JPH0617334A - 後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた繊維製品 - Google Patents

後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた繊維製品

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JPH0617334A
JPH0617334A JP4196149A JP19614992A JPH0617334A JP H0617334 A JPH0617334 A JP H0617334A JP 4196149 A JP4196149 A JP 4196149A JP 19614992 A JP19614992 A JP 19614992A JP H0617334 A JPH0617334 A JP H0617334A
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耕三 尾池
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 厚さが6〜12μmのポリアミド系フイルム
の片面上に金属蒸着層を設けた積層体を接着剤層を介し
て2枚、金属蒸着層側を内側にして貼合わせた構成の積
層体フイルムをスリットした糸及びその応用品。 【効果】 各種繊維用の染色法で容易に染色できるだけ
でなく、繊維製品に特有の柔らかく、しなやかな風合い
を損なわないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は金属光沢スリット糸及び
それを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた繊維
製品に関する。さらに詳しくは繊維製品(本発明の明細
書中での繊維製品にはウール製品を含まない、以下同
様)の中に混ぜて使用しても、それぞれの繊維の風合い
はそのままで損なわれることがない。しかもそれぞれの
繊維の常用染色法で容易に染色することができる。また
織編製品においても混合繊維と染色加工することによっ
て、さまざまな染色効果がえられる。繊維製品のこのよ
うな分野に使用される後染め加工用金属光沢スリット糸
及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた
繊維製品に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より金属蒸着適性にすぐれた厚さ
(本発明の明細書中での厚さとは呼称厚さである、以下
同様)12μm〜25μmポリエステルフイルムの表面
にアルミニウムなどの金属を蒸着してその上に熱硬化性
樹脂を主成分とする保護層を設けたフイルムを細くスリ
ットした銀糸があったが、このものは硬く風合いに欠け
る上、酸性染料、直接染料などでは十分な濃色に染まら
なかった。
【0004】さらに詳しくは、ポリエステルフイルムの
片面にアルミニウムなどの金属を蒸着して、その蒸着面
上に透明な樹脂層を設けた銀糸では、そのポリエステル
フイルムが酸性染料には全く染着されない。また、蒸着
面上に設けられた透明樹脂層はその厚みがせいぜい1μ
mであるため、その透明な樹脂層が酸性染料に染着され
る濃度には限界があり、他の酸性染料にて染色可能な繊
維糸、たとえばウーリーナイロンと混織した繊維製品を
酸性染料で染色すると銀糸とウーリーナイロンとは同色
に染色することができなかった。その上、銀糸自体も表
裏で染色濃度に差が生じ、一般には好ましくないもので
あった。
【0005】一方、片面にアルミニウムなどの金属を蒸
着した金属蒸着ポリエステルフイルムを2枚、接着剤を
介して金属蒸着側を内側にして貼合わせた銀糸は、両面
がポリエステルフイルムであるために酸性染料、直接染
料などでは染色することができなかった。したがって、
ナイロン、レーヨンなどと混織した繊維製品は酸性染
料、直接染料で染色しても銀糸とナイロン、レーヨンな
どとは同色に染色することはできなかった。
【0006】一方、ナイロン染色に用いられる酸性染料
で染まる銀糸としては、アルミニウムなどの金属を蒸着
した厚さ12μmのポリエステルフイルムの両面に厚さ
15μmのポリアミドフイルムを貼合わせたものや、厚
さ10μmのアルミニウム箔の両面に厚さ15μmのポ
リアミドフイルムを貼合わせたものを細くスリットした
銀糸があった。しかし、これらのものは銀糸の厚さが3
5μmをこえるために硬く風合いに欠け、他の繊維糸と
混合して使用すると各繊維糸本来の柔らかく、しなやか
な風合いが損なわれた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、染色した
色彩が濃色域まで染色でき、かつ金属光沢にすぐれ、し
かも他の繊維糸と混合使用しても各繊維糸本来の柔らか
く、しなやかな風合いが損なわれない銀糸の出現が望ま
れていた。
【0008】本発明は前記従来の欠点を克服した繊維製
