JPH0352645B2 - - Google Patents

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JPH0352645B2
JPH0352645B2 JP11530185A JP11530185A JPH0352645B2 JP H0352645 B2 JPH0352645 B2 JP H0352645B2 JP 11530185 A JP11530185 A JP 11530185A JP 11530185 A JP11530185 A JP 11530185A JP H0352645 B2 JPH0352645 B2 JP H0352645B2
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magnetic
glass
amorphous
magnetic head
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Takayuki Kumasaka
Hideo Fujiwara
Moichi Ootomo
Takeo Yamashita
Sanehiro Kudo
Hiromitsu Kawamura
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
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  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は非晶質磁性合金をガラスによつて接合
もしくはモールドした磁気記録再生用磁気ヘツド
に関する。
〔発明の背景〕
磁気記録技術の高度化、とくに、磁気記録の高
密度化に対する要請は今日きわめて強いものがあ
る。この要請に応じるためには、磁気記録媒体の
高保磁力化、低雑音化とともに、磁気ヘツドの記
録再生感度の大幅な改良が課題となつている。
現在、多く使用されているVTR用磁気ヘツド
は、高透磁率磁性材料として高周波特性にすぐ
れ、かつ、耐摩耗性にすぐれたフエライトが使用
されている。ところが、フエライトは、その飽和
磁束密度が4000〜5000ガウス程度であるため、得
られる記録磁界の強さに限度があり、とくに、最
近開発されつつある高保磁力(保磁力:1100エル
ステツド以上)の磁気テープを用いるときには、
記録が不十分になるという欠点がある。この点、
非晶質磁性合金は高飽和磁束密度(Bs:8000〜
10000ガウス、高透磁率(5MHzでのμ:400〜
500)特性を保持しているものがあり、かつ、高
周波特性にすぐれているため、高保磁力を有する
磁気テープに記録再生可能な磁気ヘツド材料とし
て適している。
従来、フエライトを用いた磁気ヘツドの製造の
際におけるコア部片同志の接合ならびに補強用に
充填するモールド材は非磁性材料のガラスが一般
に用いられている。このガラスは熱膨脹係数が85
〜110×10-7/℃で、軟化温度が500〜600℃のも
のを用い、700〜800℃の作業温度で熱処理するこ
とによつて、磁気ヘツドの接合ならびにモールド
を行なつている。
しかし、非晶質磁性合金には結晶化温度があ
り、それ以上の温度で通常の熱処理を行なうと、
結晶化によつて磁気特性が劣化してしまう。一般
に、磁気ヘツドに用いられるFe−Co−Si−B系
の非晶質磁性合金の結晶化温度は450〜550℃程度
であるので、この非晶質磁性合金を磁気ヘツドに
用いる場合には、これ以下の熱処理温度で接合も
しくはモールドする必要がある。
従来、非晶質磁性合金をフエライトと組み合せ
て用いた磁気ヘツドの接合はできるだけ低温で行
なうために、樹脂接合が行なわれていた。しか
し、VTR装置のように、高速でヘツドとテープ
が摺動する場合、接合樹脂がヘツドの摺動面に広
がり、付着することによつて長時間の記録再生走
行ができなくなる欠点があつた。
この点、ガラスで接合した場合、樹脂接合で起
る問題は解消されるが、一般に、フエライトの接
合に用いられているガラスは軟化温度が高く、非
晶質磁性合金を用いた磁気ヘツドには不適当であ
る。
したがつて、非晶質磁性合金をフエライトと組
み合せて用いた磁気ヘツドの製造の際にガラスを
用いる場合には、それに合つた熱膨脹係数および
作業温度の最適値、耐摩耗性、耐久性、接合強度
およびその他の最適条件が必要となる。
〔発明の目的〕
非晶質磁性合金とフエライト磁性体とを組み合
