JP2972299B2 - 光輝性糸 - Google Patents
光輝性糸Info
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- JP2972299B2 JP2972299B2 JP22347690A JP22347690A JP2972299B2 JP 2972299 B2 JP2972299 B2 JP 2972299B2 JP 22347690 A JP22347690 A JP 22347690A JP 22347690 A JP22347690 A JP 22347690A JP 2972299 B2 JP2972299 B2 JP 2972299B2
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- Japan
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- yarn
- resin
- elongation
- layer
- stretching ratio
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光輝性糸に関する。さらに詳しくは破断強度
が大きく、伸びの小さい光輝性糸に関する。
が大きく、伸びの小さい光輝性糸に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来からプラスチックフィルムに金属、金属酸化物な
どの蒸着層を設けた積層体をスリットしてえた光輝性糸
は金銀糸などとしてよく知られており、織編物などの分
野で広く利用されている。
どの蒸着層を設けた積層体をスリットしてえた光輝性糸
は金銀糸などとしてよく知られており、織編物などの分
野で広く利用されている。
これらの基材には従来一般に横方向と縦方向の延伸倍
率がほぼ等しいポリエチレンテレフタレートフィルムが
用いられていた。
率がほぼ等しいポリエチレンテレフタレートフィルムが
用いられていた。
しかしながら、かかる従来の光輝性糸は引張りによる
伸び率が大きく、製織編時に伸びて製織編性が劣った
り、極端なばあいには蒸着層が白化するなどの欠点があ
り、また強度も劣るので製織編時の糸切れの原因となる
などの欠点があった。
伸び率が大きく、製織編時に伸びて製織編性が劣った
り、極端なばあいには蒸着層が白化するなどの欠点があ
り、また強度も劣るので製織編時の糸切れの原因となる
などの欠点があった。
これらの欠点を解決するために基材としてより厚いフ
ィルムを用いることは、糸としての風合いや製織編性の
点で好ましくない。
ィルムを用いることは、糸としての風合いや製織編性の
点で好ましくない。
本発明は前記の点に鑑み、伸びが小さくかつ強度の大
きな光輝性糸を提供することを目的とするものである。
きな光輝性糸を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は基材上に蒸着層を有する光輝性糸において、
前記基材が、横方向の延伸倍率が2.5〜3.5倍であって、
縦方向の延伸倍率が該横方向の延伸倍率の1.3〜2.5倍で
あり、縦方向の引張強度が28〜38kg/mm2、縦方向の伸び
が30〜95%、厚さが4〜50μmである2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムであることを特徴とする光
輝性糸に関する。
前記基材が、横方向の延伸倍率が2.5〜3.5倍であって、
縦方向の延伸倍率が該横方向の延伸倍率の1.3〜2.5倍で
あり、縦方向の引張強度が28〜38kg/mm2、縦方向の伸び
が30〜95%、厚さが4〜50μmである2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムであることを特徴とする光
輝性糸に関する。
[作用および実施例] 光輝性糸の基材として、横方向の延伸倍率が2.5〜3.5
倍であって、縦方向の延伸倍率が該横方向の延伸倍率の
1.3〜2.5倍であり、縦方向の引張強度が28〜38kg/mm2、
縦方向の伸びが30〜95%、厚さが4〜50μmである2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いること
によって、大きな破断強度を有し、かつ伸びの少ない光
輝性糸がえられる。
倍であって、縦方向の延伸倍率が該横方向の延伸倍率の
1.3〜2.5倍であり、縦方向の引張強度が28〜38kg/mm2、
