JP4676822B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関連するものであり、特に小型で効率のよいトランス部品に関する。
近年、高密度実装や多層配列の基板構成等によるコイル部品の小型化が強く要求されているとともに、電流損失の低減、即ち高効率化が強く要求されている。
従来、一般的に用いられてきたコイル部品の構成は、例えば図6(a)に示されるように、磁性材料の焼結体からなるリング型コア103、鍔付コア102、鍔付コアの巻芯部に巻回されたコイル104、金属端子を埋設した樹脂ベース105から構成されており、この構成によるコイル部品101は、各構成部品の製造コストが低く、製造安定性に優れるといった利点を有している(特許文献1参照)。
しかしながら、リング型コア103と鍔付コア102とを組み合わせる場合、ギャップ部からの磁束漏れは勿論のこと、図にXで示したようなコアの継ぎ目において、図6(b)で示すように、鍔付コア102からリングコア103に吸収される磁束のうち、最上側およびその近傍を通過する磁束Φxにおいて、磁束漏れが少なからず生じてしまう。この場合、ギャップ部からの磁束漏れΦxが及ぼす電気特性(例えば、インダクタンス値、直流重畳特性)への影響は、予め計算されてコイル部品が設計されているものの、コアの継ぎ目において生じる磁束漏れΦxについては、計算されておらず、インダクタンス実測値と設計値との間で誤差を生じさせる主たる要因となっており、これによって所望のインダクタンス値が得られないという問題が生じていた。
さらに、トランス部品のような電源系コイル部品が実装された回路基板の上部には、信号系回路等が多層基板配列により配置されている場合も多く、コアの継ぎ目から発生する磁束漏れΦxは、上述の信号系回路に実装された信号処理電子部品の誤作動の要因ともなっていた。
このため、主としてコイル部品上部からの磁束漏れ、およびコア継ぎ目からの磁束漏れを抑制するために、例えば図7(a)に示すようにいわゆる有底筒状コアを用いて構成されたコイル部品101’を用いることが知られている(特許文献2参照)。
特開平07−066042号 特開2000−082623号
しかし、このように構成されたコイル部品101’においては、コイル部品の上部からの磁束漏れを抑制することが可能となったが、さらに電流損失の小さいコイル部品を得ようとすると、図7(a)のXで示した位置において、有底筒状コア103とドラム型コア102との間に設けられたギャップから生じる磁束漏れの損失分が顕著になってしまうという問題が生じる。すなわち、図7(b)に示すように、ドラム型コア102からギャップを通過して有底筒状コア103に吸収される磁束Φのうち最下側およびその近傍を通る磁束Φxにおいて磁束漏れが生じてしまう。
さらに、コイル部品の小型化を図ろうとする場合には、コイル部品101’は、金属端子を有する樹脂ベース105の上部に鍔付コア102、有底筒状コア103を載置する構成であるため、コイル部品全体の高さが大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の点を考慮し、小型で、かつ、コアの継ぎ目およびギャップ部から生じる無駄な磁気漏れを抑制した電流効率の高いコイル部品を提供するものである。
本発明に係るコイル部品は、巻芯の少なくとも一端部に鍔部を有する鍔付コアと、前記巻芯に巻回されたコイルと、底部と周壁部とからなる有底筒状コアと、金属端子を有する少なくとも2つ以上の樹脂ベース部材と、からなるコイル部品であって、前記周壁部には少なくとも2箇所以上の切欠き部が形成されているとともに、前記樹脂ベース部材が、前記鍔部の側周面に沿って配置されている構成とする。
好ましくは、前記有底筒状コアの周壁部の高さが、前記鍔付コアの高さよりも大きいことが適当である。
さらに好ましくは、前記有底筒状コアには、周壁部と底面部とに跨る突起部が少なくとも3箇所以上に設けられていることが適当である。
