JP2607158Y2 - 磁心構造 - Google Patents

磁心構造

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JP2607158Y2
JP2607158Y2 JP1993003146U JP314693U JP2607158Y2 JP 2607158 Y2 JP2607158 Y2 JP 2607158Y2 JP 1993003146 U JP1993003146 U JP 1993003146U JP 314693 U JP314693 U JP 314693U JP 2607158 Y2 JP2607158 Y2 JP 2607158Y2
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pot
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drum
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秀昭 斎藤
光司 二宮
洋 芳澤
育夫 澤田
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エフ・ディ−・ケイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フェライト等によるポ
ットコアとドラムコアの組合せ構造に関し、より具体的
にはポットコアの頭部に形成された貫通孔を封止するよ
うにした磁心構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポットコアに、ドラムコアを組合せて、
いわゆる閉磁路形のコイル部品に構成することが行われ
ている。つまり、図4に示すように、両端にフランジ2
0を有したドラムコア200へは線材を巻回させて巻線
3とし、そのドラムコア200の外周囲に、筒状のポッ
トコア1を被せるようにしている。ポットコア1には製
造上の都合から頭部に貫通孔10を有し、ドラムコア2
00の頭部との間にスペーサ600を介装して所定幅の
ギャップを設け、両コアの磁気結合を安定化させてお
り、ドラムコア200の下部は樹脂等による基台4と一
体化させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記した両
コアの磁気結合では、磁束の漏洩がある。特にこの場
合、ポットコア1の頭部に形成された貫通孔10の部分
での漏洩が問題であり、もれ磁束のため磁気結合が弱ま
り損失が多く、いわゆるEMIを生じて、ノイズ源とな
る不都合があった。
【0004】なお、試みに図4に示す磁心構造について
コアサイズや巻線3のターン数などの諸条件を設定して
シミュレーションを行ったところ、図3(B)に示す磁
束分布となり、インダクタンス(L値)は22.556
mHで、Q値が196.88という結果を得た。
【0005】本考案は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、もれ磁束を低減させ
ることができ、L値,Q値等の特性の向上を図ることの
でき、しかも、ポットコアとドラムコアとのギャップを
所定の寸法に設定することで、磁束密度が安定し、設計
通りのL値等を得ることができばらつきの少ない磁心構
造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案に係る磁心構造では、頭部に貫通孔を有
したポットコアと該ポットコアの内側に配されるドラム
コアの組合せ構造であって、上記ドラムコアの頭部に、
前記ポットコアの頭部の貫通孔と係合される突起部を設
けた。そして、両コアを組み合わせるに際し、上記ドラ
ムコアの頭部側のフランジの上面と、前記ポットコアの
頭部の下面との間に、スペーサを介在させる。このスペ
ーサは、その中心に前記突起部を挿入する中央孔が形成
されるとともに、その中央孔の内周縁に上方に突出する
筒部を一体に形成した形状となっている。そして、その
筒部を介して前記ポットコアの貫通孔の内周面と、それ
に対向するドラムコアの突起部の外周面とを接触させる
ような構造にした。
【0007】
【作用】ドラムコアには巻線を施しておき、そのドラム
コアに対してポットコアを上から被せて、ドラムコア頭
部の突起部へポットコア頭部の貫通孔を嵌め合させる。
これにより、ポットコア頭部の貫通孔がふさがれてしま
い、ドラムコアの突起部とそれへ臨むポットコアの対向
部位とに素直な磁束分布を得ることができる。さらに、
両コア間には所定の形状のスペーサが介在されているの
で、ドラムコアの頭部側のフランジの上面と、ポットコ
アの頭部の下面との間に配置されたスペーサによりドラ
ムコアの軸方向の移動が規制され、筒部によりドラムコ
アとポットコアの軸心が一致される。このように、特種
形状の1つのスペーサによって両コア間の3次元方向で
のギャップが正確に制御され、所望のL値などの特性が
得られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例につき、添付図面を参
照して説明する。図1は、本考案に係る磁心構造の好適
な一実施例を示す側面図である。同図は閉磁路形のコイ
ル部品を示し、その一部を破断した状態に示している。
【0009】このコイル部品は、ポットコア1の内側に
ドラムコア2が配され、両コアにより閉磁路を形成する
ようになっている。つまり、ドラムコア2には、線材が
巻き付けられて巻線3とされており、そのドラムコア2
に、筒状のポットコア1が被せられて、巻線3による磁
束が両コアによって閉じられる構成となっている。
【0010】ポットコア1及びドラムコア2はフェライ
ト等の磁性体から成形されている。このポットコア1に