縦方向の伸びが30〜95%、厚さが4〜50μmである2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いること
によって、大きな破断強度を有し、かつ伸びの少ない光
輝性糸がえられる。
本発明において基材として用いられる2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルムは、横方向の延伸倍率が
2.5〜3.5倍であって、縦方向の延伸倍率がその横方向の
延伸倍率の1.3〜2.5倍のものである。縦横の延伸倍率を
このように規定することによって縦方向の引張強度が28
〜38kg/mm2、横方向の引張強度が20〜24kg/mm2、縦方向
の伸びが30〜95%、横方向の伸びが100〜120%の範囲の
フィルムがえられる。
チレンテレフタレートフィルムは、横方向の延伸倍率が
2.5〜3.5倍であって、縦方向の延伸倍率がその横方向の
延伸倍率の1.3〜2.5倍のものである。縦横の延伸倍率を
このように規定することによって縦方向の引張強度が28
〜38kg/mm2、横方向の引張強度が20〜24kg/mm2、縦方向
の伸びが30〜95%、横方向の伸びが100〜120%の範囲の
フィルムがえられる。
前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さは光
輝性糸にしたときの風合や製織編性、さらに使用する織
編物の性質などを考慮して、4〜50μmの範囲から適宜
選択使用される。
輝性糸にしたときの風合や製織編性、さらに使用する織
編物の性質などを考慮して、4〜50μmの範囲から適宜
選択使用される。
前記ポリエチレンテレフタレートフィルムは必要に応
じて安定剤、帯電防止剤などを含有していてもよく、ま
たその透明性を保持するようにまたは不透明になるよう
に着色していてもよい。
じて安定剤、帯電防止剤などを含有していてもよく、ま
たその透明性を保持するようにまたは不透明になるよう
に着色していてもよい。
本発明の光輝性糸においては基材として前記特定のポ
リエチレンテレフタレートフィルムを用いる点を除いて
は従来の光輝性糸における構成がとくに制限なく用いら
れる。
リエチレンテレフタレートフィルムを用いる点を除いて
は従来の光輝性糸における構成がとくに制限なく用いら
れる。
たとえば蒸着層は一層のみでもよく、あるいは複数層
積層してもよい。また、蒸着層は基材の片面に設けても
よく、あるいは両面に設けてもよい。さらに基材と蒸着
層の間に透明性または不透明性の樹脂下塗層を設けても
よいし最上層の蒸着層のうえに蒸着層の保護のため、あ
るいは蒸着層に固有の色彩に限定されない各種色彩の光
輝性色をうるための透明性の樹脂上塗層を設けてもよ
い。
積層してもよい。また、蒸着層は基材の片面に設けても
よく、あるいは両面に設けてもよい。さらに基材と蒸着
層の間に透明性または不透明性の樹脂下塗層を設けても
よいし最上層の蒸着層のうえに蒸着層の保護のため、あ
るいは蒸着層に固有の色彩に限定されない各種色彩の光
輝性色をうるための透明性の樹脂上塗層を設けてもよ
い。
本発明の光輝性糸は、前記蒸着層に使用される材料の
種類によって金属光沢、その他の種々の光沢を呈するの
ものがえられる。また蒸着層に虹彩色物質の蒸着層を1
層または複数層用いたり、あるいはこれと樹脂層とを組
合わせ干渉作用を利用して、さまざまな虹彩色を呈する
ものをうることができる。
種類によって金属光沢、その他の種々の光沢を呈するの
ものがえられる。また蒸着層に虹彩色物質の蒸着層を1
層または複数層用いたり、あるいはこれと樹脂層とを組
合わせ干渉作用を利用して、さまざまな虹彩色を呈する
ものをうることができる。
本明細書において光輝性なる用語は前記さまざまな輝
きや虹彩色をすべて包含している概念である。
きや虹彩色をすべて包含している概念である。
本発明の光輝性糸における前記蒸着層の材料は、漂
白、彩色、精練などの後処理に際しても光沢などに影響
を受けにくく、かつ長期間その輝きを失なわないもので
あればとくに制限はないが、たとえばアルミニウム、亜
鉛、銅、銀、金、白金、クロム、ニッケル、アンチモ
ン、ビスマスなどの単体金属、それらの2種以上の合金
ないし混合物、それらの酸化物もしくは硫化物またはケ
イ素の酸化物などが使用される。蒸着層の材料の選択に
よって金属光沢をはじめさまざまの光沢のものがえられ
る。とくに好ましい例にはアルミニウム、銀、銅、硫化
亜鉛などがある。
白、彩色、精練などの後処理に際しても光沢などに影響
を受けにくく、かつ長期間その輝きを失なわないもので
あればとくに制限はないが、たとえばアルミニウム、亜
鉛、銅、銀、金、白金、クロム、ニッケル、アンチモ
