JPH02263302A - 浮上型複合磁気ヘッド - Google Patents

浮上型複合磁気ヘッド

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Publication number
JPH02263302A
JPH02263302A JP8496089A JP8496089A JPH02263302A JP H02263302 A JPH02263302 A JP H02263302A JP 8496089 A JP8496089 A JP 8496089A JP 8496089 A JP8496089 A JP 8496089A JP H02263302 A JPH02263302 A JP H02263302A
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JP
Japan
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magnetic
core
magnetic head
magnetic core
glass
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Application number
JP8496089A
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English (en)
Inventor
Kazumi Noguchi
野口 一美
Shunichi Nishiyama
俊一 西山
Shigekazu Suwabe
諏訪部 繁和
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固定磁気ディスク装置において記録媒体面より
ごく僅かに浮上させて用いる浮上型複合磁気ヘッドに関
し、特に記録再生特性に優れ、かつ平面度の良好な、浮
上型複合磁気ヘッドに関するものである。
〔従来の技術〕
磁気ディスク装置での情報の書き込み、読み出しに用い
られる磁気ヘッドとしては例えば米国特許382341
6号及び特公昭57−569号に示されているような浮
上型ヘッドに多(使用されている。この浮上型ヘッドに
おいてはスライダーの後端部に磁気変換ギャップを設け
、全体は高透磁率の酸化物磁性材料で構成されている。
浮上型磁気ヘッドは、磁気ディスクが静止している時に
はスプリングの力で軽く磁気ディスクに接触しているが
、磁気ディスクが回転している時には、磁気ディスク表
面の空気が動いてスライダ−下面を持ち上げる力が作用
し、磁気ディスクから浮上する。一方磁気ディスクの回
転を開始する時および止める時には、磁気ヘッドは磁気
ディトク上を摺動する。磁気ディスクの回転を止める時
の接触の状況を説明すると、回転数を落してきた時にそ
の表面の空気の流れも次第に遅くなる。そして磁気ヘッ
ドの浮上刃が失われた時磁気ヘッドはディスク面に衝突
するとともにその反動でとび上り、またディスク面に落
ちる。このような運動を何度が繰り返した上で、磁気ヘ
ッドはディスク上を引きずられるようにして停止する。
このような起動、停止時の衝撃に磁気ヘッドは耐える必
要があり、その性能をCSS性(Contact 5t
artStop )と呼ぶことが多い。
上記高透磁率酸化物磁性材料であるフェライトで構成さ
れた浮上型磁気ヘッドは比較的良好な耐C3S性を示す
が、飽和磁束密度が小さく、高保磁力の記録媒体に対し
て充分に記録出来ないという欠点がある。すなわち比較
的飽和磁束密度Bsの高いMn−ZnフェライトでもB
Sは高々5.0OOG程度である。
そこでBsが8,0OOG以上となるように金属磁性薄
膜を磁気ギャップ部に配置した構造の磁気ヘッドとする
のが望ましいことがわかった。この例として特開昭58
−14311号に開示されているように、フェライトで
構成された浮上型磁気ヘッドの磁気変換ギャップ部にの
み高飽和磁束密度の金属磁性膜を設けた磁気ヘッドが提
案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述したフェライトのみで構成された浮上型磁気ヘッド
