JP2570790B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気コアやスライダ部材等をガラス融着し
てなる磁気ヘッドに関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、磁気コアやスライダ部材等をPbO,SiO2,B2O
3,Bi2O3及びNa2O又はK2Oの少なくとも1種を含有するボ
ンディングガラスにより融着することにより、信頼性の
高い磁気ヘッドを提供しようとするものである。
〔従来の技術〕
一般に磁気ヘッドは、Mn−Znフェライト等の酸化物磁
性材料よりなる磁気コア同士や、酸化物磁性材料もしく
はセラミクス等の非磁性酸化物材料とセンダスト等の金
属磁性材料との複合体よりなる磁気コア同士を、ボンデ
ィングガラスを用いて接合一体化することにより構成さ
れる。例えば、磁気ヘッドの作動ギャップ部は、ガラス
を融点以上の作業高温まで加熱・溶融し、磁気コアの間
に流し込ませた後冷却して、これら磁気コア間にガラス
を融着させることによって構成される。また、フロッピ
ーディスク駆動装置やハードディスク駆動装置では、一
体化された磁気コアにさらにスライダと称される非磁性
部材がガラスにより接合一体化された磁気ヘッドや、前
記磁気コアが当該スライダ中にガラス融着により埋め込
まれた磁気ヘッドが使用される。
このように、通常の磁気ヘッドではガラス融着は必須
の要素となっているが、これら磁気ヘッドにおいて、融
着に使用するボンディングガラスの熱膨張係数が酸化物
磁性材料や金属磁性材料,非磁性酸化物材料等の熱膨張
係数と大きく異なると、磁気コア等を接合したときに残
留応力が累積され、ガラスクラック等が発生し易くな
る。したがって、使用するガラスの熱膨張係数をこれら
の被接着体に合わせる必要があり、熱膨張係数α=90×
10-7〜130×10-7〔℃-1〕程度のものを使用しなければ
ならない。また、特に金属磁性材料を主コア材とする磁
気ヘッドでは、高温での熱処理により金属磁性材料の磁
気特性が大きく劣化することから、低融点ガラスを使用
せざるを得ない。
しかしながら、高熱膨張係数〔特に熱膨張係数α≧11
0×10-7-1以上〕を有する低融点ガラスは、耐水性な
らびに硬度が高融点ガラスに比べて著しく劣り、したが
ってこのような低融点ガラスを使って磁気ヘッドを作製
しようとすると、ガラス溶出やガラスクラックが多発す
るという問題が生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の磁気ヘッドでは融着に使用するボ
ンディングガラスに起因して信頼性等の点で問題が多
く、その改善が待たれている。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、磁性材の有する能力を充分に発揮する
ことができ、しかも高信頼性を有する磁気ヘッドを提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明の磁気ヘッド
は、磁気コア同士の接合,あるいは磁気コアとスライダ
部材との接合に、PbO a重量%,SiO2b重量%,B2O3 c重量
%,Bi2O3 d重量%,Na2O及び/又はK2O e重量%(但し、
49≦a≦69,10≦b≦28,6≦c≦10,5≦d≦8,0<e≦1
2)よりなるボンディングガラスを用いたことを特徴と
するものである。
ここで磁気コア同士の接合とは、例えば閉磁路を構成
する一対の磁気コア同士の突き合わせや、フロッピーデ
ィスク用磁気ヘッドのように記録再生ヘッド部と消去ヘ
ッド部の固着等である。後者の場合、間に磁性材,非磁
性材よりなるセンターコアが介在するものであってもよ
い。
この場合、磁気コアはフェライト等の酸化物磁性材料
単体であってもよいし、Fe−Al−Si合金等の金属磁性材
