JPH0226944B2 - - Google Patents
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- JPH0226944B2 JPH0226944B2 JP13084987A JP13084987A JPH0226944B2 JP H0226944 B2 JPH0226944 B2 JP H0226944B2 JP 13084987 A JP13084987 A JP 13084987A JP 13084987 A JP13084987 A JP 13084987A JP H0226944 B2 JPH0226944 B2 JP H0226944B2
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- Japan
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- tea leaves
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- tea
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- leaves
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Landscapes
- Tea And Coffee (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、釜いり茶製造工程中もつとも製茶品
質に影響を及ぼす、いり葉処理工程中において第
1円筒処理後、連続的に揉圧処理を行うことによ
り茶の外観の向上と釜いり茶特有の芳香味を発揚
する製造法に関するものである。 〔従来の技術〕 釜いり茶の製造は、生茶葉を連続いり葉機の第
1円筒に連続的に投入し、高温(釜底温度300℃
〜330℃)で生茶葉中に存在する水分を有効に利
用しながら酸化酵素の活性を失わせ、以後、固定
釜或いは円筒で葉振るいを行いながら茶葉を一定
条件まで乾燥し、次いで、この茶葉を揉捻と水乾
工程を経て、締めいり仕上げを成し製品化してき
た。これを第1表に示す。
質に影響を及ぼす、いり葉処理工程中において第
1円筒処理後、連続的に揉圧処理を行うことによ
り茶の外観の向上と釜いり茶特有の芳香味を発揚
する製造法に関するものである。 〔従来の技術〕 釜いり茶の製造は、生茶葉を連続いり葉機の第
1円筒に連続的に投入し、高温(釜底温度300℃
〜330℃)で生茶葉中に存在する水分を有効に利
用しながら酸化酵素の活性を失わせ、以後、固定
釜或いは円筒で葉振るいを行いながら茶葉を一定
条件まで乾燥し、次いで、この茶葉を揉捻と水乾
工程を経て、締めいり仕上げを成し製品化してき
た。これを第1表に示す。
ところが、上記の3段いり蒸機は3段目の胴内
で茶葉の重量減30%以上進んだ上乾きした状態で
揉圧操作を行う為、茶葉が砕けて歩止が悪く、香
味の発揚が十分でなく、また、茶葉のいり揉機は
いり蒸後茶葉を一定量溜めてから揉圧操作を行う
ため茶葉がむくれて香味が悪く、また、2工程で
いり葉処理を行うため処理量が少なく、能率が上
がらないという欠点があり、これまで、これらの
装置は実用化されていない。 本発明においては、前述のような問題点を解決
し、実用化を図るため、釜いり茶の製造工程中も
つとも品質を左右する、いり葉工程において合理
的な手段を用いて、その目的を達成せんとするも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明のいり葉製法の第1の方法は、釜いり茶
の連続いり葉機の第1の回転円筒釜で高温でいり
葉処理し、茶葉の重量減17〜23%のとき、連続い
り葉機の上方に設置された揉圧装置の半円筒形の
定置釜に投入し、この定置釜の背面から100℃前
後の熱風を吹き込みながら連続的に揉圧操作を加
え、以後公知の方法により回転円筒釜または固定
釜で葉振るい操作を行う方法である。また、本発
