JPS6328119Y2

JPS6328119Y2 -

Info

Publication number: JPS6328119Y2
Application number: JP1983083802U
Authority: JP
Priority date: 1983-05-31
Filing date: 1983-05-31
Publication date: 1988-07-29
Also published as: JPS59188841U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、樽型容器に係る。

生ビールを収容する１〜２入りの樽型容器で
は、通常、頂部にキヤツプ等が表出しており、外
観がいま一歩の感がある。

本案は、この外観を、キヤツプ等の表出しない
十分な樽型にして美麗なものとし、更に、把手を
装備させて使用上便利にしようとするものであ
る。

以下、図示の実施例について説明する。

第１図、第２図は、その一例であり、図におい
て、１は、容器本体、２は、該容器本体の口部に
螺合したキヤツプ、３は、容器本体の上部に着脱
自在に嵌合したカバー、４は、容器本体の下部に
嵌着固定した脚体であり、容器本体１とカバー３
と脚体４とで樽型の外観を形成している。

５は、容器本体１の頸部へ装着するよう設けた
リング、６は、該リングへ連結するよう設けた把
手であり、これはカバー３内に収納している。

以上の各部材は、キヤツプ２を除き、それぞれ
適宜合成樹脂により成形して成り、キヤツプ２
は、アルミニウムにより形成している。勿論、該
キヤツプも合成樹脂製としてもよい。

容器本体１は、いわゆるPETびんであり、ポ
リエステル樹脂により口部１１乃至頸部１２だけ
を完成形状とした有底管状のプリホームを射出成
形し、次いで、該プリホームの下部を二軸延伸成
形して、肉薄の肩部１３、胴部１４及び底部１５
を形成しており、また、肩部１３と底部１５とを
彎曲面に形成し、頸部１２の外周にフランジ１６
を一体に周設している。

カバー３と脚体４とは、外観を樽の端部に似せ
たカツプ状に形成し、カバー３は、容器本体１に
上方から被せ、周縁を容器本体の肩部１３周縁に
着脱自在に嵌合しており、また、脚体４は、容器
本体１の底部１５に嵌着固定している。

リング５は、容器本体１のフランジ１６に対応
させて有端環状に形成すると共に、内周下縁にそ
のフランジ１６と係合する係合突条５３を周設
し、また、両端から外方へ一対の支持腕５１，５
１を突設し、該支持腕の端部上縁から係合舌片５
２，５２を垂設しており、而して、カバー３内に
収納している。

把手６は、逆Ｌ字状に形成し、先端にリング５
の係合舌片５２，５２と係合する係合凹部６１を
形成しており、カバー３内に収納している。

如上の構成であり、容器本体１内に生ビール等
を収容するが、これを注出するときは、カバー３
を取り外し、リング５を少し開いて上方から容器
本体１のフランジ１６へ嵌めると共に、係合突条
５３をそのフランジ１６の下縁に係合させ、次い
で、把手６の係合凹部６１をリング５の係合舌片
５２，５２へ係合させて、把手６を取り付け、該
把手を握り、キヤツプ２を螺脱して全体を傾向
け、注出する。

以上の実施例では、容器本体１に別個の脚体４
を嵌着しているが、容器本体１の底部の形状をこ
れに適合させれば、脚体は不要である。

本考案によれば、キヤツプ２等がカバー３で覆
われて、従来のように表出せず、そして、そのカ
バー３の外観を樽の端部に似せてあるので、全体
としての外観を十分な樽型の美麗なものとするこ
とができ、しかも、そのカバー３内にリング５及
び把手６を内装させるので、把手が美感を損ねる
ようなことも、把手を別途に付帯させる不便もな
く、注出時にはそのリング５及び把手６を取り付
けることにより極めて容易に注出でき、また、取
り外したカバー３は、コツプとして利用できて、
使用上頗る便利である。

更に、リング５は、容器本体１のフランジ１６
へ取り付ければよく、この取り付け時に当たつて
は、リング５が有端環状であることから頗る嵌め
易く、嵌めた後は、リングの両端から外方へ突出
する一対の支持腕５１，５１に垂設されている係
合舌片５２，５２に、逆Ｌ字状の把手６をその先
端に設けた係合凹部６１にて嵌合連結させるの
で、把手６を容易に且つ確実に結合させることが
できると同時に、リング５を十分締め付けること
ができて不動に取り付けるこそができ、しかも、
リング５の内周下縁にある係合突条５３がフラン
ジ１６に係合するので、十分に力を伝達でき、従
つて、把手６は、安定に且つ強固に取り付けるこ
とができ、その上、後方へ十分に突出させること
ができて極めて握り易く、扱い易い利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面
図、第２図は、カバー除去状態の平面図、第３図
は、把手の取り付けを示す截断側面図、第４図
は、同斜視図である。１……容器本体、２……キヤツプ、３……カバ
ー、４……脚体、５……リング、６……把手。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上端にキヤツプ２で閉塞した口部１１を有し且
つ該口部の直下にフランジ１６を有する容器本体
１に、外観を樽の端部に形成したカツプ状のカバ
ー３を上方から被せて着脱自在に嵌合し、また、
上記フランジ１６に着脱自在に嵌着できるリング
５と、該リングに着脱自在に連結できる把手６と
を設けて、該リング５及び把手６を上記カバー３
内に収納し、而して、リング５は、容器本体１の
フランジ１６に対応させて有端環状に形成すると
共に、内周下縁にそのフランジ１６と係合する係
合突条５３を周設し、且つ、両端から外方へ一対
の支持腕５１，５１を突設し、該支持腕の端部上
縁から係合舌片５２，５２を垂設し、把手６は、
逆Ｌ字状に形成し、先端にリング５の係合舌片５
２，５２と係合する係合凹部６１を形成したこと
を特徴とする樽型容器。