料と酸化物磁性材料,非磁性酸化物材料との複合体であ
ってもよい。また、接合に使用したボンディングガラス
をギャップスペーサとして利用してもよいし、予めSiO2
等のギャップスペーサを磁気コアの接合面に被着形成し
ておき前記ガラスを単なる機械的結合にのみ利用するよ
うにしてもよい。
一方、磁気コアとスライダ部材との接合とは、フロッ
ピーディスク用磁気ヘッドのように閉磁路を構成した磁
気コアに対するガード材の接合や、ハードディスク用磁
気ヘードのようなスライダ部材への磁気コアの埋め込み
等である。ただし、この場合磁気コア同士の接合に用い
るガラスのガラス転移点は、前記ボンディングガラスの
融着温度よりも高いことが好ましい。
〔作用〕
PbO,SiO2,B2O3,Bi2O3及びNa2O(K2O)からなるガラス
においてNa2O(K2O)の含有量の増減はガラスの熱膨張
係数の増減に大きな影響を及ぼす。したがって、磁気コ
アやスライダ部材の材質に応じてNa2O(K2O)の含有量
を選定することでガラスの熱膨張係数が最適な値に制御
される。また、SiO2の含有量の増加は、Na2O(K2O)の
配合で低下した信頼性,作業温度及びガラス化範囲の逸
脱を回復させる。
かかるガラスを磁気コア同士あるいは磁気コアとスラ
イダ材との接合に使用することで、融着による残留応力
が抑制され、接合の機械的強度や信頼性が確保されると
同時に、磁性材の能力が充分に発揮される。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明をいわゆるフェライトヘッドに適用
した一実施例を示すもので、Mn−Znフェライト等の酸化
物磁性材料よりなる一対の磁気コア(1),(2)がボ
ンディングガラス(3)によりギャップ接合され、当該
ボンディングガラス(3)をギャップスペーサとして磁
気ギャップgが構成されてなるものである。
ここで、前記ボンディングガラス(3)は、PbO a重
量%,SiO2 b重量%,B2O3 c重量%,Bi2O3 d重量%,Na2O
及び/又はK2O e重量%なる組成を有し、その組成範囲
が 49≦a≦69 10≦b≦28 6≦c≦10 5≦d≦8 0<e≦12 で示されるものである。
上記組成を有するボンディングガラス(3)中、酸化
鉛(PbO)はガラスを低融点化する成分であって、得ら
れるボンディングガラス(3)の作業温度を制御するた
めにその組成割合が増減される。ただし、PbOが49重量
%未満では作業温度が600℃を越え、逆にPbOが69重量%
を越えると作業温度が500℃未満になり得られるガラス
の耐水性も悪くなることから、PbOの含有量は49〜69重
量%の範囲とすることが好ましい。本例ではあまり問題
とはならないが、後述の実施例のように、例えばセンダ
ストコア部を有する磁気コアの接合に使用する場合に
は、前記センダストコアの熱処理をガラス融着と同時に
行うため、ガラス融着作業温度を500〜600℃としなけれ
ばならない。
また、SiO2は、ガラス化範囲を広げる成分であって、
ガラスを高融点化するとともに、ガラスの信頼性(耐水
性,耐腐食性等)を向上するものである。このSiO2につ
いても、ガラスの信頼性や作業温度等の観点から、その
含有量は10〜28重量%の範囲とすることが好ましい。Si
O2の含有量が10重量%未満では、作業温度が500℃未満
となり、得られるガラスの耐水性,耐腐食性,耐摩耗性
が劣化する。また、結晶化して線引が難しくなり、ヌレ
性が劣化する。SiO2の含有量が28重量%を越えると、作
業温度が600℃を越え、やはいヌレ性が劣化する。
B2O3もガラス化範囲を広げる成分であって、粘性を低
下させヌレ性を向上する。例えばPbOでガラスの粘性を
低下させると熱膨張係数を上昇させることになるが、B2
O3は熱膨張係数を高めないで粘度を下げる特異な物質で
ある。ただし、このB2O3の含有量が6重量%未満である
