JPS589660B2 - 麦類によるし好食品類またはその基材の製造法 - Google Patents

麦類によるし好食品類またはその基材の製造法

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JPS589660B2
JPS589660B2 JP52081933A JP8193377A JPS589660B2 JP S589660 B2 JPS589660 B2 JP S589660B2 JP 52081933 A JP52081933 A JP 52081933A JP 8193377 A JP8193377 A JP 8193377A JP S589660 B2 JPS589660 B2 JP S589660B2
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JP
Japan
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malt
molasses
barley
hours
drying
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JP52081933A
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JPS5420172A (en
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加藤茂美
成田博
唐川卓郎
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Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
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Publication date
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  • Grain Derivatives (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は麦類を原料として香味のすぐれたし好食品類ま
たはその基材を製造する方法に関し、その目的とすると
ころは麦類を原料とすることによりカフェインなどの如
き特殊刺げき物質を含まず、かつすぐれた香味を有する
し好食品類およびその基材を提供することである。
従来、麦芽を原料としたし好食品として、いわゆるモル
トコーヒーやココア代用品が存在しているが、いずれも
風味に乏しく、かつ原料の麦芽の香りが残存するなどの
欠点があった。
本発明者らは、このような欠点を解消すべく種種研究を
重ねた結果、麦類を原料としてし好食品類もしくはその
基材を製造するに際して、麦芽の製造条件および/また
は麦芽の処理条件を改良することにより香味のすぐれた
製品が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
たのである。
すなわち、本発明は麦類を発芽させて製造した縁麦芽を
適温に長時間保持して粒内糖化を促進させながら徐々に
乾燥した後、糖蜜液に接触させ、次いで乾燥ならびに焙
焦を行なうことよりなる麦類によるし好食品類またはそ
の基材を製造する方法(以下、発明Iと略称する。
)および麦類を発芽させて製造した縁麦芽を適温に長時
間保存して粒内糖化を促進させながら徐々に乾燥した後
、焙焦し、次いで糖蜜液もしくは糖蜜粉を加えて混合物
を得、しかる後、該混合物を温水もしくは熱水で抽出し
て抽出液を得ることよりなる麦類によるし好食品類また
はその基材を製造する方法(以下発明■と略称する。
)を提供するものである。本発明において原料として使
用する麦類は大麦小麦,裸麦,ライ麦など任意のものを
挙げることができ、しかもその品質に関しても特に選定
する必要はなく、安価かつ容易に入手し得るものでよく
、等外品、たとえば篩別したいわゆる「3番麦」(粒径
2,2mm未満)など従来あまり活用されていなかった
ものでも有効に使用することができる。
また、糖蜜液もしくは糖蜜粉に関しても任意のものを使
用でき、いわゆる廃糖蜜も使用することができる。
糖蜜液としては濃度1〜10重量%のものが好ましい。
麦類から縁麦芽を製造するには既知の方法を適用すれば
よく、たとえば麦類を水洗,浸麦,発芽させることによ
り縁表芽を得る。
得られた縁表芽を適温、たとえば55〜75℃好ましく
は60℃の温度に8〜24時間、好ましくは10〜15
時間保持して粒内糖化を促進させながら徐々に乾燥させ
た後、70〜90℃の温度で風乾する。
次いで、発明Iの場合は、乾燥麦芽を糖蜜液に接触させ
る。
糖蜜液との接触は該麦芽を糖蜜液(液温10〜65℃)