品を提供することにある。すなわち、染色した色彩が濃
色域まで染色でき、しかも金属光沢にすぐれた各種繊維
製品の後染め加工用金属光沢スリット糸及びそれを用い
た撚り糸乃至は紡績糸及びそれを用いた繊維製品を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の後染め加工用金
属光沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸
及びそれを用いた繊維製品では、特定の極薄透明なポリ
アミド系フイルムの片面上に金属蒸着層を設けた積層体
を接着剤層を介して2枚、金属蒸着層側を内側にして貼
合わせた構成の積層体フイルムを細くスリットした構成
を採用したことで、前記従来品にあった課題を解決し
た。
【0010】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
なお、表1及び表2に実施例と比較例のデータをまとめ
た。
【0011】
【実施例】本発明に用いられるポリアミド系フイルムと
しては、特に制限はないがナイロン6、ナイロン66の
透明ないし半透明のフイルムであることが必要である。
【0012】本発明に用いられるポリアミド系フイルム
としては、無延伸ナイロンフイルム、一軸延伸ナイロン
フイルム、二軸延伸ナイロンフイルム、逐次二軸延伸ナ
イロンフイルムなどのナイロン系フイルムが適宜用いら
れる。その中でもナイロン6の逐次二軸延伸ナイロンフ
イルム、二軸延伸ナイロンフイルムが酸性染料の飽和染
着量が大きいこと及び染色速度が早く機械加工適性があ
るなどの点ですぐれているので好ましい。
【0013】前記ポリアミド系フイルムの厚さは通常6
〜12μm程度の範囲から選ばれる。5μm未満のフイ
ルムは工業的に広幅・長尺のものの製膜が困難であり、
歩留が悪く生産コストが高くなり好ましくない。一方、
15μm程度のフイルムはポリアミド系フイルムの性質
が強く出て他の繊維糸と混合して製品化すると繊維製品
中の金属光沢スリット糸の占める割合(混率)が増え、
それにともない各繊維糸固有の柔らかく、しなやかな風
合いなどが損なわれるので好ましくない。
【0014】本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸
は前記ポリアミド系フイルムの機械的性質が、ほぼその
ままえられるスリット糸の機械的性質を左右して製織
性、製編性、風合いを決定するのでフイルムの厚さはこ
れを考慮して前記範囲から適宜決定される。
【0015】前記ポリアミド系フイルムには、その柔軟
性及び透明性を損なわない範囲において、紫外線吸収
剤、酸化防止剤などのプラスチック老化防止剤、帯電防
止剤、滑り剤などを添加することができる。
【0016】本発明において用いられる透明樹脂下塗層
は本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸の後染加工
の耐性、加工繊維製品の耐久性を改善するもので、前記
ポリアミド系フイルムの片面に設けられる。
【0017】前記透明樹脂下塗層の塗料としては、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬
化性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能である。た
とえばアクリル系樹脂、ニトロセルロス系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素メラミン系樹脂、エポ
キシ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂などの単独または
混合物が好ましく用いられ、特に硬化性樹脂が好まし
い。
【0018】前記透明樹脂下塗層用塗料は、前記樹脂の
有機溶剤溶液、水溶液などをたとえばグラビアコーティ
ング法、スプレイコーティング法などの通常のコーティ
ング法により均一な厚みに塗布し、乾燥(熱硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの場合は
硬化)することによって透明塗膜化される。
【0019】前記透明樹脂下塗層の厚みは通常0.00
5〜2μmの範囲、好ましくは0.01〜1μmの範囲
である。透明樹脂下塗層の厚みが前記範囲未満では後染
め加工適性、金属蒸着層との密着性などの改善にほとん
ど寄与しないので設ける意味がなく好ましくない。一
方、前記範囲を超えると、えられる後染め加工用金属光
沢スリット糸が全体として硬直なものとなる。その結果
として、この金属光沢スリット糸と各種繊維糸とが撚り
合わされてなる後染め加工用撚り糸、この金属光沢スリ
ット糸あるいは撚り糸を他の繊維糸と共に一般紡績法や
サイロスパン紡績法などで紡績した紡績糸らも全体とし
て硬直なものとなり、製編性、製織性が阻害され、これ
らの金属光沢スリット糸、撚り糸、紡績糸を単独である
いは他の繊維糸と織編した繊維製品もまた硬直なものと