と、得られるガラスが結晶化して線引が難しくなりヌレ
性が劣化すること、10重量%を越えるとヌレ性が良くな
りすぎてフェライトへの侵食が増大すること等から、6
〜10重量%の範囲内に設定することが好ましい。
Bi2O3は、PbOに類似した成分であるが、PbOよりもガ
ラスの粘性を下げる性質を有する。このBi2O3の組成範
囲としては、5〜8重量%である。Bi2O3の含有量が5
重量%未満であると、作業温度が600℃を越えガラスの
ヌレ性を劣化する。逆にBi2O3の含有量が8重量%を越
えると、得られるガラスのヌレ性が良くなりすぎてフェ
ライト等を侵食する虞れがある。
Na2Oは、得られるガラスの熱膨張係数を大幅に上昇す
る成分であるが、大量に含有するとガラスの信頼性を下
げ、融点を下げることになる。しかもガラス化範囲を逸
脱し易くなり、線引が難しくなる。そこで本発明では、
Na2Oの含有量を増やした場合に、Si2Oの含有量を同時に
増やすことにより、融点を高めて所定の融点を確保する
とともにガラス化範囲を広げ、信頼性を向上する。ただ
し、Na2Oの含有量が12重量%を越えるとガラスの耐水
性,耐食性が劣化すること、またガラスが結晶化し線引
が難しくなりヌレ性が劣化すること等から、12重量%以
下に抑えることが好ましい。また、上記Na2Oの含有量を
増減することによりガラスの熱膨張係数を制御すること
ができるが、Na2Oの含有量が0重量%ではフェライトや
強磁性金属材料とのなじみが悪くなる。かかる観点よ
り、上記Na2Oの含有量eは、0重量%<e≦12重量%と
する。なお、この場合上記Na2Oの一部又は全部をK2Oで
置換してもよい。ただし、K2Oを使用する際には、含有
量を若干増やす必要があり、Na2Oを12重量%含有するの
と同等の効果を得るためには、K2Oの含有量は15重量%
程度必要である。
上述の組成を有するボンディングガラス(3)は、ガ
ラス転移点(熱膨張係数が変化する温度)370〜420℃,
屈服点(それ以上温度を上げると冷却してもガラス形状
が復帰しない温度)400〜450℃,融着温度(作業温度)
500〜650℃であり、Na2O及びK2Oの添加量を増減するこ
とにより、熱膨張係数(本明細書中に記載される熱膨張
係数はいずれも100〜350℃での値である。)は90×10-7
〜130×10-7〔℃-1〕に設定される。したがって、磁気
コア(1),(2)の熱膨張係数に応じてNa2O及びK2O
の添加量をコントロールし、ボンディングガラス(3)
の熱膨張係数をこれら磁気コア(1),(2)の熱膨張
係数に合わせればよい。
融着温度については磁気ヘッドの形状・融着方式によ
って異なり、例えば棒ガラスをガラス溝から流しヘッド
ギャップを形成するときには580〜600℃に、平面上にガ
ラスをまんべんなく塗布するときには600〜630℃に設定
される。
以上のようなボンディングガラス(3)を用いて接合
一体化された磁気ヘッドでは、磁気コア(1),(2)
とボンディングガラス(3)の熱膨張係数の差が小さい
ことから、クラック等の発生は皆無である。また、ボン
ディングガラス(3)による接合部が充分な耐水性と硬
度を有することから、高信頼性で精密な磁気ヘッドとな
る。
次に、本発明を適用した磁気ヘッドの他の例を説明す
る。
第2図は、一方の磁気コア(11)が金属磁性薄膜(11
a)とフェライトコア部(11b)とからなり、他方の磁気
コア(12)がフェライト単体よりなる,いわゆるメタル
・イン・ギャップタイプの磁気ヘッドの例である。本例
の磁気ヘッドでは、SiO2膜がギャップ材(13)としてこ
れら磁気コア(11),(12)の接合界面に被着形成され
ており、ボンディングガラス(14)はこれら磁気コア
(11),(12)の機械的結合のみを図るようになってい
る。
ボディングガラス(14)は、先の実施例と同様、PbO,
SiO2,B2O3,Bi2O3及びNa2O(K2O)からなるガラスであ
