JP2001196235A - 小型非線形磁心 - Google Patents

小型非線形磁心

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JP2001196235A JP2000007284A JP2000007284A JP2001196235A JP 2001196235 A JP2001196235 A JP 2001196235A JP 2000007284 A JP2000007284 A JP 2000007284A JP 2000007284 A JP2000007284 A JP 2000007284A JP 2001196235 A JP2001196235 A JP 2001196235A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型性、研削加工性を向上させ小型の非線形
直流重畳特性を有す磁心を提供する。 【構成】 T字型磁心11は、扁平な底板12のほぼ中
央に磁脚13を有し、底板12の対称側面に切欠部14
を施したものである。該T字型磁心11に組み合う箱型
磁心15は、上板16より側板17が立設し、対称な側
板位置に切欠部19が設けられ、上板16内面上には、
側板17より十分短くT字型磁心11の磁脚13より小
さな断面積の凸部18が設けられ、T字型磁心11の磁
脚13に対向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】スイッチング電源等の電力変
換装置の搭載部品である直流重畳特性を有する小型チョ
ークコイル用磁心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器の効率改善が進み、スイッ
チング電源等の電力変換装置についても大きさに関係な
く改善が行われている。電源の効率改善として良く知ら
れているものに、直流重畳特性が非線形のチョークコイ
ルを用いるものがある。この非線形チョークコイルは、
微少電流時に高インダクタンス値、定格電流時に所定イ
ンダクタンス値を発生するものであり、その直流重畳特
性波形よりスイングチョーク、L字チョークとも呼ばれ
ている。
【0003】非線形チョークコイルが必要とされる理由
は、無負荷時であっても電源を常に駆動させておくこと
で、過電圧、異常発振等を防止でき、そのために電源出
力側近くにブリーダ抵抗と呼ばれる電力消費抵抗を実装
して電源内に待機電流を通電させ常に動作させている。
この時、出力側チョークコイルのインダクタンス値が十
分大きければ、ブリーダ抵抗の低抵抗化、待機電流の低
減化がはかれ無負荷時の電源消費電力を減少させること
ができる。
【0004】上記非線形チョークコイル用磁心は数々の
発明がなされており、代表的なものを図6に示した。E
型磁心51とI型磁心52を用いるもので、非線形特性
を得るためにE型磁心51の中脚先端に段部54を設
け、E型磁心51とI型磁心52を組み合わせた時、中
脚先端53はEI型磁心の閉磁路を構成し、中脚段部5
4はEI型磁心の開磁路を構成する。このEI型磁心に
巻回するコイル(図示せず)を流れる電流が微少な場
合、中脚先端53を磁路として高インダクタンス値が得
られ、電流が増すにつれ中脚先端53を磁路とする磁束
が磁気飽和を起こし、インダクタンス値は急激に減少す
るが、中脚段部54を磁路とする磁束は、ギャップによ
り磁気飽和が大変緩やかで所定電流に対して必要とする
インダクタンス値を発生することができる。
【0005】図7が前記作用を示したもので、波形61
が中脚先端53を磁路とする磁束により発生するインダ
クタンス、波形62が中脚段部54を磁路とする磁束に
より発生するインダクタンスであり、図6のEI型磁心
全体の特性としては前記波形を合成した波形63とな
り、直流電流に対して非線形のL字状の特性を示す。こ
の非線形特性を得るための方法としては、図6の他に磁
心中脚に複数の段を設ける、中脚先端を斜め切欠する等
の手段により実施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のEI型磁心は、
ごく一般的な磁心形状で、安価に供給されているもので
あるが、これらを用いて非線形磁心を作製する場合、特
別な砥石形状により非線形特性を得る切削加工を施すの
で価格が割高になり、さらに磁心形状が小型になるほど
加工代が割高となり、これらを用いたチョークコイルの
