JPH01258205A - 浮上型複合磁気ヘッド用磁気コア - Google Patents

浮上型複合磁気ヘッド用磁気コア

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JPH01258205A
JPH01258205A JP8571788A JP8571788A JPH01258205A JP H01258205 A JPH01258205 A JP H01258205A JP 8571788 A JP8571788 A JP 8571788A JP 8571788 A JP8571788 A JP 8571788A JP H01258205 A JPH01258205 A JP H01258205A
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JP
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magnetic
core
weight
thin film
alloy
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JP8571788A
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Makoto Goto
良 後藤
Tadashi Tomitani
富谷 忠史
Makoto Ushijima
誠 牛嶋
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク装置においてδ己録媒体表面より
ごく僅かに浮上させて用いる浮上型複合磁気ヘッドに組
み込む磁気コアに関する。
〔従来の技術及び問題点〕
磁気ディスク装置での情報の書き込み、読み出しに用い
られる磁気ヘッドとしては例えば米国特許382341
6号及び特公昭57−569号に示されているような浮
上型ヘッドが多く使用されている。この浮上型ヘッドに
おいてはスライダーの後端部に磁気変換ギャップを設け
、全体は高透磁率の酸化物磁性材料で構成されている。
浮上型磁気ヘッドは、磁気ディスクが静止している時に
はスプリングの力で軽く磁気ディスクに接触しているが
、磁気ディスクが回転している時には、磁気ディスク表
面の空気が動いてスライダー下面を持ち上げる力が作用
し、磁気ディスクから浮上する。一方磁気ディスクの回
転を開始する時および止める時には、磁気ヘッドは磁気
ディスク上を摺動する。磁気ディスクの回転を止める時
の接触の状況を説明すると、回転数を落してきた時にそ
の表面の空気に流れも次第に遅くなる。そして磁気ヘッ
ドの浮力が失われた時磁気ヘッドはディスク面に衝突す
るとともにその反動でとび上り、またディスク面に落ち
る。このような運動を何度か繰り返した上で、磁気ヘッ
ドはディスク上を引きずられるようにして停止する。こ
のような起動、停止時の衝撃に磁気ヘッドは耐える必要
があり、その性能をCSS性(Contact 5ta
rt 5top)と呼ぶことが多い。
上記高透磁率酸化物磁性材料であるフェライトで構成さ
れた浮上型磁気ヘッドは比較的良好な耐C8S性を示す
が、飽和磁束密度が小さく、高保持力の記録媒体に対し
て充分に記録出来ないという欠点がある。すなわち比較
的飽和磁束密度Bsの高いMn−Zn  フェライトで
もBsは高々5.0OOG程度である。
そこでBsが8.0OOG以上となるように金属磁性薄
膜を磁気ギャップ部に配置した構造の磁気ヘッドとする
のが望ましいことがわかった。この例として特開昭58
−14311号に開示されているように、フェライトで
構成された浮上型磁気ヘッドの磁気変換ギャップ部にの
み高飽和磁束密度の金属磁性膜を設けた磁気ヘッドが提
案されている。しかし、この例では磁気変換部に所定の
巻線を施した後のインダクタンスが大きく、そのため共
振周波数が低下し、高周波での記録再生が不利になると
いう欠点がある。ここでインダクタンスがおきいのは磁
気ヘッド全体が磁性体で構成されていることに基づく。
従って低インダクタンスとするために磁気回路を小さく
構成する必要がある。このような観点から全体を磁性材
料で構成せず、磁気コアを非磁性のスライダー中に埋設
固着した構成の浮上型複合磁気ヘッドが米国特許3.5
62.444号に開示さた。また本発明者等は時開昭和