せた複合型磁気ヘツドを製造する際のヘツド材料
における接合、モールドを低温で行なうことがで
き、非晶質磁性合金の磁気特性を劣化させること
のない複合型磁気ヘツドを提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、作動ギヤツプ突合せ部が高透磁率、
高飽和磁束密度で、結晶化温度が700℃未満の非
晶質磁性合金からなり、前記作動ギヤツプ近傍を
除き前記非晶質磁性合金が、該非晶質磁性合金と
共にリング型磁気ヘツドの磁路を構成する高透磁
率の磁性フエライトコアによつて支持され、前記
磁気ヘツドの接合部またはモールド部が非磁性材
料により接合またはモールドされている複合型磁
気ヘツドであつて、前記非磁性材料としてPbO75
〜85重量%、B2O310〜15重量%、SiO20.5〜5重
量%、Al2O30.5〜2.5重量%からなる組成の第1
のガラス、PbO75〜80重量%、ZnO10〜12重量
%、B2O37〜10重量%、SiO20.5〜2.5重量%、
Al2O30.5〜2.5重量%、BaO0.5〜3重量%からな
る組成の第2のガラスおよびPbO76〜80重量%、
B2O310〜12重量%、ZnO1.5〜3重量%、SiO20.5
〜3重量%、Al2O30.5〜2.5重量%、CuO1〜3重
量%、Bi2O30.3〜5重量%からなる組成の第3の
ガラスからなる群のうちから選んだ少なくとも1
種のガラスを用いることを特徴とし、その目的
は、上記のような非晶質磁性合金とフエライト磁
性体とを組み合せた複合型磁気ヘツドを製造する
際のヘツド材料における接合、モールドを低温で
行なうことができ、非晶質磁性合金の磁気特性を
劣化させることのない複合型磁気ヘツドを提供す
ることにある。
〔発明の実施例〕
以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
本発明による磁気ヘツドの一例を第1図に示
す。
磁気ヘツド10は作動ギヤツプ突合せ部が非晶
質磁性合金薄板11からなり、作動ギヤツプ近傍
を除き磁性合金薄板11がこの薄板11と共にリ
ング型磁気ヘツドの閉磁路を構成する一対の高透
磁率磁性フエライトコア部片15,16を非磁性
膜を介して突き合せてなるヨーク部に埋め込まれ
た複合型磁気ヘツドである。ここで、非磁性材料
としての上記ガラスの使用部は、フエライトコア
部片15,16と非晶質磁性合金薄板11との接
合部13、トラツク幅決め用切欠き溝14、フエ
ライトコア部片15と16を接合するための補強
用溝17である。フエライトコア部片15と16
の接合はコイル巻線用窓18の一部に上部ガラス
を充填してもよく、フエライトコア部片15と1
6の後部突合せ部19に上記ガラスの膜を形成し
て接合してもよい。
第2図〜第4図は第1図に示すような磁気ヘツ
ドの製造工程の概略を示す図である。
フエライト基板30に平行な複数個の溝31を
設け、この溝31に非晶質磁性合金薄板32を挿
入し、溝31と非晶質磁性合金薄板32との間隙
に上記ガラスを流入させて非晶質磁性合金薄板3
2をフエライト基板30に接合固定した後、研
削、研摩によつて基板30から突出している非晶
質磁性合金薄板を除去する(第2図)。ついで、
非晶質磁性合金薄板32を埋め込んだフエライト
基板30を薄板32に直角に2分割してコア部片
301,302とし、一方のコア部片301の切断
面にコイル巻線用溝33、コア後部補強用溝34
を設け、さらに、両コア部片301,302の切断
面に現われている非晶質磁性薄板32の両側にト
ラツク幅決め溝35を設ける(第3図)。その後、
コア部片301,302の切断面に所定厚さの非磁
性膜、例えばSiO2膜を被着した後、コア部片3
1,302を切断面で突き合せ、このときできた
トラツク幅決め孔36およびコア後部補強用溝3
7に上記ガラスを充填、モールドしてコア部片3
1,302を接合、固定する。38はコイル巻線
用窓である(第4図)。なお、コア部片301,3
2の接合はコイル巻線用窓38の一部にガラス
を充填、モールドしてもよく、また、コア部片3
1,302の後部接合部39の面にガラスをスパ
ツタして形成したガラス膜によつて接合してもよ
い。上記の工程に使用するガラスは同一ガラスで
もよいが、フエライト基板30の溝31への非晶
質磁性合金薄膜32の固定用ガラスを後工程のモ
ールド用ガラスよりも若干軟化温度の高いものと
する好都合である。ただし、いずれのガラスも非
晶質磁性合金の結晶化温度以下で使用できるもの
