JPH08173110A - 杜仲茶の製造方法 - Google Patents
杜仲茶の製造方法Info
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- JPH08173110A JPH08173110A JP6322010A JP32201094A JPH08173110A JP H08173110 A JPH08173110 A JP H08173110A JP 6322010 A JP6322010 A JP 6322010A JP 32201094 A JP32201094 A JP 32201094A JP H08173110 A JPH08173110 A JP H08173110A
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Abstract
を揉捻し、熟成し、焙煎して杜仲茶を製造するに当た
り、杜仲生葉を揉捻の前に温度100〜110℃で20
〜120秒間蒸すことを特徴とする。 【効果】 80℃位の熱温水で手軽にお茶を出すことが
できる。したがって、飲みたい時すぐに、日本茶と同じ
感覚および条件にて充分な味や香りを得ることができ
る。また、味、香り、さらには杜仲独自の有効成分(シ
リンガレジノール・ジ・グルコシド、ゲニポシド酸で代
表される薬効成分)の抽出量が確保できる。したがっ
て、従来のティーバッグ詰めの製品形態を取ることによ
り、紅茶や緑茶の茶葉のような早出しが可能となり、卓
上でも手軽に、飲みたい時に即座に飲みたい量の杜仲茶
を出すことができる。
Description
し、より詳細には、お湯を注ぐだけで本来の味と香り、
さらには薬効成分の抽出量が確保できるいわゆる“早出
し”杜仲茶の製造方法に関する。
葉を収穫して天日乾燥し、この乾燥品を工場へ運んで、
100〜140℃で30〜50分間焙煎し、ついで3〜
10mmの大きさに砕断し、砕断物をティーバッグ等に
詰めていた。
製造した茶葉で杜仲茶を出す場合、杜仲茶独特の味、香
り、さらには薬効成分の充分な抽出量を得るためには、
ヤカン、ポット等で10分以上の煮沸を行う必要がある
ため、手軽に、そして“飲みたい時すぐに”という点で
は不便さがあった。そこで、日本茶の場合と同様に急須
で出したり、紅茶のようにティーバッグで手軽に出すこ
とができる“早出し”杜仲茶が切望されていた。
本茶と同じ感覚および条件にて充分な味や香りを得るこ
とができる“早出し”杜仲茶を提供することにある。
造方法は上記課題を解決すべく工夫されたもので、杜仲
生葉を揉捻し、熟成し、焙煎して杜仲茶を製造するに当
たり、杜仲生葉を揉捻の前に温度100〜110℃で2
0〜120秒間蒸すことを特徴とするものである。
ブ、送帯蒸機などを用いて行われる。蒸し条件は、葉の
大きさにもよるが、温度100〜110℃で20〜12
0秒間の範囲で適宜選択される。蒸し時間が長すぎる
と、出した杜仲茶が甘くなり、味が杜仲茶から懸け離れ
たものになる上に、香りが少なくなる。反対に、蒸し時
間が短いと、茶葉が柔らかくしなやかにならず、後続の
揉捻がやりにくい。通常は約110℃で約90秒間蒸し
を行う。
表的な例は、図1に示す通りである。
蒸すので、生葉の青臭みおよび緑色を除き、かつ葉を柔
らかくしなやかにして細胞をほぐし後続の揉捻工程で成
分を出し易くすることができる(生葉は硬いのでこれを
そのまま揉捻しても細かく砕けるだけである)。
ている。しかし、日本茶製造の蒸し工程は、茶葉自身が
持っている、発酵を促進させる酵素を蒸気の高温で失活
させ、緑茶としての色と香りを保つことを主眼としたも
のである(発酵が起こると緑茶としての香り、色が失わ
れる)。
とで葉自身が持っている酵素を不活化させて、ゲニポシ
ド酸、シリンガレジノール・ジ・グルコシド等の有効成
分含量を保つという作用も奏する(緑葉が自然に発酵し
て茶色くなる段階で、ゲニポシド酸等の一部も構造式が
変わり、量は減ってゆく)。
機(1) により110℃で90秒間蒸熱した。送帯蒸機
(1) は処理能力800kg茶葉/時間のものであって、
コンベヤの移動速度の調節により蒸し時間を変更でき
る。生葉を送帯蒸機(1) の投入口(2) から機内に投入
し、コンベヤ(3) 上を移動する間に上下スチーム供給装
置(4) (5) からスチームを当て、110℃で90秒間蒸
熱した。
0kg茶葉/回、寺田製作所)を用いて30分間揉捻し
た後、揉捻物を5m×5mのビニールシート上に広げて
4日間天日に晒し、水分量5%まで乾燥させた。杜仲葉
の色調は蒸熱後、緑褐色であったのが、乾燥に従い緑色
を帯びた黒褐色へと変化した。その後、上記乾燥茶葉を
炒葉機IR−10SP型(寺田製作所)を用いて110
℃で30分間焙煎し、杜仲茶サンプルを2kg得た。
0秒間蒸熱した。
(寺田製作所)を用いて30分間揉捻した後、揉捻物を
乾燥機を用いて、80℃で5時間、水分量5%まで乾燥
させた。この実施例では揉捻物を急速に機械乾燥させた
ため、杜仲葉の色調は蒸熱直後の緑褐色から大きな変化
はなかった。その後、炒葉機IR−10SP型(寺田製
作所)を用いて110℃で30分間焙煎し、杜仲茶サン
プルを2kg得た。
0秒間蒸熱した。
ルシート上に広げて4日間天日に晒し、水分量5%まで
乾燥させた。杜仲葉の色調の変化は実施例1の場合と同
じであった。その後、上記乾燥茶葉を炒葉機IR−10
SP型(寺田製作所)を用いて110℃で30分間焙煎
し、杜仲茶サンプルを2kg得た。
0秒間蒸熱した。
(寺田製作所)を用いて30分間揉捻した後、揉捻物を
乾燥機を用いて、80℃で5時間、水分量5%まで乾燥
させた。この参考例では揉捻物を急速に機械乾燥させた
ため、杜仲葉の色調は蒸熱直後の緑色から大きな変化は
なかった。その後、乾燥茶葉を炒葉機IR−10SP型
(寺田製作所)を用いて110℃で30分間焙煎し、杜
仲茶サンプルを2kg得た。
て4日間天日に晒し、水分量5%まで乾燥させた。杜仲
葉の色調は緑色から発酵を経て顕しく褐色変した。
型(寺田製作所)を用いて110℃で30分間焙煎し、
杜仲茶サンプルを2kg得た。
する。
90秒間蒸熱した。
20kg茶葉/回)を用いて10分間揉捻した後、揉捻
物を乾燥機(処理能力120kg茶葉/回)を用いて、
80℃で1時間、水分量5%まで乾燥させた。
た杜仲茶サンプル〜について、下記の早出し法によ
り、色調、香り、苦みおよび甘みに関し、官能検査員1
0名による官能試験を行った。