本発明のコイル部品は、高さ方向の寸法を抑えたので小型であり、また、無駄な磁気漏れを抑制しているので、コイル部品に流れる磁束がほとんど電気特性に寄与することになり、電流効率に優れている。
本発明に係るコイル部品によれば、高さ方向の寸法を抑えることができるので、コイル部品を小型にすることができる。また、コアの継ぎ目およびギャップ部から生じる無駄な磁気漏れを抑制して電流効率の高いコイル部品にすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の例について図面を参照して説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明によるコイル部品の分解斜視図である。
図1に示すように、コイル部品1は、鍔付コア2と、有底筒状コア3と、コイル4と、金属端子6を有する樹脂ベース部材5とから構成されている。
鍔付コア2は、コイル4が巻回されているため図示されていない巻芯と、巻芯の両端部に設けられた鍔部2bとからなっている。なお、巻芯に設けられる鍔部2bは、巻芯のいずれか一方の端部に設ける構成としてもよい。また、下方側の鍔部2b’の側周面端には、段差が形成されている。なお、鍔付コア2は、Ni-Zn系フェライトを用いた材料で形成されている。
有底筒状コア3は、底部3aと、その底部3aに連接するように一体に設けられた周壁部3bとからなっている。また、底部3aには、鍔付コア2と有底筒状コア3とが組み合わされた際に、鍔付コア2の位置決めを行うための突起3dが設けられている。
さらに、周壁部3bには、鍔付コア2と有底筒状コア3とが組み合わされた際に、鍔付コア2に取り付けられた樹脂ベース部材5を逃がすための切欠部3cが、対称の位置に配置されるように形成されている。なお、周壁部3bに設けられる切欠部3cは、本例のように2箇所に限られるものではなく、鍔付コア2に取り付けられる樹脂ベース部材5の数に応じて2ヶ所以上に形成してもよい。
コイル4は、絶縁性被膜を有するワイヤにより形成されている。また、後述する実装基板7から供給される電流を流すためのコイル末端部を、ワイヤの両端部に有している。なお、コイル4は、鍔付コア2を回転させて、ワイヤを鍔付コアの巻芯2aに巻回させることにより形成される。
樹脂ベース部材5は、金属端子6を埋設し、左右対称の形状となるように成型されている。また、樹脂ベース部材5の個数は、本例のように2個に限られるものではなく、例えば4個としてもよい。なお、この場合は、有底筒状コア3の周壁部3bに設けられる切欠部3cの箇所は、樹脂ベース部材5の数に対応して4箇所となるように形成する。また、鍔付コア2への実装方向等を目視にて判断し易くするため、左右の樹脂ベース部材5の形状を異ならせて成型してもよい。
図5(a)は、本発明に使用する樹脂ベース部材5の斜視図であり、図5(b)は、本発明に使用する樹脂ベース部材の分解斜視図である。
図5(a)に示すように、樹脂ベース部材5には、鍔付コアの鍔部2b’の側周面2cの形状に合わせた嵌凹部5aが形成されている。
このように、樹脂ベース部材5の形状を鍔付コアの鍔部2b’の側周面の形状に合わせることにより、樹脂ベース部材5を鍔付コア2に取り付けた際に、コイル部品1の実装基板7に対する実装面積を小さくすることができる。
また、図5(b)に示すように、樹脂ベース部材5に埋設される金属端子6には、複数のコイル端子6aと、樹脂ベース部材5の下方へ延びる実装端子6bとが形成されている。
また、複数のコイル端子6aは、コイル4の末端部を取り付けるための絡げ部を構成し、巻芯2aに巻回されたコイル4のコイル末端部が絡げられる。また、実装端子6bは、コイル部品1が実装される実装基板7とコイル4との通電を行う。
次に、本発明におけるコイル部品1の製造プロセスの一例を以下に説明する。
