JPH0227548Y2 - - Google Patents

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JPH0227548Y2
JPH0227548Y2 JP12826384U JP12826384U JPH0227548Y2 JP H0227548 Y2 JPH0227548 Y2 JP H0227548Y2 JP 12826384 U JP12826384 U JP 12826384U JP 12826384 U JP12826384 U JP 12826384U JP H0227548 Y2 JPH0227548 Y2 JP H0227548Y2
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coil
coil winding
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、高圧トランスを同一のコイル巻枠に
分割して巻装する高圧トランスに関する。
従来技術 従来より、隔板により区画された複数のコイル
巻回部を有するコイル巻枠を使用し、このコイル
巻枠のコイル巻回部に対して高圧コイルを分割巻
する高圧トランスが知られている。この種の高圧
トランスは、高圧コイルを分割巻とすることによ
り、各コイル巻回部におけるコイル巻数を分割数
に逆比例して減少させ、各コイル巻回部における
最下層巻線と最上層巻線との間の電位差を小さく
し、耐圧を向上させることを狙つたものであつ
て、その一般的な構造は第11図に示すようにな
つている。第11図において、1は低圧コイル巻
枠、2は高圧コイル巻枠であり、共に絶縁耐圧の
高い絶縁樹脂を用いて所定形状となるように成形
されている。図示は省略してあるが、両コイル巻
枠1及び2を互いに組立てた後、フエライト等の
磁性材料で成るIE型、EE型等のコアが周知の構
造に従つて結合される。低圧コイル巻枠1は基台
101の一面上の略中央部に外径D1の筒状部1
02を突設し、該筒状部102の外周に低圧コイ
ル3を巻回すると共に、基台101の他面側にコ
イル接続用のピン状端子4を植設した構造となつ
ている。
一方、高圧コイル巻枠2は、低圧コイル巻枠1
の筒状部102の全体を軸方向に嵌合させる内径
部201を形成すると共に、その外周面の軸方向
に沿つて、適当な間隔h1をおいて複数の鍔状の隔
板202を突設し、各隔板202−202間の間
隔h1内に、高圧コイル5を分割して巻回する複数
個のコイル巻回部203を設けた構造となつてい
る。高圧コイル5の全体に加わる電圧をV、コイ
ル巻回部203の個数をnとした場合、コイル巻
回部203の各々における電圧分担はV/nとな
る。従つて、コイル巻回部203の各々では、最
下層の巻線と最上層の巻線との間の電位差が
(V/n)となり、各コイル巻回部203に関す
る限りは、この電位差(V/n)に耐え得る耐圧
を持たせれば良いことになる。
従来技術の欠点 ところが、第11図で代表される従来のこの種
の高圧トランスは、高圧コイル巻枠2の外周に形
成されてコイル巻回部203を区画する隔板20
2の外周縁が、通常、円形鍔状に形成されてお
り、一のコイル巻回部203に巻回されたコイル
5を隣りのコイル巻回部203に移行させる場
合、第12図に拡大して示すように、コイル5の
端末51を隔板202の外周縁を通つて、隣りの
コイル巻回部203の底面に導く必要がある。こ
のため、次のような問題があつた。
(イ) コイル5が隔板202の外周縁と接触する部
分で断線事故を起す。
(ロ) 隔板202の外周形状が円形状になつている
ため、コイル端末51が隔板203の外周縁上
で滑つてしまい、位置固定ができない。このた
め、自動巻線処理等を行なうことは不可能であ
り、量産性に欠ける。また、巻線数が変化し特
性にバラツキを生じる。
(ハ) コイル端末51が隔板202の内面に沿つて
案内されるため、各コイル巻回部203内のコ
イル5がこのコイル端末51に接して巻装され
てしまう。このため、特に最上層のコイル層と
コイル端末51との間の電位差が許容値を越え
てしまい、必要とされる耐圧が確保できなくな
る。
(ニ) このような耐圧上の問題点を解決しようとす
れば、コイル端末51とコイル巻回部203に
巻装されているコイル5との間に絶縁物を介在
させる等の手段を取らざるを得ず、構造の複雑
化、大型化を招いてしまう。
(ホ) 隔板202の一部を切欠き、この切欠を通つ
てコイル端末51を案内する構造のものも提案
されているが、隔板202の円形状外周を単に
切欠いただけの構造であつて、コイル端末51
を切欠に入れるための案内がなく、自動巻線処
理を行なうことができなかつた。
本考案の目的 本考案は、上述する従来からの問題点を解決
し、隔板によつて区画された各コイル巻回部間に
コイルを巻装する場合に、コイル断線事故等を生
じることなく、自動巻線処理により、簡単かつ確
実に巻線することができ、しかも耐圧の高い高圧
トランスを提供することを目的とする。
本考案の構成 上記目的を達成するため、本考案は、外周部の
軸方向に沿い間隔をおいて突設された複数個の鍔
状の隔板により区画された複数のコイル巻回部を
有するコイル巻枠を備える高圧トランスにおい
