JPS63220965A - 横型締竪鋳込型ダイカスト方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は横方向に型締された金型のキャピテイ内へ下方
から溶湯を鋳込む横型締竪鋳込型ダイカスト方法とその
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

ダイカスト方法とその装置は、金型の型締方向により竪
型締と横型締とに分類され、溶湯の鋳込方向により竪鋳
込と横鋳込とに分類される。このうちの横型締竪鋳込型
ダイカスト方法とその装置は、本出願人が開発したもの
であって、例えば特公昭５８−５５８５９号公報等に開
示されており、鋳込スリーブへの接触による溶湯の温度
低下やスリーブ内における溶湯のガス巻込み等が少ない
ことや、キャビティ内のガス抜けが良好であるなど、多
くの優れた点を有し健全な成形品が得られるところから
、広く実用化されている。

第２図はこの種従来のダイカスト方法を説明するために
示すダイカストマシンの一部破断側面図であって、これ
を同図に基づいて説明すると、マシンベース１上には固
定盤２とリンクハウジング３とが、４隅をタイロッド４
で連結されて対向固定されており、タイロッド４には、
可動盤５が固定盤２に対する水平遠近方向へ進退自在に
支持されている。固定盤２と可動盤５とには、固定金型
６と可動金型Ｔとがそれぞれ対向して装着されており、
図示のように接合された両全型６．７の分割面には、空
間部としてのキャビティ８が形成されている。９はリン
クハウジング３の中心部に固定された型締シリンダであ
ってそのピストンロッド１０の作用端は、トラブル機構
１１を介して可動盤５に連結されておシ、Ｂｑ締シリン
ダ９の作動により可動盤５が進退して両金型６．７が型
合わせならびに型締、型開されるように構成されている
。また可動金型γ側に固定された複数個のブラケット１
２には、中子シリンダ１３がそれぞれ装着されており、
各中子シリンダのピストンロッドには、その進退によっ
てキャピテイ８のアンダカット部と保合、非保合になる
スライドコア１５が固定されている。

一方、固定盤２の下端部から垂下する支持フレーム１６
には、全体会符号１７で示す射出シリンダユニットが起
立、傾動自在に枢支されており、その主要部である射出
シリンダ８Ｔの上端部には、シリンダ１９によって昇降
するブロック２０が接合されている。２１はブロック２
０に支持された鋳込スリーブであって金型６，７のスリ
ーブ孔に挿入されており、シリンダ１９によジブロック
２０とともに昇降して金型６，７に対し着脱されるよう
に構成されている。また、２２は支持フレーム１６にブ
ラケット２３を介して支持された傾転シリンダであって
鋳込スリーブ２１の脱時に射出シリンダユニット１７全
体を傾動させて鋳込スリーブ２１内へ溶湯を供給できる
ように構成されている。射出シリンダ１Ｂのピストンロ
ッドには、その進退により鋳込スリーブ２１内で進退す
る図示しないプランジャチップが連結されており、その
進退によって溶湯がキャビティ８内へ射出される。

さらに、可動盤５の反金型側中心部には、製品押出装置
の押出シリンダ２４が装着されておυ、そのピストンロ
ッドには押出板２５が固定されている。また、可動盤５
には一端を押出板２５に固定された複数個の連結棒２６
が貫通して金型７の空間部内へ突出しておシ、その突出
端には複数個の押出板２７が重なって装着されている。

２８は押出板２Ｔに一端を保持された複数個の押出ピン
であって金型Ｔを貫通してキャビティ８内へ突出してお
り、型開時に押出シリンダ２４により進退してキャビテ
ィ８内の製品を押出すように構成されている。２９は中
子シリンダ１３と押出シリンダ２４とへ圧油全分配する
パルプ付きのマニホールドであって可動盤５に固定され
ている。

以上のように構成されていることにより、図示の型締状
態において射出シリンダ１８を傾動させて鋳込スリーブ
２１内へ溶湯を供給し、射出シリンダ１８を起立させる
。そして、鋳込スリーブ２１を金型６，７のスリーブ孔
に挿入したのち、プランジャチップを前進させると、溶
湯がキャビティ８内−＼鋳込まれる。キャビティ８内の
溶湯が固化して冷えたのち型締シリンダ９を作動させる
と、トラブル機構１１を介して可動盤５が後退し、可動
金型７が後退して型開される。このときスライドコア１
５が閉りていて製品を保持しているので、製品は可動金
型７側について型開される。型開が完了したのち中子シ
リンダを作動させてスライドコア１５を後退させ、製品
との係合を解いてから押出シリンダ２４を作動させると
、押出板２５゜連結棒２６．押出板２７．押出ピン２８
が一体的に前進し、製品がキャビティ８から押出される
。