なり、それぞれの繊維製品に特有の柔らかく、しなやか
な風合いに欠けるので好ましくない。
【0020】本発明に用いられる金属蒸着層は、本発明
のスリット糸に強い金属光沢を付与するもので、前記ポ
リアミド系フイルムの片面に設けられる。前記金属蒸着
層には、たとえば金、銀、アルミニウム、クロム、ニッ
ケル、銅、パラジウム、インジウム、鉛、白金、亜鉛、
錫などが通常用いられる。これらの中でも高級品には
金、チタニウム、銀、白金、パラジウムなどが用いら
れ、コストを重視する場合にはアルミニウム、銀などが
適宜用いられる。また、前記金属蒸着層には、たとえば
ニッケルクロム、銀銅合金、真鍮、硫化亜鉛などの合金
や化合物なども適宜用いられる。
【0021】前記金属蒸着層は1種類の材料で形成され
てもよいが2種類以上のもので形成されてもよい。また
2層以上に形成されてもよい。
【0022】前記金属蒸着層の厚さは20〜100nm
程度の範囲であり、その中でも35〜60nmの範囲が
特に好ましい。蒸着によってえられる金属蒸着層の厚さ
が前記範囲未満では金属光沢に乏しく好ましくない。一
方前記範囲を超えても金属光沢スリット糸としての輝き
は増大せず、かえってクラックが発生しやすくなり、全
体が硬直なものとなって風合いに欠けるので好ましくな
い。
【0023】前記金属蒸着層を形成する方法として特に
制限はないが、たとえば前記の金属、合金または金属化
合物を用いて抵抗加熱方式、高周波誘導加熱方式、電子
ビーム加熱方式などの通常の蒸着法やイオンプレーティ
ング法、スパッタリング法、イオンビーム法などの蒸着
膜形成方法により形成することができる。
【0024】本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸
は前記積層体を通常は0.15〜2mm程度の幅にマイ
クロスリットすることによりえられる。
【0025】本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸
は各種染料で好適に染色される。染料としては多くの種
類のものが知られているが、本発明の後染め加工用金属
光沢スリット糸を染色するには各種繊維糸染色の場合と
同様にたとえば酸性染料、直接染料、カチオン染料、分
散染料などの各種染料が適宜使用できる。
【0026】本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸
はそのまま平糸として用いてもよいが、他の繊維糸と羽
衣撚り、タスキ撚りなどして撚り糸としたり、金属光沢
スリット糸あるいは撚り糸を他の繊維糸と共に合撚した
り、一般紡績法やサイロスパン紡績法などで紡績して紡
績糸としたり、これらを染色して色物の金属光沢スリッ
ト糸、撚り糸、紡績糸などを作ることもできる。
【0027】本発明の後染め加工用金属光沢スリット糸
と撚糸する繊維、混紡する繊維及び混合使用する繊維と
しては、たとえば綿、亜麻、苧麻、黄麻などの植物繊
維、絹などの動物繊維、レーヨン、ポリノジック、キュ
プラなどの再生繊維、アセテート、トリアセテート、プ
ロミックスなどの半合成繊維、ナイロン、ビニロン、ビ
ニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ベンゾ
エート、ポリクラール、フェノール系、ポロフルオロエ
チレン系などの合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの
無機繊維などがある。
【0028】また、本発明の後染め加工用金属光沢スリ
ット糸、撚り糸、紡績糸を使用した編み物、織物は多色
に染色して色物の編み物、織物の繊維製品とすることも
できる。
【0029】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0030】実施例1 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムの片面
に、アルミニウムを蒸発源として、抵抗加熱方式でアル
ミニウムの蒸着をおこない、厚さが50nmの均一な金
属蒸着層を形成した。さらにこの金属蒸着層を形成した
フイルムの2枚を厚さが0.2μmのウレタン系接着剤
(ウレタン系接着剤50部(重量部、以下同様)、イソ
シアネート5部、トルエン15部、メチルエチルケトン
15部、酢酸ブチル15部)を介して金属蒸着層を内側
にして貼り合わせて2プライ構成の積層体とした。この
時の積層体の厚さは約19μmであった。この積層体を
150切り(0.2mm幅)にマイクロスリットして、
銀色の後染め加工用金属光沢スリット糸をえた。このス
リット糸は約44デニールであった。
【0031】実施例2 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルム
を用いたほかは実施例1と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚さは約25μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色の後染め加工用金属光沢スリット糸を