0℃の湯1リットルに投入して3分間抽出した後、茶葉
を分別して抽出液だけにしたものを官能試験に供した。
る杜仲茶サンプルを用いて、別途10分間煮沸(4g
茶葉を1リットルの湯に投入)して得られた抽出液の色
調、香り、苦みおよび甘みを標準として比較した。その
結果を表1に示す。
を従来の煮出し法で飲む時と同じ意味を有する。
出すと、明らかに色調、味の点で劣り、かろうじて香り
が同等と認められるだけである。したがって、サンプル
は早出し杜仲茶としては使用できない。
法の場合にほぼ相当するようであるが、香り等の点で若
干低い。
プルに比較すれば優れた製品である。
るが、杜仲茶独特の色調もあり、香りが高く、苦みの少
い杜仲茶となっている。
行い、揉捻の前の蒸し工程を省略した点を除いて本発明
方法と同様にして得られた従来製品(製品A,B,C)
と比較した。その結果を表2に示す。
で、80℃位の熱温水で手軽にお茶を出すことができ
る。したがって、飲みたい時すぐに、日本茶と同じ感覚
および条件にて充分な味や香りを得ることができる。
成分(シリンガレジノール・ジ・グルコシド、ゲニポシ
ド酸で代表される薬効成分)の抽出量が確保できる。
品形態を取ることにより、紅茶や緑茶の茶葉のような早
出しが可能となり、卓上でも手軽に、飲みたい時に即座
に飲みたい量の杜仲茶を出すことができる。
な例を示すフローシートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 杜仲生葉を揉捻し、熟成し、焙煎して杜
仲茶を製造するに当たり、杜仲生葉を揉捻の前に温度1
00〜110℃で20〜120秒間蒸すことを特徴とす
る杜仲茶の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法により得られた杜仲
茶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06322010A JP3101901B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 杜仲茶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06322010A JP3101901B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 杜仲茶の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173110A true JPH08173110A (ja) | 1996-07-09 |
JP3101901B2 JP3101901B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=18138917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06322010A Expired - Lifetime JP3101901B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 杜仲茶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101901B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289951A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤 |
JP2005289950A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 杜仲葉水抽出成分を含むリパーゼ阻害剤 |
JP2012072093A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Spirulina Biological Lab Ltd | ヘラオオバコ加工物及びその製造方法並びにヘラオオバコ加工物の抽出物 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2017120028A1 (en) | 2016-01-08 | 2017-07-13 | Intuitive Surgical Operations, Inc. | Sheathes for surgical instruments, and related devices and methods |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP06322010A patent/JP3101901B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005289951A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤 |
JP2005289950A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 杜仲葉水抽出成分を含むリパーゼ阻害剤 |
WO2005099734A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-27 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 杜仲葉水抽出成分を含むリパーゼ阻害剤 |
WO2005099735A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-27 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤 |
JP2012072093A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Spirulina Biological Lab Ltd | ヘラオオバコ加工物及びその製造方法並びにヘラオオバコ加工物の抽出物 |
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---|---|
JP3101901B2 (ja) | 2000-10-23 |
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