JPH08180310A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH08180310A
JPH08180310A JP31727794A JP31727794A JPH08180310A JP H08180310 A JPH08180310 A JP H08180310A JP 31727794 A JP31727794 A JP 31727794A JP 31727794 A JP31727794 A JP 31727794A JP H08180310 A JPH08180310 A JP H08180310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
magnetic
rear sealing
sealing glass
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP31727794A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Mizuno
康男 水野
Masaki Ikeda
正樹 池田
Shinya Hasegawa
真也 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31727794A priority Critical patent/JPH08180310A/ja
Publication of JPH08180310A publication Critical patent/JPH08180310A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後方封着ガラスを改良して、高密度記録に対
応した高性能の磁気ヘッドの歩留りを向上する。 【構成】 突合せ面に高飽和磁束密度の磁性体を設けた
一対のフェライト基板、その相対する磁性体のギャップ
部に設けたギャップガラス、および基板を封着した前後
一対の封着ガラスを具備し、後方の封着ガラスに、30
〜300℃における膨張係数が(75〜100)×10
-7/℃で、かつ作業温度が490〜520℃の結晶化ガ
ラスを用いた磁気ヘッド。後方の封着ガラスの組成は、
SiO2=1〜6%、B23=7〜10%、PbO=6
0〜78%、ZnO=10〜25%、Al23=0〜3
%、ZrO2=0〜8%、BaO=0〜3%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR、DAT、フロ
ッピーディスク、ハードディスク、オーディオテープレ
コーダあるいは磁気カードなどの磁気記録媒体を用いる
記録および/または再生装置における磁気ヘッド、特に
フェライトをヘッド基板として用いたメタルインギャッ
プ(MIG)ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の小型、高容量化にと
もない、高保磁力媒体にも充分対応し、高記録密度を可
能とする磁気ヘッドの開発が強く求められている。これ
に応えるため、ギャップ部に高飽和磁束密度の磁性体、
例えば鉄系窒化合金(例Fe−Ta−N,Fe−Nb−
N,Fe−Nb−Si−B−Nなど)あるいはコバルト
系合金(例Co−Ta−Zr−Nb,Co−Nb−Zr
−Nなど)をスパッタリングしたMIGヘッドが開発さ
れてきている。図1はフェライトを基板としたMIGヘ
ッドの代表的な構造を示している。フェライト基板1、
2のギャップ部に磁性体3、4がスパッタリングによっ
て形成されており、その空隙はギャップガラス5で満た
され、基板の前後は一対の封着ガラス6、7によって結
合し、最後にコイル(図示せず)8を巻いて構成されて
いる。図2は封着ガラスによって一対のフェライト基板
を一体化する工程を示す。一体化されたフェライト基板
は、所定の厚さに寸断され、図1のヘッドチップとな
る。このときガラスが弱いと、ガラスにクラックが発生
して歩留まりが低下する。
【0003】ここで、封着ガラス6、7は、磁性体の磁
気特性を損なわないように500℃程度で封入されなけ
ればならない。後方のガラス7は、作業温度490〜5
20℃のものを使用する。なお、作業温度とは、ガラス
の粘度が約104ポアズになる温度である。一方、前方
のガラス6は、ヘッドの前面から圧入される。それは、
前方のガラスは図1(b)から明らかなように、磁性体
との接触面積が大きいので相互反応しやすいため、作業
温度の高いガラスを粘度の高いまま圧入して相互反応を
小さくする必要があるからである。具体的には、前方の
ガラスの作業温度は540〜560℃である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】封着ガラスは、フェラ
イト基板との熱膨張係数の差によりヘッド全体にある歪
を生じさせる。ヘッドの磁気特性は、この歪に影響され
るので、最適なガラスを選択、使用することは、ヘッド
の磁気特性を左右する重要な問題である。特にMIGヘ
ッドの場合、前方の封着ガラスはヘッドの磁気特性に与