61−199219号にて磁気コアを非磁性スライダー
中に埋設した磁気ヘッドの望ましい形状について提案し
た。
以上の点から高保磁力の媒体に対して充分に記録可能で
かつインダクタンスの小さな浮上型複合磁気ヘッドを得
るには、飽和磁束密度Bsの高いMn−2n  フェラ
イトを基板としてギャップ部に高BSの薄膜磁性材を成
膜した磁気コアを非磁性スライダー中に埋設したものが
優れていることがわかった。
このような複合磁気ヘッドの例として本発明者等により
特開昭61−154310号に開示されたものがある。
このような複合磁気ヘッドに組み込む磁気コアのギャッ
プ部の構造としては、特開昭61−199217号にて
提案されたようなX型に斜交したもの、及び磁気コアの
トラック面にトラック幅を規制する切り欠きを設けたい
わゆる平行型のものがある。
X型及び平行型の磁気コアはいずれも一般にI型コア片
とC型コア片とからなり、通常I型コア片上にFe−A
 i!−3i 等の金属磁性薄膜が形成されている。な
お平行型の磁気コアは磁気ギャップの形成が容易である
とともにトラック幅を精確に規定できるという利点を有
する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、Fe−A 1−5I 合金からなる金属
磁性薄膜は一般に大きな硬度を有するとともに、コア片
との熱膨張係数の差が比較的大きいので、コア片をガラ
スにより接合するときや磁気コアを非磁性スライダーに
固着するときに、金属磁性薄膜がコア片から剥離したり
、また薄膜接合部の内部応力によりコア片にクラックが
生じたりするという問題がある。
以上のrjJ題を解決するために種々の試みがなされて
いる。例えば、熱膨張係数の差による剥離やクラックの
問題を防止するために、金属磁性薄膜を薄くすることが
考えられるが、薄くなるに従って特性も低下するので好
ましくない。
従って発明の目的は、上記問題点のない金属磁性薄膜を
有する浮上型複合磁気ヘッド用磁気コアを提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は磁気コアに
形成する金属磁性薄膜の組成を特定の範囲に設定するこ
とにより、金属磁性薄膜の剥離やコア片のクラックの問
題がなく、それにより良好な特性を示す磁気コアを得る
ことができることを発見し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の浮上型複合磁気ヘッド用磁気コアは
一対のコア片と、前記コア片を接合するガラス部と、前
記コア片の少なくとも一方の対向面に形成された金属磁
性薄膜とを有し、前記金属磁性薄膜がFe、Al2及び
Siの三角図表において下記四点: A(Al6゜60重徽%、 Si9.30重量%、Pe
残部)、B(Al6.75重量%、 Si8.75重1
%、Fe残部)、C(Al6.10重量%、 Si8.
75重量%、Fe残部)及び、D(Al5.50重量%
、 Si9.25重量%、Fe残部)により囲まれた領
域により表される組成を有することを特徴とする。
〔作用〕
Fe−^1−8l 合金のうち従来から広く使用されて
いるいわゆるセンダストの組成のものは良好な磁気特性
(透磁率)を有するが、Mn−2n フェライトコアと
の熱り張係数の差が大きく、また硬度も太きいために、
薄膜の剥離やコア片のクラックの問題があった。そこで
センダストの組成より僅かにずらした特定の組成とする
ことにより、良好な磁気特性とともに低い熱膨張係数及
び硬度を有する磁性薄膜ができることがわかった。
〔実施例〕
本発明を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
第1図は本発明の磁気コアを組み込んだ浮上型複合磁気
ヘッドの全体構成を示す斜視図である。
11は非磁性スライダー、12.13はスライダー11
に設けられたサイトレール、14はサイトレール13ニ
設けられたスリット部、15はスリット部14に埋設さ
れた磁気コア、16はその磁気コア15を固着するガラ
スである。なおスライダー11としては熱膨張係数が1
05〜115 xlO−’ / t、空孔率が0.5%
以下のCaT+03からなる非磁性セラミックを用いる
のが好ましい。
第2図は本発明の磁気コア15の拡大斜視図である。2
1.22はそれぞれMn−ZnフェライトからなるC型