る。
かかる磁気ヘッドは、先の実施例と同様、高信頼性を
有するものであるが、さらにボンディングガラス(14)
の融点が低いものであることから、金属磁性薄膜(11
a)の有する磁気特性が劣化することなく、その能力が
最大限に発揮されるものとなっている。
第3図は、フロッピーディスク用磁気ヘッドに本発明
を適用したもので、フェライトよりなる磁気コア(2
1),(22)及び磁気コア(23),(24)がそれぞれ接
合一体化されて記録再生ヘッド部及び消去ヘッド部を構
成すると同時に、これら記録再生ヘッド部と消去ヘッド
部が一体的に固着され、さらにセラミクス等よりなるガ
ード材(25)が磁気記録媒体走行方向の両側に接合され
てなるものである。
すなわち、磁気コア(21),(22)及び磁気コア(2
3),(24)は1次融着ガラス(26)により接合一体化
され、記録再生ヘッド部と消去ヘッド部〔磁気コア(2
2)と磁気コア(23)〕とは2次融着ガラス(27)によ
り固着されている。さらに、ガード材(25)は3次融着
ガラス(28)により接合されている。
ここで、前記2次融着ガラス(27)に前述の組成を有
するガラスが使用されている。この2次融着ガラス(2
7)に前記ガラスを使用することで、記録再生ヘッド部
と消去ヘッド部の固着状態の信頼性が高いものとなる。
また、かかるフロッピーディスク用磁気ヘッドでは、1
次融着ガラス(26)のガラス転移点が2次融着ガラス
(27)の融着作業温度よりも高いことが必要であるが、
当該2次融着ガラス(27)が低融点であることから、1
次融着ガラス(26)の選択の幅も広がる。
なお、本例では2次融着ガラス(27)に前記組成を有
するガラスを使用したが、当該ガラスを3次融着ガラス
(28)に使用しても同様の効果を得ることができる。
第4図及び第5図はハードディスク用磁気ヘッドに本
発明を適用したもので、当該ハードディスク用磁気ヘッ
ドは、一対の磁気コア(31),(32)を接合一体化した
磁気ヘッド部がスライダ部材(33)中に埋め込まれてな
るものである。
すなわち、スライダ部材(33)に磁気ヘッド部に対応
する切り欠きが設けられ、この中に磁気コア(31),
(32)よりなる磁気ヘッド部が嵌合されている。磁気ヘ
ッド部は、トラック幅を規制するために磁気記録媒体摺
接面近傍が媒体走行方向に沿って削り取られ、この段差
部(34)にガラス(35)が流し込まれている。そして、
前記埋め込み部分は研磨され、前記磁気ヘッド部の磁気
記録媒体摺接面がスライダ部材(33)の摺接面(33a)
と面一とされ、作動ギャップgがこの磁気記録媒体摺接
面に露呈している。
したがって、作動ギャップgのギャップ材(36)が1
次融着ガラス、段差部(34)に流し込まれたガラス(3
5)が2次融着ガラスということになる。
かかる磁気ヘッドにおいて、前記ガラス(35)に上述
の各実施例と同様、PbO,SiO2,B2O3,Bi2O3及びNa2O(K
2O)からなるガラスを使用することで、クラックの発生
がなく高信頼性を有する磁気ヘッドとすることができ
る。さらに本例は、ガラス(35)の耐摩耗性の確保とい
う点でも有利である。
本発明者等は、実際に高磁束密度で高熱膨張係数を有
するフェライト材(熱膨張係数α=130×10-7-1〕の
ギャップ融着に第1表に示すガラス(試料1〜試料3)
を使用して磁気ヘッドを試作し、その特性を評価した。
試作した磁気ヘッドの構成を第6図に示す。この磁気
ヘッドはフルイレーズヘッドであって、一対のフェライ
トコア(41),(42)がセンターコア(43)を挟んで突
き合わされ、さらにバックコア(44)がエポキシ樹脂に
より接合されてなるものである。そして、前記センター
コア(43)にはコイルが巻回されたコイルボビン(45)
が嵌合され、各コア(41),(42),(43)のギャップ
融着ガラス(46),(47)に試料1〜試料3が使用され
ている。