明のいり葉製法の第2の方法は、釜いり茶の連続
いり葉機の第1の回転円筒釜で高温でいり葉処理
し、茶葉の重量減17〜23%のとき、連続いり葉機
の上方に設置された揉圧装置の回転円筒釜に投入
し、直火で釜底温度200℃前後で加熱しながら連
続的に揉圧操作を行い、以後公知の方法により連
続いり葉機の第2の回転円筒釜はたは固定釜で葉
振るい操作を行う方法である。 〔作用〕 以下、本発明を実施するのに適した装置例を示
す図面を参照しながら本発明方法を具体的に説明
する。 第1図a〜bは連続いり葉機の正面図、左側面
図、右側面図、要部断面図である。 連続いり葉機自体は従来公知のものであり、機
枠1内に設けられたバーナ2の上方に、図面上で
右下に傾斜した第1の回転円筒釜3が配設される
とともに、その上方に、僅かに左下に傾斜した第
2の回転円筒釜4が配設されている。さらに、第
2の回転円筒釜4の側方には、上部開放の固定釜
5が配設されている。 生茶葉を茶葉投入口6から投入すると、生茶葉
は回転螺旋羽根7により第1の回転円筒釜3の一
端部側から搬入され、同回転円筒釜3内でいり葉
が行われながら、自重により図面上で右側に移動
し、回転円筒釜3の他端部から排出される。回転
円筒釜3はバーナ2(重油バーナあるいはガスバ
ーナ)で加熱され、釜底温度300〜330℃の高温で
茶葉全体は均一に加熱され、茶葉中に含まれる水
分を有効に利用しながら、いり葉が行われる。こ
のいり葉処理において、茶葉中の酸化酵素の活性
が失われ、同時に青臭みと「むれ」が生じないよ
うに蒸気を適量釜外に排出し、所要通過時間2分
30秒内外、茶葉の重量減17〜23%で第1の回転円
筒釜3での処理を終わり、次に揉圧操作に移る。 第2図a〜dは本発明の第1の方法を行うため
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 揉圧装置20には、同図dに示すように上部が
開放された断面が半円筒形の定置釜21が、同図
aの図面上で左下に2.5度の傾斜を付けて設けら
れている。この定置釜21の内部には、同図a及
びdに示すように、葉さらい手22と揉み手23
が回転軸24に複数組取り付けられており、回転
軸24はモータ25、減速機26、ベルト27に
より同図dにおいて反時計方向に回転駆動され
る。装置上部にはガス火炉28が設けられてお
り、このガス火炉28で発生した熱風がダクト2
9の吹出し口30から定置釜21内に、同図bの
矢印31に示す方向に吹き込まれる。 第1図に示した第1の回転円筒釜3でいり葉処
理が終わつた後の茶葉を送風パイプ8aから風送
で吹き上げ、第2図の揉圧装置20の送風パイプ
32、サイクロン33を介して定置釜21に投入
する。定置釜21に投入された茶葉は揉み手23
により揉圧が連続的に加えられ、茶葉の組織を柔
軟にするとともに、茶葉中の芯水が表面に浸出さ
れる。浸出された水分は、釜内に吹き込まれる熱
風により漸次除去される。その所要時間は約3分
で、吹込み熱風温度100℃程度とし、揉圧処理後
の茶葉の重量減24〜29%で、つぎの茶振るい工程
に最適の条件となる。 この揉圧処理が終わつた後の茶葉を、送風パイ
プ34から第1図に示した連続いり葉機の送風パ
イプ8bを介してサイクロン9に投入する。投入
後の茶葉は、回転螺旋羽根10により第2の回転
円筒釜4の一端側から搬入される。同回転円筒釜
4内の茶葉はバーナ2からの対流熱により加熱さ
れながら、自重により図面上で左方に移動し、同
回転円筒釜4の他端部から搬出される。搬出後の
茶葉は回転パドル11により固定釜5方向に搬送
される。さらに、固定釜5内では、第1図dに示
す葉さらい手12により葉振りが行われる。ここ
では、比較的低い温度(釜底温度150〜170℃)で
葉振るいされ、先の揉圧操作の相乗効果により、
いり葉処理の最適取り出し程度である茶葉の重量
減52〜60%に達し、釜いり茶特有の芳香を有し、
苦渋味の少ない優れた茶葉が連続的に得られる。 第3図a〜dは本発明の第2の方法を行うため