およびI型コア片と称される磁性体であり、23は1型
コア片上に被着されたFe−AjlSi 薄膜である。
24はC型コア片21と1型コア片22との間に形成さ
れた巻線用の窓であり、その上部にC型コア21とI型
コア片22を接合するガラス部25が設けられている。
磁気コア15のトラック面にはトラック幅Twを規制す
る切り欠き26が形成されている。切り欠き26は磁気
コア15の長手方向に延在する。これにより磁気ギャッ
プ27のトラック幅Twは任意に設定することができる
。なお磁気ギャップ27はスパッタリング等により被着
されたSiO□等のギャップ規制膜により形成されてい
る。この磁気コアの寸法形状は一般的に次の通りである
トラックTw           13 〜20μm
磁気ギャップ長さGl  O,5〜0.8μm磁気ギャ
ップ深さGd     2〜15μmコア幅     
    150〜170μm磁気ギャップ27における
金1嘱磁性薄膜23は通常2〜4μm程度の厚さを有す
る。
上記コア片21.22は良好な磁気特性を有するために
Mn−2nフエライトにより形成するのが好ましいが、
これに被着する金属磁性薄膜23.23′は、次の要件
を満たすFe−A1Si 合金により形成する必要があ
る。すなわち、このFe−^β−3i 合金はFe。
Al及びSlの三角図表において、下記4点:A(Al
6.60重量%、Si9.30重量%、Fe残部、)B
(,16,75重量%、Si8.75重量%、Fe残部
)、C(A A6.10重量%、Si8.75重量%、
Fe残部)、及び D(Al75.50重量%、Si9.25重量%、Fe
残部)により囲まれた領域により表わされる組成を有す
る。
第3図は、本発明の磁気コアに使用するFe−A I。
−Si 合金の組成を示す三角図表である。本発明のF
e−A1!−Si 合金は点ASB、C及びDにより囲
まれた領域の組成を有する。これに対して、従来から広
く使用されているセンダスト合金の組成は領域Sにより
表わされる。
上記組成範囲は以下の理由により決定した。
まず磁気コアに形成する金属磁性薄膜は以下の条件を満
たすことが必要である。
(a)ビッカース硬さ(Hv)が550 以下。
(b)熱膨張係数(α)が159 X 10−7/ t
:未満。
(c)実効透磁率(μerr )が500以上。
(a)の要件について、ビッカース硬度(HV)が55
0 を超えるとフェライトコアにクラックが生じやすく
なる。すなわち金属磁性薄膜は適度の柔軟性を必要とす
る。第4図は合金組成とビッカース硬度()lv)との
関係を概略的に示す三角図表である。なお第4図に示す
HvはバルクのFe−A f−Si 合金について測定
したものである。第4図に示すように、Fe−Ar−8
1合金のビッカース硬度(Hv)は−般に31が増大す
るに従って大きくなる傾向を示す。
Hvは550以下である必要があるので、図中斜線部分
により示される組成範囲とする必要がある。
(b)の要件について、熱膨張係数(α)が159XI
O−’/ を以上になるM n −Z n フェライト
コアの熱膨張係数(105〜130 X 10−7/ 
t )との差が大きくなりすぎるので、ガラスボンディ
ング工程等において剥離が生じやすくなる。第5図は合
金組成と熱膨張係数(α)との関係を概略的に示す三角
図表である。なお第5図に示す熱膨張係数(α)もバル
クのFe−A 47−Si合金について測定したもので
ある。第5図に示すように、Fe−Ar−Si合金の熱
膨張係数(α)はFeが増大するに従って大きくなる傾
向を示す。熱膨張係数(α)は、159 Xl0−7/
℃未満である必要があるので、図中はぼ斜線部分のより
示される組成範囲とする必要がある。
(C,)の要件について、実効透磁率(μart )が
500未満だと磁気ヘッド特性が満足でない。第6図は
合金組成と実効透磁率(μ。11 )との関係を概略的
に示す三角図表である。なお第6図に示すμ。ff は
Fe−A1!−3i 合金の薄膜について測定したもの
である。第6図に示すように、Fe−^i’Si合金の
実効透磁率(μaft )は一般にある特定の組成範囲
を中心とし、その周囲にいくに従って低下する傾向を示
す。μoff は500以上である必要があるので、図
中斜線部分により示される組成とする必要がある。
以上の要件(a)、(b)及び(C)を全て満たす領域
