JPH0226859B2 - - Google Patents

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JPH0226859B2
JPH0226859B2 JP2952483A JP2952483A JPH0226859B2 JP H0226859 B2 JPH0226859 B2 JP H0226859B2 JP 2952483 A JP2952483 A JP 2952483A JP 2952483 A JP2952483 A JP 2952483A JP H0226859 B2 JPH0226859 B2 JP H0226859B2
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Kenji Yabe
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【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はセール(帆)用基材の改良に関し、さ
らに詳しくは無機微粒子を分散させたポリエステ
ル2軸延伸フイルムの少なくとも片面に接着層を
介して布帛を積層したセール用積層体に関するも
のである。 〔従来技術〕 ヨツトやウインドサーフインなどのセールクロ
スには従来、布帛に樹脂を含浸、またはコーテイ
ンゲしたものが使われているが、近年プラスチツ
クフイルムと布帛とを積層したセールクロス(以
下セール用積層体と略称する)が一部使用され始
めている。従来の樹脂含浸タイプに比べて斜め方
向(以下バイアス方向と称す)の強度が改良され
ておりセールの軽量化が可能になつた。しかし、
軽量化することによつて従来の布含浸タイプより
薄い、目付量の小さい布帛を使用するためヨツト
やウインドサーフイン、特にフアツシヨン性が重
要視されるウインドサーフイン用途においては次
の様な欠点を有していた。 (1) 薄くて目付量の小さい布帛を使用するため色
調が悪く安物感を与える。 (2) 耐久性が不足するためにくり返し使用中に布
帛とフイルムの剥離が起りやすい。 (3) 両面に布帛を積層した両面布帛タイプセール
用積層体の場合には干渉や目ずれが発生する。 〔発明の目的〕 本発明は、かかる従来のセール用積層体の欠点
を解消せしめ色調が鮮明で耐久性に優れ、かつ干
渉縞や目ずれのないセール用積層体を提供するも
のである。 〔発明の構成〕 本発明は、上記目的を達成するため次の構成、
すなわち平均粒子径10mμ〜5μの無機微粒子が
1〜20重量%含有された厚み15〜125μのポリエ
ステル2軸延伸フイルムの少なくとも片面に厚め
5〜50μの接着層を介して単糸繊度が0.5〜20デニ
ールである短繊維または長繊維からなる目付量20
〜200g/m2の布帛が積層されてなるセール用積
層体を特徴とするものである。 本発明でいうポリエステル2軸延伸フイルムと
は、周知のポリエステル、具体的にはポリエチレ
ンテレフタレート(以下PETと略称する)、ポリ
エチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、およびこれらの共重合体などのポリエステ
ルから成る2軸延伸フイルム(以下2軸延伸フイ
ルムをBOフイルムと略称する)、好ましくは
PETおよびPET成分が90モル%以上の共重合体
からなるBOフイルムで、そのフイルムは、無機
微粒子を含有し、厚みが15〜125μ、好ましくは
20〜100μのものである。また、本発明のBOフイ
ルムは、強度が、すべての方向において15Kg/mm2
以上、好ましくは18Kg/mm2以上であるのが望まし
い。 本発明における無機微粒子とは、周期律表
a、b、b、a、b、b、a、a
から選ばれた少なくとも1個以上の元素からなる
酸化物、硫化物、硫酸塩およびカーボンブラツク
等からなる周知の微粒子で、具体的には酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、2
酸化ケイ素、タルク、炭酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム硫化亜鉛、酸化アンチモン、酸化
