JPH0330014Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案、水筒をコツプ形状の蓋付容器内に収納
したコツプ付水筒に関する。

〔従来の技術・考案が解決しようとする問題点〕

水筒をコツプ形状の蓋付容器内に取り出し可能
に収納するようにすると、携帯に便利であると共
に、使用に際しても即座にコツプを提供すること
ができる。そして、このコツプ自体の形状を缶ビ
ール、缶ジユース等の容器の如き形状を呈するよ
うに構成すると、斬新的であると共に、その側面
に所望のデザイン、例えば缶ビール或いは缶ジユ
ース等の容器に施されている如きデザインを施す
ことにより、コツプがあたかも缶ビール或いは缶
ジユース等の容器の如き外観を呈し、面白味のあ
るコツプを提供することができる。

本考案は、かかる携帯に便利な水筒をコツプ形
状の蓋付容器内に取り出し可能に収納するように
し、更には、コツプを缶ビール、缶ジユース等の
容器の如き形状を呈するようにしたコツプ付水筒
を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

かかる目的を達成するため、本考案に係るコツ
プ付水筒は、筒胴部が円筒形状を呈する水筒本体
と、円筒形状を呈するコツプ本体と、このコツプ
本体開口部に被冠する蓋体を有し、前記水筒本体
をコツプ本体内に収納するように構成したことを
特徴とする。

又、前記コツプ本体の側面板内壁面の開口端近
傍に突条を周設する一方、前記蓋体の側面板の下
端部に設けた前記コツプ本体側面板の内径より若
干小なる外径を有する嵌合縁の外壁面に前記コツ
プ本体に設けた突条と係合する突条を周設すると
共に、前記蓋体の頂面板に開口用引抜金具状凹凸
を施したことを特徴とする。

更に、前記開口用引抜金具状凹凸が、前記頂面
板の中央部に突出成形した指掛環状隆起部、及び
前記指掛環状隆起部の基端部より頂面板の隅部に
かけて設けた切除線状突条を有することを特徴と
する。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に示す実施例に基づき具体
的に説明する。

本考案に係るコツプ付水筒は、水筒本体１、コ
ツプ本体２０及び蓋体３０を有し、これら水筒本
体１、コツプ本体２０及び蓋体３０は合成樹脂等
により作製すればよい。

水筒本体１は、コツプ本体２０内に収納しうる
ように、その寸度形状をコツプ本体２０の寸度形
状に相応して定めればよい。

２は水筒本体１の底面板であり、円形状を呈す
る。底面板２の外径は、コツプ本体２０の底面板
２１の外径より若干小となるように形成する。底
面板２にはその周縁部に環状の突出部を下方向に
突設するなどして足部３を設けてもよい。

底面板２の周縁部より上方に向けて、円筒状の
筒胴部４を延出形成してある。筒胴部４は、コツ
プ本体２０の側面板の内径より若干小となるよう
に形成する。尚、筒胴部４は、その表面に所望の
表示を施すと美観が増して好ましい。

筒胴部４の上端部は肩部５と連設してあり、肩
部５の内周縁部より上方に開口部６を突出形成し
てある。開口部６の外周壁には雄ねじ７を刻設し
てある。

８は前記開口部６に着脱可能に螺合するキヤツ
プである。キヤツプ８の内周壁には、前記雄ねじ
７と螺合する雌ねじ９を刻設してある。キヤツプ
８の外周壁には、手でキヤツプを開閉するときに
滑りにくくして開閉操作を容易にするために、縦
方向に突条１０，１０…を周設するのが好まし
い。

１１は、キヤツプ逸脱防止用バンドであり、一
対のリング１２ａ，１２ｂを連結部１３にて連結
した構成である。そして、各リング１２ａ，１２
ｂは、夫々開口部６の外径、キヤツプ８の下端部
に設けた溝１４の径と略同一の内径を有するよう
に形成してあり、一方のリング１２ａを開口部６
の下端部、即ち前記肩部５と雄ねじ７との間に嵌
合すると共に、他方のリング１２ｂをキヤツプ８
に設けた溝１４に嵌合せしめ、キヤツプ８を水筒
本体１の開口部６に連結せしめるものである。

コツプ本体２０は略円筒形状を呈し、円形状の
底面板２１の周縁部より上方に向けて略円筒状の
側面板２２を延出形成してある。

側面板２２は、コツプとして使用しやすくする
ために、下端部より上端部に向かうに従い漸次若
干拡径し、上端部の外径を下端部の外径より若干
大となるように形成するのが好ましい。

側面板２２の内壁面の開口端近傍には、蓋体３
０を係止するための突条２３を周設してある。側
面板２２の外壁面には、所望の表示を施すことに
より美観が増し、例えば缶ビール或いは缶ジユー
ス等の容器の表面に施されてあるのと同様のデザ
インを施すと、コツプがあたかも缶ビール或いは
缶ジユース等の容器の如き外観を呈する。