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 揉圧装置40には、回転円筒釜41が、同図a
の図面上で左下に2.5度の傾斜を付けて設けられ
ている。この回転円筒釜41の内部には、同図a
及びdに示すように、揉み手42が回転軸43に
複数組取り付けられており、回転軸43は減速
機、ベルトを介してモータ44により同図dにお
いて反時計方向に回転駆動される。回転円筒釜4
1の下部にはバーナ45が設けられており、この
バーナ45により回転円筒釜41は釜底温度200
℃程度に加熱される。 第1図に示した第1の回転円筒釜3でいり葉処
理が終わつた後の茶葉を送風パイプ8aから風送
で吹き上げ、第3図の揉圧装置40の送風パイプ
46、サイクロン47を介して回転円筒釜41に
投入する。回転円筒釜41に投入された茶葉は揉
み手42により揉圧が連続的に加えられる。揉圧
処理が終わつた後の茶葉は、送風パイプ48から
第1図に示した連続いり葉機の回転円筒釜4に送
られ、さらに固定釜5に送られて前記した葉振り
が行われる。 いり葉処理以降は公知の揉捻、水乾、締、乾燥
工程を行い製茶する。 以下、本発明の実施例を更に詳細に説明する。 実施例 1 いり葉工程中、従来法の揉圧操作を行わないも
のを対象に本発明法である第1円筒処理後(いり
蒸処理後、茶葉の重量減20%前後)の時点で熱風
吹き込み温度100℃で加熱しながら連続的に揉圧
処理を行つたもの、又、第2円筒処理後、(茶葉
の重量減35%前後)時点で上記のように加熱しな
がら連続的に揉圧処理を行い、その後は円筒或い
は葉振るい操作を行い、揉捻以降は第2表の製造
工程により製茶した。
で茶葉の重量減30%以上進んだ上乾きした状態で
揉圧操作を行う為、茶葉が砕けて歩止が悪く、香
味の発揚が十分でなく、また、茶葉のいり揉機は
いり蒸後茶葉を一定量溜めてから揉圧操作を行う
ため茶葉がむくれて香味が悪く、また、2工程で
いり葉処理を行うため処理量が少なく、能率が上
がらないという欠点があり、これまで、これらの
装置は実用化されていない。 本発明においては、前述のような問題点を解決
し、実用化を図るため、釜いり茶の製造工程中も
つとも品質を左右する、いり葉工程において合理
的な手段を用いて、その目的を達成せんとするも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明のいり葉製法の第1の方法は、釜いり茶
の連続いり葉機の第1の回転円筒釜で高温でいり
葉処理し、茶葉の重量減17〜23%のとき、連続い
り葉機の上方に設置された揉圧装置の半円筒形の
定置釜に投入し、この定置釜の背面から100℃前
後の熱風を吹き込みながら連続的に揉圧操作を加
え、以後公知の方法により回転円筒釜または固定
釜で葉振るい操作を行う方法である。また、本発
明のいり葉製法の第2の方法は、釜いり茶の連続
いり葉機の第1の回転円筒釜で高温でいり葉処理
し、茶葉の重量減17〜23%のとき、連続いり葉機
の上方に設置された揉圧装置の回転円筒釜に投入
し、直火で釜底温度200℃前後で加熱しながら連
続的に揉圧操作を行い、以後公知の方法により連
続いり葉機の第2の回転円筒釜はたは固定釜で葉
振るい操作を行う方法である。 〔作用〕 以下、本発明を実施するのに適した装置例を示
す図面を参照しながら本発明方法を具体的に説明
する。 第1図a〜bは連続いり葉機の正面図、左側面
図、右側面図、要部断面図である。 連続いり葉機自体は従来公知のものであり、機
枠1内に設けられたバーナ2の上方に、図面上で
右下に傾斜した第1の回転円筒釜3が配設される
とともに、その上方に、僅かに左下に傾斜した第
2の回転円筒釜4が配設されている。さらに、第
2の回転円筒釜4の側方には、上部開放の固定釜
5が配設されている。 生茶葉を茶葉投入口6から投入すると、生茶葉
は回転螺旋羽根7により第1の回転円筒釜3の一
端部側から搬入され、同回転円筒釜3内でいり葉
が行われながら、自重により図面上で右側に移動
し、回転円筒釜3の他端部から排出される。回転