鉄、群青、コバルトブルーなどであり、このうち
酸化チタンが白色のセールや両面布帛タイプのセ
ール用として好ましい。また、この無機微粒子
は、平均粒子径が10mμ〜5μ好ましくは50mμ
〜2μで、フイルム中に含まれている量は1〜20
重量%、好ましくは4〜10重量%である。平均粒
子径が10mμ未満で1.0重量%以下の場合には耐
久性、色調、干渉縞、目ずれが改善されない。ま
た、5μを越え20重量%を越える場合にはBOフイ
ルムの強度、すなわちセールの強度が低くなる。
これらの無機微粒子のポリエステル中への分散は
重合中、もしくは重合後に無機微粒子をブレン
ド、混練、押出しで均一に分散することが出来、
特に混合時期や混合方法について限定するもので
はない。またマスターバツチ法も有効に活用でき
る。 なお、本発明のBOフイルムは、被接着面に放
電処理、プライマー処理が施されているのが望ま
しく、また、フイルム中には必要に応じて耐候剤
などの添加剤を分散配合してもよい。 本発明の接着層とは、BOフイルムと布帛とを
接着せしめた周知の接着剤からなるもので、その
接着剤は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の中から
任意に選ぶことができる。具体的には、共重合ポ
リエステル、ポリエステルエーテル、ポリアクリ
レート、ポリメタクリレート、ポリウレタンなど
である。特に好ましい例としては共重合ポリエス
テルを主成分とする熱可塑性樹脂、またはこれに
イソシアネートなどの架橋成分を配合した熱硬化
性接着剤である。接着層の厚みは5〜50μ好まし
くは10〜40μである。接着層はコーテイング、エ
クストルージヨンラミネートなど周知の方法によ
つてBOフイルムあるいは布帛に積層される。接
着層に用いる樹脂には耐候剤、耐熱剤などが分散
配合されていても良い。 なお、接着層の厚みとは、セール用積層体の厚
み方向の断面写真を撮影し、その写真から次の方
法で厚みを算出する。すなわち、接着層と接着し
ている布帛を構成する繊維とBOフイルムとの最
短距離をA、布目へ接着層が含浸した部分を含む
接着層の最大厚みをBとした時に(A+B)/2
を接着層の厚みとする。このようにして測定され
た接着層の厚みは、布帛を積層する前のBOフイ
ルムに接着層樹脂を溶融押出、あるいは塗布後、
乾燥した際の接着層の厚みにほぼ等しい。 本発明でいう布帛とは、単糸繊度が0.5〜20デ
ニール(以下デニールをDと略称する)好ましく
は1〜10Dである短繊維または長繊維からなる目
付20〜200g/m2、好ましくは30〜150g/m2の織
物・編物・不織布である。布帛を構成する繊維は
ポリエステル、ポリアミドのような合成繊維、あ
るいは天然繊維である。特にPETおよびPET成
分が90モル%以上の共重合体繊維からなる布帛が
好ましい。また染色、柔軟処理を施した布帛を用
いても良い。布帛を構成する繊維は耐候剤、着色
剤、耐熱剤、無機微粒子などの添加剤を分散配合
した繊維でも良い。BOフイルムが15μ、接着層
の厚みが5μ、布帛の単糸繊度が0.5D、目付量が
20g/m2にそれぞれ満たない場合にはセール用積
層体の引裂き強度、バイアス方向の引張強度が弱
いという欠点を生じる。BOフイルムの厚みが
125μを越え、接着層の厚みが50μ、布帛の単糸繊
度が20D、目付量が200g/m2をそれぞれ越える
場合にはセール用積層体が硬くなり風合いが劣り
縫製作業性、取扱性が悪くなり色調の改良もな
い。 次に本発明のセール用積層体の製造方法の例に
ついて述べる。ただし、本発明はこれらの製造方
法で得られたものに限定されるものではない。 セール用積層体は、無機微粒子を分散させた
PET−BOフイルムと布帛を蒸着層を介して熱接
着により積層する方法によつて作ることができ
る。なお布帛は積層する前に精練により油剤など
を除去するのが好ましい。次に代表的な製法を無
機微粒子として平均粒子径0.25μのルチル型酸化
チタンをマスターバツチ法により分散させ希釈
後、製膜、延伸したPET−BOフイルムを例にと