まず、鍔付コア2の巻芯2aに一次コイル4Aを巻回した後、一次コイル4Aの最外周面上に沿って、二次コイル4Bを巻回する。さらに、その二次コイル4Bの最外周面上に沿って、前述と同様に一次コイル4Aを巻回して、コイル4を成型する。なお、このようにコイル4を3層に巻回することによって、一次コイルと二次コイルの結合を高めることができ、より効率の高いトランスを得ることができる。
次に、樹脂ベース部材5を鍔付コア2の鍔部2b’の側周面2cに取り付け、一次コイル4Aおよび二次コイル4Bの各末端部を、樹脂ベース部材5に埋設されている金属端子6から露出している複数のコイル端子6aに絡げて、その部位を半田浴槽への浸漬を行うことで、コイル4とコイル端子6aとを半田固定する。
次に、有底筒状コア3を、コイルが巻回された鍔付コア2および樹脂ベース部材5に嵌合・固定して、コイル部品1を完成させる。なお、コイル部品1は、半田付けによって、実装端子6bと回路基板との接触が保たれるような状態で、回路基板6に実装される。これにより、実装基板6から供給される電流は、実装端子6bを通じて、コイルの末端部からコイル部品1に供給される。なお、本例のコイル部品は、上述のプロセスに限定されるものではなく、最初の段階で樹脂ベース部材5を鍔付コア2の鍔部2b’の側周面2cに取り付けた後に、コイル4を巻芯に巻回し、その後有底筒状コア3を配置するようにしても良い。
このように、本例のコイル部品1によれば、少なくとも2つの樹脂ベース部材5が隔間した状態で、鍔付コア2の鍔部2b’に配置されているため、樹脂ベース部材5の厚みが、コイル部品の高さ方向に加わることなく、コイル部品の全体的な高さ寸法を低くすることができる。
図2(a)は、本発明によるコイル部品の斜視図である。
図2(a)に示すように、コイル部品1は、コイル4が巻回された鍔付コア2と、鍔付コア2に取り付けられた金属端子6を有する樹脂ベース部材5と、有底筒状コア3とで構成されている。
鍔付コアの鍔部2b’の側周面2cのうち、樹脂ベース部材5が取り付けられている以外の部分は、有底筒状コアの周壁部3bの内周面と対向し、ギャップ部gを有するように組みつけられている。また、樹脂ベース部材5が、有底筒状コア3に設けられた切欠き部3cに対応する位置に配置されるように、コイル部品1が組み立てられている。
図2(b)は、本発明によるコイル部品を回路基板に実装した状態で、上方から見た際の平面図である。
図2(b)に示すように、コイル部品1は、半田付け等の手法により、実装基板7に実装されている。また、コイル部品1は、樹脂ベース部材5が、有底筒状コア3の切欠き部3cに対応するように配置されているので、コイル部品1を上方から見た際には、有底筒状コア3の底部3aが、樹脂ベース部材5の一部を覆うような状態で、回路基板7に実装されている。
このように、本例のコイル部品1によれば、有底筒状コア3の周壁部3bには、組み合わせた際に樹脂ベース部材5を収めるための切欠き部3cを設けているため、回路基板へ実装するための実装面積を小さくすることができ、コイル部品を小型にすることができる。
図3(a)は、本発明によるコイル部品の図2(b)に示したA−A線上の断面図である。
図3(a)に示すように、鍔付コア2の巻芯部2aには、一次コイル4Aと、二次コイル4Bと、さらに一次コイル4Aとが3層に巻回されている。鍔付コア2の上方側の鍔部2bと、有底筒状コア3の周壁部3bとの間には、突起部3dが位置しており、この突起部3dによって、鍔付コア2が有底筒状コア3に対して位置決めされている。また、鍔付コア2の下方側の鍔部2b’の側周面2cと、有底筒状コア3の内周面3fとの間には、ギャップ部gが形成されている。
また、鍔付コア2の下方側の鍔部2b’は、異なる直径を有する二重構造となっており、鍔部2b’の側周面の下方端部には段差が形成されている。この段差により、樹脂ベース部材5を鍔付コア2に取り付ける際の位置決め精度を向上させることができる。なお、本例における鍔付コア2の鍔部2b’は二重構造とするが、鍔部2b’はこの構造に限定される必要はない。