えた。このスリット糸は約58デニールであった。
【0032】実施例3 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムの片面
に、アクリル樹脂30部、アミノ樹脂10部、ニトロセ
ルロース5部、トルエン25部、メチルエチルケトン2
5部、シクロヘキサノン5部を混合した透明樹脂塗料を
グラビアコーターで塗布、乾燥して厚さ0.05μmの
均一な透明樹脂下塗層を形成した。この樹脂下塗層面上
にアルミニウムを蒸発源として、抵抗加熱方式でアルミ
ニウムの蒸着をおこない、厚さが50nmの均一な金属
蒸着層を形成した。さらにこの金属蒸着層を形成したフ
イルムの2枚を厚さが0.2μmのウレタン系接着剤
(ウレタン系接着剤50部、イソシアネート5部、トル
エン15部、メチルエチルケトン15部、酢酸ブチル1
5部)を介して金属蒸着層を内側にして貼り合わせて2
プライ構成の積層体とした。この時の積層体の厚さは約
12μmであった。この積層体を150切り(0.2m
m幅)にマイクロスリットして銀色の後染め加工用金属
光沢スリット糸をえた。このスリット糸は約28デニー
ルであった。
【0033】実施例4 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを
用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成の積層
体をえた。この積層体の厚さは約19μmであった。こ
の積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロスリ
ットして、銀色の後染め加工用金属光沢スリット糸をえ
た。このスリット糸は約43デニールであった。
【0034】実施例5 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルム
を用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚さは約25μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色の後染め加工用金属光沢スリット糸を
えた。このスリット糸は約56デニールであった。
【0035】実施例6 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て透明樹脂下塗層を形成する面にコロナ放電処理をおこ
なった厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイル
ムを用いたほかは実施例3と同様にして2プライ構成の
積層体をえた。この積層体の厚さは約25μmであっ
た。この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイク
ロスリットして、銀色の後染め加工用金属光沢スリット
糸をえた。このスリット糸は約57デニールであった。
【0036】実施例7 実施例1〜6でえられた銀色の後染め加工用金属光沢ス
リット糸を芯にキュプラ糸(75デニール)を絡ませて
羽衣撚り糸とした。
【0037】実施例8 実施例1〜6でえられた銀色の後染め加工用金属光沢ス
リット糸を芯にナイロン糸(15デニール)を左右から
SZ方向に絡ませてタスキ撚り糸とした。
【0038】実施例9 実施例1〜6でえられた銀色の後染め加工用金属光沢ス
リット糸を用いてレイヨン糸(150デニール)の外側
に巻きつけて丸撚り糸とした。
【0039】実施例10 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸とアクリル糸(150デニール)と交撚して、アク
リル糸との合撚糸とした。
【0040】実施例11 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸とポリエステル糸(150デニール)を交撚して、
ポリエステル糸との合撚糸とした。
【0041】実施例12 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸とアセテート糸(150デニール)を交撚して、ア
セテート糸との合撚糸とした。
【0042】実施例13 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸とプロミックス糸(150デニール)を交撚して、
プロミックス糸との合撚糸とした。
【0043】実施例14 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸とナイロン糸(40デニール)を交撚した合撚糸と
し、さらに炭素繊維(160デニール)を交撚して3種
繊維からなる合撚糸をえた。
【0044】実施例15 実施例1〜6でえられた銀色の後染め加工用金属光沢ス