押出された製品は図示しない製品取出装置で機外へ取出
される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしなかな、このような従来の横型締竪鋳込型ダイカ
ストマシンにおいては、型開が完全に終わってスライド
コア１５を開いてからでないと、製品が落下する危険性
があって押出シリンダ２４による製品の押出が開始でき
ないので、１回の成形サイクル中に占める製品押出のた
めのサイクルタイムがきわめて大きくなって全体のサイ
クルを短縮することができず、製造コストが嵩むという
問題があった。また、型開に際しては可動盤５と可動金
型７とを移動させるだけではなく、これに製品はもとよ
り製品押出装置と中子シリンダ１３゜マニホールド２９
など、重量の大きなものが付属していてこれを伴って移
動しなければならず、静止状態から静摩擦係数に打ち勝
って最高速度に達するまでの加速に時間を要してさらに
前記サイクルタイムが延長し、また動力消費量が増大す
るという問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

このような問題点を解決するために本発明では、横型締
竪鋳込型ダイカスト方法として、金型キャビティへ鋳込
まれた溶湯が固化したのち、この固化製品を固定金型側
に残して型開し、遅くとも型開完了時に動作が開始する
ように固定金型側の製品押出装置で製品を押出すという
方法を採り、またその装置として、型開時に製品を保持
する装置と製品を押出す装置とを固定金型側に設けた。

〔作用〕

横方向へ型締した金型のキャビティ内へ下方から溶湯を
鋳込み、溶湯の固化冷却を待って型開を行なうと、可動
盤は、これに金型以外の何物も付属しない状態で移動し
、製品は保持装置で保持されて固定金型側に残る。型開
の途中または遅くとも型開完了時に固定金型による製品
の保持を開放してキャビティから押出す。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る横型締竪鋳込型ダイカスト方法を
説明するために示す本発明に係る横型締竪鋳込型ダイカ
スト装置としてのダイカストマシンの縦断面図である。

図において第２図に示す従来のダイカストマシンと同構
成の部材にはこれと同符号を付してその詳しい説明を省
略し、以下これを簡単に説明する。マシンペース１上の
固定盤２とリンクハウジング３とを連結するタイロッド
４には、型締シリンダ９によりトラブル機構を介して進
退する可動盤が支持されており、一方、固定盤２から垂
下された支持フレーム１６には、傾転シリンダ２２で起
立、傾動する射出シリンダユニット１７が枢支されてい
る。射出シリンダユニット１７は、射出シリンダ１８と
、シリンダ１９で昇降するブロック２０に支持された鋳
込スリーブ２１とを備えている。

固定盤２には、固定金型３０が、固定盤２との間に空間
部３１を形成するように固定されており、また可動盤５
には、可動金型３２が固定されていて両全型３０．３２
の接合面には、キャビティ３３が形成されている。３４
は製品保持装置としての複数個の中子シリンダであって
、固定金型３０側に固定されて各ブラケット３５に支持
されており、そのピストンロッド３６の作用端には、ス
ライドコア３７が両金型３０，３２間へ係入して装着さ
れている。３３ａはスライドコア３Ｔによってキャビテ
ィ３３に形成されたアンダカット部でアル。

さらに固定盤２の反金型中心部には、製品押出装置とし
てのピストンロッド固定型の押出シリンダ３８が装着さ
れており、そのシリンダには押出板３９が固定されてい
る。この押出板３９に一端を固定された複数個の連結棒
４０は、固定盤２の孔を摺動自在に貫通して前記空間部
３１内に突設されており、その突出端には、複数個の押
出板４１が固定されている。押出板４１には複数個の押
出ピン４２が、一端を保持されており、押出ピン４２に
は、固定金型３０のビン孔を貫通してキャビティ３３に
曲端を臨ませている。４３は中子シリンダ３４と押出シ
リンダ３８とへ圧油を所定のタイミングで送給するパル
プ付きのマニホールドであって、固定盤２に固定されて
いる。

以上のように構成されたダイカスト装置によるダイカス
ト方法を説明する。型締された図示の状態からシリンダ
１９で鋳込スリーブ２１を下降させて金型３Ｑ、３２と
の係合金解き、傾転シリンダ２２で射出シリンダユニッ
ト１７全体を傾動させたのち、鋳込スリーブ２１内へ溶
湯を供給する。

