JPH0635457Y2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents
コモンモードチョークコイルInfo
- Publication number
- JPH0635457Y2 JPH0635457Y2 JP1988010921U JP1092188U JPH0635457Y2 JP H0635457 Y2 JPH0635457 Y2 JP H0635457Y2 JP 1988010921 U JP1988010921 U JP 1988010921U JP 1092188 U JP1092188 U JP 1092188U JP H0635457 Y2 JPH0635457 Y2 JP H0635457Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- common mode
- mode choke
- choke coil
- windings
- coils
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔分野の概要〕 本考案は、電磁ノイズを抑制するノイズフィルター用チ
ョークコイルに係り、特に二つ、又は二つ以上の偶数個
のコモンモードチョークコイルを組合せて、コモンモー
ドチョークコイルから発生する漏洩磁束が最小となる様
組合せた新規な組合せにより用いるコモンモードチョー
クコイルに関するものである。
ョークコイルに係り、特に二つ、又は二つ以上の偶数個
のコモンモードチョークコイルを組合せて、コモンモー
ドチョークコイルから発生する漏洩磁束が最小となる様
組合せた新規な組合せにより用いるコモンモードチョー
クコイルに関するものである。
コモンモードチョークコイルは、一つの閉磁路環状磁心
に二つの巻線を同一方向に同じ巻数を施し、それぞれの
巻線に往復の電流が流れる時、即ちノルマルモード電流
によっては、巻線に流れる電流によって巻回した磁心に
磁束の発生は無くインダクタンスを生ぜず、一方、対ア
ース、或いは対ケースと巻線の電流回路との間に流れ
る、即ち二つの巻線に同相で流れる所謂コモンモード電
流に対してはインダクタンスとして動作するチョークコ
イルである。
に二つの巻線を同一方向に同じ巻数を施し、それぞれの
巻線に往復の電流が流れる時、即ちノルマルモード電流
によっては、巻線に流れる電流によって巻回した磁心に
磁束の発生は無くインダクタンスを生ぜず、一方、対ア
ース、或いは対ケースと巻線の電流回路との間に流れ
る、即ち二つの巻線に同相で流れる所謂コモンモード電
流に対してはインダクタンスとして動作するチョークコ
イルである。
しかしながら１個のコモンモードチョークコイルの時
は、ノーマルモード電流による漏洩磁束が発生して漏れ
インダクタンスを生じ、その漏れインダクタンスによる
電磁波障害も又無視できないものである。
は、ノーマルモード電流による漏洩磁束が発生して漏れ
インダクタンスを生じ、その漏れインダクタンスによる
電磁波障害も又無視できないものである。
本考案の目的は、この電磁波障害の原因である漏れイン
ダクタンスを押え、且つ安価に構成出来るコモンモード
チョークコイルを提供する事にある。
ダクタンスを押え、且つ安価に構成出来るコモンモード
チョークコイルを提供する事にある。
本考案は、２個又は２個以上の磁心を有し、それぞれの
磁心には二つの巻線を同巻数で同一巻線方向に施してコ
モンモードチョークコイルを形成し、且つ夫々のコモン
モードチョークコイルはノルマルモード電流に対し相隣
合うチョークコイルの磁心の磁化方向が逆方向になる様
巻線方向或いは電流方向を決め、夫々のコモンモードチ
ョークコイルが発生する漏洩磁束を互いに打ち消しあう
様、夫々のチョークコイルを近接し設置し構成するもの
である。
磁心には二つの巻線を同巻数で同一巻線方向に施してコ
モンモードチョークコイルを形成し、且つ夫々のコモン
モードチョークコイルはノルマルモード電流に対し相隣
合うチョークコイルの磁心の磁化方向が逆方向になる様
巻線方向或いは電流方向を決め、夫々のコモンモードチ
ョークコイルが発生する漏洩磁束を互いに打ち消しあう
様、夫々のチョークコイルを近接し設置し構成するもの
である。
従来のコモンモードチョークコイルの動作、及び本考案
の動作について、以下、図面を参照して説明する。
の動作について、以下、図面を参照して説明する。
第２図は、コモンモードチョークコイル１個の時の状態
を示す。
を示す。
コモンモードチョークコイル２は、一つの磁心に二つの
回路を巻線する為、それぞれの巻線間は絶縁され、特に
商用電源に用いる場合、二つの回路間の電気絶縁特性を
確保する目的から、互いの沿面距離を充分に離して巻線
をする必要がある。
回路を巻線する為、それぞれの巻線間は絶縁され、特に
商用電源に用いる場合、二つの回路間の電気絶縁特性を
確保する目的から、互いの沿面距離を充分に離して巻線
をする必要がある。
従って、第２図に示す様に、ノルマルモード電流の往復
電流方向11,12によって理想的には漏洩磁束は生じない
のであるが、実際には往復電流によって発生する磁界の
値が大きい場合には互いの巻線端からの漏洩磁束31,32
を発生し、その磁束の強さによって近傍に配置される他
の電子部品や、ディスプレー用電子銃に対し、大きな電
