JP2641895B2 - アシタバ茶の製造方法 - Google Patents

アシタバ茶の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アシタバ(Angelica Keiskei Koidzumi,
Umbelliferae)を原料としてアシタバ茶を製造する方法
に関する。
(従来の技術) アシタバはビタミン類などの栄養成分を豊富に含む植
物として知られ、健康食品として注目を集めている。本
発明者はアシタバを原料としたアシタバ茶の製造に成功
し、その製造方法は特開昭61−158766号公報に開示され
ている。
この従来例は、基本的には蒸熱・冷却工程、粗揉工
程、仕上捻工程を含む煎茶製造工程によってアシタバ茶
を製造するものである。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来例の製造方法により得られたアシタバ茶は、
従来の煎茶と同様に形状、色沢などがととのった上に、
独特の味、香りのする栄養価の高いものであった。しか
しアシタバ茶の独特の味、香りにその価値を認める者が
存在する反面、これを若干青くさい、野菜に似た味がす
ると感じて敬遠する者も存在する。
本発明は上記従来のアシタバ茶とは異なった味、香り
のするアシタバ茶、詳しくはウーロン茶に似た味、香り
のするアシタバ茶を製造する方法を提供し、アシタバ茶
愛飲家の層を拡げんとすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため、アシタバを原料と
してアシタバ茶を製造する方法において、蒸熱・冷却工
程、粗揉工程、仕上捻工程を含む煎茶製造工程を経て煎
茶状アシタバ茶を得、次いで65℃〜95℃で加熱乾燥する
焙煎前設工程を経た後、胴あぶり乾燥機を用いた焙煎本
工程によってアシタバ茶を得ることを特徴とする。
なお、焙煎前設工程では透気式乾燥機を用い、焙煎本
工程では複胴式胴あぶり乾燥機を用いると好適である。
又焙煎本工程では、胴あぶり乾燥機による焙煎を2度繰
返すと好適である。
(作 用) 本発明では蒸熱・冷却工程、粗揉工程、仕上捻工程を
含む煎茶製造工程が必須工程であって、上気3つの工程
の内1つでも省略した場合には、所望の品質のアシタバ
茶を得ることができなかった。
又上記煎茶製造工程で得られた中間製品である煎茶状
アシタバ茶は、焙煎本工程に入る前に比較的低温の65℃
〜95℃の熱風によって加熱乾燥される(焙煎前設工
程)。次いで胴あぶり乾燥機を用いて焙煎される(焙煎
本工程)。アシタバは一般の茶(Camellia sinesis
(L.)O.Kuntze)に比較して、葉質が固く、繊維質が多
く、茎径が太いという問題点があるが、これに対処する
ためいきなり高温加熱して焙煎すると風味が飛びやすく
且つ葉質部分がくずれ易くなるので、本発明では前設工
程と本工程の複数工程で焙煎を行っているのである。
そしてこれらの工程によって、形状、色沢がととのっ
た上に、青くささの無いウーロン茶に似た味、香りのす
るアシタバ茶が得られた。
(実施例) 本発明を適用したアシタバ茶の製造方法の1実施例を
以下に説明する。
図面にはその製造工程をブロック図で示している。第
1の原葉裁断工程1では、アシタバの葉が一般の茶の葉
に比較して6〜8倍大きいため、これを一般の葉と同様
の大きさになるように切断する。アシタバの茎も原料と
して使用されるが、葉のみを原料として使用することも
勿論可能である。
第2の給葉工程2はコンベヤ式給葉機を用いて行う
が、次の蒸熱・冷却工程3における蒸らし、冷却を均一
に行うために、アシタバの原葉を定量供給することが必
要である。
第3の蒸熱・冷却工程3では急速冷却機を備えた送帯
式蒸機を用いる。正確な蒸し時間の設定及び原葉の損傷
を防止する上で送帯式蒸機は、他の蒸機(例えば網胴回
転攪拌式蒸機)よりすぐれている。一般の茶の場合の蒸
し時間は60秒程度が標準であるが、アシタバ茶製造に当
っては蒸し時間を長くとると好適である。50秒〜300秒
が適当であり、特に100秒〜150秒が最適であることが実
験の結果確かめられた。又蒸機は無圧力のものを使用
し、これが送帯上の原葉の上下両面に当たるように構成
した。以上の蒸熱工程により、現葉は柔軟になると共
に、酵素の活力が消失される。
次の冷却工程は、変色を防ぎ、ムレを防ぐために、冷
風によって蒸し葉を急速冷却する急速冷却機(送帯式蒸
機に付設されている。)を用いている。味、色沢、香気
はこの急速冷却によって良好な状態に維持される。
次の第4工程である圧搾工程4では、連続運転が可能
な加圧ロール式圧搾機を用いて、蒸し葉の水分除去を行
うのが好適である。すなわち、前記急速冷却機から供給
された蒸し葉を、エンドレス送帯上に移行させ、これを
上下に配した加圧ロール間に通過させることにより水分
除去を行うようにすることができる。この圧搾工程4に
