JPS6238934Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は罐及び荷物用把手の分野に関するもの
である。

従来の技術 従来の技術として、包装用提げ手や包装用缶の
提げ手は夫々が別個に機能するだけであつて、両
方の機能が兼用できるものや、握持部を中空状に
形成して、抜き栓を確実に収納する機能を有する
ものはなかつた。

本考案が解決しようとする問題点 本考案は、荷物用把手としての便利な機能を有
すると同時に、自動販売機等で販売されている冷
たい罐ビール、罐入り飲料水、飲料物又はホツト
な罐入り飲料水、飲料物を罐の上下両端縁部の突
縁部に押え込んで、くるくる回るのを阻止して使
用する機能を併有せしめたことと、更に罐から離
脱した栓を把手の内部に確実に収納して、街、
山、海岸等の美化運動を著しく推進し、更に抜栓
の路上への投げ捨てによる自動車のパンクをも未
然に防止できる等の多目的に亘る機能を有する罐
及び荷物用把手を得ることを目的としたものであ
る。

問題点を解決するための手段 本考案は、握持部の両端部にこれら両端部を支
点にして若干外側へ展開可能とし、且握持部に対
し内側方向へ対称的に延出する湾曲部を夫々有す
るほぼコ形状の罐及び荷物用把手において、把手
の把持部の裏面部に開閉自在な蓋部を有する中空
状収容部を形成し、両湾曲部の両端部に握持部に
対し直角で、主として断面が円形状の掛止部を平
行に凹部を設けて形成し、湾曲部の先端に一側縁
を切欠して引掛部を夫々形成したことを特徴とす
る合成樹脂製罐及び荷物用把手である。

実施例 次に本考案の実施の一例を図面に依拠して説明
すれば、１は若干太目にして内部が罐ビール、罐
ジユース等の罐イから離脱した栓１２を多数収納
できる程度の中空状の収容部１′を有する握持
部、２は握持部１の裏面部３に形成した開閉自在
の蓋部であり、主として裏面部３に形成するが、
側面部４又は表面部５に形成しても良い。６，７
は握持部１の上下両端部を握持部１に対して内側
方向へ、且対称的に、しかも両端部を支点に若干
外側へ展開可能にした湾曲部である。これら湾曲
部の両端部に、握持部１の軸方向に対して直角
で、且若干の間隔をおいて形成される凹部８を設
けた断面が通常円形状となつている直線状掛止部
９，１０を夫々対称的に形成する。１１は湾曲部
６，７の先端に一側縁を切欠して形成の引掛部で
ある。そして両引掛部１１の切込みは図面図示の
如く限定しない。１３は罐イの上面に突設の突縁
部、１４は下面に突設の突縁部、１５は包装物
品、１６は掛け紐である。以上の如き形状の本考
案品は通常若干可撓性を有する合成樹脂製とす
る。

作 用 更に本考案の作用を説明すれば、本考案品を荷
物用把手として使用するときは、第１図々示の如
く、両引掛部１１を掛け紐１６に通常市販の把手
と同じような手段で引掛けてやるだけで良い。と
ころで、本考案品は上述した機能の外に、第２
図々示の如く、罐イに付着していた栓１２を引張
つて離脱したものを、握持部１の蓋部２を開放し
開口部から収容部１′へ投入し、再度蓋部２を閉
めて栓１２の飛出を阻止してやる。従つて中空状
収容部１′内に相当数の栓１２が収納されたら、
蓋部２を開放して別体のゴミ収納箱へ捨てゝや
る。

更に本考案品を罐に対する把手として利用する
ときは、一方の湾曲部６を外側へ若干展開して端
部の掛止部９，１０を罐イの突縁部１３が凹部８
に嵌込むようにして当てると同時に、他方の湾曲
部７を外側へ若干展開し、他方の罐イの突縁部１
４を凹部８に嵌込んだら湾曲部７の外側への展開
を中止してやる。そして罐イ又は本考案品の何れ
か一方を回動しながら飲み易い位置に調節してや
る。

なお栓１２を離脱するのは、本考案品を罐イに
対し嵌込む以前か、嵌込み後の何れでも良い。

そして上述の如く罐イと本考案品とのセツト後
においては、外側の掛止部１０の両端部が突縁部
１３，１４の内側面に密着しストツパーの役目を
する。そのため罐イ全体が確実に固着して、くる
くる回転せず回転阻止機能を有している。

罐入り被収納物を飲み終つたら、一方の湾曲部
を若干上側へ展開すれば、掛止部９，１０は押え
込んでいた突縁部から極めて簡単に外される。従
つて、本考案は、ドライブは勿論登山、ハイキン
グ等において使用すれば、運搬及び飲料の両用と
して益するところ極めて大なるものがある。

効 果 (1) 本考案は上述のとおり、一方では荷物等の紐
に引掛けて単一的利用を図ることができると共
に、冷たい罐ビール等、その他ホツトな罐入り
コーヒー等の把手用として多目的利用の際に、
離脱した罐の栓を握持部に設けた蓋部を開放し
て中空状収容部内に収納し、離脱した栓を不用
意に路上へ投げ捨てたりするのを防止して街、
山、海岸等の美化運動をより一層推進し、更に
自動車のパンクを防止できる優れた利点を有し
ている。

(2) 更に本考案は構造簡単にして堅固であり、安
価にて製作できる等、実用上極めて顕著な効果
を併有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案罐及び荷物用把手の使用状態を
示す斜面図、第２図は同一部切欠斜面図、第３図
は罐に押え込んだ状態の斜面図、第４図は第３図
における平面図である。 イ……罐、１……握持部、１′……中空状収容
部、２……蓋部、３……裏面部、４……側面部、
５……表面部、６，７……湾曲部、８……凹部、
１０……掛止部、１１……引掛部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 握持部の両端部にこれら両端部を支点にして若
   干外側へ展開可能とし、且握持部に対し内側方向
   へ対称的に延出する湾曲部を夫々有するほぼコの
   字形状の罐及び荷物用把手において、把手の把持
   部の裏面部に開閉自在な蓋部を有する中空状収容
   部を形成し、両湾曲部の両端部に握持部に対し直
   角で、主として断面が円形状の掛止部を平行に設
   けて凹部を形成し、湾曲部の先端に一側縁を切欠
   して引掛部を夫々形成したことを特徴とする合成
   樹脂製罐及び荷物用把手。