磁波障害を引き起こす原因となっている。この電磁波障
害を防ぐ為に、第３図の様にコモンモードチョークコイ
ル自体をシールドケース41,42に封入したり、第４図の
様に磁心をポット型磁心51,52等の特殊形状にするな
ど、従来の方法では部品の大型化、原価高が余儀なくさ
れていた。
電流方向11,12によって理想的には漏洩磁束は生じない
のであるが、実際には往復電流によって発生する磁界の
値が大きい場合には互いの巻線端からの漏洩磁束31,32
を発生し、その磁束の強さによって近傍に配置される他
の電子部品や、ディスプレー用電子銃に対し、大きな電
磁波障害を引き起こす原因となっている。この電磁波障
害を防ぐ為に、第３図の様にコモンモードチョークコイ
ル自体をシールドケース41,42に封入したり、第４図の
様に磁心をポット型磁心51,52等の特殊形状にするな
ど、従来の方法では部品の大型化、原価高が余儀なくさ
れていた。
本考案はかかる問題を解決するにあたり、第１の磁心の
巻線方向と逆方向の巻線方向を持つ第２の磁心を組合
せ、互いの漏洩磁束を打ち消す様にコイルの配置や巻線
を接続する事によって、容易に漏れインダクタンスを消
去し、その電磁波障害を防止すると共に、従来のトロイ
ダル型やUI型、EE型などの磁心を用いたコモンモードチ
ョークコイルを利用できる様にしたものである。
巻線方向と逆方向の巻線方向を持つ第２の磁心を組合
せ、互いの漏洩磁束を打ち消す様にコイルの配置や巻線
を接続する事によって、容易に漏れインダクタンスを消
去し、その電磁波障害を防止すると共に、従来のトロイ
ダル型やUI型、EE型などの磁心を用いたコモンモードチ
ョークコイルを利用できる様にしたものである。
第１図にその実施例を示す。
第１図に於て、コモンモードチョークコイル21,22は通
常用いられているコモンモードチョークコイルで、夫々
のコモンモードチョークコイル21,22には、二つの回路
の巻線の電気絶縁を確保するための絶縁板６が設けてあ
り、二つの巻線は完全に分離されている。本考案に於
て、二つのコモンモードチョークコイルは同一仕様のチ
ョークコイルを使用し、相対向する巻線の巻線電流の方
向は逆方向になる様配置し、又、二つのコモンモードチ
ョークコイルは、夫々のチョークコイルの中心軸は軸Ｘ
方向にほぼ一致する様配置し、分割して巻かれている夫
々のチョークコイルは二つのチョークコイルの分割した
夫々のコイルを直列に接続し構成している。
常用いられているコモンモードチョークコイルで、夫々
のコモンモードチョークコイル21,22には、二つの回路
の巻線の電気絶縁を確保するための絶縁板６が設けてあ
り、二つの巻線は完全に分離されている。本考案に於
て、二つのコモンモードチョークコイルは同一仕様のチ
ョークコイルを使用し、相対向する巻線の巻線電流の方
向は逆方向になる様配置し、又、二つのコモンモードチ
ョークコイルは、夫々のチョークコイルの中心軸は軸Ｘ
方向にほぼ一致する様配置し、分割して巻かれている夫
々のチョークコイルは二つのチョークコイルの分割した
夫々のコイルを直列に接続し構成している。
従って、第１図に於て、コモンモードチョークコイル21
の漏洩磁束311,321とコモンモードチョークコイル22の
漏洩磁束312,322の方向を比較すると、絶縁板６を挟ん
だ二つのコイルで発生する夫々のチョークコイルの漏洩
磁束は夫々逆方向となり、二つのチョークコイルの軸を
ほぼ一致し接近して配置することにより、夫々のチョー
クコイルの漏洩磁束は打ち消し合い、外部への漏洩はご
くわずかなものとなる。
の漏洩磁束311,321とコモンモードチョークコイル22の
漏洩磁束312,322の方向を比較すると、絶縁板６を挟ん
だ二つのコイルで発生する夫々のチョークコイルの漏洩
磁束は夫々逆方向となり、二つのチョークコイルの軸を
ほぼ一致し接近して配置することにより、夫々のチョー
クコイルの漏洩磁束は打ち消し合い、外部への漏洩はご
くわずかなものとなる。
尚、本考案による実施例では、トロイダル磁心を用いた
コモンモードチョークコイルの例につき説明したが、コ
モンモードチョークコイルを形成する他のEI型磁心、EE
型磁心、UI型磁心を用い形成したコモンモードチョーク
コイルを用い、２個以上のコモンモードチョークコイル
を、本考案による組合せとし、夫々のコモンモードチョ
ークコイルの巻線方向、電流方向、コイルの配置を適当
に選ぶことにより従来に比べ格段に電磁ノイズを低減し
たコモンモードチョークコイルとすることが出来る。
コモンモードチョークコイルの例につき説明したが、コ
モンモードチョークコイルを形成する他のEI型磁心、EE
型磁心、UI型磁心を用い形成したコモンモードチョーク
コイルを用い、２個以上のコモンモードチョークコイル
を、本考案による組合せとし、夫々のコモンモードチョ
ークコイルの巻線方向、電流方向、コイルの配置を適当
に選ぶことにより従来に比べ格段に電磁ノイズを低減し
たコモンモードチョークコイルとすることが出来る。
本考案のコモンモードチョークコイルは、通常一般に使
用されているコモンモードチョークコイルを少なくとも
２個組合せて構成することが出来、電磁ノイズが要求さ
れる使用条件により、１個、又は２個の組合せで選択し
使用することが出来、特別な他の部品を必要とすること
なく、本考案の構成によるコモンモードチョークコイル
