JPH0635445Y2 - ドラム形磁心 - Google Patents

ドラム形磁心

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JPH0635445Y2
JPH0635445Y2 JP1985125932U JP12593285U JPH0635445Y2 JP H0635445 Y2 JPH0635445 Y2 JP H0635445Y2 JP 1985125932 U JP1985125932 U JP 1985125932U JP 12593285 U JP12593285 U JP 12593285U JP H0635445 Y2 JPH0635445 Y2 JP H0635445Y2
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JP
Japan
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magnetic core
flange
drum
core
shaped magnetic
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JP1985125932U
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JPS6234410U (ja
Inventor
秀昭 斎藤
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、高周波コイルなどに用いるドラム形磁心の改
良に関し、更に詳しくは、その巻芯部に特殊形状の薄肉
樹脂ボビンを嵌装して絶縁性を高めるとともにコイル線
材の損傷を防止できるようにしたドラム形磁心に関す
る。
[従来の技術] 中央の小径巻芯部の両端に大径のフランジ部を設けたフ
ェライト・ドラム形磁心は従来周知であり、その中央巻
芯部に線材が巻装されて高周波変成器や高周波コイル等
に広く使用されている。
従来のドラム形磁心は、通常、中央の巻芯部と両端に位
置するフランジ部とが連続一体化された構造であった。
このような形状のドラム形磁心は、プレス成形機では直
接成形できないため、まずフェライト円柱体を成形し、
次いでその中央部を芯無研削装置などを用いて外周研削
することによって製作している。使用する研削用の砥石
車の形状のため、ドラム形磁心のフランジ部内側端縁は
断面ほぼ直角の形状をなしていた。
中央の小径巻芯部に施した巻線の線材端末はそのまま引
き出され、磁心やベース部材に取り付けられている端子
ピンなどに絡げて半田付け接続されることが多い。
[考案が解決しようとする問題点] 従来のドラム形磁心では、フランジ部内側端縁の角部
に、巻線した線材端末が当接して絶縁被膜に傷が付いた
り剥離が生じたりする虞れがあった。
特に磁心材料としてマンガン−亜鉛系の材料を用いた場
合には、その表面抵抗が非常に小さいため線材に僅かで
も傷が付くと短絡事故が生じてしまう。マンガン−亜鉛
系フェライトは従来高周波領域で用いられていたニッケ
ル−亜鉛系フェライトにない独特の電気的特性を有して
おり、それを利用しようとすると上記のような絶縁性の
悪い点が大きな問題となる。
電気絶縁性を改善するために磁心の表面にワニス処理な
どを施すこともなされてきたが、フランジの角部にはワ
ニスが付着し難く、絶縁処理が不完全となるため前記の
ような短絡事故の発生を完全に防止できなかった。
本考案の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消
し、マンガン−亜鉛系フェライトのような表面電気抵抗
の小さい材質の磁心を用いても線材の絶縁不良が生じ
ず、しかも非常に製作し易いドラム形磁心を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 上記のような目的を達成することのできる本考案は、ド
ラム形磁心を、円板状の片フランジ形の磁心とリング形
磁心とに分割し、巻芯部に特殊形状の薄肉樹脂ボビンを
嵌装して、組み立て易く且つ電気絶縁性を改善できるよ
うに工夫したものである。
本考案における樹脂ボビンは、薄肉の合成樹脂からなる
一体成形品である。その両フランジ部分の大きさは磁心
のフランジと同程度以上とする。そして、樹脂ボビンの
少なくとも一方のフランジ部分の外周縁に折り曲げ延長
部を外向きに設け、磁心角部の少なくとも一部を覆うよ
うにする。
本考案はどのような材質の磁心に対しても適用できる
が、特にマンガン−亜鉛系フェライトのように表面電気
抵抗の低い材質を用いた場合に有効である。
[作用] 巻線は樹脂ボビン上に施され、その端末は樹脂ボビンの
フランジ部分の折り曲げ延長部に沿って引き出される。
通常は外部の端子ピンなどに絡げて半田付け接続され
る。磁心がマンガン−亜鉛系フェライトのように表面電
気抵抗が小さい材質であっても、巻線を行なう部分及び
巻線端末を引き出す部分は樹脂ボビンにより覆われてい
るから、コイル線材は傷付き難く絶縁不良が生じること
はない。
[実施例] 第1図は本考案に係るドラム形磁心の一実施例を示す分
解斜視図である。このドラム形磁心は、小径巻芯部10の
一端に円板状の大径フランジ部12が連続一体的に形成さ
れた片フランジ形磁心14と、その巻芯部10に嵌装される
特殊形状の樹脂ボビン16と、前記巻芯部10の他端に嵌合
固定されるリング形磁心18とから構成される。
片フランジ形磁心14及びリング形磁心18は、例えばマン
ガン−亜鉛系フェライトの焼結体である。これら片フラ
ンジ形ボビン14及びリング形磁心18は、従来技術と異な