は製造上の都合からその頭部に貫通孔10が設けられて
いる。一方、ドラムコア2は、円柱状の胴体の両端に、
フランジ20が張り出して形成されており、その一方の
フランジ20の外面すなわち頭部には突起部21が設け
られ、突起部21はポットコア1の頭部の貫通孔10と
係合されるようになっている。また、ドラムコア2の下
部は、樹脂等による基台4と一体化されており、その基
台4には端子ピン5…が配設されている。
【0011】ドラムコア2とポットコア1との間には、
スペーサ6が介装され、両コア間のギャップが所定に保
たれるようになっている。これにより、両コアの磁気結
合を安定化させるものであり、巻線3のインダクタンス
を安定化させている。スペーサ6は、樹脂等の絶縁性部
材からなり、ドラムコア2の突起部21と嵌め合うよう
に中央に孔部を有し、本実施例では中央孔の内周縁が上
方へ延長されて筒部60が形成されている。このように
構成すると、図2に示すように、スペーサの外周縁を下
へ延長させて筒部61を形成した場合に比べて、磁束密
度の粗密を考慮した場合のばらつきが向上し、突起部2
1を設けた効果が顕著に発揮される。
【0012】このように、巻線3を施したドラムコア2
には、ポットコア1が上から被せられ、ドラムコア2の
頭部の突起部21へポットコア1の頭部の貫通孔10が
嵌め合されることから、ポットコア1の頭部の貫通孔1
0がふさがれてしまい、対向面積も大きくなり、突起部
21からポットコア1の対向面への磁気抵抗が小さくな
り磁束の漏洩が減少する。
【0013】試みに前述した従来の磁心構造と同一設定
とした諸条件においてシミュレーションを行ったとこ
ろ、図3(A)に示すように、突起部21とそれへ臨む
ポットコア1の対向部位とに素直な磁束分布を得てお
り、インダクタンスは24.666mHで、Q値が20
1.58という結果を得た。これは従来と比べて明らか
に数値が高く、磁気結合が強くて損失が少ないと言え、
すなわち、もれ磁束を低減させることができ、その結
果、EMIを減らすことができる。
【0014】また、磁気結合が強くて損失が少ないの
で、例えばインダクタンスやQ値が従来と同等でよいと
いう条件では、巻数を少なくすることができるとともに
コアサイズをより一層小さくでき、したがって、コイル
部品の高さを低くすることができ、より小さく構成でき
て小形・軽量化に有利性がある。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案に係
る磁心構造によれば、巻線を施したドラムコアに対して
ポットコアが上から被せられ、ドラムコア頭部の突起部
へポットコア頭部の貫通孔が嵌め合されるので、ポット
コア頭部の貫通孔がふさがれてしまい、ドラムコアの突
起部とそれへ臨むポットコアの対向部位とに素直な磁束
分布を得ることができる。したがって、もれ磁束を低減
させることができ、Q値を向上できる。その結果、EM
Iを減らすことができる。また、磁気結合が強くて損失
が少ないので、インダクタンスやQ値が従来同等でよい
としたら、コアサイズひいてはコイル部品の高さを低く
することができ、小形・軽量化に有利性があるという二
次的効果も発揮する。しかも、両コア間には特種形状の
単一のスペーサが介在しているので、径方向と軸方向の
両コア間のギャップを同時にそれぞれ所望の距離にばら
つきなく設定でき、上記したL値,Q値を所望の値にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】スペーサの比較例を例示したコイル部品要部の
断面図である。
【図3】シミュレーションによる磁束分布を示す模式図
である。
【図4】磁心構造の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ポットコア 10 貫通孔 2 ドラムコア 21 突起部 6 スペーサ 60 筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 芳澤 洋 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (72)考案者 澤田 育夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−46220(JP,U) 実開 昭58−187117(JP,U) 実開 平2−102709(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に貫通孔(10)を有したポットコ
    ア(1)と該ポットコアの内側に配されるドラムコア
    (2)の組合せ構造であって、 上記ドラムコアの頭部に、前記ポットコアの頭部の貫通
    孔と係合される突起部(21)を設け、 上記ドラムコアの頭部側のフランジ(20)の上面と、
    前記ポットコアの頭部の下面との間に、スペーサ(6)
    を介在させ、 かつ前記スペーサは、その中心に前記突起部を挿入する
    中央孔が形成されるとともに、その中央孔の内周縁に上
    方に突出する筒部(60)が一体に形成された形状から
    なり、 その筒部を介して前記ポットコアの前記貫通孔の内周面
    と、それに対向する前記突起部の外周面とを接触させる
    ようにしたことを特徴とする磁心構造。
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JPS58187117U (ja) * 1982-06-07 1983-12-12 東光株式会社 高周波コイル
JPH0729615Y2 (ja) * 1989-01-31 1995-07-05 ミツミ電機株式会社 固定インダクタ

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