価格を高騰させている。
【0007】本発明は以上のことを解決すべく、磁心成
型のみで非線形特性を得られる小型非線形磁心を提供す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1組の磁心を
組み合わせてなる非線形の直流重畳特性を有す磁心にお
いて、1面を下方に開口する箱型磁心は対称な側面位置
に切欠部を有し、各側板を結ぶ箱内上板の中央には側板
長さに比べ十分短い凸部を有し、前記箱型磁心に組み合
う磁心は、扁平状底板の中央より磁脚が立設するT字型
磁心であって、該T字型磁心の磁脚先端断面積に比べ箱
型磁心の箱内凸部の先端断面積は小さく、かつ箱型磁心
の箱内凸部はT字型磁心中脚と対向する小型非線形磁心
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の非線形磁心は、小型化を
第一の目的として磁心形状を検討した。従来の磁心のよ
うに一方向に延伸する形状では小型形状とするのに十分
な磁路断面積を稼ぐことができず、コイル取付部の磁脚
以外の磁心部分を薄肉とするポット型として磁心の小型
化をはかった。また小型化のもう一点として、ボビンレ
スとして磁心磁脚にコイルを直巻できるように、前記ポ
ット型磁心を構成する一方をT字型磁心としてコイルの
自動巻に対応した磁心形状とした。
【0010】図1及び図2を用いて本発明の実施形態を
説明する。図1は本発明の非線形磁心の分解斜視図であ
る。図2は本発明の非線形磁心を用いたチョークコイル
の断面図である。本発明の磁心は、T字型磁心11と箱
型磁心15を組み合わせてなり、T字型磁心11は、扁
平な底板12のほぼ中央に磁脚13を有し、底板12の
対称側面に切欠部14を施したものである。T字型磁心
11に組み合う箱型磁心15は、上板16より側板17
が立設し、対称な位置の側板17に切欠部19を設け
た。また、上板16内面上に側板17より十分短くT字
型磁心11の磁脚13より小さな先端断面積の凸部18
を設けている。なお、箱型磁心15の側板17の切欠部
19とT字型磁心11の底板12の切欠部14は、コイ
ルの端末導出及び端子付ベースとの係合に用いる。
【0011】本発明の磁心は、T字型磁心11と箱型磁
心15でポット形状を構成するものであり、コイル21
に流れる電流により、微少電流時は箱型磁心15の凸部
18を磁路とする磁束が発生して高インダクタンス値が
得られ、電流が大きくなれば箱型磁心15の凸部18に
対向しないT字型磁心11の磁脚13の先端部を磁路と
する磁束がギャップ20を介するインダクタンス値を発
生させている。本発明は図2の断面図の通り、T字型磁
心11の磁脚13に直接コイル21を巻回するボビンレ
スとして、磁心形状に影響したボビン寸法を削減でき
る。また、直流重畳特性の非線形特性を得るためのパー
ツを箱型磁心15に設けて磁心の成型性を向上させた。
これは、磁心を成型する金型において、非線形特性を得
るためのパーツを何処に設けるかにより、磁心の成型
性、価格、漏れ磁束等が多大な影響を及ぼし、そのため
に本願発明者は、外部素子への漏れ磁束の影響を考慮し
て、コイル巻回軸である磁心の磁脚部分に設けること、
またT字型磁心11の磁脚13よりも大きな面積を持つ
箱型磁心15の上板16に設けることで成型金型の価格
を抑え、成型時の欠け等の不良が削減し、安価な非線形
磁心を得ることができる。さらに、本発明の磁心構造で
は、コイル巻枠外にギャップ部を設け漏れ磁束のコイル
への影響を低減し、かつ、ギャップ部の漏れ磁束がポッ
ト型磁心内での発生とし外部への漏れ磁束を小さくし、
磁心効率を向上させることができる。
【0012】
【実施例】上記で説明した磁心を用いて図3に示すチョ
ークコイルを作製した。図3は本発明の非線形磁心を用
いたチョークコイルである。磁心は、抵抗率の高いNi
系フェライトNL30S(日立金属製)を使用し、T字
型磁心11は底板12を□6.7×0.9(mm)、磁
脚13を□3.3×1.65(mm)とした。箱型磁心
15は外形□8.0×3.2(mm)、内形はT字型磁
心11を収納するできる寸法とし、凸部18はφ1.4
×0.24(mm)とした。コイル21は、φ0.2m
mの融着銅線を20ターンT字型磁心11の磁脚13に
直巻した後、T字型磁心11の下面に取り付けたベース
22の端子23に配線した。
【0013】図4は、上記で作製したチョークコイルの