鍔付コア2と有底筒状コア3とが組み立てられた状態において、有底筒状コア3の周壁部3bの下端面3eの位置の高さと、鍔部2b’の直径の大きい方の下端面2dの位置の高さは異なっており、周壁部3bの下端面3eと鍔部2b’との間には段差dが形成されている。言い換えれば、有底筒状コア3は、有底筒状コア3の周壁部3bの高さが、鍔付コア2の高さよりも高くなるように形成されている。ここで、有底筒状コア3の周壁部3bの高さとは、有底筒状コア3の全体の高さから底部3aの高さを引いたものをいい、鍔付コア2の高さとは、鍔部2bの高さと巻芯2aの高さと、直径の大きい方の鍔部2b’の高さとを合わせた高さをいう。
図3(b)は、本発明によるコイル部品のギャップ部における磁束の様子を示す模式図である。
鍔付コアの下方側の鍔部2b’の側周面2cから出た磁束Φは、ギャップ部gを通じて有底筒状コア3の内周面3fに吸収される。また、鍔部2b’からでる磁束Φのうち最下側およびその近傍を通過する磁束Φaは、有底筒状コア3の周壁部3bに形成された段差dの部分で吸収される。ここで、段差dの大きさは、鍔部2b’からでた最下側を通過する磁束Φaの傾きおよび進行方向の延長線上に、有底筒状コア3の周壁部3bが存在するような大きさに設定される。
ただし、段差dの好適な値を決定する際に、最下側を通過する磁束Φaの傾きおよび進行方向は、目視的に把握することが困難である。そこで、本例においては、有底筒状コア3の周壁部3bの高さ=鍔付コア2の高さの時のインダクタンス値をLとし、有底筒状コア3の周壁部3bの高さと鍔付コア2の高さを変化させた時のインダクタンス値をLとした時に、有底筒状コア3の周壁部3bの高さと鍔付コア2の高さを変化させた時のインダクタンス値Lが、Lよりも大きくなる場合は、有底筒状コアの周壁部3bの段差dの部分が磁束Φaを吸収し、磁束の漏れを抑制しているものと判断した。
この結果、有底筒状コア3の周壁部3bの高さ>鍔付コア2の高さの条件の時、インダクタンス値LはLを上回る傾向となり、磁束の漏れを抑制していることが確認できた。なお、一般的に焼結コアを用いる場合は、コア寸法±50μmの公差を考慮する必要があるため、本例では、有底筒状コア3の高さ寸法の公差と鍔付コア2の高さ寸法の公差とを加算した値である100μmを段差dの下限値とした。
さらに、段差dが、鍔付コア2の高さの略20%の時(つまり、有底筒状コア3の周壁部3bの高さが、鍔付コア2の高さ×1.2倍の場合)、Lに対するインダクタンス値Lの向上が最も大きくなり、最も効率よく磁束の漏れを抑制していることが判明した。その後、段差dの大きさをさらに増加させても、インダクタンス値:Lに増加は認められなかったことから、本例では、段差d<鍔付コア2の高さ寸法の20%の条件を満たす値を、段差dの上限値として決定した。従って、本例においては、100μm<段差d<鍔付コア2の高さ寸法の20%の関係式を満たす範囲で段差dを設定することとした。
これにより、本例のコイル部品1によれば、有底筒状コア3の周壁部3bで最下側を通過する磁束Φaを吸収することにより、ギャップ部で発生する無駄な磁束漏れを抑制することができるので、コイル部品1の電流効率が向上させることができる。
図4(a)は、本発明によるコイル部品から有底筒状コアを取り除いた場合の斜視図である。なお、図4(a)において、図2(a)と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
図4(a)に示すように、左右対称の形状を有する2個の樹脂ベース部材5が、鍔付コア2を挟んで対称の位置に配置されるように、鍔部2b’の側周面2cに取り付けられている。この際には、樹脂ベース部材5に成型された切欠き部5aの形状と、鍔部2b’の側周面2cの形状が合致するようにして、樹脂ベース部材5を鍔付コア2へ取り付ける。周側面2cに取り付けられた対向する樹脂ベース部材5同士の間には、有底筒状コア3を組み合わせた際に、有底筒状コア3の周壁部3bが配置されるための空間部vが形成される。