溶湯供給後、射出シリンダユニット１７を起立させ、図
示のように鋳込スリーブ２１を金型３０゜３２のスリー
ブ孔に係入させ之のち、射出シリンダ１８を作動させる
と、プランジャチップが上昇して鋳込スリーブ２１内の
溶湯がキャピテイ３３内に鋳込まれる１、 キャビティ３３内の溶湯が固化して冷却されるのを待ち
、型締シリンダ９を作動させると、トラブル機構１１を
介して可動盤５が後退し、可動金型３２が固定金型３０
から離れて型開が行なわれる。型開に際しては、スライ
ドコア３７がアンダカット部３３ａでキャビティ３３内
の製品を保持しているので、製品は固定金型３０側に残
り、可動金型３２は製品を伴うことなく型開される。ま
た、可動盤５側には、可動金型３２以外の何物も装着さ
れていないので、型開時に移動する部材の重量が軽く、
静止状態から移動してもきわめて短時間で最高速度まで
加速される。

型開が開始されたのちは、型開開始から、あるいは型開
途中または遅くとも型開完了時には製品押出動作を開始
する。すなわち、型開開始後直ちに中子シリンダ３４を
作動させることによりスライドコア３７を後退させてア
／ダカット部３３ａの係合を解、き、図示しない製品取
出装置を両金型３０゜３２間に挿入する。そして、押出
シリンダ３８を作動させると、押出板３９．連結棒４０
．押出板４１および押出ビン４２が一体となって前進し
、製品をキャビティ３３から押出すので、製品取出装置
で受取って機外へ取出す。このように型開開始後は直ち
に製品押出動作ないしはその準備動作を開始することが
できるので、型開完了後でないと製品の保持を開放でき
なかった従来と比較して動作時間が短縮される。

なお、本実施例では型開時に製品を保持する装置として
中子シリンダ３４とスライドコア３７とＫよるアンダカ
ット部３３ａでの保持装置を例示したが、中子シリンダ
を設けないものにおいては、押出ビン４２をキャビティ
３３内へわずかに突出させてこれと溶湯固化物との摩擦
抵抗によって製品を保持させることもある。

〔発明の効果〕

以上の説明により明らかなように本発明によれば、横型
締竪鋳込型ダイカスト方法として、金型キャビティへ鋳
込まれた溶湯が固化したのち、この固化製品を固定金型
側に残して型開し、遅くとも型開完了時に動作が開始す
るように固定金型側の製品押出装置で製品を押出すと言
う方法を採シ、またその装置として、型開時に製品を保
持する装置と製品を押出す装置とを固定金型側に設けた
ことにより、型開開始後直ちに製品押出ないしはその準
備動作を開始することができ、また型開時に移動する部
材が可動盤と可動金型だけの軽量になって早く加速され
るので、成形サイクルが大幅に短縮され、製品コストが
節減される。また型開に際しては中子シリンダのような
側方への突出物が移動しないので、作業の安全性が向上
するとともに、中子シリンダや押出シリンダなどが固定
されているので、移動していた従来のものと比較してそ
の配管が簡素化され、また耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る横型締竪鋳込型ダイカスト方法を
説明するために示す本発明に係る横型締竪鋳込型ダイカ
スト装置としてのダイカストマシンの縦断面図、第２図
は第１図に対応して示す従来の横型締竪鋳込型ダイカス
トマシンの縦断面図である。 ９・φ・・型締シリンダ、１８・・・φ射出シリンダ、
３０・会・・固定金型、３２・・・・可動金型、３３・
・・・キャビティ、３３ａ・・−・アンダカット部、３
４・・・・中子シリンダ、３７・・・・スライドコア、
３８・・・・押出シリンダ、３９，４１・・・・押出板
、４０・・・・連結棒、４２・・・・押出ビン、４３・
・・・マニホールド。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）横方向に型締された金型のキャビティ内へ下方か
   ら溶湯を鋳込み、溶湯の固化による製品を固定金型側に
   残して型開したのち、遅くとも型開が完了するときに動
   作が開始するように固定金型側の製品押出装置で製品を
   押出すことを特徴とする横型締竪鋳込型ダイカスト方法
   。
2. （２）横方向に型締され固定金型と可動金型とのキャビ
   ティ内へ下方から溶湯を鋳込む横型締竪鋳込型ダイカス
   ト装置において、型開時に製品を金型キャビティ内に保
   持する製品保持装置と、この金型キャビティ内の製品を
   押出す製品押出装置とを前記固定金型側に設けたことを
   特徴とする横型締竪鋳込型ダイカスト装置。