使用した融着ガラスの組成は第1表に示す通りであ
り、またその熱膨張係数,ガラス転移点は第2表の通り
である。
試作した磁気ヘッドでは、研削水によるガラス溶出も
なく、研削抵抗や熱膨張係数のずれによるガラスクラッ
クも皆無であった。
また、接着応力が最小になる熱膨張係数を有するガラ
スを選択することができるため、フェライト材の有する
磁気特性を最大限に発揮できる磁気ヘッドを完成するこ
とができた。
すなわち、磁気ヘッドの試作に当たっては融着温度を
全て590℃一定で行ったため、加熱による磁気特性の違
いは全てキャンセルされ、試料1〜試料3を用いた磁気
ヘッドでは純粋にこれらガラスの熱膨張係数の違いだけ
による磁気特性(電気特性)の差が得られる。例えば、
周波数300kHzにおけるインピーダンスが240Ωのヘッド
について、Qを測定すると第3表のような結果が得られ
た。
したがって、試料2のガラスを使用することで本例の
磁気ヘッドではフェライト材の磁気特性が最大限に発揮
されることになる。
以上、本発明の具体的な実施例について説明したが、
本発明がこれら実施例に限定されるものでなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲での変更が可能であることは言
うまでもない。例えば磁気コアやスライダ部材等の材
質,形状,寸法等は適宜変更可能である。
〔発明のの効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の磁気ヘッ
ドにおいては、磁気コア同士の接合あるいは磁気コアと
スライダ部材との接合に、最適な熱膨張係数を有すると
ともに低融点,高硬度,高耐水性等の優れた特性を有す
るガラスを使用しているので、ガラスクラックやガラス
溶出,膜剥がれ等の無い、高信頼性を有する磁気ヘッド
とすることが可能である。
また、融着温度(作業温度)を一定の温度に保つこと
ができるので、磁気コアを構成する磁性材の磁気特性を
最大限に引き出すことができ、高性能の磁気ヘッドとす
るこが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はそれぞれ本発明を適用した磁気ヘ
ッドの実施例を示すもので、第1図はフェライトヘッド
の概略斜視図、第2図はメタル・イン・ギャップタイプ
の磁気ヘッドの概略斜視図、第3図はフロッピーディス
ク用磁気ヘッドの平面図、第4図はハードディスク用磁
気ヘッドの概略斜視図、第5図はその要部拡大斜視図、
第6図はフルイレーズヘッドの概略側面図である。 1,2,11,12,21,22,23,24,31,32,41,42,43……磁気コア 25……ガード材 33……スライダ部材 3,14……ボンディングガラス 26,27,28……融着ガラス 35……ガラス 46,47……ギャップ融着ガラス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気コア同士の接合にPbO a重量%,SiO2 b
    重量%,B2O3 c重量%,Bi2O3 d重量%,Na2O及び/又はK2
    O e重量%(但し、49≦a≦69,10≦b≦28,6≦c≦10,5
    ≦d≦8,0<e≦12)よりなるボンディングガラスを用
    いたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】磁気コアとスライダ部材との接合にPbO a
    重量%,SiO2 b重量%,B2O3 c重量%,Bi2O3 d重量%,Na2
    O及び/又はK2O e重量%(但し、49≦a≦69,10≦b≦2
    8,6≦c≦10,5≦d≦8,0<e≦12)よりなるボンディン
    グガラスを用いたことを特徴とする磁気ヘッド。
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