JPH02278256A - 写真感光材料用包装材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光材料等の感光物質を包装する包装材料に関
するものである。

〔従来の技術〕

写真感光材料のように光に曝されるとその品質価値を失
うものについては、光を完全に遮る包装材料が使用され
ている。この包装材料には上記遮光性のばかピンホール
を生ぜず密封性、防湿性、ガスバリヤ性を有し、十分な
物理強度とスタチック（火花放電）防止性を有する等の
諸性質が必要である。

従来、感光物質用包装材料としては、アルミニウム箔の
両面にフレキシブルシート又はカーボンブラック人のＬ
ＤＰＥ樹脂フィルムを積層した包装材料や、１重量％以
上の遮光性物質と５０重量％以上のＬ−ＬＤＰＥ樹脂を
含む遮光性フィルムを積層した包装材料があった０例え
ば、第５図に示すように、遮光性物質を含むポリエチレ
ン樹脂フィルム９ａに、二輪延伸ナイロン樹脂フィルム
４にアルミニウム真空蒸着膜５を施したアルミニウム真
空蒸着二輪延伸ナイロンフィルム６を接着剤層７を°介
して積層した包装材料である。

しかし、これらの包装材料は重量のあるシャープなエツ
ジを有するロール状及びシート状の写真感光材料用の包
装材料として用いた場合、ピンホールや、シャープなエ
ツジにより遮光フィルムが伸ばされ薄くなるため、遮光
不足となって光カブリが発生するので高価な二重袋とし
て用いなければならなかった。

また、アルミニウム締の両面に遮光性Ｌ−ＬＤＰＥ樹脂
フィルムを積層した包装材料（特開昭６０−１８９４３
８号公報）もあったが、この包装材料も二重袋として用
いなければ品質を確保できなかった。

そこで、−重装で品質を確保できる包装材料として、Ｌ
−ＬＤＰＥ樹脂フィルムとポリプロピレン樹脂フィルム
等の二層共押出しフィルムを有する包装材料を提案した
（特開昭６２−１８５４８号公報）。

例えば、第６図に示すように、遮光性物質を含むＨＤＰ
Ｒ樹脂フィルム１０ａと遮光性物質を含むＬ−ＬＤＰＥ
樹脂フィルムｌｌａとからなる遮光性二層共押出しフィ
ルム１２ａに、アルミニウム真空蒸着二輪延伸ナイロン
樹脂フィルム６を接着剤層７を介して積層した包装材料
があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の遮光性二層共押出しフィルムを有する包
装材料は、輸出や国内長距離の輸送中の振動、衝撃や、
宅急便、航空便等のように落下やほうりなげされる荷扱
いの悪化や、ボール箱や段ボール箱との空間による衝撃
強度の増加等により、シート状の場合はシャープなエツ
ジやコーナ一部によりピンホールや遮光層の肉薄化、ロ
ール状の場合もシャープなエツジや巻芯のコーナー等に
よる切断やピンホールや摩耗により遮光性や防湿性の確
保ができなかった。

本発明は以上の問題点を解決し、長期に亘る輸送状態に
あっても、遮光性、防湿性等を完全に確保できる包装材
料を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するためになされたもので、中
間高ヤング率熱可塑性樹脂層とその両側に積層された遮
光性物質を含む熱可塑性樹脂層とからなる多層共押出し
フィルムに高ヤング率フレキシブルシートを積層したこ
とを特徴として構成されている。

中間高ヤング率熱可塑性樹脂層及び高ヤング率フレキシ
ブルシートは高ヤング率を有している。

この高ヤング率は約６０Ｋｇ／ａｓ”（ＩＳＯＲ１１８
４−１９７０、以下同様）以上をいう。また、遮光性熱
可塑性樹脂フィルムは中間高ヤング率熱可塑性樹脂フィ
ルム及び高ヤング率フレキシブルシートよりヤング率が
１０％以上低いことが好ましい。