の磁気変換ギャップ部のみに高飽和磁束密度の金属磁性
膜を設けた構成の従来の磁気ヘッドは、磁気変換部に所
定の巻線を施した後のインダクタンスが大きく、そのた
め共振周波数が低下し、高周波での記録再生が不利にな
るという欠点がある。ここでインダクタンスが大きいの
は磁気ヘッド全体が磁性体で構成されていることに基づ
く。従って低インダクタンスとするために磁気回路を小
さく構成する必要がある。このような観点から全体を磁
性材料で構成せず、磁気コアを非磁性のスライダー中に
埋設固着した構成の浮上型複合磁気ヘッドが米国特許3
,562,444号に開示された。また本発明者等は特
開昭61−199219号にて磁気コアを非磁性スライ
ダー中に埋設した磁気ヘッドの望ましい形状について提
案した。
以上の点から高保磁力の媒体に対して充分に記録可能で
かつインダクタンスの小さな浮上型、複合磁気ヘッドを
得るには、飽和磁束密度Bsの高いMn−Znフェライ
トを基板としてギャップ部に高Bsの薄膜磁性材を成膜
した磁気コアを非磁性スライダー中に埋設したものが優
れていることがわかった。
このような複合磁気ヘッドの例として本発明者等により
特開昭60−154310号に開示されたものがある。
さらに埋設される磁気コアのギャップ部の構造としてX
型に斜交したものが特開昭61−199217号にて提
案された。しかしながらこのX型構造では各コア片の先
端部が鋭(とがっており、その上に高r3s磁性膜を被
着させ平行に研磨することにより磁気ギャップを形成し
ているので、所定のトラック幅を得るにはある程度高B
s磁性膜の膜厚を厚くしておかねばならないという制約
がある。
また優れた性能の浮上型複合磁気ヘッドを得るには磁気
ディスクの回転時に安定した浮上量をいかに保つかとい
う問題もある。
磁気ディスクが回転している時には、磁気ディスク表面
の空気が動いてスライダー下面を持ち上げる力が作用す
る。そのため磁気ヘッドは回転中は浮上し磁気ディスク
から離れている。この離れた間隔は浮上量と呼ばれるが
、磁気ディスク装置の高密度化のため浮上量は年々低下
しており、Gataquest社発行のCompute
r Strage IndustryServtce 
(Rigid Disk Drive I) 1984
年版2、2−6頁の記載によると、浮上量は10マイク
ロインチ(0,25μm)にまでなっている。かかるサ
ブミクロンの浮上量を磁気ディスクの回転中安定して保
つためには、特に磁気ヘッドの空気ベアリング面の平面
度を良好に保つ必要がある。磁気ヘッドの浮上は、磁気
ヘッドの浮上面と記録媒体との極めて僅かな隙間に流れ
込む空気流により達成されるのであるから、浮上面の平
面度が悪いと安定した浮上を実現し得なくなるからであ
る。
上記米国特許3823416号に記載されたような磁気
ヘッドの場合、浮上を司どる空気ベアリング面はNi−
ZnフェライトあるいはMn −Znフェライトのよう
な単一部材で形成されているので、良好な平面度を容易
に得ることができる。しかしながら、非磁性のスライダ
ーに設けられたスリット中に磁気コアを埋設し、ガラス
を用いてその磁気コアを固着した後に空気ベアリング面
を研磨することにより得られる複合磁気ヘッドにおいて
は、平面度を良好にするために格別の工夫が必要である
ことがわかった。この格別な事情は磁気コア、固着ガラ
スおよび空気ベアリング面を完全に同一平面内にあるよ
うに研磨することが著しく困難であることに起因する。
従って磁気ディスク用の磁気ヘッドとして望ましい特性
は、(1)高保磁力の記録媒体に対して充分な記録が可
能であり、(2)低インダクタンスであり、(3)高再
生出力を有し、かつ(4)耐C3S性に優れるように良
好な平面度を有することである。
従って本発明の目的は上記望ましい特性を具備する浮上
型複合磁気ヘッドを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は対向面がそ
れぞれ平坦な一対のコア片により磁気コアを構成し、磁
気コアのトラック面にトラック幅を規制する切り欠きを