円筒釜3はバーナ2(重油バーナあるいはガスバ
ーナ)で加熱され、釜底温度300〜330℃の高温で
茶葉全体は均一に加熱され、茶葉中に含まれる水
分を有効に利用しながら、いり葉が行われる。こ
のいり葉処理において、茶葉中の酸化酵素の活性
が失われ、同時に青臭みと「むれ」が生じないよ
うに蒸気を適量釜外に排出し、所要通過時間2分
30秒内外、茶葉の重量減17〜23%で第1の回転円
筒釜3での処理を終わり、次に揉圧操作に移る。 第2図a〜dは本発明の第1の方法を行うため
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 揉圧装置20には、同図dに示すように上部が
開放された断面が半円筒形の定置釜21が、同図
aの図面上で左下に2.5度の傾斜を付けて設けら
れている。この定置釜21の内部には、同図a及
びdに示すように、葉さらい手22と揉み手23
が回転軸24に複数組取り付けられており、回転
軸24はモータ25、減速機26、ベルト27に
より同図dにおいて反時計方向に回転駆動され
る。装置上部にはガス火炉28が設けられてお
り、このガス火炉28で発生した熱風がダクト2
9の吹出し口30から定置釜21内に、同図bの
矢印31に示す方向に吹き込まれる。 第1図に示した第1の回転円筒釜3でいり葉処
理が終わつた後の茶葉を送風パイプ8aから風送
で吹き上げ、第2図の揉圧装置20の送風パイプ
32、サイクロン33を介して定置釜21に投入
する。定置釜21に投入された茶葉は揉み手23
により揉圧が連続的に加えられ、茶葉の組織を柔
軟にするとともに、茶葉中の芯水が表面に浸出さ
れる。浸出された水分は、釜内に吹き込まれる熱
風により漸次除去される。その所要時間は約3分
で、吹込み熱風温度100℃程度とし、揉圧処理後
の茶葉の重量減24〜29%で、つぎの茶振るい工程
に最適の条件となる。 この揉圧処理が終わつた後の茶葉を、送風パイ
プ34から第1図に示した連続いり葉機の送風パ
イプ8bを介してサイクロン9に投入する。投入
後の茶葉は、回転螺旋羽根10により第2の回転
円筒釜4の一端側から搬入される。同回転円筒釜
4内の茶葉はバーナ2からの対流熱により加熱さ
れながら、自重により図面上で左方に移動し、同
回転円筒釜4の他端部から搬出される。搬出後の
茶葉は回転パドル11により固定釜5方向に搬送
される。さらに、固定釜5内では、第1図dに示
す葉さらい手12により葉振りが行われる。ここ
では、比較的低い温度(釜底温度150〜170℃)で
葉振るいされ、先の揉圧操作の相乗効果により、
いり葉処理の最適取り出し程度である茶葉の重量
減52〜60%に達し、釜いり茶特有の芳香を有し、
苦渋味の少ない優れた茶葉が連続的に得られる。 第3図a〜dは本発明の第2の方法を行うため
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 揉圧装置40には、回転円筒釜41が、同図a
の図面上で左下に2.5度の傾斜を付けて設けられ
ている。この回転円筒釜41の内部には、同図a
及びdに示すように、揉み手42が回転軸43に
複数組取り付けられており、回転軸43は減速
機、ベルトを介してモータ44により同図dにお
いて反時計方向に回転駆動される。回転円筒釜4
1の下部にはバーナ45が設けられており、この
バーナ45により回転円筒釜41は釜底温度200
℃程度に加熱される。 第1図に示した第1の回転円筒釜3でいり葉処
理が終わつた後の茶葉を送風パイプ8aから風送
で吹き上げ、第3図の揉圧装置40の送風パイプ
46、サイクロン47を介して回転円筒釜41に
投入する。回転円筒釜41に投入された茶葉は揉
み手42により揉圧が連続的に加えられる。揉圧
処理が終わつた後の茶葉は、送風パイプ48から
第1図に示した連続いり葉機の回転円筒釜4に送
られ、さらに固定釜5に送られて前記した葉振り
が行われる。 いり葉処理以降は公知の揉捻、水乾、締、乾燥
工程を行い製茶する。 以下、本発明の実施例を更に詳細に説明する。 実施例 1 いり葉工程中、従来法の揉圧操作を行わないも