て、前記複数個の隔板に、一のコイル巻回部に巻
回されたコイルを隣のコイル巻回部に移行させる
切欠を設け、該切欠の側方に前記隔板の外周部を
突出させて形成された突起を有することを特徴と
する。
実施例 第1図は本考案に係る高圧トランスの正面から
見た部分断面分解図、第2図は同じく組立状態で
の正面部分図、第3図は同じく平面図、第4図は
第1図のA1−A1線上における断面図、第5図は
第1図のA2−A2線上における断面図である。図
において、第11図及び第12図と同一の参照符
号は同一性ある構成部分を示している。この実施
例では、高圧コイル巻枠2において、コイル巻回
部203を区画する複数個の隔板202、一つの
コイル巻回部203に巻回されたコイル5のコイ
ル端末51を隣のコイル巻回部203へ移行させ
る切欠204を、コイル巻回部203の底面に達
するように形成してある。切欠204の側方には
隔板202の外周縁を延長した突起205を設け
てある。この実施例では、切欠204は隔板20
2の隔一毎に軸を挟んで直径方向の反対側となる
ように形成されている。
上述のような切欠204及び突起205がある
と第4図〜第6図に示すように、一のコイル巻回
部203に巻回した後のコイル5のコイル端末5
1を、前記突起205によつて前記切欠204内
に案内し、切欠204を通して隣りのコイル巻回
部203に導くことができる。このため、次のよ
うな効果が得られる。
(a) コイル5のコイル端末51が前記切欠204
を通つて、一のコイル巻回部203から隣りの
コイル巻回部203の底面に案内されるので、
コイル端末51に対して無理な外力が加わるこ
とがない。このためコイル端末51の断線事故
を防止することができる。
(b) コイル端末51を一つのコイル巻回部203
から隣のコイル巻回部203へ移行させる場
合、第4図及び第5図の矢印イで示すように、
コイル端末51を、突起205の先端からその
内側に向かつて案内し、切欠204内に導くこ
とができる。このため、自動巻線処理等が可能
となり、量産性が向上する。またコイル5の移
行位置を切欠204によつて固定し、巻数を一
定化できるので、特性のバラツキを抑えること
ができる。
(c) コイル端末51が前記切欠204を通つて隣
りのコイル巻回部203に移行するため、この
コイル端末51とコイル巻回部203に巻回さ
れるコイル5との間の距離が長くなる。特に電
位差の大きい上層のコイル層程、コイル端末5
1との間隔が大きくなる。このため、高い耐電
圧特性が確保できる。
(d) コイル端末51とコイル巻回部203に巻装
されているコイル5との間の耐圧向上に当つ
て、両者間に絶縁物を介在させる等の手段が不
要であるから、構造が簡単化され、小型化され
る。
前記高圧コイル5は隔板202に形成された切
欠204を通して、下側のコイル巻回部203か
らその上方のコイル巻回部203内へと順次導か
れて巻回され、最上段のコイル巻回部203に巻
回された後、そのコイル端末52が引出される。
53はもう一方のコイル端末である。
前記コイル端末52は基台101に植設された
ピン端子4に絡げて半田付け固定されるが、この
実施例では、高圧コイル巻枠2に設けられた隔板
202の同一位置に、コイル巻回部203に巻回
された後のコイル端末52を保護案内する凹溝6
を設けてある。このような凹溝6があると、コイ
ル端末52を凹溝6内を通つてピン端子4の方向
に導くことができ、高圧コイル巻枠2を例えば手
で掴んだ場合でも、手指がコイル端末52に触れ
ることがない。このため、コイル端末52に指が
引つかかつて破断する等の事故を防止することが
可能になる。従つて、凹溝6の深さ及び幅は、少
なくとも手指で持つた時に凹溝6内にあるコイル
端末52に手指が触れない寸法に定めることとな
る。
図示は省略したが、凹溝6を各コイル巻枠部2
03の底面に達するように形成することにより、
この凹溝6を、コイル5を隣のコイル巻回部20
3に移行させる前記切欠204として兼用する構
造を取ることも可能である。
更にこの実施例では、低圧コイル巻枠1の筒状
部102の先端部に環状の鍔部103を形成し、
この鍔部103から軸方向に間隔d1をおいて、2
つの弧状の鍔部104,105を間隔g1及びg2
隔てて形成してある(第1図、第8図参照)。ま
た筒状部102の中心から半径R1の距離にある
前記基台101の一面上に、孔106を有する突
起107を突設してある。
一方、前記高圧コイル巻枠2は、第7図に示す
ように、内径部201内の軸方向の端部に、円弧
状の鍔部206及び207を突設してある。この
鍔部206及び207は両コイル巻枠1,2間の
相対的軸回転により、低圧コイル巻枠1に形成さ
れた前記鍔部103〜105及び鍔部103と鍔
部104,105との間に形成される間隔d1に嵌
合し、両コイル巻枠1及び2を、互いの弾発力に
より軸方向に引張り結合させる結合機構を形成す
る。
また、高圧コイル巻枠2の端面には、低圧コイ
ル巻枠1の孔付突起107と等しい配置半径R1
で、円周方向に傾斜する傾斜面208を有する突
起209を突設してある。
上記の低圧コイル巻枠1及び高圧コイル巻枠2
を組立てるには、まず高圧コイル5を巻回した高
圧コイル巻枠2の内径部201内に、低圧コイル
3を巻回した低圧コイル巻枠1の筒状部102を