図4(b)は、本発明に用いる有底筒状コアの内側を下方から見た際の平面図である。
図4(b)に示すように、突起3は、底部3aと周壁部3bに跨るように形成されており、有底筒状コア3の内周面に沿って、4個の突起部3dが等間隔で配置されている。
本例のコイル部品1によれば、有底筒状コア3には少なくとも3箇所上の突起部3dが形成されているので、鍔付コア2を有底筒状コア3に収めた際に、鍔付コア2と有底筒状コア3との相対的な位置精度が向上し、鍔付コア2と有底筒状コア3との間にできるギャップ部gの寸法を高精度で管理することができる。また、突起部3dは、底部3aと周壁部3bに跨るように設けられているので、有底筒状コア3を鍔付コア2に取り付ける際に、底部3aに対する鍔部2bの平行度を正確に保ちながら、有底筒状コア3を収めることができ、有底筒状コア3の取り付け制度を向上させることができる。
なお、鍔付コア2や有底筒状コア3の形成に用いる磁性材料は、Ni-Zn系フェライトに限られるものではなくMn-Zn系フェライトや、金属系磁性材料、アモルファス系磁性材料からなる粉末材料を用いることが可能である。
図1は、本発明によるコイル部品の分解斜視図である。 図2(a)は、本発明によるコイル部品の斜視図である。図2(b)は、本発明によるコイル部品を上方から見た際の平面図である。 図3(a)は、本発明によるコイル部品の断面図である。図3(b)は、本発明によるコイル部品のギャップ部における磁束の様子を示す模式図である。 図4(a)は、本発明によるコイル部品から有底筒状コアを取り除いた場合の斜視図である。図4(b)は、本発明に用いる有底筒状コアの内側を下方から見た際の平面図である。 図5(a)は、本発明に用いる樹脂ベース部材の斜視図である。図5(b)は、本発明に用いる樹脂ベース部材の分解斜視図である。 図6(a)は、従来のコイル部品の断面図である。図6(b)は、従来のコイル部品のコアの継ぎ目における磁束の様子を示す模式図である。 図7(a)は、従来のコイル部品の断面図である。図7(b)は、従来のコイル部品のギャップ部における磁束の様子を示す模式図である。
符号の説明
1・・コイル部品、2・・鍔付コア、2a・・巻芯、2b,2b’・・鍔部、2c・・側周面、2d・・下端面、3・・有底筒状コア、3a・・底部、3b・・周壁部、3c・・切欠部、3d・・突起、3e・・下端面、4・・コイル、4A・・一次コイル、4B・・二次コイル、5・・樹脂ベース部材、5a・・嵌凹部、6・・金属端子、6a・・コイル端子、6b・・実装端子、7・・実装基板、101、101’・・コイル部品、Φ・・磁束線、g・・ギャップ部、v・・空間部

Claims (3)

  1. 巻芯の少なくとも一端部に鍔部を有する鍔付コアと、前記巻芯に巻回されたコイルと、底部と周壁部とからなる有底筒状コアと、金属端子を有する少なくとも2個以上の樹脂ベース部材と、からなるコイル部品であって、
    前記周壁部に設けられた少なくとも2箇所以上の切欠き部と、
    前記樹脂ベース部材に設けられた前記鍔部に合致する形状を有するベース切欠き部と、を備え、
    前記有底筒状コアの周壁部の高さが、前記鍔付コアの高さよりも大きいものであって、
    前記樹脂ベース部材は、前記周壁部の切欠き部に収まるとともに、前記ベース切欠き部が前記鍔部の側周面と合致するように配置されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記有底筒状コアには、周壁部と底面部とに跨る突起部が少なくとも3箇所以上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記金属端子は、コイル端子と、前記樹脂ベースの下方に伸びる金属端子とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
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