中間高ヤング率熱可塑性樹脂層は厚さがフィルム全厚の
５〜９０％、特に１０〜５０％が好ましい。

この中間高ヤング率熱可塑性樹脂層としては、各種ポリ
アミド樹脂（ナイロン−６、ナイロン−６６、ナイロン
−１２、ナイロン−１１、ナイロン−６１０、ナイロン
−６／６６等）、各種ポリエステル樹脂、各種ポリプロ
、ピレン樹脂（プロピレン・αオレフイン共重合体樹脂
も含む）、密度０．９４０　ｇ／ｃｄ以上のポリエチレ
ン樹脂（エチレン・αオレフイン共重合体樹脂も含む）
、ポリスチレン樹脂等からなるフィルムで無延伸でも一
軸又は二輪分子配向（含む一軸延伸又は二軸延伸）いず
れでもよい。

低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムとしては、度０．９４
０　ｇＩｃｄ未橘、好ましくは０．９３０　ｇ／ｄ以下
のホモポリエチレン樹脂、密度０．９４０　ｇ／ｄ未満
、好ましくは０．９３０　ｇ／ｃｄ以下のエチレン・α
オレフイン共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂（エチレン・アクリル酸エチル共重合体
樹脂、エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂等）、
超低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重
合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、アイオ
ノマー樹脂、接着性ポリオレフィン樹脂、（グラフト変
性ポリオレフィン樹脂等の１つ以上を含むフィルムであ
る。好ましくは５０％以上含むフィルムである。

遮光性物質を含む熱可塑性樹脂フィルムとしては、各種
ポリオレフィン樹脂（低・中・高密度ホモポリエチレン
樹脂、超低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・αオレフ
イン共重合体樹脂、ホモポリプロピレンＩ　Ｍ！　、プ
ロピレン・αオレフイン共重合体樹脂、エチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂、エチレン・エチルアクリレート共
重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、アイ
オノマー樹脂、接着性ポリオレフィン樹脂（酸変性ポリ
オレフイン樹脂））等の１つ以上を含むヒートシール性
を有するフィルムである。特にエチレン・αオレフイン
共重合体樹脂を１０重量％以上とカーボンブラックや金
属粉末等の遮光性物質を１重量％〜ｌＯ重量％含む遮光
性ポリオレフィン樹脂フィルムがヒートシール適性、経
時ヒートシール強度、物理強度等が優れているので好ま
しい。

これらの４つの熱可塑性樹脂フィルムは各々のフィルム
をエクストルージョンラミネート法により積層してもよ
いが経済性の点から四層共押出しフィルムとして用いる
のが好ましい。

また、高ヤング率フレキシブルシート側の遮光性物質を
含む熱可塑性樹脂層は、厚さがフィルム全厚の１０％以
上、特に好ましくは２０％以上、最も好ましくは２５〜
５０％である。

高ヤング率フレキシブルシートとしては、−軸又は二軸
分子配向（含む延伸）各種熱可塑性樹脂フィルム、（各
種ポリアミド樹脂、各種ポリエステル樹脂、各種ポリエ
チレン樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、各種エチレン共
重合体樹脂、各種プロピレン共重合体樹脂、各種ポリカ
ーボネート樹脂、各種ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹
脂等）無延伸の各種ポリアミド樹脂や各種ポリエステル
樹脂や高密度ポリエチレン樹脂や各種ポリプロピレン樹
脂等のフィルム、各種の紙、合成紙、各種アルミニウム
蒸着−軸又は二軸分子配向（含む延伸）熱可塑性樹脂フ
ィルム、各種金属箔、各種フィラー添加熱可塑性樹脂フ
ィルム、セロハン、トリアセテートフィルム等を用いる
ことができる。