のを対象に本発明法である第1円筒処理後(いり
蒸処理後、茶葉の重量減20%前後)の時点で熱風
吹き込み温度100℃で加熱しながら連続的に揉圧
処理を行つたもの、又、第2円筒処理後、(茶葉
の重量減35%前後)時点で上記のように加熱しな
がら連続的に揉圧処理を行い、その後は円筒或い
は葉振るい操作を行い、揉捻以降は第2表の製造
工程により製茶した。
【表】
いり葉中の揉圧操作は回転数28rpm、揉手バネ
圧2.2Kg(5cm引つ張つて)揉圧の通過時間は3
分内外で行つた。 以上のようなことから、いり葉中での揉圧操作
について若干説明を加えると次のとおりである。 釜いり茶特有の芳香味と外観の向上を図るため
には、いり葉中に揉圧操作を行い茶葉が上乾きを
起こさず芯水が表面に浸出して、しなやかな処理
を行うことが重要である。特に第1円筒取り出し
後に熱風吹き込みの場合は100℃内外の熱風で連
続的に揉圧処理を行うことが、形状、色沢、香味
の発揚に有効であると思われる。なお、揉圧処理
中の熱風吹き込みの場合は吹き込み温度が高くて
も低くても香味の発揚に影響を及ぼすので注意す
る必要がある。 実施例 2 いり葉工程中に本発明法である第1円筒処理後
の時点で直火処理により釜底温度200℃前後で加
熱しながら揉圧入口1m位は背面から熱風を与え
ながら連続的に揉圧処理を行つたもの、又、第1
円筒処理後の時点で無加温で連続的に揉圧処理を
行い、その後は円筒或いは葉振るいを行い揉捻以
降は実施例1に準じて製茶した。 いり葉中の揉圧操作は回転数28rpm、揉手バネ
圧2.2Kg(5cm引つ張つて)揉圧の通過時間は3
分内外で行つた。 以上のようなことから、いり葉中での揉圧操作
について若干説明を加えると次の通りである。 いり葉中に揉圧操作を行う場合には加熱しなが
ら連続的に揉圧処理を行うことが、無加温で揉圧
操作を加えたものより茶葉の重量減が進み、香味
において清香で、まろやかさがあり、香味の発揚
と製茶能率の面でも有効である。 (試験例) 実施例1で製茶した製品を官能審査で評価し
た。官能審査は熟練したパネル10人により試飲
し、その結果を第3表に示す。
圧2.2Kg(5cm引つ張つて)揉圧の通過時間は3
分内外で行つた。 以上のようなことから、いり葉中での揉圧操作
について若干説明を加えると次のとおりである。 釜いり茶特有の芳香味と外観の向上を図るため
には、いり葉中に揉圧操作を行い茶葉が上乾きを
起こさず芯水が表面に浸出して、しなやかな処理
を行うことが重要である。特に第1円筒取り出し
後に熱風吹き込みの場合は100℃内外の熱風で連
続的に揉圧処理を行うことが、形状、色沢、香味
の発揚に有効であると思われる。なお、揉圧処理
中の熱風吹き込みの場合は吹き込み温度が高くて
も低くても香味の発揚に影響を及ぼすので注意す
る必要がある。 実施例 2 いり葉工程中に本発明法である第1円筒処理後
の時点で直火処理により釜底温度200℃前後で加
熱しながら揉圧入口1m位は背面から熱風を与え
ながら連続的に揉圧処理を行つたもの、又、第1
円筒処理後の時点で無加温で連続的に揉圧処理を
行い、その後は円筒或いは葉振るいを行い揉捻以
降は実施例1に準じて製茶した。 いり葉中の揉圧操作は回転数28rpm、揉手バネ
圧2.2Kg(5cm引つ張つて)揉圧の通過時間は3
分内外で行つた。 以上のようなことから、いり葉中での揉圧操作
について若干説明を加えると次の通りである。 いり葉中に揉圧操作を行う場合には加熱しなが
ら連続的に揉圧処理を行うことが、無加温で揉圧
操作を加えたものより茶葉の重量減が進み、香味
において清香で、まろやかさがあり、香味の発揚
と製茶能率の面でも有効である。 (試験例) 実施例1で製茶した製品を官能審査で評価し
た。官能審査は熟練したパネル10人により試飲
し、その結果を第3表に示す。
慣行の釜いり茶は、いり葉工程中に揉圧操作を
行うことがなかつたが、本発明では第1円筒処理
後(いり蒸処理後、茶葉の重量減17〜23%)に連
続的に揉圧工程を組み入れた。 慣行の「いり葉法」では、第1円筒処理後に連