ン、ビスマスなどの単体金属、それらの2種以上の合金
ないし混合物、それらの酸化物もしくは硫化物またはケ
イ素の酸化物などが使用される。蒸着層の材料の選択に
よって金属光沢をはじめさまざまの光沢のものがえられ
る。とくに好ましい例にはアルミニウム、銀、銅、硫化
亜鉛などがある。
前記蒸着層の厚さは5〜200nm、より好ましくは10〜1
00nmの範囲である。蒸着層の厚さが前記範囲未満では光
輝性が乏しく、一方前記範囲を超えても光輝性が増大せ
ず、かえってクラックなどが発生しやすくなる。
00nmの範囲である。蒸着層の厚さが前記範囲未満では光
輝性が乏しく、一方前記範囲を超えても光輝性が増大せ
ず、かえってクラックなどが発生しやすくなる。
なお、本発明における蒸着層の膜厚は水晶振動子膜厚
モニターでの測定値である。
モニターでの測定値である。
前記蒸着層は、相当する蒸発源材料を用いて、通常の
真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法などによって基材上に設ければよい。
真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法などによって基材上に設ければよい。
前記蒸着層は通常は1層設ければよいが、必要に応じ
て複数の蒸着層を直接積層するかあるいは透明樹脂層を
介在させて積層してもよい。
て複数の蒸着層を直接積層するかあるいは透明樹脂層を
介在させて積層してもよい。
本発明の光輝性糸においては、前記蒸着層とポリエチ
レンテレフタレートフィルムとの密着性を向上し、洗
濯、漂白、染色および精練などに対する堅牢性を高める
ために、必要に応じて蒸着層とポリエチレンテレフタレ
ートフィルムとの間に透明性または不透明性の樹脂下塗
層を設けてもよい。
レンテレフタレートフィルムとの密着性を向上し、洗
濯、漂白、染色および精練などに対する堅牢性を高める
ために、必要に応じて蒸着層とポリエチレンテレフタレ
ートフィルムとの間に透明性または不透明性の樹脂下塗
層を設けてもよい。
前記樹脂下塗層の厚さは通常0.01〜5μmの範囲、よ
り好ましくは0.02〜3μmの範囲から選ばれる。その厚
さが前記範囲未満では洗濯、漂白、染色および精練など
に対する抵抗性が劣り、一方前記範囲を超えると光輝性
糸が全体として硬直になり、製織性や風合に欠けるもの
となる。
り好ましくは0.02〜3μmの範囲から選ばれる。その厚
さが前記範囲未満では洗濯、漂白、染色および精練など
に対する抵抗性が劣り、一方前記範囲を超えると光輝性
糸が全体として硬直になり、製織性や風合に欠けるもの
となる。
前記樹脂下塗層を形成するための樹脂としては熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化
性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能で、たとえば
アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、
エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂などの単独または混
合物が用いられる。とくに硬化性樹脂が好ましい。
性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化
性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能で、たとえば
アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、
エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂などの単独または混
合物が用いられる。とくに硬化性樹脂が好ましい。
樹脂下塗層の形成は、前記樹脂の有機溶剤溶液、水溶
液などを通常のコーティング法によって均一な厚さに塗
布し、乾燥(硬化性樹脂のばあいは硬化)することによ
り行われる。
液などを通常のコーティング法によって均一な厚さに塗
布し、乾燥(硬化性樹脂のばあいは硬化)することによ
り行われる。
本発明の光輝性糸においては、前記の蒸着層を光輝性
糸の加工中または使用中の物理的、化学的な作用から保
護する目的で、通常蒸着層の上に透明性の樹脂上塗層を
設ける。
糸の加工中または使用中の物理的、化学的な作用から保
護する目的で、通常蒸着層の上に透明性の樹脂上塗層を
設ける。
前記透明樹脂上塗層の厚さは通常0.01〜5μmの範