熱可塑性樹脂層に添加する遮光性物質の例を以下に示す
。

（１）無機化合物 Ａ、酸化物・・・シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チ
タン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マ グネシウム、酸化アンチモン、バリ ウムフェライト、ストロンチウムフ ェライト、酸化ベリリウム、軽石、 軽石バルーン、アルミナ繊維 Ｂ、水酸化物・・・水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、塩基性炭酸マグネシウム Ｃ３炭酸塩・・・炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイト、ドーソナイト Ｄ、　（亜）硫酸塩・・・硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カル シウム Ｅ、ケイ酸塩・・・タルク、クレー、マイカ、アスベス
ト、ガラス繊維、ガラスバルーン、 ガラスピーズ、ケイ酸カルシウム、 モンモリロナイト、ベントナイト Ｆ、炭素・・・カーボンブラック、グラファイト、炭素
繊維、炭素中空球 Ｇ、その他・・・鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス
粉、バール顔料、アルミニウム粉、 硫化モリブデン、ポロン繊維、炭化 ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カ リウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホ ウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホ ウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、 アルミニウムペースト、タルク （２）有機化合物 木粉（松、樫、ノコギリクズなと）、殻繊維（アーモン
ド、ビーナツツ、モミ殻など）、着色した各種の繊維例
えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、デンプン、芳香族ポリアミド
繊維 これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物が
好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性な
物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタン
とグラファイトが好ましい。

特に好ましいカーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブランク、アセチレンブラック
、ケッチエンカーボンブラック、サーマルブラック、ラ
ンプブラック、油煙、粉煙、アニマルブラック、ベジタ
ブルブラック等がある。本発明では遮光性、コスト、物
性向上の目的ではファーネスカーボンブラックが好まし
く、高価であるが帯電防止効果を有する遮光性物質とし
てはアセチレンカーボンブラック、変性副生カーボンブ
ラックであるケッチエンカーボンブラックが好ましい。

必要により前者と後者を必要特性に従ってミックスする
ことも好ましい。

遮光性物質を配合する形態は種々あるが、マスターバッ
チ法がコスト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。公
知文献の特公昭４０−２６１９６号では有機溶媒に溶解
した重合体の溶液中にカーボンブラックを分散せしめて
、重合体−カーボンブラックのマスターバッチをつくる
方法を、特公昭４３−１０３６２号にはカーボンブラッ
クをポリエチレンに分散してマスターバッチをつくる方
法を述べている。

本発明の感光物質用包装材料として使用する上でカブリ
の発生が少なく、感光度の増減の発生が少なく、遮光能
力が大きく、カーボンブラックの固り（ブッ）の発生や
フィッシュアイ等フィルム中にピンホールが発生しにく
い点でカーボンブラックの中でも特にｐＨ６，０〜９．
０、平均粒子径１０〜１２０ｔａｐ、揮発成分が２．０
％以下、吸油量が５０ｍ／１００ｇ以上のファーネスカ
ーボンブラックが好ましい。

遮光性物質の添加量は、物理強度、ヒートシール性、経
済性、遮光能力等のバランスから０．０１〜３０重量％
、好ましくは０．５〜１５重量％、特に好ましくは１．
０〜８重量％である。　これらの添加剤は熱可塑性樹脂
フィルムの種類、厚さ、遮光能力の必要度によって選択
される。いずれにしても包装材料としては、光を完全に
遮光する必要がある。

高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムには必ずしも添加する
必要はない。

遮光性熱可塑性樹脂層等に成形性、ブロッキング防止等
のために滑剤を添加することができる。

写真感光材料に悪影響を与えない市販の代表的滑剤塩と
製造メーカー塩を以下に記載する。

（１）シリコーン系滑剤； 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその変性物
（信越シリコーン、東しシリコーン）（２）オレイン酸
アミド系滑剤； アーモスリップＣＰ（ライオン・アクゾ）、ニュートロ
ン（日本晴化）、ニュートロンＥ−１８（日本晴化）、
アマイドＯ（日東化学）、アルフロＥ−１０（日本油脂
）、ダイヤミツド０−２００（日本化成）、ダイヤミツ
ドＧ−２００（日本化成）等（３）エルカ酸アミド系滑
剤； アルフローＰ−１０（日本油脂）等 （４）ステアリン酸アミド系滑剤； アルフローＳ−１０（日本油脂）、ニュートロン２（日
本晴化）、ダイヤミツド２００（日本化成）等（５）ビ
ス脂肪酸アミド系滑剤； ビスアマイド（日本化成）、ダイヤミツド２００ビス（
日本化成）、アーモワックスＥＢＳ　（ライオン・アク
ゾ）等 （６）アルキルアミン系滑剤； エレクトロストリッパーＴＳ−２、エレクトロストリッ
パーＴＳ−３（花王石鹸）等 （７）炭化水素系滑剤； 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、
合成パリフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカルボン （８）脂肪酸系滑剤； 高級脂肪酸（Ｃｌｚ以上が好ましい）、オキシ脂肪酸 （９）エステル系滑剤； 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコ
ールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂肪
酸の脂肪アルコールエステルａωアルコール系滑剤； 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール （１１）金属石けん； ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン酸
、オレイン酸等の高級脂肪酸とＬｉ、Ｍｇ、Ｃａ、Ｓｒ
、Ｂａ、ＺｎＳＣｄ、Ａ／！、Ｓｎ、Ｐｂ等の金属との
化合物 その他、本発明では必要により各種添加剤を用いること
ができる。