とすることは必要である。
上記の磁気ヘツドにおいて使用した磁性フエラ
イトはMn−Zn系フエライトで、その熱膨脹係数
は30〜400℃の温度範囲において、大体100〜120
×10-7/℃である。たとえば、Fe2O353モル%、
MnO28モル%、ZnO19モル%であり、この材料
の熱膨脹係数は111×10-7/℃であつた。
一方、非晶質磁性合金はCo−Fe−Si−B系の
合金を溶融し、超急冷法で作製した薄板状のもの
を用いた。たとえば、(Fe0.06Co0.9475Si11.5B13.5
の組成で、板厚約20μmのものである。この材料
の熱膨脹係数は118×10-7/℃であり、結晶化温
度は約520℃であつた。
上述の磁性材を組み合せた複合型磁気ヘツドに
おいて、接合のために使用するガラスとしては、
PbO75〜85重量%、B2O310〜15重量%、SiO20.5
〜5重量%、Al2O30.5〜2.5重量%の組成で、熱
膨脹係数95〜120×10-7/℃、軟化温度350〜400
℃である第1のガラス、または、PbO75〜80重量
%、ZnO10〜12重量%、B2O37〜10重量%、
SiO20.5〜2.5重量%、Al2O30.5〜2.5重量、
BaO0.5〜3重量%の組成で、熱膨脹係数98〜120
×10-7/℃、軟化温度350〜400℃である第2のガ
ラス、もしくは、PbO76〜80重量%、B2O310〜
12重量%、ZnO1.5〜3重量%、SiO20.5〜3重量
%、Al2O30.5〜2.5重量%、CuO1〜3重量%、
Bi2O30.3〜5重量%の組成で、熱膨脹係数95〜
110×10-7/℃、軟化温度330〜400℃である第3
のガラスが最適であつた。
すなわち、上記ガラスは前記Mn−Zn系フエラ
イトとCo−Fe−Si−B系非晶質磁性合金を組み
合せて接合するのに適した熱膨脹係数を有し、
450〜520℃の温度範囲で接合のために使用するの
に適している。
たとえば、PbO85重量%、B2O313重量%、
SiO21重量%、Al2O31重量%からなる第1のガラ
スの熱膨脹係数は113×10-7/℃、軟化温度は350
℃で、このガラスを用いた場合、460〜470℃で接
合あるいはモールドすることができる。また、
PbO80重量%、B2O315重量%、SiO23重量%、
Al2O32重量%からなる第1のガラスの熱膨脹係
数は100×10-7/℃、軟化温度は390℃で、このガ
ラスを用いた場合、500〜510℃で接合あるいはモ
ールドすることができる。
また、PbO76重量%、ZnO11重量%、B2O39重
量%、SiO22重量%、Al2O30.5重量%、BaO15重
量%からなる第2のガラスの熱膨脹係数は112×
10-7/℃、軟化温度は368℃で、このガラスを用
いた場合、470〜480℃で接合あるいはモールドす
ることができる。また、PbO75重量%、ZnO10重
量%、B2O39重量%、SiO22重量%、Al2O31重量
%、BaO3重量%からなる第2のガラスの熱膨脹
係数は105×10-7/℃、軟化温度は380℃で、この
ガラスを用いた場合、500〜510℃で接合あるいは
モールドすることができる。
さらに、PbO80重量%、B2O311重量%、ZnO3
重量%、SiO22重量%、Al2O31重量%、CuO2.7重
量%、Bi2O30.3重量%からなる第3のガラスの熱
膨脹係数は110×10-7/℃、軟化温度は340℃で、
このガラスを用いた場合、450〜460℃で接合ある
いはモールドすることができる。また、PbO76重
量%、B2O312重量%、ZnO3重量%、SiO23重量
%、Al2O32.5重量%、CuO3重量%、Bi2O30.5重
量%からなる第3のガラスの熱膨脹係数は95×
10-7/℃、軟化温度は400℃で、このガラスを用
いた場合、500〜520℃で接合あるいはモールドす
ることができる。
なお、上記第1のガラスは、とくに磁気テープ
摺動面に露出する部分に用いるのに好適である。
たとえば、とくに作動ギヤツプ近傍部のモールド
部に適しており、非晶質磁性合金薄板と段差を生
じることがなく、テープタツチが改善される。第
5図はその一例を示したものである。同図aは磁
気ヘツドの磁気テープ摺動面を示し、40はフエ
ライト、41は非晶質磁性合金薄板、42はモー
ルドしたガラス、43は作動ギヤツプ部である。
この磁気ヘツドを用い、1000時間のテープ摺動を
行なつた後、表面粗さ計でA、B、C線上の粗さ
を測定した結果を同図bに示す。A線上の作動ギ