つて説明する。 (1) 平均粒子径0.25μのルチル型酸化チタンを4
重量%分散させたPET−BOフイルムの片面に
接着層として熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー、例えば(ポリブチレンテレフタレート/イ
ソフタレート−ポリテトラメチレングリコール
(70/30−50)の共重合体。テレフタル酸/イ
ソフタル酸の共重合モル比が70/30で、ポリテ
トラメチレングリコールの共重合量が全体の50
重量%であることを示す)〔オルソクロロフエ
ノール中25℃で測定した固有粘度(IV)1.82〕
(以下ポリマAと略称する)を溶融押出しラミ
ネートし〔PET−BOポリマA〕の複合フイ
ルムを得る。次いでこの複合フイルムのポリマ
A面と布帛とを重ね合せプレスロールを使用し
て熱接着一体化し〔PET−BOポリマA布
帛〕のセール用積層体を得る。 (2) 溶融押出ラミネーターを使用し上記(1)の
PET−BOフイルムと布帛との間にポリマAを
溶融押出してニツプロールにて圧着一体化す
る。接着力を調整するために必要に応じて更に
プレスロールを通して〔PET−BOポリマA
布帛〕のセール用積層体を得る。 (3) 上記(1)の方法で〔PET−BOポリマA〕を
作りフイルムを反転させて他面にポリマAを同
様に溶融押出ラミネートし〔ポリマAPET
−BOポリマA〕の複合フイルムを作る。次
いでプレスロールを使つて布帛を両面に熱接着
して一体化し両面布帛のセール用積層体を得
る。 (4) 上記(2)の方法により作つた片面が布帛の積層
体の他のPET−BOフイルム面に同様にしてポ
リマAを溶融押出して布帛と熱接着させ必要に
応じて更にプレスロールを通して両面布帛のセ
ール用積層体を得る。 (5) 上記(1)のPET−BOの片面にグラビアコータ
ー、リバースコーター、バーコーターなどを用
いて接着層樹脂として線状飽和ポリエステル例
えば“バイロン300”(東洋紡(株)製)に少量のポ
リイソシアネート、例えば“コロネートL”
(日本ポリウレタン(株)製)あるいは“Sumidur”
N−75(住友バイエル(株)製)を加え有機溶媒に
て粘度調整されたものを塗布し溶媒を揮散させ
た後、プレスロールにて布帛と熱圧着し一体化
する。接着力を調整するために必要に応じてア
フターキユアを行ない〔PET−BO接着層
布帛〕のセール用積層体を得る。 (6) 上記(5)の方法でPET−BO接着層布帛〕
を作り積層体のPET−BO面に上記(5)と同様に
接着層を塗布する。次いでプレスロールにて熱
圧着し両面布帛のセール用積層体を得る。必要
に応じてアフターキユアを行ない高接着力のも
のを得る。 本発明における熱接着条件は上記(1)、(3)、(5)、
(6)の方法で製造する場合にはプレスロール通過時
のポリマAあるいは接着層の温度は110℃〜180
℃、好ましくは140〜170℃が良く、プレスロール
の線圧は布帛の布地へのポリマの含浸の度合によ
つて調整する。通常線圧は1〜30Kg/cm、好まし
くは2〜10Kg/cmである。また(2)、(4)の方法では
口金より吐出されるポリマAの温度がフイルムや
布帛とニツプされる時に軟化状態にあることが必
要である。本発明の(5)、(6)における溶媒の揮散条
件は使用した溶媒の沸点、蒸発速度などにより任
意に選ばれる。本発明においては工程簡略化の点
で特に(2)、(4)の方法が好ましい。 本発明のセール用積層体は用いる布帛に帯電防
止処理、撥水処理、防シワ加工などの布帛にとつ
て公知の加工処理を施すことができる。また布帛
面やフイルム面に図柄、文字などを印刷や貼付け
る方法で付与しフアツシヨン性を増すことができ
る。 〔発明の効果〕 本発明は特定の無機微粒子を分散させたポリエ
ステル2軸延伸フイルムと布帛とを接着層を介し
て熱接着法により積層したことにより次の優れた
効果を得ることができたものである。すなわち、 (1) セールの色調が鮮明で深みが増し高級感がで
る。 (2) セールの耐久性が優れている。 (3) 両面布帛タイプにおいては干渉縞や目ずれが
解消できる。 目ずれとは布帛の引裂き強度を向上させるため
にチエツク模様に入つている経糸、緯糸方向の太