次に、添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、公知のあらゆるものの中
から選択できる。

（添加剤種類）　　　　　（代　表　例）（１）　可塑
剤；フタル酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エ
ステル、リ ン酸エステル等 （２）安定剤　　；鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アル
カリ土類金属系、有機スズ 系等 （３）難燃剤　　；燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エス
テル、ハロゲン化物、＝ｉ 物、含燐ポリオール等 （４）充填剤　　；アルミナ、カオリン、クレー炭酸カ
ルシウム、マイカ、タル ク、酸化チタン、シリカ等 （５）補強剤　　；ガラスロービング、金属繊維、ガラ
ス繊維、ガラスミルドファ イバー、炭素繊維等 （６）発泡剤　　；無機発泡剤（炭酸アンモニア、重炭
酸ソーダ）、有機発泡剤 にトロソ系、アゾ系）等 （７）加硫剤　　；加硫促進剤、促進助剤等（８）劣化
防止剤；紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、
過酸化物分解剤 等 （９）カップリング剤；シラン系、チタネート系、クロ
ム系、アルミニウム系等 （１０）各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 （１１）造核剤　　；有機造核剤（ジベンジリデンソル
ビトール化合物等）、無機造 核剤（炭酸カルシウム等）等 本発明に係る感光物質用包装材料を用いて包装する写真
感光材料の代表例を以下に示す。

＊ハロゲン化銀写真感光材料（レントゲン写真フィルム
、印刷用フィルム、白黒及びカラー印画紙、カラーフィ
ルム、印刷用マスター紙、ＤＴＰ感光材料、電算写植フ
ィルム及びペーパー、マイクロフィルム、映画用フィル
ム、自己現像型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及び
ペーパー等）＊ジアゾニウム写真感光材料（４−モルフ
ォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイク
ロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等）＊アジド
、ジアジド系写真感光材料（パラアジドベンシェード、
４，４′ジアジドスチルベン等を含む感光材料、例えば
複写用フィルム、印刷用版材等） ＊キノンジアジド系写真感光材料（オルソ−キノンジア
ジド、オルソ−ナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン（１、２）−ジアジド−（２）−４−スル
フォン酸フェニルエーテル等ヲ含ム感光材料、例えば印
刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム等） ＊フォトポリマー（ビニル系モノマー等を含む感光材料
、印刷用版材、密着用フィルム等）＊ポリビニル桂皮酸
エステル系（例えば印刷用フィルム、ＩＣ用レジスト等
） その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等により変質、劣
化する感光物質、例えば食品（バタービーナツツ用袋、
マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓子、お茶、ノリ
等）、医薬品（胃腸薬、カゼ薬等の粉末状、顆粒状の装
入薬品）、染料、写真プリント、カラー印刷物、顔料、
写真現像薬品、写真定着薬品、トナー等にも適用するこ
とができる。

〔作用］ 本発明の感光物質用包装材料では、第１及び第２の遮光
性物質を含む熱可塑性樹脂フィルム層が帯電防止性、遮
光性、ブロッキング防止性を優れたものにし、且つ遮光
性物質側の前記第２のフィルム層はヒートシール性も優
れたものにしている。

中間高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム層と高ヤング率フ
レキシブルシートによりこの２つの間に配置される遮光
性物質を含む熱可塑性樹脂フィルム層を内、外からの衝
撃や振動や突きさし等の力に対し保護されるので感光材
料用包装材料のような非常に多くの特性を必要とする場
合でも必要特性を総て確保できるようにしている。