おける水分除去率は原葉がアシタバの葉部分及び茎部分
からなる場合には20〜60%前後になり、原葉がアシタバ
の葉部分のみからなる場合でも5〜30%前後になる。
第5の粗揉工程5は圧搾後の蒸し葉を熱風によって均
一に晒しながら適度の圧迫と摩擦を加え、葉及び茎組織
を柔らかくすると共に水分を蒸発し、更に「よれ」と
「しまり」を与える工程であって、葉打粗揉機を用い
る。アシタバは上述のように水分が多く、圧搾後におい
ても一般の葉の場合よりも含有水分が多くなるので、熱
風量を一般の製茶の場合の役2倍とし、又アシタバの繊
維は強く、固いので粗揉圧力も一般の製茶の場合の1.2
〜1.5倍として、粗揉効果を高めた。
第6の粗揉工程6は、粗揉機で揉みきれなかったとこ
ろを、強く揉んで柔らかにし、その間に水分の均一化を
図る工程であって、揉捻機を用いる。上述のようにアシ
タバの繊維は強く、固いので、揉み桶又は揉み鉢に付加
する加圧力を一般の製茶の場合の1.2〜1.5倍にすると好
適であった。
第7の中揉工程7は、揉捻工程6で得られた揉捻葉を
熱風に晒しつつ軽く揉み、平均に水分を除いて整形に都
合のよい「しまり」をつける工程であって、中揉機を用
いる。この工程は一般の製茶の場合と略同様のものを採
用した。
第8の精揉工程8は、煎茶と同様の伸直な形状に仕上
げると共に、加圧、加熱により形が締まってくるように
する工程であって、精揉機を用いる。この精揉機におい
ても、加圧力を一般の製茶の場合の1.2〜1.5倍にして
「よれ」の戻りにくいアシタバ茶が得られるようにして
いる。
第9の乾燥工程9は、生乾きのアシタバ茶を加熱空気
を使って水分を除き、その間に更に形を締め、香気を良
くする工程であって、乾燥機を用いる。
以上の煎茶製造工程によって得られた煎茶状アシタバ
茶は、第10の加熱乾燥工程10で、比較的低温の熱風によ
って加熱乾燥される。アシタバ茶の風味を飛ばさぬよう
に65℃〜95℃、望ましくは70℃〜90℃の範囲で20分〜40
分加熱処理される。この工程10には、透気式乾燥機を用
いる。なお、透気式乾燥機と胴あぶり乾燥機とを1つの
装置に一体化した自動乾燥機を用いて加熱乾燥工程10を
行ってもよい。
第11の胴あぶり乾燥工程11では、複胴式胴あぶり乾燥
機を用いて焙煎する。排気温度が90℃〜110℃の条件で1
0分〜20分の焙煎が行われる。複胴式を採用することに
より、余熱の発散を防ぎ、平均した火度によりアシタバ
茶の太い茎中心部まで平均して焙煎することができる。
第12の冷却工程12では自然冷却によりアシタバ茶を常
温まで冷却する。
次いで再び第13の胴あぶり乾燥工程13で、胴あぶり乾
燥機を用いた焙煎を繰返す。
最後の第14の冷却工程14では、冷風を用いた強制冷却
によって、速やかにアシタバ茶を冷却して、製品である
風味、色沢共にウーロン茶に似たアシタバ茶を得ること
ができる。
本発明において、 I.蒸熱・冷却工程3 II.粗揉工程5 III.仕上捻工程(揉捻工程6、中揉工程7、粗揉工程
8) は煎茶状アシタバ茶を得るための必須工程であるが、II
I……仕上捻工程は上記実施例に示すものに限定されな
い。
又本発明において、 IV.焙煎前設工程(加熱乾燥工程)10、 V.焙煎本工程(胴あぶり乾燥工程、冷却工程)11〜14は
煎茶状アシタバ茶を焙煎するために必要な工程である
が、胴あぶり乾燥工程は1度だけ行ってもよい。
なお本発明によって得られたアシタバ茶は、そのまま
家庭用に用いられてもよいが、これを清涼飲料の原料と
して用いることもできる。
(発明の効果) 本発明によれば、青くささの全く無い、ウーロン茶に
似た風味のアシタバ茶を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例における製造工程を示すブロック
図である。 I……蒸熱・冷却工程 II……粗揉工程 III……仕上捻工程 IV……焙煎前設工程 V……焙煎本工程

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アシタバを原料としてアシタバ茶を製造す
    る方法において、蒸熱・冷却工程、粗揉工程、仕上捻工
    程を含む煎茶製造工程を経て煎茶状アシタバ茶を得、次
    いで65℃〜95℃で加熱乾燥する焙煎前設工程を経た後、
    胴あぶり乾燥機を用いた焙煎本工程によってアシタバ茶
    を得ることを特徴とするアシタバ茶の製造方法。
  2. 【請求項2】焙煎前設工程では透気式乾燥機を用い、焙
    煎本工程では複胴式胴あぶり乾燥機を用いたことを特徴
    とする請求項(1)記載のアシタバ茶の製造方法。
  3. 【請求項3】焙煎本工程では、胴あぶり乾燥機による焙
    煎を2度繰返すことを特徴とする請求項(1)記載のア
    シタバ茶の製造方法。
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