える影響が大きい。そこで、本発明者らは、先に好まし
い前方の封着ガラスの組成とともに、後方の封着ガラス
に膨張係数が前方のガラスのそれより小さいものを使用
することを提案した。この発明により、後方ガラスに発
生するクラックを小さくし、ヘッドの歩留まりを向上す
ることができたが、まだ充分ではなかった。本発明は、
従来のこのような課題を考慮し、さらに後方封着ガラス
を改良して、高密度記録に対応した高性能の磁気ヘッド
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
突合せ面に高飽和磁束密度の磁性体を設けた一対のフェ
ライト基板、その相対する磁性体のギャップ部に設けた
ギャップガラス、および前記基板を封着した前後一対の
封着ガラスを具備し、前記後方の封着ガラスとして、3
0〜300℃における膨張係数が(75〜100)×1
-7/℃で、かつ作業温度が490〜520℃の結晶化
ガラスを用いるものである。ここで、後方の封着ガラス
の組成は重量比で、SiO2=1〜6%、B23=7〜
10%、PbO=60〜78%、ZnO=10〜25
%、Al23=0〜3%、ZrO2=0〜8%、BaO
=0〜3%であることが好ましい。
【0006】
【作用】上記のように、後方封着ガラスを結晶化ガラス
としたことで、後方ガラスに発生するクラックを小さく
し、ヘッドの歩留まりを向上することができる。ここで
結晶化ガラスは、特定組成の非晶質ガラスを熱処理する
ことにより、ガラスマトリックス中に微細な結晶を析出
させたものであり、その結果強度が熱処理前の約10倍
向上するとされている(例えば、土橋正二著「ガラスの
化学」172頁、講談社、昭和60年)。ところが、単
純にどのような結晶化ガラスを使用しても良いかという
と、そうではない。ガラスの膨張係数を(75〜100)
×10-7/℃としたのは、75×10-7/℃より小さい
と、フェライトに発生する引張応力によりフェライトが
破壊されるためである。また、100×10-7/℃より
大きいと、逆にガラスに発生する引張応力によりガラス
が破壊されるためである。さらに、作業温度が490〜
520℃となると、特定の組成を限定する必要性がある
わけである。
【0007】なお、前方の封着ガラスに結晶化ガラスを
使用しなかった理由は、図1で前方封着ガラス6を通し
てアペックス10を観察する必要があるため、透明性の
良い非晶質ガラスが必要とされるのである。つまりアペ
ックスとヘッドのテープ摺動面の距離をギャップデプス
というが、これを規定の距離に調整する必要のためであ
る。好ましい前方の封着ガラスは、30〜300℃にお
ける膨張係数が(80〜95)×10-7/℃で、かつ作
業温度が540〜560℃のものである。その組成は、
重量比で、SiO2=6〜17%、B23=7〜16
%、PbO=60〜77%、ZnO=0〜13%、Al
23=0〜2%、K2O=0〜1%、Na2O=0〜3
%、La23=0〜5%、BaO=0〜5%である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。図2は、MIG磁気ヘッドの製造工程を示す。
まず(a)のように、それぞれ突合せ面に鉄系超構造窒
化合金からなる磁性体を設け、かつギャップ部にギャッ
プガラスを設けたフェライト基板1、2と前方封着ガラ
ス6および後方封着ガラス7をセットし、次いで、それ
ぞれのガラスを500℃で封入して、突合せたフェライ
ト基板1、2の溝部9に封着し、所定の加工を施すこと
により、図1のようなMIG磁気ヘッドが得られる。
【0009】表1は、30〜300℃における膨張係数
が(75〜100)×10-7/℃で、かつ作業温度が4
90〜520℃である後方封着ガラスの組成例を示した
ものである。
【0010】
【表1】
【0011】それぞれの成分の限定理由は以下のとおり
である。SiO2は1%より少ないと膨張係数が大きく
なる。また、6%より多いと作業温度が520℃を越え
るので、望ましくない。B23は7%より少ないと作業
温度が520℃を越え、10%より多いと膨張係数が小
さくなるとともに結晶化しにくくなる。PbOは60%
より少ないと作業温度が520℃を越え、78%より多
いと膨張係数が大きくなる。以上の3種類はガラスの網
目形成酸化物である。ZnOは10%より少ないと結晶
化しにくく、25%より多いと作業温度が520℃を越
える。Al23は3%より多いと作業温度が520℃を
越える。ZrO2は8%より多いと作業温度が520℃
を越える。以上の3種類はガラスの中間酸化物であり、
耐水性向上の役割を果たす。BaOは3%より多いと膨
張係数が大きくなる。BaOは修飾酸化物であり、低融
化と膨張係数調整の役割を果たすものである。なお、熱
処理後の析出結晶を分析したところ、α−PbO・B2
3と2PbO・ZnO・B23が検出された。
【0012】[実施例1]フェライト基板には、モル比
で、Fe23=54.5%,ZnO=18.5%,Mn
O=27%の組成のものを用いた。前方封着ガラスは、
重量比でSiO2=15.5%、B23=6.1%、P
bO=76.3%、Al23=0.9%、K2O=0.
