JPS608408Y2 - フライバツクトランスの高圧ボビン - Google Patents

フライバツクトランスの高圧ボビン

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JPS608408Y2
JPS608408Y2 JP1979109027U JP10902779U JPS608408Y2 JP S608408 Y2 JPS608408 Y2 JP S608408Y2 JP 1979109027 U JP1979109027 U JP 1979109027U JP 10902779 U JP10902779 U JP 10902779U JP S608408 Y2 JPS608408 Y2 JP S608408Y2
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JP
Japan
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bobbin
voltage coil
high voltage
flanges
pressure bobbin
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JP1979109027U
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JPS5626925U (ja
Inventor
俊二 小野寺
昶 滝口
保信 才田
Original Assignee
電気音響株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機に用いるフライバックトラ
ンスの高圧コイルを巻装する高圧ボビンに関する。
一般に、巻回部上に多数の鍔部を配設した高圧ボビンの
鍔部と鍔部の間に形成された巻線溝に銅線を順次に巻回
して高圧コイルを形成する、いわゆる、セクション巻構
造のフライバックトランスにおいては、1本の連続した
銅線を高圧ボビンの巻回部上の複数の巻線溝に順次巻回
していくことから、銅線を巻線溝から次の巻線溝に移す
ために、各鍔部の先端から高圧ボビンの本体の円筒表面
にかけて切り欠きを形成して線移り部分を設けるもので
ある。
そして、この場合、高圧ボビンの鍔部に設ける線移り部
分の条件として次の3つがあげられる。
■ 第1図において、鍔部1,1の間に形成された巻線
R2at2bに巻線した隣接する銅線3a、3bが線移
り部分4で接触しないこと。
これは、隣接する銅線3a、3bの間には電位差があり
、フライバックトランスのように二次側が高圧になり、
また、特にセクション巻構造では電位差が大きく、接触
することは絶縁耐圧上好ましくないためである。
@ 第2図の如く、巻線R2aに巻回し終った銅線3a
の終端部分4から次の巻線溝2bに巻回する銅線3bの
始端部5までの間の移り線部分6の途中が銅線3bと接
触しないこと。
これは、移り線部分6と次の巻線溝2bに巻回する銅線
3bとの間にも電位差があり、絶縁耐圧上好ましくない
ためで、したがって、第3図のように、移り線部分6が
その途中において銅線3bと接触しないで移らなければ
ならない。
O線移り部分は鍔部に切り欠きを形成することによって
設けるので、切り欠きを形成したことによって切り欠き
部分の鍔部の強度が落ちて欠損するようなことがあると
、隣接する巻線溝に巻回した銅線同志が接触する虞れが
ある。
したがって、切り欠きを形成しても、尚かつ、鍔部の強
度は充分に保たれること。
今、第4図および第5図に示す従来のフライバックトラ
ンスの高圧ボビンに関して、上記各事項を検討する。
第4図・第5図においては、7は高圧ボビンであり、高
圧ボビン7の巻回部上には厚さちの鍔部1が多数配設さ
れ、鍔部1の間には巻線溝2が形成される。
また、4は両端の鍔部1゜1を残して他の多数の鍔部1
を中心軸に対して平行に連続して切り欠いて形成した幅
t2の線移り部分である。
斯かる高圧ボビンでは、鍔部の幅t1が小さくなれば、
線移り部分4の幅t2を狭くしないと隣接する巻線溝に
巻回した銅線間で接触する虞れがある。
しかし、線移り部分4の切り欠きが高圧ボビン7の全型
抜方向に対して端部に位置するため、第6図のように、