とすることにより、漏洩磁束が少ない電磁ノイズの少な
いコモンモードチョークコイルを容易に構成出来る。
用されているコモンモードチョークコイルを少なくとも
２個組合せて構成することが出来、電磁ノイズが要求さ
れる使用条件により、１個、又は２個の組合せで選択し
使用することが出来、特別な他の部品を必要とすること
なく、本考案の構成によるコモンモードチョークコイル
とすることにより、漏洩磁束が少ない電磁ノイズの少な
いコモンモードチョークコイルを容易に構成出来る。
第１図は、本考案によるコモンモードチョークコイルの
実施例を示す斜視図。 第２図は、従来のコモンモードチョークコイルを示す斜
視図。 第３図は、従来のコモンモードチョークコイルをシール
ドケースで覆う斜視図。 第４図は、磁心をポット型磁心状の特殊形状としたコモ
ンモードチョークコイルの斜視図。 2,21,22……コモンモードチョークコイル。 11,12……電流方向。 31,32,311,321,312,322……漏洩磁束。 41,42……シールドケース。 51,52……ポット型磁心。 ６……絶縁板。 Ｘ……軸方向。
実施例を示す斜視図。 第２図は、従来のコモンモードチョークコイルを示す斜
視図。 第３図は、従来のコモンモードチョークコイルをシール
ドケースで覆う斜視図。 第４図は、磁心をポット型磁心状の特殊形状としたコモ
ンモードチョークコイルの斜視図。 2,21,22……コモンモードチョークコイル。 11,12……電流方向。 31,32,311,321,312,322……漏洩磁束。 41,42……シールドケース。 51,52……ポット型磁心。 ６……絶縁板。 Ｘ……軸方向。
Claims (1)
- 【請求項１】環状閉磁路磁心の磁路と内径空間とを２等
分割する絶縁板を設けて二分割した磁路に夫々二つの巻
線を同じ巻数で同相方向に巻回し形成したコモンモード
チョークコイルを少なくとも２個１組にして組合せ用い
たコモンモードチョークコイルにおいて、夫々のコモン
モードチョークコイルの前記絶縁板の面方向を同一面上
にし、かつ夫々のコモンモードチョークコイルの中心軸
方向を前記絶縁板の面方向と同一方向にして対向し、近
接し、配置して、夫々のコモンモードチョークコイルの
巻線に互いに逆向きに流れるノルマルモード電流によっ
て生ずる相隣り合うコモンモードチョークコイルの磁心
から生ずる漏洩磁束の向きが互いに逆方向になるよう巻
線に流れる電流方向により夫々の巻線間を接続し、夫々
のコモンモードチョークコイルが発生する漏洩磁束を互
いに打ち消しあう様に構成したことを特徴とするコモン
モードチョークコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988010921U JPH0635457Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コモンモードチョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988010921U JPH0635457Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コモンモードチョークコイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01125522U JPH01125522U (ja) | 1989-08-28 |
| JPH0635457Y2 true JPH0635457Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31219012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988010921U Expired - Lifetime JPH0635457Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | コモンモードチョークコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0635457Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7116531B2 (ja) * | 2017-05-24 | 2022-08-10 | 株式会社トーキン | コモンモードチョークコイル |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60180125U (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-29 | ティーディーケイ株式会社 | ノイズフイルタ |
| JPH0215385Y2 (ja) * | 1985-02-05 | 1990-04-25 |
-
1988
- 1988-01-28 JP JP1988010921U patent/JPH0635457Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01125522U (ja) | 1989-08-28 |
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