尚、側面板２２の所望部位に把手（図示略）を
設けてもよい。

蓋体３０は、側面板３１及び頂面板３２を有す
る。

側面板３１は略円筒状を呈し、その下端部には
半径方向に段部３３を設けてあり、この段部３３
の端部より下方向に、前記コツプ本体側面板２２
の内径より若干小さい外径を有する嵌合縁３４を
突設してある。この嵌合縁３４の外壁面には、蓋
体３０をコツプ本体２０に嵌めたとき、前記コツ
プ本体側面板２２に設けた突条２３と係合し、蓋
体３０が不用意に外れないように突条３５を周設
してある。それには、例えば、嵌合縁３４の外壁
面に、上面部が前記コツプ本体側面板２２に設け
た突条２３の下面部と当接するように突条３５を
周設すればよい。

尚、蓋体側面板３１は、少なくともその下端部
の外壁面がコツプ本体側面板２２の外壁面と連接
し面一となるようにその外径を定めると、外観が
缶コツプ形状を呈し好ましい。

頂面板３２は、前記側面板３１の所望の部位、
例えば側面板３１の下端部近傍に設ければよい。

頂面板３２には、缶ビールや缶ジユースの容器
の頂面部に飲み口を開けるために設けてある開口
用引抜金具の形状に似せて、開口用引抜金具状凹
凸３６を施してある。即ち、開口用引抜金具状凹
凸３６は、指掛環の形状に似せて頂面板３２の中
央部に突出形成した指掛環状隆起部３６ａ、切除
線の形状に似せて指掛環状隆起部３６ａの基端部
より頂面板３２の隅部にかけて設けた切除線状突
条３６ｂにより構成してある。尚、３６ｃはリベ
ツトの形状に似せて設けたリベツト状突起であ
り、３６ｄは切除線状突条３６ｂの側部近傍に設
けた隆起部である。

本考案に係るコツプ付水筒は、コツプ本体２０
に蓋体３０を被冠すると全体として缶ビール或い
は缶ジユース等の容器の形状を呈すると共に、こ
のコツプ本体２０内に水筒本体１を収納するので
コツプ本体２０は容器としても機能する。

〔作用・考案の効果〕

本考案は上記構成より成り、使用するときは蓋
体を取り外してコツプ本体内より水筒本体を取り
出し、水筒本体より直接、或いは水筒本体よりコ
ツプ本体に飲料を注入して飲めばよい。不使用時
には、水筒本体をコツプ本体内に収納し、蓋体を
被冠すると、容器が缶ビール、缶ジユース等の如
き形状を呈し、斬新的であると共に、その側面に
所望のデザイン、例えば缶ビール或いは缶ジユー
ス等の容器に施されている如きデザインを施すこ
とにより、容器があたかも缶ビール或いは缶ジユ
ース等の如き外観を呈し、面白味を有する。

又、蓋体をコツプ本体に被冠したとき、蓋体に
設けた突条とコツプ本体に設けた突条とが係合
し、蓋体が不用意に外れるおそれがない。

更に、携帯に便利であり、コツプ本体が収納容
器としての機能をも兼用し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は水筒
本体をコツプ本体内に収納した状態の斜視図、第
２図はコツプ付水筒の分解斜視図、第３図は水筒
本体をコツプ本体内に収納した状態の縦断面図で
ある。 １……水筒本体、４……筒胴部、６……開口
部、８……キヤツプ、１１……キヤツプ逸脱防止
用バンド、２０……コツプ本体、２２……コツプ
本体側面板、２３……突条、３０……蓋体、３１
……蓋体側面板、３２……蓋体頂面板、３４……
嵌合縁、３５……突条、３６……開口用引抜金具
状凹凸、３６ａ……指掛環状隆起部、３６ｂ……
切除線状突条。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒胴部が円筒形状を呈する水筒本体と、円筒
   形状を呈するコツプ本体と、このコツプ本体開
   口部に被冠する蓋体を有し、前記水筒本体をコ
   ツプ本体内に収納するように構成したことを特
   徴とするコツプ付水筒。 (2) 前記コツプ本体の側面板内壁面の開口端近傍
   に突条を周設する一方、前記蓋体の側面板の下
   端部に設けた前記コツプ本体側面板の内径より
   若干小なる外径を有する嵌合縁の外壁面に前記
   コツプ本体に設けた突条と係合する突条を周設
   すると共に、前記蓋体の頂面板に開口用引抜金
   具状凹凸を施したことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載のコツプ付水筒。 (3) 前記開口用引抜金具状凹凸が、前記頂面板の
   中央部に突出形成した指掛環状隆起部、及び前
   記指掛環状隆起部の基端部より頂面板の隅部に
   かけて設けた切除線状突条を有することを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項又は第２
   項のいずれかに記載のコツプ付水筒。