が、第3図に示す点ASB、C及びDにより囲まれた領
域である。
本発明のFe−^β−3i 合金は上記組成範囲である
ことを条件として、その他にRu及び/又はTiを含有
することができる。Ru及びT1は合金の耐食生、耐候
性及び摺動性を向上する作用を有するが、熱膨張係数及
び硬度にはほとんど影響を与えない。
Ru及びTiの含有量は、単独でも複合でも各2重量%
以下である。
Ru及びT1の各々の含有量が2重量%を超えると、実
効透磁率(μ62.)が低下する。そのた袷第3図に示
す点A、B、C及びDにより囲まれた領域においてμo
ff が500以下となる組成が出でくる。
本発明の磁気コアは以下のプロセスにより製造すること
ができる。まずI型コア片及びC型コア片を 構成すべ
きフェライト材料のブロックを準備する。このフェライ
ト材料としては高Bsでかつ高周波での透磁率が極力大
きいMn−Zn フェライトが望ましい。またガラス接
合時にガラス中に生じる気泡(void  )を減らす
ために、熱間静水圧プレス(Hot l5ostati
c Press)法により高密度化されたものを 用い
るのが好ましい。特にBoo=4700〜5400 G
 。
Hc =0.1−0.20e 、 5 MHz に於る
透磁率800〜1300、空孔率0.5%以下、熱膨張
係数105〜130 Xl0−’/℃のMn−Zn 多
結晶フェライトを用いるのが好ましいが、多結晶フェラ
イトの代りに単結晶材を用”いても良い。。
いずれかのコアブロックに上記金属磁性薄膜を形成する
が、I型コアブロックに設ける方が容易であり好ましい
。金属磁性薄膜の形成は上記組成のFe−A j!−3
i 合金をスパッタリングで被着するものが好ましい。
スパッタの条件としては安定な放電 を維持するため5
〜12mTorrのArガス圧が望ましい。また電力は
合金ターゲットの温度上昇による割れを防ぐとともに、
800人/分程度の膜生成速度を得るために、600〜
1200W(直径150mmのターゲットの例)が望ま
しい。
次に第7図に示すように、Fe−A 42−Si膜53
.53′を部分被着したI型コアブロック52にC型コ
アブロック51を接触させ、巻線窓54中に習いたガラ
ス棒55を加熱流入させることにより接合する。この場
合、好ましい接合ガラスは軟化点540〜63[)℃、
熱膨張係数94〜103 Xl0−’ / tのもので
ある。このような物性を示す接合用ガラス(第一のガラ
ス)としてはPbO−3i02を主成分とし、他に種々
の元素を加えた多くの組合せが考えられるけれども、本
発明者による実験の結果ではPbO−3+02にアルカ
リ金属酸化物(K2O、Li、0、Na2O等)を加え
た系、又はPbO−3iOz−BzOs−A i 20
3 にアルカリ金属酸化物を加えた系が適している。こ
のような系での好ましい組成範囲は重量基準で、28〜
49%の8102.44〜59%のPbO17〜13%
のアルカリ金属酸化物からなる組成、又は28〜49%
の5iO7,5〜10%の8203.7〜13%のアル
カリ金属酸化物、残部PbOからなる組成である。また
後者の系には5〜12%の1203を添加してもよい。
この第一のガラスの特に好ましい一例として重量基準で
35Pb045S+02−88203−7八ft 2[
]、−5に20の組成のもの(軟化点580℃、熱膨張
係数95xlO−’/l)が挙げられる。このガラスを
使用し接合を行った磁気コアの接合強度は5 kg/’
mm2 であり申し分なく、またFe−へf−3i膜の
浸食も3忍められない。
なおり203は高湿度下でのガラスの腐食を防止する作
用を有する。しかし逆にB20.が多すぎるとFe−^
R−5l膜あるいはMn−’2n  フェライトとの濡
れ性が悪(なり、接合強度が保てない。Al2O3は高
温度下でのガラスの変色を防止するが、逆に多すぎると
軟化点が高くなり接合できなくなる。アルカリ金属酸化
物類はさらにガラスの流動性を調節する効果を担ってい
る。
このようなガラスを用い700〜760℃で接合を行う
。この接合ブロックを切断し、トラック幅Tw規利用の
切り欠きを設けることにより磁気コアを得ることができ
る。
この磁気コアのスライダーのスリット部への固着は次の
ようにして行う。第8図は接合した磁気コア63をスラ
イダー61のスリット部62内に設置するとともに、ガ
ラス棒68をスライダー61の上面に乗せた状態を示す