挿入する。筒状部102の挿入に当つては、第9
図に示すように、筒状部102の先端に形成され
た鍔部104−105間の間隔g1,g2内に、高圧
コイル巻枠2側の鍔部206及び207がそれぞ
れ位置するように、低圧コイル巻枠1及び高圧コ
イル巻枠2を相対的に軸のまわに回転させて挿入
する。そして、この第9図の状態から、矢印a方
向に軸回転させる。すると、低圧コイル巻枠1の
鍔部104及び105がそれぞれ高圧コイル巻枠
2側の鍔部206及び207の上面を滑つて嵌合
する。
更に、この実施例では、低圧コイル巻枠1の基
台101の面上に孔付突起107を設けると共
に、この孔付突起107と対向する高圧コイル巻
枠2の下端面に傾斜面208を有する傾斜突起2
09をそれぞれ設けてあるので、両コイル巻枠1
及び2を第9図の位置から矢印a方向に軸回転さ
せた場合、第10図aに示すように、低圧コイル
巻枠1の孔付突起107に対して高圧コイル巻枠
2側の傾斜突起209が次第に接近して行き、第
10図bに示すように、傾斜突起209の傾斜面
208が突起107の端縁を斜め上方向にスライ
ドする。そして、最終的には、第10図cに示す
ように、傾斜突起209が突起107の前記孔1
06内に嵌合し、両コイル1,2間に強固な回転
防止機構及び軸方向移動防止機構を形成される。
この結果、低圧コイル巻枠1と高圧コイル巻枠2
とは、軸周り及び軸方向のガタをなくした状態で
強固に結合されることとなる。
なお、前記孔付突起を高圧コイル巻枠2側に設
け、傾斜突起を低圧コイル巻枠1側に設ける構造
としてもよい。また、低圧コイル巻枠1もしくは
高圧コイル巻枠2の具体的な構造、鍔部103〜
105と鍔部206,207との結合構造等は、
実施例に示すものの他に種々の態様を採ることが
可能である。
本考案の効果 以上述べたように、本考案は、外周部の軸方向
に沿い間隔をおいて突設された複数個の鍔状の隔
板により区画された複数のコイル巻回部を有する
コイル巻枠を備える高圧トランスにおいて、前記
複数個の隔板に、一のコイル巻回部に巻回された
コイルを隣のコイル巻回部に移行させる切欠を設
け、該切欠の側方に前記隔板の外周部を突出させ
て形成された突起を有することを特徴とするか
ら、隔板によつて区画された各コイル巻回部間に
コイルを案内して巻装する場合に、コイル断線事
故等を生ずることなく、自動巻線処理により、簡
単かつ確実に巻線することができ、しかも耐圧の
高い高圧トランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る高圧トランスの正面から
見た部分断面分解図、第2図は同じく組立状態で
の正面部分断面図、第3図は同じく平面図、第4
図は第1図のA1−A1線上における断面図、第5
図は第1図のA2−A2線上における断面図、第6
図は同じく要部の拡大部分断面図、第7図は本考
案に係る高圧トランス巻枠の平面図、第8図は同
じく低圧コイル巻枠の平面図、第9図は低圧コイ
ル巻枠と高圧コイル巻枠との間の組立方法を示す
図、第10図a〜cは低圧コイル巻枠の孔付突起
と高圧コイル巻枠の傾斜突起との間のスライド嵌
合状態を説明する図、第11図は従来の高圧トラ
ンスの正面から見た部分断面分解図、第12図は
その欠点を説明するための要部の拡大部分断面図
である。 2……コイル巻枠、5……コイル、51……コ
イル端末、202……隔板、203……コイル巻
回部、204……切欠、205……突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外周部の軸方向に沿い間隔をおいて突設された
    複数個の鍔状の隔板により区画された複数のコイ
    ル巻回部を有するコイル巻枠を備える高圧トラン
    スにおいて、前記複数個の隔板に、一のコイル巻
    回部に巻回されたコイルを隣のコイル巻回部に移
    行させる切欠を設け、該切欠の側方に前記隔板の
    外周部を突出させて形成された突起を有すること
    を特徴とする高圧トランス。
JP12826384U 1984-08-24 1984-08-24 高圧トランス Granted JPS6127219U (ja)

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JP12826384U JPS6127219U (ja) 1984-08-24 1984-08-24 高圧トランス

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JP12826384U JPS6127219U (ja) 1984-08-24 1984-08-24 高圧トランス

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JPS6127219U JPS6127219U (ja) 1986-02-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5008213B2 (ja) * 1999-08-25 2012-08-22 株式会社タムラ製作所 リアクター

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