6%の非晶質ガラス(作業温度545℃)である。後方
封着ガラスとして、表1の番号4の結晶化ガラスと、同
じ膨張係数でその組成が重量比でSiO2=4.2%、
23=14.9%、PbO=67.8%、ZnO=1
2.2%、Al23=0.3%の非晶質ガラス(作業温
度510℃)を使用した。
【0013】以上の条件で図1のような構成のMIGヘ
ッドを作製し、そのときの歩留まりを比較した。歩留ま
りは、100%から後方封着ガラスに発生したクラック
発生率を引いたものである。その結果、結晶化ガラスを
使用したときは歩留り97%であったが、非晶質ガラス
を使用したときは89%であった。従って、結晶化ガラ
スを使用したときの優位性が立証された。なお、上記実
施例では後方封着ガラスの組成を6種類しか示さなかっ
たが、ガラスの組成はこれに限るものではない。また、
基板フェライトの組成も実施例に限定されるものではな
い。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、後方封着
ガラスとして結晶化ガラスを使用することによって、磁
気ヘッドの歩留まりが向上する。
【図面の詳細な説明】
【図1】MIGヘッドの代表的な構造を示すもので、
(a)は斜視図、(b)は要部の平面図である
【図2】MIGヘッドの代表的な製造工程を示す図であ
【符号の説明】
1、2 フェライト基板 3、4 磁性体 5 ギャップガラス 6 前方封着ガラス 7 後方封着ガラス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突合せ面に高飽和磁束密度の磁性体を設
    けた一対のフェライト基板、その相対する磁性体のギャ
    ップ部に設けたギャップガラス、および前記基板を封着
    した前後一対の封着ガラスを具備し、前記後方の封着ガ
    ラスは、30〜300℃における膨張係数が(75〜1
    00)×10-7/℃で、かつ作業温度が490〜520
    ℃の結晶化ガラスであることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 後方の封着ガラスの組成が重量比で、S
    iO2=1〜6%、B23=7〜10%、PbO=60
    〜78%、ZnO=10〜25%、Al23=0〜3
    %、ZrO2=0〜8%、BaO=0〜3%である請求
    項1記載の磁気ヘッド。
JP31727794A 1994-12-20 1994-12-20 磁気ヘッド Pending JPH08180310A (ja)

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JP31727794A JPH08180310A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 磁気ヘッド

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6631050B1 (en) 1999-07-02 2003-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Sealing glass for magnetic head and magnetic head using the same
US7407902B2 (en) 2002-03-29 2008-08-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Bismuth glass composition, and magnetic head and plasma display panel including the same as sealing member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6631050B1 (en) 1999-07-02 2003-10-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Sealing glass for magnetic head and magnetic head using the same
US7407902B2 (en) 2002-03-29 2008-08-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Bismuth glass composition, and magnetic head and plasma display panel including the same as sealing member

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