に2〜15時間浸漬するか、または該麦芽と糖蜜液を混
合撹拌するか或いは該麦芽に糖蜜液を噴霧し、所定時間
放置することなどにより行なう。
糖蜜液と接触させた後、麦芽を70〜90℃の温度で再
び風乾し、さらに150〜250℃の温度で焙焦して黒
褐色の麦芽を得る。
しかる後、得られた焙焦麦芽を必要に応じて粉砕する。
一方、発明■の場合は、前記の乾燥麦芽を150〜25
0℃の温度で焙焦した後、必要に応じて粉砕し、糖蜜液
もしくは糖蜜粉を加えて混合する。
次いで、この混合物を温水もしくは熱水で抽出して抽出
液を得る。
こゝで糖蜜液もしくは糖蜜粉の配合量は麦芽に対して1
〜20重量%(糖蜜液の場合は無水物換算)とする。
配合量が少ないと香味の改良が十分でなく、また必要以
上に配合しても相当する効果が得られず、過剰に加える
とむしろ製品の品質を低下させるので好ましくない。
また、抽出条件は製品の使用目的を考慮して適宜選定す
る。
次いで、必要に応じて凍結乾燥法噴霧乾燥法などを適用
して粉末状製品を得ることができる。
得られた麦芽抽出液または粉末は濃褐色を呈している。
さらに、本発明の別の態様として、発明Iと発明■を組
合せた方法がある。
すなわち、縁麦芽を粒内糖化させながら乾燥した後、糖
蜜液に接触せしめ、次いで風乾,焙焦して黒褐色の麦芽
を得、必要に応じ粉砕後、糖蜜液もしくは糖蜜粉を加え
てから抽出して麦芽抽出液を得る方法である。
この方法によれば麦芽臭の除去とすぐれた香味の発現が
一層効果的に行なわれる。
本発明の方法により得られる焙焦麦芽(またはその粉末
)や麦芽抽出液(またはその粉末)はコーヒ一様ないし
ココア様の風味を有しており、単独でもしくはさらに適
当なフレーバー等を添加することによりし好食品類とし
て使用することができる。
また、別の使用形態として本来のコーヒー,ココア,チ
ョコレートなどに対して本発明の方法により得られる製
品を適量配合するし好食品類基材としての用途もある。
いずれの場合においても、本発明の方法により得られる
製品はいわゆる麦芽臭がないので、風味を損うことがな
い。
次に、本発明の実施例を示す。
実施例 1 3番大麦1 kgを水洗し、0.05%苛性ソーダ溶液
に3時間浸漬した後、再び水洗し、15℃で48時間浸
麦した。
次に、大麦を網篭に移し、温度15℃、湿度95%の冷
風を通気させながら発芽させた。
48時間で根長が5〜10朋となった。この縁麦芽を恒
温機中で60℃にて12時間保持した後、温度を83℃
にあげ12時間通風乾燥させ、撹拌して除根した。
得られた乾燥麦芽を200gずつに分け、(A)糖蜜無
添加水に、(B)4重量%糖蜜溶液〔糖蜜粉(商品名:
モラレスパウダー,INDUMEL社(ブラジル)製を
4重量%になるように水に溶解したもの〕に、60℃で
12時間浸漬した後、乾燥し170℃で焙焦して濃褐色
麦芽を得た。
次いで、各麦芽を別々にコーヒーミルで粉砕し、それぞ
れを二分した後、(A−1およびB−1)そのま5熱水
抽出し、あるいは(A−2およびB−2)糖蜜粉10重
量%を配合してから熱水抽出して麦芽抽出液を得た。
各抽出液について、経験豊富な5名よりなるパネルによ
り官能検査を行ない風味を比較した。
結果を表一1に示す。
実施例 2 実施例1と同様の方法により得た乾燥麦芽を200gず
つに分け、(I)糖蜜無添加水,(■)糖蜜1重量%添
加水,(■)糖蜜4重量%添加水および(IV)糖蜜1
0重量%水に浸漬し、60℃で12時間保持した後、乾
燥し、焙焦した。
次いで、焙焦麦芽を粉末化した後、熱水により抽出を行
ない、各抽出液の香味を検査した。
その結果、麦芽香の程度は(I)非常に強い、(II)
感じられる、(I)や5感じられる、(■)感じられな
いと評価された。
また、(1)は苦味も強く、(II)はカラメル香かや
5感じられる程度であるのに対し、(1)および潤は適
度のカラメル香と苦味を持つココア様風味を呈した。
実施例 3 実施例1と同様にして根長5〜10mmの緑麦芽を得、
恒温機中で60℃に12時間保持した後、温度を83℃
に上げ、12時間通風乾燥後、撹拌して除根した。
この乾燥麦芽を4重量%の糖蜜液〔糖蜜粉(商品名:モ
ラレスパウダー),INDUMEL社(ブラジル)製)
を4重量%になるように水に溶解したもの〕に常温で1
2時間浸漬した。
しかる後、麦芽を取り出し、熱風乾燥機で85℃にて1
2時間乾燥した。
得られた乾燥麦芽をコーヒーロースターを用いて170
℃で3〜5分間焙焦し、濃褐色麦芽858gを得た。
これをコーヒーミルで粉砕し、糖蜜粉(前記と同じ)を
10%添加したもの100gに対し熱水1lの割合でコ
ーヒーサイホンを用いて抽出した。
抽出液を冷却後、市販のコーヒーフレーバーを27ml
添加し、凍結乾燥機で乾燥し、粉末260gを得た。
この粉末2。
5gを100m7の湯に溶解し、ホワイトナー粉末2.
