは肩部５を介して外向きフランジ６付
きの口頚部７が起立させてあり、該口頚部の上部
にはキヤツプ８が嵌合させてある。

上記肩部５外面には肩カバー９が嵌合させてあ
る。該肩カバーは、肩部外面をテーパ状壁部１０
で覆合させ、該テーパ状壁部の上端に透孔１１を
穿設させ、該透孔内に壜口頚部を挿通させて透孔
上端縁１２を外向きフランジ６下面に係合させて
いる。又テーパ状壁部１０の外周縁からは短筒部
１３を垂下させ、該短筒部を壜胴部の上端部外面
に嵌合させている。該肩カバーの一部には、後述
把手下端を装着するための係合部１４を形成させ
る。該係合部は、肩カバーの一部を円筒状に隆起
させると共に該円筒状部１５上端に内向きフラン
ジ１６を付設させたものである。

既述壜上部へは上部容器カバー１７を着脱自在
に嵌合させる。該カバーは、頂壁１８周縁から周
壁１９を垂下させたもので、その周壁下端部を肩
カバーの短筒部１３外面に嵌合させている。その
周壁下部と短筒部とが、又周壁上部がたがを形ど
つた突条２０，２０に形成させてある。既述キヤ
ツプ８上面と上部容器カバー頂壁との間には後述
の把手柄部２４を介在させるための間隙を設けて
おく。

２１は把手であり、把手基端部２２は、既述内
向きフランジ１６が形成するフランジ孔１６ａに
嵌合させてあり、その基端部下端には膨大部２３
が付設させてあつて、該膨大部は既述係合部１４
内に嵌合させてある。基端部からは、屈折形成さ
せた柄部２４が突出させてあり、該柄部は、壜上
部に嵌合させた上部容器カバー１７内に位置させ
てある。該把手は、上部容器カバー１７を外した
状態で、上記基端部２２を中心として回動可能で
あり、該回動により壜胴部の側外方に柄部２４を
位置させることが可能に形成させてある。

既述肩カバー９、上部容器カバー１７、把手２
１もそれぞれ合成樹脂材で成形するとよい。これ
等を装着させた壜を容器と称する。

本案は上記構成とするもので、把手２１は、壜
上部に嵌合させた頂壁付きの上部容器カバー１７
内に収納されることとなるため、店頭陳列時等に
おいて把手が容器外観を損うことがなく、上部容
器カバーは頂壁を有するから、容器外観を、より
樽形状に近ずけることが出来、よつて例えばビー
ル等収納液体に適する外観を容器に持たせること
が出来、又上部容器カバーは頂壁周縁から周壁を
垂下させてその周壁下部を肩カバー短周壁に嵌合
させているから、把手およびキヤツプ８に埃等が
付着することがなく、上部容器カバーを外し把手
２１を回動させることで、把手の柄部２４は壜胴
部の側外方に位置させることが出来るから、壜内
液体注出を把手利用により容易に行うことが出
来、肩カバーはテーパ状に形成されており、その
一部に係合部１４を形成させて、その形合部に把
手下端部を装着させ、把手は壜上端部に嵌合させ
た上部容器カバー内に収納させたから、該上部容
器カバーを外し、柄部を回すだけで該柄部を壜胴
部の側外方へ位置させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案容器の、一部を断面とした側面図で
ある。 １……壜、９……肩カバー、１７……上部容器
カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部４上端から肩部５を介して外向きフランジ
   ６付き口頚部７を起立させ、該口頚部にキヤツプ
   ８を嵌合させた合成樹脂製二軸延伸壜１と、上記
   肩部の外面をテーパ状壁部１０で覆合させると共
   に該テーパ状壁部の上端に穿設させた透孔１１内
   に上記口頚部を挿通させてその透孔上端縁を上記
   外向きフランジ下面に係合させ、かつテーパ状壁
   部の外周縁から垂下させた短筒部１３を上記胴部
   の上端部外面に嵌合させた肩カバー９と、上記短
   筒部外面へ、頂壁１８周縁から垂下させた周壁１
   ９下端部を嵌合させることで、上記二軸延伸壜上
   部へ着脱自在に嵌合させた上部容器カバー１７と
   を有する容器であつて、上記肩カバーの一部に
   は、該一部を円筒状に隆起させると共に、該円筒
   状部上端に内向きフランジ１６を付設させた係合
   部１４を形成させ、上記内向きフランジのフラン
   ジ孔に把手基端部２２を、係合部１４内に基端部
   下端に付設させた膨大部２３をそれぞれ嵌合させ
   ると共に、上記基端部から突出させた柄部２４を
   上部容器カバー内に位置させて把手２１を設け、
   上記上部容器カバーを二軸延伸壜から外した状態
   では、上記基端部２２を中心に回動させること
   で、壜胴部の側外方に柄部２４を位置させること
   が可能に形成させたことを特徴とする合成樹脂製
   容器。