JP2512354Y2 - 液体塗布容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は液体塗布容器に関する。

「従来の技術及び考案が解決しようとする課題」 液体塗布容器として、口頸部を起立した容器体と、該
口頸部に嵌着させた塗布体と、上記口頸部外周に着脱自
在に周壁を嵌着させて容器体に装着させたキャップとか
らなるものが極一般的に知られている。従来この種の容
器では、キャップを着脱自在に嵌合させているため、例
えば、キャップ部分或いは、キャップを含む容器全体を
合成樹脂フィルムによるシュリンクパックによる包装を
行って密封しており、包装フィルムのコストもかかり、
又その為の設備も必要となる。特に内容液の量が少ない
小型簡易容器を得る場合には、上記従来の形態ではコス
ト面での不都合が顕著である。又従来の包装フィルムを
取り除くのにも面倒があり、使用上の不都合もあった。

本考案は、上記した従来技術の欠点を解消した優れた
液体塗布容器を提供せんとするものである。

「課題を解決するための手段」 有底で上端面を開口するとともに、下部外周を大径に
構成した容器体２と、該容器体２内下部の液体収納部内
に容器体底壁６上面より立設させた支持柱８と、該支持
柱８上部の容器体２内に充填させた柱状の塗布体３と、
上記容器体の周壁大径部7A外周に固着させた外筒４と、
上記大径部7A上方の小径部7B外周に着脱自在に嵌合させ
た周壁９上端縁より頂壁10を延設したキャップ５とから
なり、上記小径部7B外周の塗布体上端面より下方位置
に、薄肉状破断部13を周設し、上記キャップ周壁９下端
外周部と、上記外筒４上端内周部とを切断可能な接結部
12で連結してなることを特徴とする液体塗布容器。

「作用」 第１図示の状態から外筒４を持ってキャップ５を水平
方向に回動させると、各接続部12が破断してキャップ５
の着脱が可能となる。次いでキャップ５を外した後、容
器体２の周壁小径部7Bを破断部13の所で折り曲げると、
破断部13の部分で容器体が切断され、塗布体３の上端２
部分が切断された小径部7B上端より突出して塗布が可能
となる。使用後はキャップ５を再び装着して保存するこ
とが出来る。

尚、本実施例では、周壁小径部7Bの長さを長く構成し
て破断部13での切断をより容易に行える様構成してい
る。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、図中１
は液体塗布容器を示す。該容器１は、容器体２と、塗布
体３と、外筒４と、キャップ５とを主要部材として構成
している。

容器体２は、底壁６外周縁より立設した周壁７の上端
面を開放した円筒状をなしており、周壁７の下部を肉厚
に構成して外周を突設した大径部7Aを形成するととも
に、該7A上方を小径部7Bとして構成している。また、容
器体２内下部には塗布用の液体を収納する液体収納部と
し、該収納部内に、容器体底壁６上面より、横断面十字
状をなす塗布体支持用の支持柱８を一体に立設してい
る。

塗布体３は、合成樹脂発泡体等の吸水性を有する材質
で構成した円柱状をなし、容器体２内の上記支持柱８上
端に下端面を突設させて容器体２内に充填させている。
又、塗布体３の上端は、容器体２内の上端部を一部あけ
て充填させている。

キャップ５は、容器体２の小径部7B外周に着脱可能に
嵌合させた周壁９上端縁より頂壁10を延設させるととも
に、頂壁10裏面より、塗布体３上面に下端が当接する横
断面十字状の押え棒11を垂設している。又、その周壁９
下端外周部の前後左右の四箇所において、容器体周壁大
径部7A外周に固着させた外筒４の上端内周部と捻じ切り
可能な接続部12により連結している。

又、上記容器体２の周壁小径部7B外周で、上記塗布体
３の上端面よりも下方位置に、Ｖ溝状に薄肉化した破断
部13を周設している。

上記の如く構成した液体塗布容器１を製造するに当た
っては種々の方法が可能であるが、例えば予め支持柱８
付き容器体２と、押え棒11付きキャップ５及び外筒４を
一体に形成したものを形成しておき、容器体２内に所定
量の塗布液を充填した後、塗布体３を押込み充填し、キ
ャップ５及び外筒４を容器体２外周の所定位置に嵌合さ
せる。次いで外筒４と容器体の周壁大径部7A外周とを溶
着等の方法で固着して形成することができる。

尚、上記各部材は特に指定のない限り全て合成樹脂に
て形成すると良い。

「考案の効果」 本考案液体塗布容器は、既述構成としたことにより、
従来のこの種の容器の様な特殊包装をすることなしに、
塗布液を密閉収納することが出来るため、又、構造が極
めて単純であるため、製造も容易であり、低コストが得
られる利点がある。従って、使い捨て用の簡易容器等と
して使用すれば特に有用である。

又、使用に当たっては、キャップを水平方向に回動さ
せて開封可能とした後、容器体上部を折り曲げ切断して
塗布体を露出させるという簡単な操作で使用が可能とな
り、使勝手も極めて良い。

又、破断部を切断しない限り塗布体が露出しないた
め、誤って接続部を切断してキャップが外れても液が不
必要な部分に付着する虞はない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は液体塗布容器の
一実施例を示す縦断面図、第２図は平面図である。 ２……容器体、３……塗布体 ４……外筒、５……キャップ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】有底で上端面を開口するとともに、下部外
   周を大径に構成した容器体２と、該容器体２内下部の液
   体収納部内に容器体底壁６上面より立設させた支持柱８
   と、該支持柱８上部の容器体２内に充填させた柱状の塗
   布体３と、上記容器体の周壁大径部7A外周に固着させた
   外筒４と、上記大径部7A上方の小径部7B外周に着脱自在
   に嵌合させた周壁９上端縁より頂壁10を延設したキャツ
   プ５とからなり、上記小径部7B外周の塗布体上端面より
   下方位置に、薄肉状破断部13を周設し、上記キャップ周
   壁９下端外周部と、上記外筒４上端内周部とを切断可能
   な接結部12で連結してなることを特徴とする液体塗布容
   器。