JPS638584Y2

JPS638584Y2 -

Info

Publication number: JPS638584Y2
Application number: JP1982074834U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-20
Filing date: 1982-05-20
Publication date: 1988-03-15
Also published as: JPS58177334U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、把手付容器に係る。

従来、生ビールを収容する容器として、樽型の
合成樹脂製容器がある。

この容器は、底部と肩部とを高圧に耐えるよう
球面状に形成したびんを設け、該びんの底部と肩
部とに装飾を兼ねたベースカツプとカバーとを装
着して、全体としての外観を樽型にしている。

びんは、通常、１〜２入に形成されるが、こ
れだけの量が入るとかなり重くなるので、手持ち
のためには把手があると好都合である。

しかし、単に把手を付設すると、この把手が運
搬、保管等において邪魔になり、かなりのスペー
スをとることになる。また、びんを一部窪ませ
て、該部に把手を設けることは、耐圧の面で問題
がある。

本案は、これらのことを考慮して、良好な把手
を付設させたものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、飽和ポリエステル樹脂の管状素
材を二軸延伸させて、肉薄で、且つ、底部と肩部
とが球面状のびん１を形成し、該びんの底部と肩
部とに、装飾を兼ねた適宜合成樹脂製のベースカ
ツプ２とカバー３とを装着して、全体としての外
観を樽型に形成している。

また、カバー３の外周面適所に、上半部を横断
面Ｔ状の拇指当て部４１に、且つ、下半部を横断
面状の拇指以外の指を掛ける指掛け部４２に形
成した把手４を、一体に突設している。

如上の構成であるから、把手４の指掛け部４２
に下方から拇指以外の４指を掛ければ、容器を吊
り下げることができ、この状態で拇指当て部４１
に栂指を当てて押し出せば、容器を傾倒させるこ
とができ、内容物を注出できる。

また、びん１は、飽和ポリエステル樹脂の管状
素材を二軸延伸させて、肉薄で、且つ、底部と肩
部とが球面状のものとしているので、内圧に対す
る機械的強度が高く、生ビール等の収容に十分に
耐える。

ところで、飽和ポリエステル樹脂は、炭酸ガス
の放出がないと云う物性を有するが、二軸延伸さ
せて肉薄にすると、若干の放出を生じることがあ
る。斯様な炭酸ガスの放出には、ベースカツプ２
とカバー３とが底部と肩部における防御壁とな
る。また、ベースカツプ２とカバー３との間で
も、アルミ箔のラベルを巻けば、これが防御壁と
なり、全体として炭酸ガスの放出を皆無にでき
る。

本案によれば、カバー３の外面適所に、上半部
を横断面Ｔ状の拇指当て部４１に、且つ、下半部
を横断面状の指掛け部４２に形成した一連の把
手４を、一体に設けているので、手持ちの際に
は、把手４の指掛け部４２に下方から指を掛けて
吊持でき、従つて、重量を支えるのに最も具合よ
い自然の態勢で且つ安定に吊持できて、容易に且
つ少ない労力で持ち運びでき、そして、この吊持
状態で吊つた手の拇指を拇指当て部４１に当てて
押し出せば、びん１を簡単に傾けることができ
て、びん１内の内容物をそのまま容易に注出で
き、その把手４は、カバー３と一体であるから、
強固で、持ち易く、また、把手４は、扁平で且つ
小型にできるから、運搬、保管等において邪魔に
ならず、使用上頗る便利重宝である。

しかも、把手４は、カバー３に装備させてい
て、びん１の形状には全く関係がないので、びん
の耐圧には全然悪影響がなく、びん１が合成樹脂
であつても生ビール等を収容するに十分な耐圧を
確保できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例を示す斜め下から見た斜視
図である。１……びん、２……ベースカツプ、３……カバ
ー、４……把手、４１……拇指当て部、４２……
指掛け部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

びん１の下部にベースカツプ２を、上部にカバ
ー３を設けた容器において、カバー３の外周面適
所に、上半部を横断面Ｔ状の拇指当て部４１に、
且つ、下半部を横断面状の指掛け部４２に形成
した一連の把手４を、一体に突設したことを特徴
とする把手付容器。