設けるとともに、切り欠きの深さを特定の範囲に設定し
、かつ磁気コアの両側に十分な厚さのガラス層を設けて
非磁性スライダーのスリット部に固着することにより、
簡単に加工精度よく、良好な空気ベアリング面の平面度
を有するとともに上記特性を有する浮上型複合磁気ヘッ
ドを得ることができることを発見し、本発明に想到した
すなわち、本発明の浮上型複合磁気ヘッドは両側にサイ
ドレール部を有する非磁性セラミックスからなるスライ
ダーと、前記サイドレール部の一方に設けられたスリッ
ト部と、前記スリット部内にガラスにより固定された一
対のコア片からなる磁気コアとを有し、(a)前記一対
のコア片の平坦な対向面が平行に配置されて磁気ギャッ
プを形成しているとともに、前記対向面の少くとも一方
にFe−Al2−5t薄膜が形成されており、(b)前
記磁気コアのトラック面にトラック幅を規制する切り欠
きが設けられており、前記切り欠きは、トラック面に対
し少なくともギャップ深さGdまでの領域において直角
に設けられ、かつその後は任意の曲率をもちながら、前
記切り欠き角度は30°〜60°の範囲で傾斜させて、
かつ切り欠き深さは25〜127μmの範囲でトラック
幅規制されたことを特徴とするものである。
〔実施例〕
本発明を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。第
1図は本発明の一実施例による浮上型複合磁気ヘッドの
全体構成を示す斜視図である。11は、非磁性スライダ
ー、12はスライダー11の一方のサイドレールに設け
られたスリット部、13はスリット部12に埋設された
磁気コア、14はその磁気コア13を固着するガラスで
ある。スライダー11のサイドレール15.16の片側
(図では15)の端部に磁気コア13が固着されている
ので、安定した浮上を実現するためには磁気コア13が
埋設固着されている部分の平面度を良好に加工すること
が重要である。なおスライダー11としては熱膨張係数
105〜115X10−7ン°C2空孔率0.5%以下
のCaTiO3からなる非磁性セラミックを用いるのが
好ましい。
第2図(a)は磁気コア13の拡大斜視図である。
また第2図(b)磁気コアの側面図である21.22は
それぞれMn −ZnフェライトからなるC型および■
型コア片と称される磁性体であり、23はI型コア片上
に被着されたFe  Al2−5ty膜である。
24はC型コア片21とI型コア片22との間に形成さ
れた巻線用の空間であり、その上部にC型コア片21と
I型コア片22を接合するガラス部25が設けられてい
る。
磁気コア13のトラック面にはトラック幅を規制する切
り欠き26が形成されている。切り欠き26は磁気コア
13の長手方向に延在する。これにより磁気ギャップ2
7のトラック幅T−は任意に設定することができる。な
お磁気ギャップ27はスパッタリング等により被着され
たSiO□等のギャップ規制膜により形成されている。
本発明の磁気コア13において、切り欠き26の深さD
と磁気ギャップ27の深さGdとの間、及び接合ガラス
部25の残りの厚さG−と磁気コアの厚さCwとの間に
はそれぞれ実質的に次の関係が満たされている必要があ
る。
D、  ≧ Gd    ・・・・・・・・・(1)G
−≧ C−・・・・・・・・・(2)式(1)について
、切り欠き26の深さDがギャップ深さGdより小さい
とトラック幅Twの規制の効果が不満足となる。すなわ
ちヘッド先端の磁気抵抗が小さくなりすぎ、ギャップ先
端よりもれる磁界が減少するために、記録の効率が低下
する。また式(2)について、接合ガラス部25の残り
の厚さGwが磁気コアの厚さCwより小さいと、磁気コ
アの加工時にガラス部25に亀裂が入ったり、磁気コア
13をスライダーのスリット部内に固着する際に両コア
片の接合が不安定となるという問題が生ずる。
高密度記録を達成する上でギャップ長さGI!、及びト
ラック幅T−は小さ(なる傾向にあり、リジット・ディ
スク・ドライブ用としては現在1μm以下の61、及び
20μm以下のT賀のものが用いられている。一方磁気
コア13の幅Cwは0.1〜0.2鵬程度である。この