斜視図である。磁気コア63の切り欠き65はスライダ
ーの片端部64に向けられているので、磁気コア63が
片端部64に押しつけられていても、スリット部の内面
との間に隙間67.69が確保される。磁気コア63の
固定はバネ材66による仮固定で容易に達成される。ガ
ラス棒68は第二のガラスとして磁気コア63をスリッ
ト部62に固着するものであり、かかる第二のガラスと
しては熱膨張係数87〜96 X 10−’ / ’t
:、軟化点370〜480℃程度のものが好ましい。こ
のような性質を示す組成としては、重量基準で70〜8
3%のPb0.3〜10%のAl2O3,6〜13%の
SiO□、4〜10%の820.のちのがあり、特に好
ましい一例として78PbO−8A A 203−10
3iO□−4820,(重量%)がある。このガラスの
熱膨張係数は91X10−’/lであり軟化点は440
℃である。このガラスを用いて例えば530℃で固着す
れば、クラックのおそれなく接合を行うことができる。
以上のような第二のガラスによる磁気コアのスリット部
への固着には、一般に第二のガラスを500〜580℃
に加熱して磁気コアの両側の隙間に流入させる。その後
磁気ヘッドの空気ベアリング面を研削後研磨加工し、磁
気ヘッドを完成する。
本発明をさらに以下の具体的な実施例により詳細に説明
する。
実  施  例  1 第2図に示す構造の磁気コアを形成するためにMn−Z
n 多結晶フェライトからなるC型コアブロック及び■
型コアブロックを作成した。Mn−Xn 多結晶フェラ
イトは熱間静水圧プレス法により高密1隻化されたので
、空孔率が0.1%であり、磁気特性としテ(tB+Q
=5100G 、 Ha =0.150e、 5Mtl
z における透磁率=950であり、また熱膨張係数は
115 xlo−’ / tであった。
各C型コアブロック及びI型コアブロックは外周スライ
サーにより成形し、平面研削盤で研削後ラップ機により
研磨したものである。研磨後クロロセン煮沸ヲ行い、ク
ロロセン中、アセトン中及びアルコール中でそれぞれ超
音波洗浄を行った後、フレオン煮沸を行い、最後にフレ
オン蒸気で洗浄した。
次にI型口アブロック上の磁気ギャップ及びバックギャ
ップに相当する位置に、種々の組成のFe−Aβ−3i
 合金を用い、マグネトロンスパッタ装置により厚さ3
.0 μmの磁性薄膜を形成した。マグネトロンスパッ
タ装置の投入電力はQ、3Kw、アルゴン圧は8 mT
orr 、基板温度は200℃であった。このようにし
て形成された各Fe−八!−81薄膜の実効透磁率(μ
eff)を測定した。またビッカース硬さ(及び熱膨張
係数(α)についても、バルクの試料により測定した。
次にFe−Aβ−81薄膜を形成した■型口アブロック
上にRFスパッタ装置を用いて、Q、3kwの投入電力
、5mTorr のアルゴン圧、150℃の基板温度で
0.5μmの膜厚の5in2ギヤツプ規制膜を形成した
さらにC型コアブロックとI型コアブロックを以下の組
成の第一ガラスにより接合した。
Pb0   54  重量% Sin、    35.9重量% に20   10.1重量% この第一のガラスの軟化点は597℃、熱膨張係数は9
6 X 10−’ / t:であった。第一のガラスに
よるコアブロックの接合は電気炉によりN2ガラス中で
300℃/時間の昇温速度で加熱し、760℃に30分
間保持することにより行った。
このようにして接合したコアブロックを平面研削盤及び
ラップ機を用いて研削、研房し、また外周スライサーに
より厚さ250μmに切断した後ラップ機により、コア
の両面を研ail、152μmのコアを作製した。
次に各磁気コアのトラック幅Twを規定するために、高
剛性ダイザ−により幅138.5μm、深さ200μm
の切り欠きを形成した。
このようにして得られた各磁気コについて、薄膜剥離の
有無及びコアのクラックを測定した。結果を第1表に示
す。
参考のためにサンプルNo、 l〜13を第3図にプロ
ブ  ト す る 。
以上の結果から、本発明の組成範囲に含まれるFe−^
14−3i合金で磁性薄膜を形成した場合、ビッカース
硬さ、熱膨張係数及び実効透磁率の要件を満足し、薄膜
の剥離やコアのクラックが生じなかった。これに対して
本発明の組成範囲外の場合、上記要件のいずれかが満た
されず、薄膜剥離やコアのクラックが生じた。
実  施  例  2 熱膨張係数が103X10−’℃、空孔率が0.15%