t2を狭くすると、鍔部1の先端部aが付根部分から突
出した形状となって細くなり、強度が弱くなる。
さらに、鍔部1の線移り部分4における切り欠き部両端
の形状が、第1図の拡大図に示すような形状であるため
、第2図に示すように、移り線部分6の途中が次の巻線
溝2bの銅線3bに接触する虞れが充分にあった。
本考案は上記欠点を解決したフライバックトランスの高
圧ボビンを提供することを目的とするもので、以下本考
案の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図は本考案の高圧ボビンを用いて構成するフライバ
ックトランスを表わす。
第7図において、11は磁性材料からなる一対のU形状
のコアであり、12はコア11上に装着した合成樹脂材
からなる円筒状の低圧ボビン、13は低圧ボビン12の
外周上に巻回された低圧コイルを表わす。
低圧コイル13の外周上には高圧ボビン14を高圧コイ
ル15を巻回した状態で配置固定する。
高圧ボビン14は、第8図、第9図に示すように、合成
樹脂材からなる円筒状のボビン本体14aの外周上に多
数の鍔部16を配置して、高圧コイル15をセクション
巻に巻回する巻線溝17を鍔部16の間に形成する。
また、高圧ボビン14に巻回する高圧コイル15は、全
体を複数に分割し、分割部分にダイオードを接続したダ
イオード分割型であり、各ダイオードを配置するため、
ボビン本体14a上の途中に巻線溝17より幅の広い空
間溝18を鍔部16間に形成する。
モして各鍔部16には、高圧ボビン14の金型抜き方向
の中央部に鍔部16の先端からビボン本体14aの円筒
面に達する切り欠き部分を両端の鍔部16を除いて一列
に形成することによって、隣接する巻線溝17間を接続
して高圧コイル15の銅線が次の巻線溝17に移るとき
に通過する線移り部分19を設ける。
線移り部分19について、第10図、第11図で詳しく
説明する。
ボビン本体14a上に立設した鍔部16の線移り部分1
9における対向する鍔部切り欠き端部20a、20b間
の間隔1を、高圧コイル15の銅線15aの移り線部分
15bが通過するのに差支えない程度に比較的狭くし、
鍔部切り欠き端部20a、20bの相反する側面をボビ
ン本体14a上に対し垂直方向の切断面によって切落し
て移り線部分15bの進行方向に沿って各々略平行状の
関係にあるテーパ一部21a。
21bを形成する。
鍔部切り欠き端部20 a、 20 bの形状をさら
に具体的に説明する。
第12図において、R4は高圧ボビン14に高圧コイル
15を巻回した状態での高圧コイル15の内径の半径、
R2は同じく高圧コイル15の外径の半径、向は移り線
部15bX肩は高圧ボビン14における線移り部幅、O
Eは金型抜き方向をそれぞれ表わす。
ここで、前述した条件(ロ)を満たすためには、高圧コ
イル15の銅線15aが次の巻線溝に移った瞬間には高
圧コイル15の内径に接している必要がある。
つまり、内径に対して接線方向に銅線15aが配線され
なけれならない。
第12図からの条件を満たすための高圧ボビン14の線
移り部幅ABの値を考察する。
今、線移り部は金型抜き方向OEに対して中央にあるか
ら、AE:BEの関係が生じる。
ΔBDOにおいて、BD= 、、/R22−R□2、Δ
ODCにおいて、戊=−10D2+Cy=JR工”+1
/ 4 (R2” R1”)=1/24氏「17 また、ΔABoOΔDOCから、 B OD 吾6=6己となり、 ここで、第12図におけるABとは、第10図でいえば
、鍔部切り欠き端部20aのテーパ一部21aの端部2
2aと鍔部切り欠き端部20bのテーパ一部21bの端
部22bを鍔部16の側面に対して垂直方向からみた場
合の間隔Tに一致する。
ただし、上記ABは鍔部16の幅tがOの場合であり、
実際にはt−\0とすると、AB、j。
実際の線移り部幅(間隔)T間には第13図に示す関係
が生じる。
第13図で、’I’=、/ABp−t2となり、AB)
’>j故にTく・ABとなる。
このことから、線移り部に設けるテーパ一部の間隔Tは
、T〉油となり、切り欠きの中央から R1,、/R22−Rl2/ 、z3R1”+R22の
範囲以上で両側の鍔部切り欠き端部20a、20bにテ
ーパ一部21a、21bを形成すれば良いことになる。