〔実施例］ 本発明の感光物質用包装材料の実施例を第１図から第４
図に基づいて説明する。

第１図から第４図は、感光物質用包装材料の層構成を示
す部分断面図である。

第１図に示す感光物質用包装材料は、遮光性物質を含有
する中間高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム１（１’の両
側に第１遮光性熱可塑性樹脂フイルム２ａと第２遮光性
熱可塑性樹脂フイルム３ａ、を積層した多層共押出しフ
ィルムＩａに、高ヤング率フレキシブルシートとしての
二輪延伸ポリエステル樹脂フィルム４にアルミニウム真
空蒸着膜５を施したアルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリ
エステル樹脂フィルム６を、接着剤層７を介して積層し
た構成である。

第２図に示す感光物質用包装材料は、遮光性物質を含有
する中間高ヤング率熱可塑性樹脂層１ａと遮光性物質を
含有しない中間高ヤング率熱可塑性樹脂Ｊｉｌとの両側
に、第１遮光性熱可塑性樹脂層２ａと第２遮光性熱可塑
性樹脂層３ａを積層した多層共押出しフィルムＩａに、
高ヤング率フレキシブルシートとしてのアルミニウム蒸
着二輪延伸ポリエステル樹脂層６を接着剤層７を介して
積層した構成である。

第３図に示す感光物質用包装材料は、遮光性物質を含む
接着剤層７ａと高ヤング率フレキシブルシートとして晒
クラフト紙８を用いた他は第１図に示す感光物質用包装
材料と同一である。

第４図に示す感光物質用包装材料は、高ヤング率フレキ
シブルシートとして酸化チタンを含む二軸延伸ポリエス
テル樹脂フィルム８ａを用いた他は第２図に示す感光物
質用包装材料と同一である。

次に、本発明品Ｉ〜■、従来品Ｉ〜■の特性を比較した
実験結果について説明する。

本発明品Ｉ 層構成は第１図に相当する。

遮光性物質を含む中間高ヤング率熱可塑性樹脂層１ａは
、Ｍ　Ｆ　Ｒ（ＪＩＳ　Ｋ６７６０＝ＡＳＴＭＤ１２３
８　、以下同様）が０．４ｇ／１０分、密度（ＪＩＳ　
Ｋ６７６０＝八ＳＴＭＤへ、５０５、以下同様）が０．
９６４ｇ／ｃ＋！ｌ、ヤング率が１５０Ｋｇ／ｎ＋ｍ２
のＨＤＰＥ樹脂９７重量％とファーネスカーボンブラッ
ク３重量％とからなる厚さ３０１Ｍの遮光性ＨＤＰＥ樹
脂フィルムを用いた。

第１及び第２遮光性熱可塑性樹脂層２ａ、３ａはＭＦＲ
が２．１ｇ／１０分、密度が０．９２０ｇ／ｃｆｆｌの
低圧法エチレン・４メチルペンテン−１共重合体樹脂８
９゜８５重世％、ブロッキング防止剤としてエルカ酸ア
ミド０．０５重量％、合成シリカ０．１重世％、ＭＦＲ
が２．４ｇ／１０分、密度が０．９２３ｇ／ｃＴｌの高
圧法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂６重量％、ファ
ーネスカーボンブラック４重世％（カーボンブラック濃
度４０％のＬＤＰＥ樹脂マスターバッチを１０重量％使
用）からなる厚さ２０ｐｍの熱可塑性樹脂フィルムを用
いた。

多層共押出し層Ｉａは、以上の層構成であるインフレー
ションフィルムを用いた。

アルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂Ｎ６は
、二軸延伸ポリエステル樹脂層４を厚さ１２−とし、ア
ルミニウム真空蒸着膜５をアンカーコート層を介して４
００人の厚さ施したものを用いた。

接着剤層５は、ＭＦＲが５．１ｇ／１０分、密度が０．
９１９ｇ／ｃｄの高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン
樹脂からなる厚さ１５−のエクストルージョンラミネー
ト接着剤層を用いた。