撚糸がBOフイルムの両面に貼合せた時にずれて
見え、外観が悪くなることをいう。 本発明では特に(1)、(3)の効果によりセール用積
層体としてのフアツシヨン性が増し商品価値が向
上する。 なお本発明の効果は次の基準により評価したも
のである。 (1) 色調の鮮明さの判定は布帛側から目視にて次
の基準で判定した。 ◎ 極めて鮮明な色調を呈する。 〇 かなり鮮明な色調を呈する。 △ 従来品に比べ差が認められる。 × 従来品と同じレベルである。 更に白についてはハンター白色度計でJIS−
P−8123に準じて測定した。また他の色につい
ては自記記録型分光光度計にてそれぞれの色に
おける特定波長域の散乱反射光の比率と散乱透
過光の比率の和が大きいもの程、鮮明であると
判定し目視判定と対比した。 (2) 干渉縞、目ずれの判定は両面布帛のセール用
積層体を太陽光に透かし目視によつて次の基準
で判断した。 ◎ 干渉縞、目ずれをまつたく認めない。 〇 干渉縞、目ずれがほとんど目立たない。 △ 干渉縞、目ずれが若干認められる。 × 干渉縞、目ずれが認められる。 (3) 耐久性はセールの実際の使用環境に合せるた
めサンシヤインウエザオメーターを使用しJIS
−A−1415に準じて片面タイプはフイルム側か
ら処理を行ないフイルムと布帛の界面接着力が
200g/cm以下になつた時の処理時間で示した。 剥離角:90゜、引張速度:200mm/min。 (4) 風合いはJIS−L−1096−6・20・1曲げ反
発性A法(ガーレ法)に準じて剛軟度を測定す
る。積層体の両面について、布帛の経糸、緯糸
方向の剛軟度を測定し、その平均値をとつて積
層体の剛軟度とした。次に実施例に基づいて本
発明の実施態様を説明する。 実施例 1 マスターバツチ法により、平均粒子径0.25μの
ルチル型酸化チタンを40重量%配合した25℃オル
ソクロロフエノール中で測定した固有粘度(IV)
0.62のPETを無添加のPETで希釈し、酸化チタ
ン濃度を変えたPET原料を用意した。この原料
を常法により溶融押出してタテ3.3×ヨコ3.3倍に
2軸延伸し、熱固定を行ない酸化チタン濃度を変
えた厚み38μのPET−BOフイルム(表1)を作
つた。布帛としてPET繊維からなる精練済の白
色プレーンタフタを用意した(特性値を表1に示
す)。接着層としてポリマA(ポリブチレンテレフ
タレート/イソフタレート−ポリテトラメチレン
グリコール(70/30−50)のモル比の共重合体)。
〔オルソクロロフエノール中25℃で測定した固有
粘度(IV)1.82〕を用いた。360mm幅の口金を有
する口径40mmの押出ラミネーターを使用し、ポリ
マAを240℃で溶融押出してニツプロールで酸化
チタン分散PET−BOフイルムと圧着し〔酸化チ
タン分散PET−BOポリマA〕の構成の複合フ
イルム(ポリマAの厚み20μ)を作つた。次いで
この複合フイルムのポリマA面と布帛とを重ね合
せプレスロールを使い160℃、線圧10Kg/cmで熱
圧着により積層し〔酸化チタン分散PET−BO
ポリマA布帛〕のセール用積層体を作り、評
価した結果を表1のNo.1〜No.5に示した。本発明
のNo.1〜5は色調の改良に効果が認められ、耐久
性も改善されたものであつた。 比較例 1 酸化チタン濃度を変えた以外は実施例と同様に
して片面布帛タイプのセール用積層体を作り、評
価した結果を表1のNo.6〜No.8に示した。酸化チ
タンの濃度が1重量%に満たないNo.6、7は色調
の改良が不十分で耐久性も劣るものであつた。ま
た20重量%を越える酸化チタンを配合したNo.8は
タテ3.3×ヨコ3.3倍の2軸延伸工程で破れが発生
した。破れのないフイルムを得るための低倍率延
伸で作つたPET−BOはセールとしての強度が不
十分なものであつた。 比較例 2 酸化チタンの平均粒子径が0.006μのものを1.0
重量%配合したPET−BOフイルムおよび平均粒
子径が7μの酸化チタンを16重量%配合したPET
−BOフイルムを実施例1と同様にして作つた。
次いで実施例1と同様にしてセール用積層体を作
り評価した結果を表1のNo.9、10に示した。平均
粒子径が7μの酸化チタンを16重量%配合したNo.