ような寸法の磁気コアにおいて、上記条件(1)及び(
2)を実質的に満たすことを前提として、−船釣にギャ
ップ深さGdは2〜20μm、切り欠き深さDは50μ
m、接合ガラス部の厚さGwは150〜700μmとす
るのが好ましい。
この磁気ヘッドは以下のプロセスにより製造することが
できる。まずI型コア片及びC型コア片を構成すべきフ
ェライト材料のブロックを準備する。このフェライト材
料としては高Bsでかつ高周波での透磁率が極力大きい
Mn−Znフェライトが望ましい。またガラス接合時に
ガラス中に生じる気泡(void)を減らすために、熱
間静水圧プレス(Hot l5ostatic Pre
ss )法により高密度化されたものを用いるのが好ま
しい。特に81゜= 4700〜5400G 5Hc=
0.1〜0.20e、 5MH2に於る透磁率800〜
1300、空孔率0.5%以下、熱膨張係数105〜1
20 X 10−’/”CのMn −Zn多結晶フェラ
イトを用いるのが好ましいが、多結晶フェライトの代り
に単結晶材を用いても良い。
■型コアブロック上にはFe−Af! −9i膜をスパ
ッタリングで被着する。スパッタの条件としては安定な
放電を維持するため5〜l 2mTorrのArガス圧
が望ましい。また電力は合金ターゲットの温度上昇によ
る割れを防ぐとともに、800人/分程度の膜生成速度
を得るために、600〜1200W(直径150mのタ
ーゲットの例)が望ましい。
Fe−Af−Si膜の組成としては高透磁率を得るため
、重量基準で83〜86%のFe、5〜8%の八!、8
〜11%のStが好ましい。特に磁歪定数を小さ(する
目的で、重量基準で83.5〜85%のFe、5〜7%
のji、、9〜10.5%のSiのもの°が望ましい。
Fe−Af −Si膜には耐食性を向上させる目的で微
量の添加物を加えてもよい。この場合、2重量%以下の
Ti、 Ru、 Cr等を単独あるいは複合添加するの
が望ましい。
次に第3図に示すようにFe−Al!、−5i薄膜33
を被着した■型コアブロック32にC型コアブロック3
1を接触させ、巻線窓34中に置いたガラス棒35を加
熱流入させることにより接合する。
この場合、好ましい接合ガラスは軟化点540〜630
°C1熱膨張係数94〜103 X 1 o−’/”c
のものである。このような物性を示す接合用ガラス(第
一のガラス)としてはPbO−3iOzを主成分とし、
他に種々の元素を加えた多くの組合せが考えられるけれ
ども、本発明者による実験の結果ではPbO−510g
にアルカリ金属酸化物(K20几1zO1NazO等)
を加えた系、又はPbO−5iO□−BzOz−A l
 20.lにアルカリ金属酸化物を加えた系が適してい
る。このような系での好ましい組成範囲は重量基準で、
28〜49%のSiO□、44〜59%のPbO,7〜
13%のアルカリ金属酸化物からなる組成、又は28〜
49%のSiO□、5〜10%の8203.7〜13%
のアルカリ金属酸化物、残部pboからなる組成である
。また後者の系には5〜12%のA l 20゜を添加
してもよい。この第一のガラスの特に好ましい一例とし
て重量基準で35PbO−45SiO□−8B203−
7八l zO+−5KzOの組成のもの(軟化点580
°C1熱膨張係数95 X 10−’/”C)が挙げら
れる。このガラスを使用し接合を行った磁気コアの接合
強度は5kg/mm”であり申し分なく、またFe−A
j! −Si膜の浸食も認められない。
なおり、0.は高湿度下でのガラスの腐食を防止する作
用を有する。しかし逆に8203が多すぎるとFe−A
l−3i膜あるいは台ローZnフェライトとの濡れ性が
悪くなり、接合強度が保てない。A f 2(hは高温
度下でのガラスの変色を防止するが、逆に多すぎると軟
化点が高くなり接合できなくなる。
アルカリ金属酸化物類はさらにガラスの流動性を調節す
る効果を担っている。
このようなガラスを用い700〜760°Cで接合を行
う。この接合ブロックを切断し、磁気コアを得ることが
できる。
この磁気コアのスライダーのスリット部への固着は次の
ようにして行う。第4図は接合した磁気コア43をスラ
イダー41のスリット部42内に設置するとともに、ガ