本発明品■ 層構成は第１図に相当する。

遮光性熱可塑性樹脂層２ａ、３ａにＭＦＲが４　、Ｏｇ
／１０分、密度が０．９２５ｇ／ｃｎ！のエチレン・オ
クテン−１共重合体樹脂８０重量％、ＭＦＲが１．Ｌｇ
／１０分、密度が０．９５４ｇ／イのＨＤＰＥ樹脂が１
０重量％、ＬＤＰＥ樹脂が６重量％、ファーネスカーボ
ンブラックが４重量％より成る厚さ２０−の遮光性Ｌ−
ＬＤＰＥ系樹脂層を用いた他は本発明品■と同一である
。

本発明品■ 層構成は第１図に相当する。

遮光性物質を含む中間高ヤング率熱可塑性樹脂層１ａに
、ナイロン６樹脂６０重量％、接着性樹脂（エチレン変
性樹脂の三井石油化学製アトマー）３２．５重量％、本
発明品Ｉと同一のＬＤＰＥ樹脂４．５重世％、ファーネ
スカーボンブラック３重世％からなる厚さ３０ｕｔｍの
遮光性ナイロン６系樹脂層を用いた他は本発明品■と同
一である。

本発明品■ 層構成は第２図に相当する。

遮光性物質を含む中間高ヤング率熱可塑性樹脂層１ａと
して、本発明品■と同一樹脂組成で厚さ２０ｔｎｎの遮
光性ＨＤＰＥ樹脂層を用い、遮光性物質を含まない中間
高ヤング率熱可塑性樹脂層１として、ナイロン６樹脂６
０重量％、接着性樹脂（エチレン変性樹脂の三井石油化
学製アトマー）４０重量％からなる厚さ１０−のナイロ
ン６系樹脂フィルムを用いた他は本発明品■と同一であ
る。

従来品Ｉ 層構成は第５図に相当する。

遮光性物質を含むポリエチレン樹脂フィルム９ａは、Ｍ
ＦＲが２．４ｇ／１０分、密度が０．９２３ｇ／ｃｆｆ
ｌのＬＤＰＥ樹脂９７重量％、ファーネスカーボンブラ
ック３重量％からなる厚さ７０ｔｒｍの遮光性ＬＤＰＥ
樹脂インフレーションフィルムを用いた。

アルミニウム真空蒸着二輪延伸ポリエチレン樹脂フィル
ム６及び接着剤層７は本発明品Ｉと同一である。

従来品■ 層構成は第５図に相当する。

遮光性物質を含むポリエチレン樹脂フィルム９ａは、Ｖ
ＦＲが２．１ｇ／１０分、密度が０．９２０ｇ／ｃ４の
低圧法エチレン・４メチルペンテン一エ共重合体樹脂８
９．８５重量％、ブロッキング防止剤としてエルカ酸ア
ミド０．０５５重量、合成シリカ０．１重量％、ＭＦＲ
が２．４ｇ／１０分、密度が０．９２３ｇ／ｃｊの高圧
法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂６重量％、ファー
ネスカーボンブラック４重量％（カーボンブラック濃度
４０％のＬＤＰＥ樹脂マスターバッチを１０ｆｒｆ％使
用）からなる厚さ２０ｍの熱可塑性樹脂フィルムを用い
た。

アルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエチレン樹脂フィル
ム６及び接着剤層７は本発明品Ｉと同一である。

従来品■ 層構成は第６図に相当する。

遮光性二層共押出しインフレーションフィルム１２ａは
、遮光性物質を含むＨＤＰＥ樹脂フィルム１０ａにＭＦ
Ｒが０．４ｇ／１０分、０．９６４ｇ／ｃｊ、ヤング率
が１５０Ｋｇ／ｍｍ”のＨＤＰＥ樹脂９７重量％とファ
ーネスカーボンブラック３重量％とからなる厚さ３０−
の遮光性ＨＤＰＥ樹脂フィルムを用い、遮光性物質を含
むＬ−ＬＤＰＥ樹脂フ樹脂フィルムｌｌ層ＦＲが２．１
ｇ／１０分、密度が０．９２０ｇ／ａｄの低圧法のエチ
レン・４メチルペンテン−１共重合体樹脂８９．８５重
量％、ブロッキング防止剤としてエルカ酸アミド０．０
５重量％、合成シリカ０．１重量％、ＭＦＲが２．４ｇ
／１０分、密度が０．９２３ｇ／ｃイの高圧法分岐状低
密度ホモポリエチレン（以後ＬＤＰＥと表示）樹脂６重
量％、ファーネスカーボンブラック４重量％（カーボン
ブラック濃度４０％のＬＤＰＥ樹脂マスターバッチを１
００重量使用）からなる厚さ２０ＩＩｒＢのフィルムを
用いた。