囲、より好ましくは0.02〜3μmの範囲から選ばれる。
その厚さが前記範囲未満では保護の効果に欠け、一方前
記範囲を超えると光輝性糸が全体として硬直なものとな
って、製織性や風合に欠けいずれのばあいも好ましくな
い。
囲、より好ましくは0.02〜3μmの範囲から選ばれる。
その厚さが前記範囲未満では保護の効果に欠け、一方前
記範囲を超えると光輝性糸が全体として硬直なものとな
って、製織性や風合に欠けいずれのばあいも好ましくな
い。
前記透明樹脂上塗層を形成するための樹脂としては、
前記樹脂下塗層に用いる樹脂と同様のものが使用でき、
同様の方法で塗布することができる。
前記樹脂下塗層に用いる樹脂と同様のものが使用でき、
同様の方法で塗布することができる。
前記、樹脂上塗層はその透明性を損なわないかぎり顔
料、染料などで適宜着色してもよい。
料、染料などで適宜着色してもよい。
前記基材のポリエチレンテレフタレートフィルム上に
蒸着層および必要に応じて樹脂下塗層や上塗層を設けた
積層体は、その2枚を基材を内側にして、または基材を
外側にして貼り合せ、2プライ構造とすることもでき
る。貼り合せには通常の接着剤を用いればよい。基材を
外側にして2枚を貼り合せたばあいにはジョーゼット処
理のような激しい条件下での処理にも耐えるようにな
る。
蒸着層および必要に応じて樹脂下塗層や上塗層を設けた
積層体は、その2枚を基材を内側にして、または基材を
外側にして貼り合せ、2プライ構造とすることもでき
る。貼り合せには通常の接着剤を用いればよい。基材を
外側にして2枚を貼り合せたばあいにはジョーゼット処
理のような激しい条件下での処理にも耐えるようにな
る。
本発明の光輝性糸は前記の積層体を適宜の幅、たとえ
ば0.15〜2mmの幅にスリットすることによりえられる。
ば0.15〜2mmの幅にスリットすることによりえられる。
本発明の光輝性糸はそのまま平糸として用いてもよ
く、あるいは他の繊維、たとえばレーヨン、絹、綿、テ
トロン、ナイロンなどと羽衣撚り、丸撚り、タスキ撚り
して、撚り金銀糸として用いてもよい。
く、あるいは他の繊維、たとえばレーヨン、絹、綿、テ
トロン、ナイロンなどと羽衣撚り、丸撚り、タスキ撚り
して、撚り金銀糸として用いてもよい。
本発明の光輝性糸は破断強度が大きいので糸切れも少
なく、かつ伸びが小さいので、製織編の際にも糸の伸び
による白化や織りにくさが解消される。また前記の特徴
を有するので本発明の光輝性糸はとくに経糸に適してお
り、さらに平糸のまま使用するのにも好都合である。
なく、かつ伸びが小さいので、製織編の際にも糸の伸び
による白化や織りにくさが解消される。また前記の特徴
を有するので本発明の光輝性糸はとくに経糸に適してお
り、さらに平糸のまま使用するのにも好都合である。
以下実施例をあげて説明する。
実施例1 基材として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率3倍、180℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、さらに200℃の温度で
縦方向の延伸倍率1.5倍に延伸することによってえられ
た縦方向引張強度33kg/mm2、横方向引張強度22kg/mm2、
縦方向伸び60%、横方向伸び110%のフィルム)を用
い、この片面に、熱硬化性アクリル樹脂100部(重量
部、以下同様)、ポリイソシアネート5部、トルエン50
部、キシレン30部、n−ブチルアルコール20部からなる
透明樹脂塗剤をグラビヤコーターで塗布乾燥し、160℃
×20秒の条件で硬化させて厚さ0.2μmの均一な厚さを
有する透明樹脂下塗層を形成し、その上にアルミニウム
を蒸発源として、金属アルミニウムを厚さ50nmに蒸着し
た。さらにその上に熱硬化性アクリル樹脂50部、ポリイ
ソシアネート5部、トルエン50部、キシレン30部、n−
ブチルアルコール20部からなる透明樹脂塗剤をグラビヤ
コーターで塗布乾燥し、160℃×20秒の条件で硬化させ
て厚さ0.2μmの均一な厚さを有する透明樹脂上塗層を
形成した。
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率3倍、180℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、さらに200℃の温度で
縦方向の延伸倍率1.5倍に延伸することによってえられ
た縦方向引張強度33kg/mm2、横方向引張強度22kg/mm2、
縦方向伸び60%、横方向伸び110%のフィルム)を用
い、この片面に、熱硬化性アクリル樹脂100部(重量