直流重畳特性を示したもので、磁脚13と凸部18対向
部のギャップ長を変化させて10kHzにおける直流重
畳をLCRメーター(4284A、42841A 共に
日本HP製)にて測定した。
【0014】第1の実施例ではギャップ長50μmまで
非線形特性を得ることができた。ギャップ長は、T字型
磁心11の磁脚を研削することで調整でき、従来必要と
された専用の砥石は必要なく、平面研削装置で加工でき
るため安価で量産に適した非線形磁心が供給可能であ
る。また、箱型磁心15の凸部18の断面積を大きくす
れば、微少電流時のインダクタンス値を高くすることが
でき、小さくすれば所定電流時のインダクタンス値を高
くすることができる。
【0015】第2の実施例として、図5に円形の非線形
磁心を示す。T字型磁心31は底板32の中央に磁脚3
3を有し、このT字型磁心31と組み合う箱型磁心35
の上板36の内面上に、非線形特性を得るための凸部3
8を有し、該凸部38は箱型磁心35の側板37より十
分短く、T字型磁心31の磁脚33より小さい先端断面
積を有す。この非線形磁心は、コイル巻回部であるT字
型磁心31の磁脚33を円柱状としたことで、第1実施
例に用いた四角形の磁脚に比べ、コイル巻回作業性に優
れ、エッジ部がないために磁心に直巻する銅線の皮膜破
壊、断線発生率を大変低いものとする。
【0016】
【発明の効果】本発明の磁心は、直流重畳の非線形特性
を有す磁心の小型化を可能し、磁心成型性の向上、研削
加工の容易化、コイル直巻によるボビンレスなどにより
非線形磁心並びに該磁心を用いたチョークコイルを安価
に供給可能とすることができる。また、磁心のギャップ
からの漏れ磁束を外部及びコイルへの影響を低減できる
ことより、チョークコイルとしての効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非線形磁心の第1の実施例
【図2】本発明の非線形磁心を用いたチョークコイルの
断面図
【図3】本発明の非線形磁心を用いたチョークコイルの
斜視図
【図4】本発明の非線形磁心を用いたチョークコイルの
直流重畳特性図
【図5】本発明の非線形磁心の第2の実施例
【図6】従来の非線形磁心
【図7】非線形磁心の直流重畳特性図
【符号の説明】
11 T字型磁心 12 底板 13 磁脚 14 切欠部 15 箱型磁心 16 上板 17 側板 18 凸部 19 切欠部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月12日(2000.9.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】上記で説明した磁心を用いて図3に示すチョ
ークコイルを作製した。図3は本発明の非線形磁心を用
いたチョークコイルである。磁心は、抵抗率の高いNi
系フェライトを使用し、T字型磁心11は底板12を□
6.7×0.9(mm)、磁脚13を□3.3×1.6
5(mm)とした。箱型磁心15は外形□8.0×3.
2(mm)、内形はT字型磁心11を収納できる寸法と
し、箱型磁芯15内の上板16の凸部18はφ1.4×
0.24(mm)とした。コイル21は、φ0.2mm
の融着銅線を20ターンT字型磁心11の磁脚13に直
巻した後、T字型磁心11の下面に取り付けたベース2
2の端子23に配線した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1組の磁心を組み合わせてなる非線形の
    直流重畳特性を有す磁心において、1面を下方に開口す
    る箱型磁心は対称な側面位置に切欠部を有し、各側板を
    結ぶ箱内上板の中央には側板長さに比べ十分短い凸部を
    有し、前記箱型磁心に組み合う磁心は、扁平状底板の中
    央より磁脚が立設するT字型磁心であって、該T字型磁
    心の磁脚先端断面積に比べ箱型磁心の箱内凸部の先端断
    面積は小さく、かつ箱型磁心の箱内凸部はT字型磁心中
    脚と対向することを特徴とする小型非線形磁心。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007005393A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Sumida Corporation コイル部品
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