ラス棒48をスライダー41の上面に乗せた状態を示す
斜視図である。磁気コア43の切り欠き46はスライダ
ーの片端部44に向けられているので、磁気コア43が
片端部44に押し付けられていても、スリット部の内面
との間に隙間47.49が形成される。磁気コア43の
固定はバネ材45による仮固定で容易に達成される。ガ
ラス棒48は第二のガラスとして磁気コア43をスリッ
ト部42に固着するものであり、かかる第二のガラスと
しては熱膨張係数87〜96X 10−7/’C1軟化
点370〜480°C程度のものが好ましい。このよう
な性質を示す組成としては、重量基準で70〜83%の
pbo、3〜10%のAf、03.5〜13%のSiO
□、4〜10%の8203のものがあり、特に好ましい
一例として78PbO8A 1 z03−10SiO□
−48203(重量%)がある。このガラスの熱膨張係
数は91 X 10−’/’Cであり軟化点は440°
Cである。このガラスを用いて例えば530°Cで固着
すれば、クラックのない接合を行うことができる。
以上のような第二のガラスによる磁気コアのスリット部
への固着には、一般に第二のガラスを500〜580°
Cに加熱して磁気コアの両側の隙間に流入させる。その
後磁気ヘッドの空気ベアリング面を研削後研摩加工し、
磁気ヘッドを完成する。。
第4図に明確に示されるように、磁気コア43とスライ
ダーのスリット部42の一方の内面との隙間は、磁気コ
ア43の下部においては零であるが(すなわちスライダ
ーのスリット部の一方の内面に磁気コア43が接触して
いるが)、上部においては49で示されるように十分な
幅となっている。これにより磁気コア43は両側に設け
られた第二のガラス層によりスリット部内に強固に固さ
れることになる。
本発明をさらに以下の具体的な実施例により詳細に説明
する。
実五〇生り 第2図に示す構造の磁気コアを形成するためにMn−Z
n多結晶フェライトからなるC型コア片及びI型コア片
を作成した。Mn −Zn多結晶フェライトは熱間静水
圧プレス法により高密度化されたもので、空孔率が0.
1%であり、磁気特性としてはB1゜=5100 G、
llc = 0.150e、5MHzにおける透磁率=
950であり、また熱膨張係数は115 Xl0−’/
’Cであった。
各C型コアブロック及びI型コアブロックは外周スライ
サーにより成形し、平面研削盤で研削後ラップ機により
研磨したものである。研磨後クロロセン煮沸を行い、ク
ロロセン中、アセトン中及びアルコール中でそれぞれ超
音波洗浄を行った後、フレオン煮沸を行い、最後にフレ
オン蒸気で洗浄した。
またI型コアブロック上にマグネトロンスパッタ装置に
よりPe−Al−3j薄膜を形成した。マグネトロンス
パッタ装置の投入電力は0.8kW、アルコン圧は8I
IITorr、基板温度は200″Cであった。
またFe−Al−St薄膜は重量基準で85%のFe。
6%の八!及び9%のStからなる組成を有し、厚さは
2.9μmであった。この膜の特性はBS=11.00
0 G、 Hc= 0.3〜0.50e、 5 MHz
における透磁率=i、ooo〜2,000 、磁歪定数
=+lX10−6であった。
次にPe−Al−5it膜を形成したI型コアブロック
上にRFスパッタ装置を用いて、0.3に−の投入電力
、5 mTorrのアルゴン圧、150°Cの基板温度
で0.5μmの膜厚のSiO□ギャップ規制膜を形成し
た。
さらにC型コアブロックとI型コアブロックを接合した
第一のガラスの組成は以下の通りであった。
PbO54重量% SiO□         35.9  〃KZO10
,1// この第一のガラスの軟化点は597°C1熱膨張係数は
96 X 10−’/”Cであった。第一のガラスによ
るコアブロックの接合は電気炉によりN、ガス中で30
0°C/時間の昇温速度で加熱し、760°Cに30分
間保持することにより行った。
このようにして接合したコアブロックを平面研削盤及び
ラップ機を用いて研削、研磨し、ワイヤーソーにより厚
さ152μmに切断した。
次に各磁気コアのトラック幅を規定するために、高剛性
