JP2591266B2 - 表面実装トランス - Google Patents

表面実装トランス

Info

Publication number
JP2591266B2
JP2591266B2 JP2175601A JP17560190A JP2591266B2 JP 2591266 B2 JP2591266 B2 JP 2591266B2 JP 2175601 A JP2175601 A JP 2175601A JP 17560190 A JP17560190 A JP 17560190A JP 2591266 B2 JP2591266 B2 JP 2591266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
winding
transformer
mold
surface mount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2175601A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0463406A (ja
Inventor
富士夫 安宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP2175601A priority Critical patent/JP2591266B2/ja
Publication of JPH0463406A publication Critical patent/JPH0463406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591266B2 publication Critical patent/JP2591266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は通信機器や電子機器に用いられる巻線型の表
面実装トランスに関し、特に上面および側面に平らな面
が広く且つ自動実装における吸着およびハンドリングが
容易な表面実装トランスに関する。また本発明は表面実
装インダクターにも適用し得る。
〔従来の技術〕
従来、この種の表面実装用のトランスやインダクター
としては、第9図に示すように、ガルウィング状の端子
10のついた端子台8に、磁心5に巻かれた巻線体を接着
剤12で固定し、上ぶた9をかぶせるタイプとか、第10図
に示すような巻線後に一体モールド13をするタイプなど
が知られる。ここで磁心絶縁ケース11,14は、磁心5が
パーマロイ,アモルファス等の巻磁心の場合や、フェラ
イト磁心でも用途的に耐圧が必要とされる場合の、磁心
5の絶縁カバーである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の表面実装トランスにおいて、上面およ
び側面のほとんどが平らな面であり、自動実装における
吸着およびハンドリングが容易であるが、薄型化や多種
多様な機器への対応などに欠点がある。
例えば、第9図に示す従来例においては、真空吸着に
耐えられる平らな面を出すために、上ぶた9にはある程
度の厚みt2が必要であり、巻線3の温度ストレスを避け
るための空間が必要な場合がある。生産方式としては、
手作り的要素が多く多種多様に対応しやすいが、量産化
におけるコストダウンには不向きである。特に接着剤12
を用いる点がネックである。よって第9図の例では、薄
型化及び量産化コストに問題があるといえる。
第10図に示す従来例においては、巻線後における一体
成形であり、少量品種の量産において量産性及びコスト
の面でメリットはある。しかし、巻線3の寸法のばらつ
きと一体成形の条件の両立のため、上面側および下面側
のモールドの厚みt3,t4にはある程度の余裕が不可欠で
あり、トランスとしての厚みh3において必ずしも有利と
いえない。また巻線3や磁心5に熱的あるいは機械的ス
トレスを与えないモールドであることも必須であり、樹
脂13には特別のものを使用する必要がある。また設備面
での設備も莫大であり、容易には生産ラインが組めな
い。特に、一体モールド工程がトランス生産の後半にあ
るため、中小企業や小規模生産も多いトランスメーカー
においては過大な負担となる可能性が高い。また設備の
段取りも第9図のような一般的生産方式のトランスとは
異なって相当かかり、機器からの多種多様の仕様要求に
は対応しづらい。以上の如く、第10図の従来例において
は、多種多様に応じにくい点および薄型化の限界がある
点に問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の表面実装トランスは、金属板を加工した端子
と共に磁心を樹脂でモールドしてなる略長方体の端子付
きモールド磁心と、前記磁心周辺の前記モールド部分に
設けた貫通孔と、この貫通孔周辺の前記モールドの上面
及び下面に前記樹脂が薄くなるように凹ませて設けた凹
部とを具備し、前記貫通孔及び前記凹部の部分にて巻線
を施してなる。
また本発明の表面実装トランスは、前記凹部における
前記巻線が前記モールドの表面から突出しないように施
されている。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例の斜視図及び端
子列側から見た側面図、第3図は第1図のX−X′線に
おける断面図、第4図は第2図とは異なる方向から見た
側面図、第5図は本実施例に用いる磁心の斜視図、第6