部、以下同様)、ポリイソシアネート5部、トルエン50
部、キシレン30部、n−ブチルアルコール20部からなる
透明樹脂塗剤をグラビヤコーターで塗布乾燥し、160℃
×20秒の条件で硬化させて厚さ0.2μmの均一な厚さを
有する透明樹脂下塗層を形成し、その上にアルミニウム
を蒸発源として、金属アルミニウムを厚さ50nmに蒸着し
た。さらにその上に熱硬化性アクリル樹脂50部、ポリイ
ソシアネート5部、トルエン50部、キシレン30部、n−
ブチルアルコール20部からなる透明樹脂塗剤をグラビヤ
コーターで塗布乾燥し、160℃×20秒の条件で硬化させ
て厚さ0.2μmの均一な厚さを有する透明樹脂上塗層を
形成した。
えられた積層体を縦方向に80切(0.379mm幅)にマイ
クロスリットして光輝性糸をえた。
クロスリットして光輝性糸をえた。
さらに該光輝性糸を用いて100デニールレーヨン糸を
芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富ん
だ丸撚り糸をえた。
芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富ん
だ丸撚り糸をえた。
実施例2 基剤として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率3倍、180℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、さらに200℃の温度で
再度縦方向に2倍延伸することによってえられた縦方向
引張強度36kg/mm2、横方向引張強度22kg/mm2、縦方向伸
び50%、横方向伸び110%のフィルム)を用いて実施例
1と全く同様にして積層体をえた。その積層体を縦方向
に80切(0.379mm幅)にマイクロスリットして光輝性糸
をえた。
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率3倍、180℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、さらに200℃の温度で
再度縦方向に2倍延伸することによってえられた縦方向
引張強度36kg/mm2、横方向引張強度22kg/mm2、縦方向伸
び50%、横方向伸び110%のフィルム)を用いて実施例
1と全く同様にして積層体をえた。その積層体を縦方向
に80切(0.379mm幅)にマイクロスリットして光輝性糸
をえた。
さらにこの光輝性糸を用いて100デニールレーヨン糸
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富
んだ丸撚糸をえた。
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富
んだ丸撚糸をえた。
実施例3 基剤として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率4倍、200℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、縦方向引張強度30kg/m
m2、横方向引張強度22kg/mm2、縦方向伸び80%、横方向
伸び110%)を用い実施例1と全く同様にして積層体を
えた。その積層体を縦方向に80切(0.379mm幅)にマイ
クロスリットして光輝性糸をえた。
フィルム(120℃の温度で縦方向の延伸倍率4倍、200℃
の温度で横方向の延伸倍率3倍、縦方向引張強度30kg/m
m2、横方向引張強度22kg/mm2、縦方向伸び80%、横方向
伸び110%)を用い実施例1と全く同様にして積層体を
えた。その積層体を縦方向に80切(0.379mm幅)にマイ
クロスリットして光輝性糸をえた。
さらにこの光輝性糸を用いて100デニールレーヨン糸
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富
んだ丸撚糸をえた。
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ光輝性に富
んだ丸撚糸をえた。
比較例1 基剤として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(縦方向の延伸倍率3倍、横方向の延伸倍率3
倍、縦方向引張強度23kg/mm2、横方向引張強度22kg/m
m2、縦方向伸び135%、横方向伸び125%)を用いたほか
は実施例1と全く同様にして、透明樹脂下塗層、蒸着
層、透明樹脂上塗層を順次設け、えられた積層体を縦方