リット糸を平均長さ80mmに裁断したものを、ステー
ブルファイバーとともに紡績して、金属光沢スリット糸
を含む、繊度が約220デニールで、金属光沢スリット
糸の混率が約25%の紡績糸とした。
【0045】実施例16 実施例1〜6でえられた銀色の各繊維糸後染め加工用金
属光沢スリット糸を芯糸にして綿繊維とともに紡績して
金属光沢スリット糸を含む、繊度が約180デニール
で、金属光沢スリット糸の混率が約31%の紡績糸とし
た。
【0046】実施例17 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸を緯糸に、レイヨン糸(150デニール)を経糸に
して平織物にした。このときの緯糸と経糸との比率は9
対6であった。
【0047】実施例18 実施例7でえられた銀色の後染め加工用金属光沢スリッ
ト糸を緯糸に、ナイロン糸(150デニール)とを丸編
機にて交編して編み物にした。
【0048】実施例19 実施例1〜18でえられた銀色の後染め加工用金属光沢
スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及びそ
れを用いた繊維製品をそれぞれ下記に示すA、B、C、
D、Eの染色条件で染色処理をおこなった。
【0049】 染色条件(A) (ナイロン染め) 無水硫酸ナトリウム 10% o.w.f. 氷酢酸 2% o.w.f. カヤノール ネービー ブルー R 5% o.w.f. 98℃×60分、浴比1:30
【0050】 染色条件(B) (レーヨン染め) 無水硫酸ナトリウム 30% o.w.f. モノゲン170 2% o.w.f. ダイレクト ブラック B 5% o.w.f. 98℃×60分、浴比1:30
【0051】 染色条件(C) (アクリル染め) 無水硫酸ナトリウム 10% o.w.f. 60%酢酸 2% o.w.f. 無水酢酸ナトリウム 2% o.w.f. マキシロン ブラック FBL(200%) 5% o.w.f. 98℃×60分、浴比1:30
【0052】 染色条件(D) (アセテート染め) マルセル石けん 0.5% o.w.f. セリトン ピンク RF 5% o.w.f. 80℃×60分、浴比1:30
【0053】 染色条件(E) (ポリエステル染め) 氷酢酸 2% o.w.f. モノゲン170 1% o.w.f. スミカロン ブルームS−BG 5% o.w.f. 98℃×60分、浴比1:30
【0054】えられた染色物は、いずれも染着性、光沢
性共に良好で、洗濯、摩擦堅牢度はいずれも4級以上で
あった。
【0055】比較例1 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルムを用いたほかは実施例3と同様にして2
プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚さは約12
μmであった。この積層体を150切り(0.2mm
幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約34デニールであった。
【0056】比較例2 厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て、厚さ9μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルムを用いたほかは実施例4と同様にして2
プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚さは約19
μmであった。この積層体を150切り(0.2mm
幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約52デニールであった。
【0057】比較例3 厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにか
えて、厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフイルムを用いたほかは実施例5と同様にし
て2プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚さは約
25μmであった。この積層体を150切り(0.2m
m幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸をえ
た。このスリット糸は約68デニールであった。
【0058】比較例4 厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにか
えて、透明樹脂下塗層を形成する面にコロナ放電処理を
おこなった厚さ12μmの透明な二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムを用いたほかは実施例6と同様
にして2プライ構成の積層体をえた。この積層体の厚さ
は約25μmであった。この積層体を150切り(0.