り、プレス成形機によって容易に所定の最終製品形状に
圧縮成形される。従って外周研削工程は不要となる。樹
脂ボビン16は、極く薄肉の合成樹脂で一体成形されたも
のである。その両フランジ部分16aは外径が前記片フラ
ンジ形磁心14のフランジ部12の外径あるいはリング形磁
心18の外径にほぼ一致するか、もしくはそれよりもやや
大きめの形状である。そして、両フランジ部分16aの外
周縁に連続するように円環状の折り曲げ延長部16bを一
体的に外向きに形成し、該折り曲げ延長部16bが丁度前
記片フランジ形磁心14のフランジ部内側端縁角部および
リング形磁心18の端縁角部を覆うようにしてある。
樹脂ボビン16を前記巻芯部10に嵌装した後、リング形磁
心18を嵌め込み接着剤などを用いて固定すればドラム形
磁心が得られる。巻線は予め樹脂ボビン16に施しておい
てもよいし、樹脂ボビン16を嵌装しリング形磁心18を嵌
合固定した後に施してもよい。
第2図はこのようなドラム形磁心を用いた巻線部品の一
例を示す断面図である。同図において符号20は巻線を示
す。
このようなドラム形磁心は、通常、該ドラム形磁心の端
面に直接端子ピンを取り付けたり、あるいは端子ピンを
有するベース部材に固定して、巻線の線材端末をそれら
端子ピンの基部に絡げて半田付け固定する構成が採ら
れ、それによって印刷配線基板などへの実装がより一層
容易となる。
本考案は上記実施例に示す構成のみに限定されるもので
はない。本考案においてフランジ部分の外周に設ける折
り曲げ延長部は、巻線端末の引き出し方向が一方のみの
場合はそれに対応して片方のみに設けてもよい。また折
り曲げ延長部は必ずしも円環状である必要はなく、磁心
の角部で巻線端末が接する箇所の近傍のみ部分的に形成
したものでもよい。
[考案の効果] 本考案は上記のように巻芯部に特殊形状の樹脂ボビンを
嵌装してそれに巻線を施すように構成したから、巻線し
た線材の端末を引き出す場合に該線材ガ磁心の角部に直
接当接するのを完全に避けることができ、電気絶縁性は
一層良好となり線材に傷が付いたり被膜が剥がれたりす
る虞れは全く無くなり、表面電気抵抗の低い磁心材料を
用いても絶縁不良が生じず、歩留りが大幅に向上すると
いう優れた効果が生じる。
又本考案のような片フランジ形磁心とリング方磁心の組
み合わせ構造とすると、プレス成形機によって最終製品
形状に直接圧縮成形できるから、従来技術のような後加
工不要となり、生産性が向上する利点もある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係るドラム形磁心の一実施例を示す分
解斜視図、第2図はその組み立て後の使用状態を示す断
面図である。 10…巻芯部、12…フランジ部、14…片フランジ形磁心、
16…樹脂ボビン、16a…フランジ部分、16b…折り曲げ延
長部、18…リング形磁心。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻芯部の一端に円板状のフランジ部を形成
    した片フランジ形磁心と、その巻芯部に嵌装される樹脂
    ボビンと、前記巻芯部の他端に嵌合固定されるリング形
    磁心とを具備し、前記樹脂ボビンは薄肉の合成樹脂の一
    体成形品であって、その両フランジ部分の外径がそれぞ
    れ前記片フランジ形磁心のフランジ部の外径以上及び前
    記リング形磁心の外径以上の寸法をもち、且つ該樹脂ボ
    ビンの少なくとも一方のフランジ部分の外周に折り曲げ
    延長部が外向きに連続して設けられ磁心角部を覆うよう
    にしたドラム形磁心。
  2. 【請求項2】磁心がマンガン−亜鉛系フェライトからな
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のドラム形磁心。
JP1985125932U 1985-08-17 1985-08-17 ドラム形磁心 Expired - Lifetime JPH0635445Y2 (ja)

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JP1985125932U JPH0635445Y2 (ja) 1985-08-17 1985-08-17 ドラム形磁心

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JP1985125932U JPH0635445Y2 (ja) 1985-08-17 1985-08-17 ドラム形磁心

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Publication Number Publication Date
JPS6234410U JPS6234410U (ja) 1987-02-28
JPH0635445Y2 true JPH0635445Y2 (ja) 1994-09-14

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ID=31019263

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5773906U (ja) * 1980-10-21 1982-05-07
JPS57188314U (ja) * 1981-05-25 1982-11-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6234410U (ja) 1987-02-28

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