アルミニうム真空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂層６及
び接着剤層７は本発明品Ｔと同一である。

本発明品■〜■、従来品■〜■の特性を比較した結果を
第１表に示す ◎・・・非常に優れている Ｏ・・・優れている ・・・・可（実用限度内） ム・・・問題あり（改良必要） ×・・・実用不可 試験方法 ※Ａフィルム成形性■ 各フィルムをダイギャブがＩＩ！ｌｌ１１１ブロー比が
１．５の条件でインフレーションフィルム成形ａを用い
て作成した時のバスロール及び巻き取りフィルムに付着
している白粉、及び白粉のかたまり、押し傷の少ない度
合いを目視検査により評価。

※Ｂフィルム成形性■ インフレーションフィルム成形時のモーター負荷、バル
ブの安定性、メルトフラクチャーの発生度合い、フィッ
シュアイやプツの発生度合いを目視検査により評価。

※Ｃカーリング テストすべきフィルムで直径１０Ｃ！ｌの円形の試験サ
ンプルを作成し、温度２０°Ｃ１湿度６５％ＲＨの雰囲
気中で１ｋｇの荷重平板下に２４時間放置した後、上記
条件の雰囲気中に円形の試験サンプルを１枚ごと無荷重
で机の上に２４時間放置した後のカーリングの状態によ
り評価。

※Ｄ引裂き強度 ＪＩＳ　Ｐ−８１１６に準する ※Ｅヤング率 ＩＳＯＲ１１８４−１９７０に準する ※Ｆ　ヒートシール強度 シール圧力Ｉ　Ｋｇ／ｃｍ”、シール時間１秒でシール
強度最高になるシール温度で測定 ※Ｇ抗張力 ＪＩＳ　Ｐ−８１１３に準する ※Ｈヒートシール適性 ヒートシール強度、ホットタック性、夾雑物シール性、
経時ヒートシール強度、ヒートシール可能許容温度中等
のトータルヒートシール適性から判定。

※■　遮光性 感光度Ａ　Ｓ　Ａ１００の写真フィルム（１３５ネガフ
イルム）を第１表の各包装材料を用いた完全密封袋に入
れた後、８万ルツクスの光に１時間曝光した後、暗室で
現像→定着→水洗→乾燥し、遮光性を写真フィルムのカ
ブリ濃度の程度により評価した。

※Ｊ　カーリング １ｍ巾の包装材料を垂直にたらした時のカーリング状態 ※に製袋適性 ロール状カラー印画紙をガゼツト袋に密封包装する時の
自動製袋作業性、ヒートシール適性、耐ピンホール性、
外観等より評価。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように構成することにより、引裂き強度
、抗張力、ヒートシール強度、破裂強度等相反する物理
特性が優れているので、シート状又はロール状のエツジ
がシャープな重量製品を包装しても２つの遮光性物質を
含む熱可塑性樹脂フィルム層が伸ばされ薄くなって遮光
能力が低下したり、ピンホール等が生じることなく遮光
性、防湿性等を確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は本発明の包装材料の実施例の層構成
を示す部分断面図、第５図及び第６図は従来例の層構成
を示す部分断面図である。 １ａ、■・・・中間高ヤング率熱可塑性樹脂層２ａ、３
ａ・・・遮光性熱可塑性樹脂層６・・・アルミニウム真
空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム ７．７ａ・・・接着剤層 ８．８ａ・・・高ヤング率フレキシブルシートａは遮光
性物質を含むことを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中間高ヤング率熱可塑性樹脂層とその両側に積層された
   遮光性物質を含む熱可塑性樹脂層とからなる多層共押出
   しフィルムに高ヤング率フレキシブルシートを積層した
   ことを特徴とする感光物質用包装材料