JPH0660110U - 磁心構造 - Google Patents

磁心構造

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JPH0660110U
JPH0660110U JP314693U JP314693U JPH0660110U JP H0660110 U JPH0660110 U JP H0660110U JP 314693 U JP314693 U JP 314693U JP 314693 U JP314693 U JP 314693U JP H0660110 U JPH0660110 U JP H0660110U
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core
head
magnetic
pot
cores
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秀昭 斎藤
光司 二宮
洋 芳澤
育夫 澤田
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富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 もれ磁束を低減させることができ、Q値を向
上させる磁心構造を提供すること 【構成】 巻線3を施したドラムコア2に、筒状のポッ
トコア1を上から被せて両コアにより閉磁路を形成す
る。両コアはフェライト等の磁性体からなし、ドラムコ
アの頭部には突起部21を設けて、それをポットコア1
の頭部の孔10と係合させる。両コアの間にはスペーサ
6を介装して、両コア間のギャップを所定に保つ。ドラ
ムコアの下部は、樹脂等による基台4と一体化させる。
ドラムコアの突起部がポットコアの孔と嵌め合う。よっ
て突起部から出た磁束は近接するポットコアに入りやす
くなり、磁束の漏洩が減少する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フェライト等によるポットコアとドラムコアの組合せ構造に関し、 より具体的にはポットコアの頭部に形成された孔を封止するようにした磁心構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポットコアに、ドラムコアを組合せて、いわゆる閉磁路形のコイル部品に構成 することが行われている。つまり、図4に示すように、両端にフランジ20を有 したドラムコア200へは線材を巻回させて巻線3とし、そのドラムコア200 の外周囲に、筒状のポットコア1を被せるようにしている。ポットコア1には製 造上の都合から頭部に孔10を有し、ドラムコア200の頭部との間にスペーサ 600を介装して所定幅のギャップを設け、両コアの磁気結合を安定化させてお り、ドラムコア200の下部は樹脂等による基台4と一体化させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した両コアの磁気結合では、磁束の漏洩がある。特にこの場合 、ポットコア1の頭部に形成された孔10の部分での漏洩が問題であり、もれ磁 束のため磁気結合が弱まり損失が多く、いわゆるEMIを生じて、ノイズ源とな る不都合があった。
【0004】 なお、試みに図4に示す磁心構造についてコアサイズや巻線3のターン数など の諸条件を設定してシミュレーションを行ったところ、図3(B)に示す磁束分 布となり、インダクタンスは22.556mHで、Q値が196.88という結 果を得た。
【0005】 本考案は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 もれ磁束を低減させることができ、L値,Q値等の特性の向上を図ることのでき る磁心構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案に係る磁心構造では、頭部に孔を有し たポットコアの内側に配されるドラムコアの頭部に、上記ポットコアの頭部の孔 と係合される突起部を設けた。
【0007】
【作用】
ドラムコアには巻線を施しておき、そのドラムコアに対してポットコアを上か ら被せて、ドラムコア頭部の突起部へポットコア頭部の孔を嵌め合させる。これ により、ポットコア頭部の孔がふさがれてしまい、ドラムコアの突起部とそれへ 臨むポットコアの対向部位とに素直な磁束分布を得ることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例につき、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案 に係る磁心構造の好適な一実施例を示す側面図である。同図は閉磁路形のコイル 部品を示し、その一部を破断した状態に示している。
【0009】 このコイル部品は、ポットコア1の内側にドラムコア2が配され、両コアによ り閉磁路を形成するようになっている。つまり、ドラムコア2には、線材が巻き 付けられて巻線3とされており、そのドラムコア2に、筒状のポットコア1が被 せられて、巻線3による磁束が両コアによって閉じられる構成となっている。
【0010】 ポットコア1及びドラムコア2はフェライト等の磁性体から成形されている。 このポットコア1には製造上の都合からその頭部に孔10が設けられている。一 方、ドラムコア2は、円柱状の胴体の両端に、フランジ20が張り出して形成さ れており、その一方のフランジ20の外面すなわち頭部には突起部21が設けら れ、突起部21はポットコア1の頭部の孔10と係合されるようになっている。 また、ドラムコア2の下部は、樹脂等による基台4と一体化されており、その基 台4には端子ピン5…が配設されている。
【0011】 ドラムコア2とポットコア1との間には、スペーサ6が介装され、両コア間の ギャップが所定に保たれるようになっている。これにより、両コアの磁気結合を 安定化させるものであり、巻線3のインダクタンスを安定化させている。スペー サ6は、樹脂等の絶縁性部材からなり、ドラムコア2の突起部21と嵌め合うよ うに中央に孔部を有し、本実施例では中央孔の内周縁が上方へ延長されて筒部6 0が形成されている。なお、このスペーサについては図2に示すように、その外 周縁を下へ延長させて筒部61を形成し、ドラムコア2のフランジ20と嵌め合 させて対向狭間すなわち両コア間のギャップを所定に保つようにしてもよい。
【0012】 このように、巻線3を施したドラムコア2には、ポットコア1が上から被せら れ、ドラムコア2の頭部の突起部21へポットコア1の頭部の孔10が嵌め合さ れることから、ポットコア1の頭部の孔10がふさがれてしまい、対向面積も大 きくなり、突起部21からポットコア1の対向面への磁気抵抗が小さくなり磁束 の漏洩が減少する。
【0013】 試みに前述した従来の磁心構造と同一設定とした諸条件においてシミュレーシ ョンを行ったところ、図3(A)に示すように、突起部21とそれへ臨むポット コア1の対向部位とに素直な磁束分布を得ており、インダクタンスは24.66 6mHで、Q値が201.58という結果を得た。これは従来と比べて明らかに 数値が高く、磁気結合が強くて損失が少ないと言え、すなわち、もれ磁束を低減 させることができ、その結果、EMIを減らすことができる。
【0014】 また、磁気結合が強くて損失が少ないので、例えばインダクタンスやQ値が従 来と同等でよいという条件では、巻数を少なくすることができるとともにコアサ イズをより一層小さくでき、したがって、コイル部品の高さを低くすることがで き、より小さく構成できて小形・軽量化に有利性がある。
【0015】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案に係る磁心構造によれば、巻線を施したド ラムコアに対してポットコアが上から被せられ、ドラムコア頭部の突起部へポッ トコア頭部の孔が嵌め合されるので、ポットコア頭部の孔がふさがれてしまい、 ドラムコアの突起部とそれへ臨むポットコアの対向部位とに素直な磁束分布を得 ることができる。したがって、もれ磁束を低減させることができ、Q値を向上で きる。その結果、EMIを減らすことができる。また、磁気結合が強くて損失が 少ないので、インダクタンスやQ値が従来同等でよいとしたら、コアサイズひい てはコイル部品の高さを低くすることができ、小形・軽量化に有利性があるとい う二次的効果も発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】スペーサの他例を例示したコイル部品要部の断
面図である。
【図3】シミュレーションによる磁束分布を示す模式図
である。
【図4】磁心構造の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ポットコア 10 孔 2 ドラムコア 21 突起部
フロントページの続き (72)考案者 澤田 育夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に孔を有したポットコアと該ポット
    コアの内側に配されるドラムコアの組合せ構造であっ
    て、上記ドラムコアの頭部に、前記ポットコアの頭部の
    孔と係合される突起部を設けたことを特徴とする磁心構
    造。
JP1993003146U 1993-01-13 1993-01-13 磁心構造 Expired - Fee Related JP2607158Y2 (ja)

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Cited By (1)

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JP2007005393A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Sumida Corporation コイル部品

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