グイサーにより幅138.5μm、深さ200μmの切
り欠きを形成した。
このようにして得られた磁気コアの構造は以下の通りで
ある。
磁気コアの幅Cw        152μmトラック
幅 Tw        13.5 μmギャップ長さ
Gf       O,55μmギャップ深さGd  
        4μm切り欠き深さD       
  50μm切り欠き角度θ        45゜接
合ガラスの厚さG−約200μm 次に熱膨張係数が108 X 1.0−’°C1空孔率
が0.15%のCaTt03セラミックからなるスライ
ダーの一方のサイドレールの端部に、長さ1.5mm、
幅220μmのスリット部を形成し、その中に上記磁気
コアを仮ばねにより固定して、下記組成の第二のガラス
により固着した。
PbO79,0重量% SiO□          9.0〃An、    
      6.0  〃&20:l        
   6.0  □第二のガラスの熱膨張係数は91 
X 10−’/’C1軟化点は447°C1転移点は3
79°C1屈伏点は406°Cであった。これを電気炉
でN2中300°C/時間の昇温速度で加熱し、540
°Cの温度に30分間保持することによりスリット部と
磁気コアとの間隙に流入させた。このようにして得た磁
気ヘッドの空気ベアリング面を鏡面研削盤及びラップ機
により研削、研磨し、本発明の浮上型複合磁気ヘッドと
した。なおスリット部の内面と磁気コアの両側部との間
隔はそれぞれ68μm、138.5μmであった。
この磁気ヘッドを用い、Co−Niスパッタ記録媒体(
Hc=11500e )を有する5、25インチの磁気
ディスクに対して浮上量0.3μm、周速12.1 m
7秒で2.5 M)lzにおける再生出力特性その他の
ヘッド特性を測定した。また比較のためにFe−Aff
Si薄膜を有さない従来の複合磁気ヘッドについても、
同じ測定を行った。結果を第1表に示す。
以上の結果から、接合ガラスの厚さが80〜100μm
の場合(コア厚より実質的に小さい場合)、切り欠き形
成によるトラック幅出し加工時に接合ガラス内に亀裂が
発生し、製品歩留りが低下することがわかる。
1廉例ユ 実施何重において■型コアに被着するFe−Aj2Si
n膜の厚さを3.8.12μmと変化させ、それ以外は
同じ方法により磁気コアを作成し、加工時のFe−Aj
2−Si薄膜の剥離及び磁気コアの脱粒について調べた
。またその磁気コアを用いて各磁気ヘッドを作成し、実
施例1と同じ磁気ディスクにより再生出力特性を測定し
た。結果を第3表に示す。
また本発明の磁気ヘッド(A)及び従来例の磁気ヘッド
(B)を用いて、上記磁気ディスクに対する記録電流と
再生出力との関係を求めた。結果を第5図に示す。
以上の比較から、本発明の磁気ヘッドは優れた再生出力
特性及びヘッド特性を有することがわかる。
実新I生4 実施例1の磁気コアにおいて接合ガラスの厚さを種々変
更し、切り欠き形成時における接合ガラスの亀裂の発生
状況を調べた。結果を第2表に示す。
第2表 (注)×:亀裂が著しく発生 O:亀裂が僅かに発生 ◎:亀裂が発生せず 以上の結果から明らかな通り、Fe  AN −Si薄
膜の膜厚が3μmおよび8μmの場合、磁気コアの加工
時になんら問題がないのみならず、磁気ヘッドの特性も
良好であるが、12μmとなると加工時に膜剥離やコア
の脱粒が起こり、かつ得られる磁気ヘッドの再生出力特
性も低い。これはFe −AI−Si薄膜が厚すぎるた
めに、コア基板と膜との界面に熱膨張係数の差による大
きな応力がかかり、膜の剥離やコア基板の脱粒が発生す
るためである。
実施■土 実施例1と同様にして磁気コアを作成し、これに5通り
の切り欠き角度を形成した。これらの磁気ヘッドを用い
実施例1と同様にして磁気ヘッドを作成した。得られた
磁気ヘッドの諸元は以下の通りであった。
磁気コア幅軸       178μmトランク幅Tl
l        13.5μIギヤツプ長GA   
    0.55μmギャップ深さGd       
  3μmFe−Af−Si膜厚tmag     2
am接合ガラスの厚さGsr    320pm切り欠
き角度  θ   15°、30°、45゜600.7