図は本実施例の端子付きモールド磁心の斜視図、第7図
は本実施例の接続図、第8図は本実施例をコモンモード
チョークに適用した回路図である。
本実施例は金属板を加工した端子2と共に磁心5を樹
脂でモールドしてなる長方体の端子付きモールド磁心1
と、磁心5の周辺のモールド部分に設けた貫通孔6と、
この貫通孔6の周辺のモールドの上面及び下面にモール
ド樹脂が薄くなるように凹ませて設けた凹部7とを有し
てなり、貫通孔6及び凹部7の部分にて巻線3を施し且
つ凹部7にある巻線3はモールドの表面から突出しない
ように施されている。
以下、このような本実施例について、第2図ないし第
7図を用いながら、製造工程順に説明する。
まず、第5図に示すような磁心5を用いる。第5図で
は丸リング状のパーマロイかアモルファス等の巻磁心を
例示してあるが、フェライト磁心や圧粉磁心であっても
よく、また別の形状、例えば角リング状、だ円状、日の
字状などでもよい。本形状の持っている特長を生かすに
はギャップの全くない磁心5を用い、巻回数を減らした
方が普通望ましいが、直流が流れるなどの条件によって
はスリットなどによるギャップを設けてもよい。
これを端子2と共に、巻線前に第6図のように長方体
にモールドする。この際に、磁心5の周辺に複数の貫通
孔6を設け、また磁心5の上面および下面に樹脂1が薄
くなる凹部7を設ける。これはトランス巻線前に行える
ので、磁心メーカーに端子付きモールド磁心として一括
して依頼でき、またはトランス製造前に一括して製造す
ることができる。従って、トランス生産ラインごとに高
価な一体成形機を導入する必要はなくなる。磁心メーカ
ーまたはトランスメーカーにおいても、端子付きモール
ド磁心としてまとめ生産が可能で量産性及びコスト面で
も有利である。
この端子付きモールド磁心1に、第3図の断面図に示
すように巻線する。このとき、従来例のような無駄な高
さは発生しない。トランスの下を走るパターンとの絶縁
耐力を上げるには、薄い絶縁シールを貼ればよい。吸着
に必要な平らな面が不足するなら、上面に品名表示を兼
ねた薄いシールを貼れば十分に吸着できる。いずれもシ
ール程度の厚みであり、従来例の様な厚みt2〜t4(第9
図,第10図)を必要としないのは明らかである。これに
より薄型化も容易である。
巻線効率については、もともとギャップのない磁心を
用いるトランスを主な対象としており、貫通孔6の形状
を工夫すれば、それほどの効率ダウンとはならない。む
しろハンドリングがしやすいので、自動化しやすい可能
性も高くなる。
このように巻線した後に、第4図のように巻線端末リ
ード3″をのばし、第2図のように端子2の下面側とモ
ールドの間のスリットに挿入し、はんだ付け4により接
続する。このようにすれば、従来例(第9図)のような
ガルウィング状端子のように無駄な床面積を食うことな
く、また端子の変形による次工程での半田付不良もな
い。リード3″がはずれる危険は、前述のスリット幅を
はんだでうめるようにすれば少ない。また細線であって
もからげがないためストレスが少なく、従って断線の危
険も少ない。
このようにして、本実施例のトランスが第1図のよう
に完成する。巻線3はトランス生産ラインで自由に変更
でき、量産でも多種少量でも何ら問題はない。トランス
の最大の特長である多種多様の仕様要求に対応しやすい
という特長をそのまま残せる。
第7図は本実施例の巻線での接続図で、3a巻線と3b巻
線が密結合、3c巻線と3d巻線が密結合で、他は疎結合で
あり、この結合度を生かした使い方により、機器の特性
要求にマッチする最適の設計が可能である。
第8図は本発明をいわゆるコモンモードチョークに適
用した例で、第1図における3b巻線と3c巻線を除いたも
のである。第1図からわかるように、3a巻線と3d巻線は
完全に離れており、高耐圧で薄型のコモンモードチョー
クが容易に実現できる。なお特に高耐圧が必要な場合で
も、トランス下のパターン回避か、前述のトランス下面
絶縁シールの厚みアップにより容易に対応できる。3a巻
線と3d巻線は疎結合であるが、普通のコモンモードチョ
ークの使い方においては問題とならない。
なお本実施例では、磁心の例として巻磁心をあげてい
るが、フェライト磁心,特に磁心自身が事実上絶縁体で
あるNi−Zn系フェライト磁心においては、モールドの際
の磁心への絶縁カバー(第3図の1c)は不要であり、更
に、薄型化が可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の表面実装トランスは、量
産性と多種多様仕様要求への対応が同一形状で実現で
き、巻線体一体モールドのようなトランス生産ラインご
との一体成形の投資をせずに端子付きモールド磁心とし
てまとめ生産ができる効果がある。またトランス全体の
厚さが薄くでき、かつハンドリング面に平らな部分が広
くとれて自動実装が容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例の斜視図及び端子
列側から見た側面図、第3図は第1図のX−X′線にお
ける断面図、第4図は第2図とは異なる方向から見た側
面図、第5図は本実施例に用いる磁心の斜視図、第6図
は本実施例の端子付きモールド磁心の斜視図、第7図は
本実施例の接続図、第8図は本実施例をコモンモードチ
ョークに適用した回路図、第9図(a)及び(b)は表
面実装トランスの第1の従来例の斜視図及び断面図、第
10図(a)及び(b)は表面実装トランスの第2の従来