続的に揉圧処理を行うことがなかつた為、茶葉が
上乾きとなり、製茶品質では形状の締まりが悪
く、香味が淡白で、しかも、いり葉処理後の茶葉
の重量減40%前後で最適取り出し程度である茶葉
の重量減48〜55%より低い為、水乾、締工程中に
香味が「むれ」やすく重量減をすすめるため高温
処理すると茶葉が砕けて「こげ」や「すぼり」が
出て、釜いり茶本来の香味の発揚が低下してい
た。 本発明では、第1円筒処理後に熱風或いは直火
の加熱により連続的に揉圧処理操作を行うことに
より、茶葉の上乾きがなく茶葉の手触りが柔軟と
なり、形状の締まりが良く、しかも芯水が表面に
浮き出てくるため色沢が鮮緑色となり、香味にお
いても「むれ」がなく清香で旨味があり、優れた
茶が得られ、し好性の高まることが期待される。 また、本発明によれば、第1円筒処理後に揉圧
処理を行うことにより茶葉の芯水が表面に浮きで
いり葉処理後の最適取り出し程度である茶葉の重
量減48〜55%に達し、茶葉の品質を損なうことな
く、水乾工程において慣行法の揉圧操作を行わな
いものは第1水乾、第2水乾と分かれて処理され
ていたが、いり葉処理取り出し時茶葉の水分は、
本発明法(第1円筒処理揉圧)が、慣行法(無揉
圧)より重量減で8〜15%促進される。 水乾工程も一度に処理ができ、しかも10〜15分
間ぐらい短縮でき、効能率よく乾燥し、釜いり茶
本来の優れた茶が容易に生産出来る。 以上、本発明は従来の釜いり茶の製造法の欠点
を補い、若年齢層の「し好」に合つた苦渋味の少
ない芳香味の優れた、さつぱりした釜いり茶を提
供出来る製造方法である。
行うことがなかつたが、本発明では第1円筒処理
後(いり蒸処理後、茶葉の重量減17〜23%)に連
続的に揉圧工程を組み入れた。 慣行の「いり葉法」では、第1円筒処理後に連
続的に揉圧処理を行うことがなかつた為、茶葉が
上乾きとなり、製茶品質では形状の締まりが悪
く、香味が淡白で、しかも、いり葉処理後の茶葉
の重量減40%前後で最適取り出し程度である茶葉
の重量減48〜55%より低い為、水乾、締工程中に
香味が「むれ」やすく重量減をすすめるため高温
処理すると茶葉が砕けて「こげ」や「すぼり」が
出て、釜いり茶本来の香味の発揚が低下してい
た。 本発明では、第1円筒処理後に熱風或いは直火
の加熱により連続的に揉圧処理操作を行うことに
より、茶葉の上乾きがなく茶葉の手触りが柔軟と
なり、形状の締まりが良く、しかも芯水が表面に
浮き出てくるため色沢が鮮緑色となり、香味にお
いても「むれ」がなく清香で旨味があり、優れた
茶が得られ、し好性の高まることが期待される。 また、本発明によれば、第1円筒処理後に揉圧
処理を行うことにより茶葉の芯水が表面に浮きで
いり葉処理後の最適取り出し程度である茶葉の重
量減48〜55%に達し、茶葉の品質を損なうことな
く、水乾工程において慣行法の揉圧操作を行わな
いものは第1水乾、第2水乾と分かれて処理され
ていたが、いり葉処理取り出し時茶葉の水分は、
本発明法(第1円筒処理揉圧)が、慣行法(無揉
圧)より重量減で8〜15%促進される。 水乾工程も一度に処理ができ、しかも10〜15分
間ぐらい短縮でき、効能率よく乾燥し、釜いり茶
本来の優れた茶が容易に生産出来る。 以上、本発明は従来の釜いり茶の製造法の欠点
を補い、若年齢層の「し好」に合つた苦渋味の少
ない芳香味の優れた、さつぱりした釜いり茶を提
供出来る製造方法である。
第1図乃至第3図は本発明を実施するための装
置の例を示す図で、第1図a〜dは連続いり葉機
の正面図、左側面図、右側面図、要部断面図、第
2図a〜dは揉圧装置の一部切欠き正面図、左側
面図、右側面図、要部断面図、第3図a〜dは別
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 1:機枠、2:バーナ、3:第1の回転円筒
釜、4:第2の回転円筒釜、5:固定釜、20:
揉圧装置、21:定置釜、22:葉さらい手、2
3:揉み手、24:回転軸、28:ガス火炉、2
9:ダクト、30:吹出し口、40:揉圧装置、