5″、90゜ 切り欠き深さ  D    127,50,25.76
μmこれらの磁気ヘッドを用いて、実施例1と同じ測定
条件でヘッド特性を評価した。結果を第4表に示す。
以上の結果から、切り欠き角度θが小さい場合トラック
斜面を鋭く切り欠かれるためヘッド特性が向上せず、ま
た逆に切り欠き角度θが大きい場合はヘッド効率は改善
されるが、正規のトラック幅以外へ記録される幅いわゆ
る書きにじみ量が極めて増大する。したがって切り欠き
角度θは30’〜60°の範囲で、かつ切り欠き深さは
25〜127μmの領域で優れたヘッド特性が得られる
ことがわかる。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、本発明の浮上型複合磁気ヘッドは
いわゆる平行型であるとともにトラック面にトラック幅
を規制する切り欠きを有し、かつ前記切り欠きの角度が
30°〜60°の範囲で、しかも前記切り欠き深さは2
5〜127μmの範囲にすることによって、酸化物磁性
材料面に成膜された強磁性金属薄膜の内部ストレス等が
解消される。また、強磁性薄膜の磁気特性が十分発揮さ
れ、高抗磁力の記録媒体に適用すると極めて電磁変換特
性に優れた磁気ヘッドが得られる。さらに、本発明の磁
気ヘッドは、加工時の歩留まりも良好で、しかも高い信
頬性を有した浮上型複合磁気ヘッドとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による浮上型複合磁気ヘッド
を示す斜視図であり、第2図(a)は第1図の浮上型複
合磁気ヘッドに組み込まれる磁気コアの一例を示す斜視
図であり、第2図(b)は第2図(a)の側面図であり
、 第3図は両コアブロックを組み合わせた後接合用ガラス
棒を巻線用窓内に挿入した状態を示す斜視図であり、 第4図は第1図の浮上型複合磁気ヘッドを製造するため
に第二のガラスを充填するための工程を示す図であり、 第5図は記録電流と再生出力との関係を示すグラフであ
る。 11;スライダー 12ニスリツト、13:磁気コア、
14:接合ガラス、15,16:サイドレール、21:
C型コア片、22:■型コア片、23 : Fe−Af
f−sin膜、24:巻線用窓、25:接合ガラス、2
6:切り欠き、27:磁気ギャップ、Two トラック
幅、G2:ギャップ長、Gd:ギャップ深さ、θ;切り
欠き角度、D:切り欠き深さ、G−二接台ガラス部の厚
さ、C−:磁気コア幅。 第1図 11スライダー 第2図(a) ]3磁気コア 23  Fe−At−3i簿膜 第 図 第 図(b) 第 図 手続補正書 (自発) 第 図 事件の表示 平成1年特許願第84960号 発明の名称 浮上型複合磁気ヘッド 補正をする者 事件との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両側にサイドレール部を有する非磁性セラミック
    スからなるスライダーと、前記サイドレール部の一方に
    設けられたスリット部と、前記スリット部内にガラスに
    より接合固定された一対のコア片からなる磁気コアとを
    有する浮上型複合磁気ヘッドにおいて、前記一対のコア
    片の平坦な対向面が平行に配置されて磁気ギャップを形
    成しているとともに前記対向面の磁気ディスク媒体流出
    側のトレーリングエッヂに強磁性薄膜を形成した磁気ヘ
    ッドにおいて、磁気コアのトラック面にトラック幅を規
    制する切り欠きが設けられており、前記切り欠きは、ト
    ラック面に対し少なくともギャップ深さGdまでの領域
    におい直角に設けられ、かつその後は前記切り欠き角度
    は30°〜60°の範囲で傾斜させて、かつ切り欠き深
    さは25〜127μmの範囲でトラック幅規制されたこ
    とを特徴とする浮上型複合磁気ヘッド。
JP8496089A 1989-04-04 1989-04-04 浮上型複合磁気ヘッド Pending JPH02263302A (ja)

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