ヤツプ近傍部43は、非晶質磁性合金薄板41と
第1のガラス42とからなつているが、両者の間
に段差は認められなかつた。B、C線上は非晶質
磁性合金薄板41とフエライト40とからなつて
いるが、非晶質磁性合金薄板41の部分が0.05〜
0.1μm程度凹になつていた。このように、本発明
の磁気ヘツドでは作動ギヤツプ部のテープタツチ
が良好となり、スペーシング損失の問題は起らな
い。さらに、耐摩耗性に対しては、テープ摺動面
の主要部がフエライトで保護されているため、長
時間寿命を有する磁気ヘツドとなる。
本発明に用いる第1のガラスにおいて、PbOを
75〜85重量%に限定したのは、PbOが75重量%以
下になると軟化温度が400℃以上となり、非晶質
磁性合金の結晶化温度以下でモールドすることが
むずかしくなるためであり、85重量%以上にする
と、ガラスがもろく、接合強度が弱まり、機械加
工中にはく離してしまうためである。B2O3を10
〜15重量%に限定したのは、B2O3を10重量%以
下にすると、熱膨脹係数が120×10-7/℃以上と
なり、クラツクなどが生ずるようになり、また、
失透性が強く、化学的耐久性が低下してしまい、
良好な接合もしくはモールドをすることが困難と
なるからであり、15重量%以上にすると、熱膨脹
係数が95×10-7/℃以下となり、非晶質磁性合金
の熱膨脹係数と合わなくなり、クラツクなどが入
るようになるからである。また、SiO2を0.5〜5
重量%としたのは、ガラスの安定性や化学的耐久
性を増すためであり、0.5重量%以下にするとほ
とんど効果がみられず、5重量%以上にすると軟
化温度が高くなつてしまうためである。さらに、
Al2O3を0.5〜2.5重量%としたのは、耐水性を増
し、加工性を良くし、かつ失透を防ぐためであ
り、2.5重量%以上にすると、SiO2と同様に軟化
温度が高くなつてしまうためである。
本発明に用いる第2のガラスにおいて、PbOを
75〜80重量%と限定したのは、PbOが75重量%以
下になると軟化温度が400℃以上となり、非晶質
磁性合金の結晶化温度以下でモールドすることが
難かしくなるためであり、80重量%以上にすると
ガラスがもろく、接合強度が弱まり、機械加工中
に接合部がはく離してしまうためである。ZnOを
10〜12重量%としたのは、非晶質磁性合金とフエ
ライトとの密着性を確保するためである。この範
囲外にすると、機械的強度や化学的耐食性が劣化
する。また、熱膨脹係数も最適値からはずれてし
まう。B2O3を7〜10重量%と限定したのは、
B2O3を7重量%以下にすると、熱膨脹係数が120
×10-7/℃以上となり、クラツクなどが生じ、ま
た、失透性が強くなり、化学的耐久性も低下して
しまい、良好な接合もしくはモールドをすること
が困難となり、10重量%以上になると、熱膨脹係
数が95×10-7/℃以下となり、非晶質磁性合金の
熱膨脹係数と合わなくなり、クラツクなどが入つ
てしまう。SiO2を0.5〜2.5重量%としたのは、ガ
ラスの安定性や化学的耐久性を増すためであり、
0.5重量%以下にするとほとんど効果がみられず、
2.5重量%以上にすると軟化温度が高くなつてし
まうからである。Al2O3を0.5〜2.5重量%とした
のは、耐水性を増し、加工性を良くし、かつ失透
を防ぐためであり、0.5重量%以下では効果がな
く、2.5重量%以上にすると、SiO2と同様に軟化
温度が高くなつてしまうからである。BaOを0.5
〜3重量%としたのは、接着強度を高めるためで
あり、また冷却速度を速くできる効果もある。こ
れは非晶質磁性合金の磁気特性を劣化させないた
めにも重要である。BaOを0.5重量%以下にする
と、その効果はほとんどなく、3重量%以上にし
てもあまり効果を増さない。
本発明に用いる第3のガラスにおいて、PbOを
76〜80重量%に限定する理由は、PbOが76重量%
以下になると軟化温度が400℃以上となり、非晶
質磁性合金の結晶化温度以下でモールドすること
がむずかしくなるためであり、80重量%以上にす
ると、ガラスがもろく、接合強度が弱まり、機械
加工中に接合部がはく離してしまうためである。
B2O3を10〜12重量%と限定したのは、B2O3を10
重量%以下にすると、熱膨脹係数が120×10-7
℃以上となり、クラツクなどが生じ、また失透性
が強くなり、化学的耐久性も低下してしまい、良
好な接合もしくはモールドすることが困難とな
り、12重量%以上になると、熱膨脹係数が95×
10-7/℃以下となり、非晶質磁性合金の熱膨脹係
