JPH038590Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本案は、把手付容器に係る。

従来の技術 従来、生ビールを収容する容器として、樽型の
合成樹脂製容器がある。

この樽型合成樹脂製容器は、びんの底部と肩部
とに装飾を兼ねた袴と外装カバーとを装着する
か、或いは、外装カバーだけを装着して、全体と
しての外観を樽型にしている。

この樽型合成樹脂製容器は、１〜２入りに形
成されるが、これほどの量が入るとかなり重くな
るので、手持のためには把手があると好都合であ
る。

しかし、単に把手を付設すると、この把手が運
搬、保管等において邪魔になり、かなりのスペー
スをとることになる。また、びんを一部窪ませ
て、該部に把手を設けることは、耐圧の面で問題
があり、下可能である。

そこで、折畳み可能な把手を設けることが行わ
れているが、従来の把手は、構造が複雑であつた
り、製作が容易でなかつたり、強度やコストの面
で難があつたり、未だ種々の問題点が残つてい
る。

考案が解決しようとする問題点 本案は、斯る従来の諸問題を一掃しようとする
ものであり、把手の着脱が容易で、把手の取り外
しによつて運搬や保管等に邪魔にならず、構造が
簡単、製作が容易で、且つ、強度やコストの面で
難のない、具合のよい把手を備えた容器を提供し
ようとするものである。

〔考案の構成〕 問題点を解決するための手段 本案は、図面に示すように、二軸延伸成形して
成る飽和ポリエステル樹脂製肉薄びん１を設け、
該びんの肩部に装飾を兼ねて適宜合成樹脂製の外
装カバー３を装着すると共に、胴下部２をその外
装カバー３に対応させて段付きで同径に膨出させ
て、全体としての外観を樽型にした合成樹脂製容
器において、外装カバー３の背面に扁平小筒４を
一体に付設し、また、基端部５１の端面が前方に
面してその扁平小筒４の高さに適合する長さを有
し且つ末端部５２が自由端で下方へ垂下する適宜
合成樹脂製の把手５を設け、該把手の基端部５１
上縁から上記扁平小筒４へ嵌挿させる嵌合片６を
一体に垂設し、該嵌合片の下端に肉薄ヒンジ７１
を介して折曲片７を一体に連設すると共に、該折
曲片と上記基端部５１の下縁との間に係合手段８
として窓孔８１とこれに係合する係止突片８２を
各設けて成る。

作用 如上の構成であるから、把手５の装着に当つて
は、嵌合片６を扁平小筒４へ折曲片７を通過させ
て嵌着し、通過した折曲片７を肉薄ヒンジ７１に
より後方へ倒してこれの窓孔８１を係止突片８２
へ係合させる。これによつて、扁平小筒４へ巻き
付き状態に取り付けられる。

〔考案の効果〕

本案によれば、把手５を取り外しておくことに
より、把手が運搬、保管等に邪魔にならず、余分
なスペースをとらない。

また、外装カバー３に扁平小筒４を設け、把手
５に嵌合片６、折曲片７、係合手段８を一連に設
けただけであるから構造が極めて簡単で、製作も
極めて容易であり、しかも、把手５は、嵌合片
６、折曲片７及び係合手段８を以て扁平小筒４へ
巻き付け状態に取り付けるので、極めて強固に取
り付けられて、注出等の際に安全で甚だ具合よ
く、強度やコストの面で頗る好都合である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案を示し、第１図は、一部截断斜視
図、第２図は、要部の分解斜視図である。 １……びん、２……胴下部、３……外装カバ
ー、４……扁平小筒、５……把手、６……嵌合
片、７……折曲片、８……係合手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん１の上部に外装カバー３を設けた容器にお
   いて、外装カバー３の背面に扁平小筒４を一体に
   付設し、また、基端部５１の端面が前方に面して
   その扁平小筒４の高さに適合する長さを有し、且
   つ末端部５２が自由端で下方へ垂下する把手５を
   設け、該把手の基端部５１上縁から上記扁平小筒
   ４へ嵌挿させる嵌合片６を一体に垂設し、該嵌合
   片の下端に折曲片７を連設し、該折曲片と上記基
   端部５１の下縁との間に適宜係合手段８を講じた
   ことを特徴とする把手付容器。