向に80切(0.379mm幅)にマイクロスリットして光輝性
糸をえた。
フィルム(縦方向の延伸倍率3倍、横方向の延伸倍率3
倍、縦方向引張強度23kg/mm2、横方向引張強度22kg/m
m2、縦方向伸び135%、横方向伸び125%)を用いたほか
は実施例1と全く同様にして、透明樹脂下塗層、蒸着
層、透明樹脂上塗層を順次設け、えられた積層体を縦方
向に80切(0.379mm幅)にマイクロスリットして光輝性
糸をえた。
さらにこの光輝性糸を用いて100デニールレーヨン糸
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ強度が小さ
く伸びが大きいことから生じる光輝性に乏しい丸撚り糸
がえられた。
を芯糸にして丸撚り糸に撚糸加工したところ強度が小さ
く伸びが大きいことから生じる光輝性に乏しい丸撚り糸
がえられた。
実施例1〜3、比較例1でえられた光輝性糸の破断強
度、破断伸度を(株)島津製作所製AUTOGRAPH AGS−100
A(LOAD CELL5kgf)を用いて測定した。結果を第1表に
示す。
度、破断伸度を(株)島津製作所製AUTOGRAPH AGS−100
A(LOAD CELL5kgf)を用いて測定した。結果を第1表に
示す。
第1表における破断強度および破断伸度はそれぞれ17
個の試料についての平均値である。
個の試料についての平均値である。
第1表から本発明の光輝性糸は破断強度は大きく、破
断伸度が小さいことが分る。
断伸度が小さいことが分る。
[発明の効果] 本発明の光輝性糸は大きな破断強度を有し、伸びが小
さく、織編物に好適に用いられる。
さく、織編物に好適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】基材上に蒸着層を有する光輝性糸におい
て、前記基材が、横方向の延伸倍率が2.5〜3.5倍であっ
て、縦方向の延伸倍率が該横方向の延伸倍率の1.3〜2.5
倍であり、縦方向の引張強度が28〜38kg/mm2、縦方向の
伸びが30〜95%、厚さが4〜50μmである2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフイルムであることを特徴とす
る光輝性糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22347690A JP2972299B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 光輝性糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22347690A JP2972299B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 光輝性糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04105933A JPH04105933A (ja) | 1992-04-07 |
JP2972299B2 true JP2972299B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=16798737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22347690A Expired - Lifetime JP2972299B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 光輝性糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2972299B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5204630B2 (ja) * | 2008-11-21 | 2013-06-05 | キヤノン電子株式会社 | Ndフィルタ及びその製造方法 |
JP6226247B2 (ja) * | 2015-09-24 | 2017-11-08 | 大日本印刷株式会社 | ポリエステル樹脂組成物の積層体 |
-
1990
- 1990-08-24 JP JP22347690A patent/JP2972299B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04105933A (ja) | 1992-04-07 |
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