5g,砂糖5gを添加したものについて、市販のインス
タントコーヒーおよびモルトコーヒーを用いて同様に調
製したものと比較官能検査を行なった。
検査は10名のパネルの各人が3種のコーヒーに対して
香味の良いものから順位をつけ、1位1点,2位2点,
3位3点を与え、10名の合計点により評価することに
より行なった。
その結果、市販インスタントコーヒー14点、本発明の
方法により得たコーヒー17点、市販モルトコーヒー2
9点であった。
したがって、本発明の方法により得られる製品はコーヒ
ー豆を原料とするインスタントコーヒーと比較すると風
味がやゝ劣るけれども、従来のモルトコーヒーよりは格
段と風味が改善されていることが判る。
実施例 4 ローストしたコーヒー豆“ブラジル”12gを粉砕し、
コーヒーサイホンで100mlの抽出液(1)を得た。
このコーヒー粕に対して実施例3と同様の方法で製造し
た麦芽抽出液200mlを加えて炉過したろ液(n)を
得た。
次に、これら抽出液(I) , (II)および市販イ
ンスタントコーヒーの各々について実施例3と同じ方法
で官能検査を行なった。
その結果、(1)16点,(■)20点,市販インスタ
ントコーヒー24点であった。
この結果から、本発明の方法により得られた製品はコー
ヒーの増量材として使用できることが判った 実施例 5 実施例3に示した製法の最終工程で添加するコーヒーフ
レーバーの代りに、市販チョコレートフレーバー0.0
4mlを添加したこと以外は同様にして粉末製品を得た
この粉末3gに粉末ミルク4g,砂糖6gおよび水12
0mlを加えたものについて風味の検査を行なったとこ
ろ、麦芽香がきわめて少なく、すぐれた製品であること
が確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 麦類を発芽させて製造した縁麦芽を適温に長時間保
    持して粒内糖化を促進させながら徐々に乾燥した後、糖
    蜜液に接触させ、次いで乾燥ならびに焙焦を行なうこと
    を特徴とする麦類によるし好食品類またはその基材の製
    造法。 2 縁麦芽の粒内糖化と乾燥を55〜75℃の温度で8
    〜24時間行なう特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 乾燥した麦芽と糖蜜液との接触を該麦芽を糖密液に
    浸漬するかまたは混合撹拌するか或いは糖蜜液を該麦芽
    に噴露することにより行なう特許請求の範囲第1項記載
    の製造法。 4 乾燥麦芽の糖蜜液への浸漬を糖蜜濃度1〜10重量
    %、液温10〜65℃の糖蜜液に2〜48時間行なう特
    許請求の範囲第3項記載の製造法。 5 麦類を発芽させて製造した縁麦芽を適温に長時間保
    存して粒内糖化を促進させながら徐々に乾燥した後、焙
    焦し、次いで糖蜜液もしくは糖蜜粉を加えて混合物を得
    、しかる後、該混合物を温水もしくは熱水で抽出して抽
    出液を得ることを特徴とする麦類によるし好食品類また
    はその基材の製造法。 6 縁麦芽の粒内糖化と乾燥を55〜75゜Cの温度で
    8〜24時間行なう特許請求の範囲第5項記載の製造法
    。 7 焙焦した麦芽に糖蜜液もしくは糖蜜粉を1〜20重
    量%の割合で加える特許請求の範囲第5項記載の製造法
JP52081933A 1977-07-11 1977-07-11 麦類によるし好食品類またはその基材の製造法 Expired JPS589660B2 (ja)

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JPS5420172A JPS5420172A (en) 1979-02-15
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JP2007312643A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Asahi Beer Moruto Kk スナック食品及びその製造方法
GB201206035D0 (en) * 2012-04-04 2012-05-16 Givaudan Sa Composition
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