こてで、Ri = 11rrrm 、 R2= 13m
mとした時AB/2 (T/2 ) =3.321m
mとなり、T=6.65mm以上の範囲でテーパ一部を
設ければ良いことが実験により確認されている。
以上の如く、本考案のフライバックトランスの高圧ボビ
ンは、線移り部分の切り欠きの両側の鍔部の端部に、切
り欠きの中央から、 R1,、/R22−Rl2/ j3R,”+R22(R
1:高圧コイルの内半径、R2:高圧コイルの外半径)
の範囲以上でテーパ一部を形成することによって、線移
り部分が通過する切り欠きの幅を狭くすることができる
ため、隣合う巻線溝に巻回されたコイルが線移り部分に
おいて接触することがなく、さらに、テーパ一部の形成
によって、線移り部分の幅を実質的に大きくとることが
でき、移り線部分の一部がコイルと接触しないで移れる
ため、絶縁耐圧上の信頼性が向上する。
また、線移り部分を高圧ボビンの全型抜方向の中央に配
置したため切り欠きの両側の鍔部の先端部の機械的強度
を高めることができるものであり、フライバックトラン
スの、特に、高圧コイルをセクション化して巻回する高
圧ボビンとして極めて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は高圧ボビンの中心軸に対して垂直方向からみた
線移り部分の拡大図における巻線の説明図、第2図、第
3図は第1図のA −A’線で切断した部分の巻線説明
図、第4図は従来の高圧ボビンの正面図、第5図、第6
図は第4図のB−B’線断面図、第7図は本考案の実施
例に係るフライバックトランスの一部を切り欠きした正
面図、第8図は本考案の実施例の高圧ボビンの正面図、
第9図は第8図のC−C’線断面図、第10図は第8図
における線移り部分の拡大正面図、第11図は同じく巻
線説明図、第12図は考案の高圧ボビンを用いた場合の
高圧コイルの移り線部分の説明図、第13図は同じく鍔
部に厚みtを持たせた実際の線移り部幅の説明図である
。 14:高圧ボビン、16:鍔部、19:線移り部分、2
0a、20b:鍔部切り欠き端部、21a、21b:テ
ーパ一部、R1:高圧コイル内半径、R2:高圧コイル
外半径。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の鍔部を有し、該鍔部を介して高圧コイルがセクシ
    ョン化して巻回されるフライバックトランスの高圧ボビ
    ンにおいて、前記鍔部の各々の一部分に、高圧ボビン金
    型抜き方向に対して中央部に位置して切り欠きから威る
    線移り部分を設けると共に、前記切り欠きの両側の対応
    する鍔部の端部の相反する側面に、前記切り火きの中央
    から次式の値以上の線移り部幅の範囲に略平行状のテー
    パ一部を形成し、高圧コイルの移り線部を高圧コイルの
    内半径の接線方向に配線したことを特徴とするフライバ
    ックトランスの高圧ボビン。 R1!R22−Rl2/ 、、/3R工2+R22R1
    :高圧ボビンに巻回した高圧コイルの内半径、 R2:高圧ボビンに巻回した高圧コイルの外半径、
JP1979109027U 1979-08-08 1979-08-08 フライバツクトランスの高圧ボビン Expired JPS608408Y2 (ja)

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JPS5626925U JPS5626925U (ja) 1981-03-12
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JPS6427154U (ja) * 1987-07-31 1989-02-16
JPH01151958U (ja) * 1988-04-01 1989-10-19
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JPS5373451U (ja) * 1976-11-22 1978-06-20
JPS5810323Y2 (ja) * 1977-11-15 1983-02-25 三菱電機株式会社 コイル用ボビン

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