例の斜視図および断面図である。 1……端子付きモールド磁心、2……端子、3……巻
線、4……はんだ、5……磁心、6……貫通孔、7……
凹部、8……端子台、9……上ぶた、10……端子(ガル
ウィング状)、11,14……磁心絶縁ケース、12……接着
剤、13……一体成形モールド樹脂。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板を加工した端子と共に磁心を樹脂で
    モールドしてなる略長方体の端子付きモールド磁心と、
    前記磁心周辺の前記モールド部分に設けた貫通孔と、こ
    の貫通孔周辺の前記モールドの上面及び下面に前記樹脂
    が薄くなるように凹ませて設けた凹部とを具備し、前記
    貫通孔及び前記凹部の部分にて巻線を施してなることを
    特徴とする表面実装トランス。
  2. 【請求項2】前記凹部における前記巻線が前記モールド
    の表面から突出しないように施されていることを特徴と
    する請求項1記載の表面実装トランス。
JP2175601A 1990-07-03 1990-07-03 表面実装トランス Expired - Lifetime JP2591266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2175601A JP2591266B2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 表面実装トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2175601A JP2591266B2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 表面実装トランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0463406A JPH0463406A (ja) 1992-02-28
JP2591266B2 true JP2591266B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=15998945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2175601A Expired - Lifetime JP2591266B2 (ja) 1990-07-03 1990-07-03 表面実装トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591266B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3567027B2 (ja) * 1995-09-14 2004-09-15 Fdk株式会社 巻線素子及びその組立方法
US20160181007A1 (en) * 2014-12-19 2016-06-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component and method of making the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0463406A (ja) 1992-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5760669A (en) Low profile inductor/transformer component
JPH06215953A (ja) マグネット素子とその製造方法
US7129810B1 (en) Common mode choke coil
JP4719401B2 (ja) インダクタンス素子
US4641112A (en) Delay line device and method of making same
JP2591266B2 (ja) 表面実装トランス
JPH11111526A (ja) 巻線型チップインダクタ
EP1091369A2 (en) Low profile transformer and method for making a low profile transformer
JPH0562022U (ja) 巻線体
JPH0632654Y2 (ja) コイル部品
JPH06260342A (ja) 面実装型コイル部品
JPH0778717A (ja) 面装着型インダクタンス素子
JPH0536530A (ja) チツプ状インダクタおよびその製造方法
JPH0513016U (ja) インダクター
JPH0336707A (ja) プリント基板実装形コイル
JPH0745938Y2 (ja) トランス用カバー
US20050248426A1 (en) Core for a coil winding
JP2000311816A (ja) コモンモードチョークコイル
JP3543829B2 (ja) 面実装コイルの製造方法
JPH0831644A (ja) 面実装型電極直付けインダクタ
JPH01187908A (ja) インダクタの製造法
JPH07320950A (ja) 面実装型コイル部品
JPH0124899Y2 (ja)
CN117373796A (zh) 一种共模电感及其制备方法
JP2571148B2 (ja) 表面装着型チョークコイル