のCaTi0*セラミツクからなるスライダーの一方の
サイトレールの端部に、長さ1.5mm、幅220μm
のスリ7)ifflを形成し、その中に実施例1のサン
プルN014及び6の磁気コアをそれぞれ板ばねにより
固定して、下記組成の第二のガラスにより固着した。
Pb0  79.0重量% Sl[129,0重1% 八AD3 5.9重量% B、0.  6.0重量% 第二のガラスの熱膨張係数は91 X 10−’ / 
t’、軟化点は447℃、転移点は379℃、屈伏点は
406℃であった。これを電気炉でN2中300℃/時
間の昇温速度で加熱し、540℃の温度に30分間保持
することによりスリット部と磁気コアとの間隙に流入さ
せた。このようにして得た磁気ヘッドの空気ベアリング
面を鏡面研削盤及びラップ機により研削、研磨し、浮上
型複合磁気ヘッドとした。
この磁気ヘッドを用い、Co−Ni  スパッタ記11
体()Ic = 11500e )を有する5、25イ
ンチの磁気ディスクに対して浮上量0,3μm、周速1
2.1 m /秒で5 MHz における再生出力特性
(書き込み電流と再生出力との関係)を測定した。なお
磁気ヘッドの巻線は48ターンであった。結果を第9図
に示す。
同図において(a)はサンプルNO,4、(b)はサン
プルN026を示す。以上の比較から、本発明の磁気コ
ア(a)の場合、磁気ヘッドは優れた再生出力特性を有
することがわかる。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、本発明の磁気コアには特定の組成
範囲のFe−A 1−3i 合金からなる金属磁性薄膜
が形成されているので、良好な特性を有するのみならず
、磁性膜剥離やコア片のクラックの問題がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は浮上型複合磁気ヘッドを示す斜視図であり、 第2図は第1図の浮上型複合磁気ヘッドに組み込まれる
本発明の磁気コアの一例を示す斜視図であり、 第3図は本発明のFe−A 1siF合金の組成範囲を
示す三角図表であり、 第4図は合金組成とビッカース硬さとの関係を概略的に
示す三角図表であり、 第5図は合金組成と熱膨張係数との関係を概略的に示す
三角図表であり、 第6図は合金組成と実効透磁率との関係を概略的に示す
三角図表であり、 第7図は両コアブロックを組み合わせた後接合用ガラス
棒を巻線用窓内に挿入した状態を示す斜視図であり、 第8図は第1図の浮上型複合磁気ヘッドを製造するため
に磁気コアをスライダーに固着する工程を示す図であり
、 第9図は書き込み電流と再生出力との関係を示すグラフ
である。 11・・・・スライダー 12.13・・・サイトレール 14・ ・ ・ ・ ・スリット部 15・・・・・磁気コア 16・・・・・固着ガラス 21・・・・・C型コア片 22・・・・・■型コア片 23、23’  ・4e−Aj!−3i薄膜24・・・
・・巻線用窓 25・・・・・接合ガラス部 26・・・・・切り欠き 27・・・・・磁気ギャップ 7w・・・・・トラック幅 Fe  (里!%) Fe (11%) Fe (重量%) Fe (重量%) ′第7図 第8図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)浮上型複合磁気ヘッド用磁気コアにおいて、一対
    のコア片と、前記コア片を複合するガラス部と、前記コ
    ア片の少なくとも一方の対向面に形成された金属磁性薄
    膜とを有し、前記金属磁性薄膜がFe、Al及びSiの
    三角図表において下記4点:A(Al6.60重量%、
    Si9.30重量%、Fe残部)、B(Al6.75重
    量%、Si8.75重量%、Fe残部)、C(Al6.
    10重量%、Si8.75重量%、Fe残部)及び、D
    (Al5.50重量%、Si9.25重量%、Fe残部
    )により囲まれた領域により表される組成を有すること
    を特徴とする磁気コア。
  2. (2)請求項1に記載の磁気コアにおいて、前記金属磁
    性薄膜がさらにTi及びRuの少なくとも1種を各2重
    量%以下含有することを特徴とする磁気コア。
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