数と合わなくなり、クラツクなどが入つてしまう
からである。ZnOを1.5〜3重量%としたのは、
熱膨脹係数を95〜110×10-7/℃に調整するため
であり、非晶質合金とフエライトとを組み合せた
場合、フエライトとのぬれ性が良くなり、接合強
度が増すためである。SiO2を0.5〜3重量%とし
たのはガラスの安定性や化学的耐久性を増すため
であり、0.5重量%以下にするとほとんど効果が
みられず、3重量%以上になると軟化温度が高く
なつてしまうためである。Al2O3を0.5〜2.5重量
%としたのは、SiO2の場合とほぼ同様な理由か
らで、耐水性を増し、加工性を良くし、かつ失透
性を防ぐためである。CuOを1〜3重量%とした
のは接着力を増すためであり、熱膨脹係数を大き
くせずに軟化温度を下げる効果をもたせるためで
ある。1重量%以下では効果がほとんどなく、3
重量%以上にしても効果は上らない。Bi2O3を0.3
〜5重量%としたのは、ガラスの結晶化防止を目
的としたものであり、また、溶融の際、泡切清澄
剤としても役立つ。0.3重量%以下では効果がほ
とんどなく、5重量%以上にしても効果は上らな
い。
以上述べたように、本発明に用いるガラスは、
PbOを主成分としたもであり、非晶質磁性合金の
結晶化温度(450〜550℃)範囲に対して、それぞ
れの結晶化温度以下で接合もしくはモールドする
ことが可能なガラス組成であり、ガラスの性質を
改善するために、他の若干の添加物を加えてもよ
く、たとえば、熱膨脹係数、軟化温度、硬度、化
学的安定性などを考慮して、約1重量%以下の
Na2O、K2O、CaO、BaO、ZnOなどを添加物を
加えて改善することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の複合型磁気ヘツ
ドは非晶質磁性合金の磁気的性質を劣化させるこ
となく、低温度で製造することができ、特性の良
い磁気ヘツドが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合型磁気ヘツドの一実施例
の説明図、第2図〜第4図は本発明の磁気ヘツド
の製造工程の一例を説明するための図、第5図は
本発明の磁気ヘツドの磁気テープ摺動面の摩耗試
験後のテープ摺動面の表面形状を示す図である。 図において、10……磁気ヘツド、11……非
晶質磁性合金薄板、15,16……フエライトコ
ア部片、14……トラツク幅決め用切欠き溝、1
7……コア後部補強用溝、18……コイル巻線用
窓、30……フエライト基板、301,302……
コア部片、31……溝、32……非晶質磁性合金
薄板、33……コイル巻線用溝、34,37……
コア後部補強用溝、35……トラツク幅決め溝、
36……トラツク幅決め孔、38……コイル巻線
用窓、40……フエライト、41……非晶質磁性
合金薄板、42……モールドしたガラス、43…
…作動ギヤツプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 作動ギヤツプ突合せ部が高透磁率、高飽和磁
    東密度で、結晶化温度が700℃未満の非晶質磁性
    合金からなり、前記作動ギヤツプ近傍を除き前記
    非晶質磁性合金が、該非晶質磁性合金と共にリン
    グ型磁気ヘツドの磁路を構成する高透磁率の磁性
    フエライトコアによつて支持され、かつ、前記磁
    気ヘツドの接合部またはモールド部が、非磁性材
    料により接合またはモールドされている複合型磁
    気ヘツドであつて、前記非磁性材料が、PbO75〜
    85重量%、B2O310〜15重量%、SiO20.5〜5重量
    %、Al2O30.5〜2.5重量%からなる組成の第1の
    ガラスと、PbO75〜80重量%、ZnO10〜12重量
    %、B2O37〜10重量%、SiO20.5〜2.5重量%、
    Al2O30.5〜2.5重量%、BaO0.5〜3重量%からな
    る組成の第2のガラス、およびPbO76〜80重量
    %、B2O310〜12重量%、ZnO1.5〜3重量%、
    SiO30.5〜3重量%、Al2O30.5〜2.5重量%、
    CuO1〜3重量%、Bi2O30.3〜5重量%からなる
    組成の第3のガラスのうちより選択される少なく
    とも1種のガラスからなることを特徴とする複合
    型磁気ヘツド。
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