41:回転円筒釜、42:揉み手、43:回転
軸、45:バーナ。
置の例を示す図で、第1図a〜dは連続いり葉機
の正面図、左側面図、右側面図、要部断面図、第
2図a〜dは揉圧装置の一部切欠き正面図、左側
面図、右側面図、要部断面図、第3図a〜dは別
の揉圧装置の一部切欠き正面図、左側面図、右側
面図、要部断面図である。 1:機枠、2:バーナ、3:第1の回転円筒
釜、4:第2の回転円筒釜、5:固定釜、20:
揉圧装置、21:定置釜、22:葉さらい手、2
3:揉み手、24:回転軸、28:ガス火炉、2
9:ダクト、30:吹出し口、40:揉圧装置、
41:回転円筒釜、42:揉み手、43:回転
軸、45:バーナ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 茶生葉を連続いり葉機で高温で円筒処理後、
茶葉の重量減17〜23%の時、背面から熱風を吹き
込み、連続的に揉圧処理を行い、以後、公知の方
法で円筒葉振るい及び固定型葉振るい処理を特徴
とする揉圧操作を利用した釜いり茶の香味発揚製
造法。 2 茶生葉を連続いり葉機で高温で円筒処理後、
茶葉の重量減17〜23%の時、直火で連続的に揉圧
処理を行い、以後、公知の方法で円筒葉振るい及
び固定型葉振るい処理を特徴とする揉圧操作を利
用した釜いり茶の香味発揚製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13084987A JPS63294744A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 揉圧操作を利用した釜いり茶の香味発揚製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13084987A JPS63294744A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 揉圧操作を利用した釜いり茶の香味発揚製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63294744A JPS63294744A (ja) | 1988-12-01 |
JPH0226944B2 true JPH0226944B2 (ja) | 1990-06-13 |
Family
ID=15044129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13084987A Granted JPS63294744A (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 揉圧操作を利用した釜いり茶の香味発揚製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63294744A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5191065B2 (ja) * | 2010-11-18 | 2013-04-24 | 佐賀県 | 連続炒り葉装置及び釜炒り茶製造設備 |
CN109105546A (zh) * | 2018-09-07 | 2019-01-01 | 安顺市平坝区十字乡十字村上坝种植场 | 一种绿茶的加工工艺 |
CN109566773A (zh) * | 2018-11-26 | 2019-04-05 | 安徽省抱儿钟秀茶业股份有限公司 | 一种黄小茶加工烘炒制作方法 |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP13084987A patent/JPS63294744A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63294744A (ja) | 1988-12-01 |
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