10はタテ3.3×ヨコ3.3倍の2軸延伸工程で破れが
発生した。破れのない低倍率2軸延伸を行なつた
PET−BOフイルムはセールとしての強度が不足
しており使用に耐えなかつた。平均粒子径が
0.006μの酸化チタンを1.0重量%配合したPET−
BOフイルムを使つたセール用積層体No.9は鮮明
な色調が得られず耐久性も劣つていた。 比較例 3 実施例1のNo.4のPET−BOフイルムを使用
し、布帛として、本発明の範囲外である高目付量
のもの(表1のNo.11に示す)に変えた以外は実施
例1と同様の方法で片面布帛タイプのセール用積
層体を作り、評価した結果を表1のNo.11に示し
た。この積層体は積層による色調の改良は認めら
れず布単体の場合と同レベルのものであつた。 実施例 2 実施例1と同様にして〔酸化チタン分散PET
−BOポリマA〕の積層体を作つた。この積層
体を反転しPET−BO側にポリマAを240℃で溶
融押出ラミネートし3層の複合フイルムを作つ
た。次にプレスロールでこの複合フイルムの両面
に実施例1と同じ布帛を160℃、線圧10Kg/cmで
熱圧着して〔布帛ポリマA酸化チタン分散
PET−BOポリマA布帛〕の構成のセール用
積層体を作り、その評価結果を表1のNo.12〜No.16
に示した。本発明のNo.12〜16は干渉縞のない商品
価値の優れたものであつた。 実施例 3 実施例1のNo.2のPET−BOフイルムを用い、
布帛として表2のNo.17に示すPET繊維からなり
経糸、緯糸方向に太撚糸をチエツク模様に入れた
白色タフタを用いた。 接着層としてポリマB〔コポリエステル80重量
部にエチレン・アクリル酸共重合体(アクリル酸
含量8wt%)を20重量部ブレンドしたもの。コポ
リエステル:テレフタル酸/イソフタル酸(56/
44)・エチレングリコール/ブタンジオール
(32/68)(モル比)からなるコポリエステル〕を
用い、実施例1と同様の方法で溶融押出して〔酸
化チタン分散PET−BOポリマB(ポリマBの
厚み20μ)〕の複合フイルムを作つた。以下実施
例2と同様の方法で3層の複合フイルムを作り布
帛を熱圧着して両面布帛のセール用積層体を作
り、その評価結果を表2に示した。 この積層体はチエツク模様の表裏の目ずれが解
消されており外観の優れた商品価値の高いもので
あつた。 比較例 4 酸化チタン濃度を減少したPET−BOフイルム
を使用した以外は実施例2、実施例3と同様にし
て両面布帛タイプのセール用積層体を作り、その
評価結果を表2のNo.18〜No.21に示した。実施例2
と同様の布帛を使用したNo.18、No.19は著しい干渉
縞が認められ商品価値の低いものであつた。また
実施例3と同様の布帛を使用したNo.20、No.21はチ
エツク模様のずれがはつきりと確認でき外観の非
常に悪いものであつた。 実施例 4 実施例1と同じPET−BOフイルムを使用し接
着層として線状飽和ポリエステル樹脂、“バイロ
ン300”(東洋紡(株)製)とポリイソシアネート、
“Sumidur”N−75(住友バイエル(株)製)を10:1
(固型分重量比)で混合しメチルエチルケトン/
トルエン(2/8)の混合溶媒で20重量%に希釈
したものを用いた。この接着層溶液をグラビアコ
ーターでPET−BOフイルムに乾燥後の平均厚み
が12μになるように塗布し、100℃で2分乾燥後
布帛(実施例1の布帛を赤色分散染料で染色した
もの)と接着層を重ね合せロールラミネーターを
使い160℃、線圧10Kg/cmで熱圧着し〔酸化チタ
ン分散PET−BO接着層赤色布帛〕の積層体
を作つた。この積層体を反転しPET−BO側に同
様にして接着層を設け、布帛と貼り合せて〔赤色
布帛接着層酸化チタン分散PET−BO接着
層赤色布帛〕の両面布帛タイプのセール用積層
体を作り評価した結果を表2のNo.22〜No.26に示し
た。本発明のNo.22〜26は鮮明な赤色を呈し、かつ
干渉縞の発現もなく耐久性にも優れた商品価値の
高いものであつた。 比較例 5 酸化チタンの配合量を減少したPET−BOフイ
ルムを使用した以外は実施例4と同様にして両面
赤色布帛タイプのセール用積層体を作り、評価し
た結果を表2のNo.27、No.28に示し酸化チタンを配
合しなかつたNo.27、配合量の少ないNo.28はいずれ
も鮮明な赤色は得られず、また干渉縞の発現が認
められ商品として安物感があつた。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均粒子径10mμ〜5μの無機微粒子が1〜
    20重量%含有された厚み15〜125μのポリエステ
    ル2軸延伸フイルムの少なくとも片面に厚み5〜
    50μの接着層を介して単糸繊度が0.5〜20デニール
    である短繊維または長繊維からなる目付量20〜
    200g/m2の布帛が積層されてなるセール用積層
    体。
JP2952483A 1983-02-25 1983-02-25 セ−ル用積層体 Granted JPS59156745A (ja)

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