2mm幅)にマイクロスリットして、銀色のスリット糸
をえた。このスリット糸は約69デニールであった。
【0059】比較例5 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を芯にキュプ
ロ糸(75デニール)を絡ませて羽衣撚り糸とした。
【0060】比較例6 実施例1〜4でえられた銀色のスリット糸を芯にナイロ
ン糸(15デニール)を左右からSZ方向に絡ませてタ
スキ撚り糸とした。
【0061】比較例7 比較例1でえられた銀糸と75デニールのキュプラ糸と
を絡ませた羽衣撚り糸を緯糸に、150デニールのレイ
ヨン糸を経糸にして平織物にした。この時の緯糸と経糸
の比率は9対6であった。
【0062】比較例8 比較例5でえられた銀糸と150デニールのナイロン糸
とを丸編機にて交編して編物にした。
【0063】比較例9 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て厚さ5μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを用
いたほかは、実施例3と同様にして2プライ構成の積層
体をえた。この積層体の厚さは約11μmであった。し
かしポリアミドフイルムの強度が不足のために各工程で
皺が生じ、歩留が悪く製品化できなかった。
【0064】比較例10 厚さ6μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムにかえ
て厚さ15μmの透明な二軸延伸ポリアミドフイルムを
用いたほかは、実施例3と同様にして2プライ構成の積
層体をえた。この積層体の厚さは約32μmであった。
この積層体を150切り(0.2mm幅)にマイクロス
リットして、銀色のスリット糸をえた。このスリット糸
は約92デニールであった。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】評価方法 1.厚さ 試作した試料について、厚み計(シチズン社製、V−2
型)にて測定した値である。
【0068】2.繊度 試作した試料について、単位長さ当りの重量からデニー
ルを算出した。
【0069】3.染着濃度 目視で評価し、JIS L−0804を準用して実施例
6の染着濃度を5級とし、他の試料についての染着濃度
を5段階に評価した。
【0070】4.風合い 糸または布の硬軟性、弾性及びあらさなどの視覚及び触
覚によって官能的に評価した。実施例、比較例及びの各
繊維糸100%の試料から、30人の目隠しをした試験
員がそれぞれ10gの試料を取り、手の中に入れて握っ
たときの柔らかさ、指先で揉んだときの柔らかさなど一
般的あるいは経験的に行われている方法で比較試験し
た。各繊維糸100%の試料と何らかの差異を感じた人
の多い少ないで、実施例、比較例の風合い評価をした。
差異を感じた人の数と評価の関係は下記の通りとした。 差異を感じた人の数 評価 0 〜 1 5級 2 〜 3 4級 4 〜 10 3級 11 〜 20 2級 21 〜 30 1級
【0071】表1及び表2から本発明による後染め加工
用金属光沢スリット糸は、染着性が良好で、光沢性にす
ぐれ、かつ染色堅牢度が極めて良好であり、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム銀糸より柔軟性に富んだ風合
いなどに極めてすぐれていることが認められる。
【0072】
【発明の効果】本発明による後染め加工用金属光沢スリ
ット糸は、各種染料で濃色に染色が可能で、染色堅牢度
が良く、豊富な色彩に染色する加工に適するものであ
る。
【0073】また、本発明による後染め加工用金属光沢
スリット糸は各繊維染色用染料で濃色にかつ同系統の色
彩に染色可能であり、染色加工の安定性に富むので本発
明の後染め加工用金属光沢スリット糸を使用した各種繊
維の織物、編み物、手芸糸などの繊維製品を多色に染色
して色彩豊かな商品をえることができる。
【0074】さらに、本発明による後染め加工用金属光
沢スリット糸及びそれを用いた撚り糸乃至は紡績糸及び
それを用いた繊維製品は、各繊維用の染色法で容易に染
色できるだけでなく、繊維製品に特有の柔らかく、しな
やかな風合いを損なわないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 17/04 // D06M 101:34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド系フイルムの片面上に金属蒸着
    層を設けた積層体を接着剤層を介して2枚、金属蒸着層
    側を内側にして貼合わせた構成の積層体フイルムのスリ
    ット糸において、ポリアミド系フイルムの厚さが6〜1
    2μmであることを特徴とする後染め加工用金属光沢ス
    リット糸。
  2. 【請求項2】ポリアミド系フイルムと金属蒸着層との間
    に樹脂下塗層が設けらてなる請求項1記載の後染め加工
    用金属光沢スリット糸。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2記載の金属光沢スリ
    ット糸と他の繊維糸とが撚り合わされてなる後染め加工
    用撚り糸。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2及び請求項3記載の金
    属光沢スリット糸、撚り糸を他の繊維糸と共に一般紡績
    法やサイロスパン紡績法などで紡績した紡績糸。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3及び請求項
    4記載の金属光沢スリット糸、撚り糸、紡績糸を単独で
    あるいは他の繊維糸と織編した繊維製品。 【0001】
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