JPH11228168A - 磁気ヘッド用低融点ガラス - Google Patents

磁気ヘッド用低融点ガラス

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JPH11228168A
JPH11228168A JP4122798A JP4122798A JPH11228168A JP H11228168 A JPH11228168 A JP H11228168A JP 4122798 A JP4122798 A JP 4122798A JP 4122798 A JP4122798 A JP 4122798A JP H11228168 A JPH11228168 A JP H11228168A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass
magnetic head
melting point
sendust
film
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Pending
Application number
JP4122798A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Chimura
悦貴 地村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/07Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing lead

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理時にフェライトコアのギャップ部分に
形成されたセンダスト、窒化鉄等の金属膜と反応しない
磁気ヘッド用低融点ガラスを提供する。 【解決手段】 重量百分率でPbO 40〜85%、B
23 0〜10%、SiO2 4〜20%、TeO2
0〜15%、Al23 0〜15%、ZnO0〜1
5%、Bi23 0〜35%、及びFe23 、Ni
O、CuO、Cr23 の群から選ばれる2種以上を合
量で0.4〜10%含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドの接着や固
定に用いられる低融点ガラスに関し、より詳しくはフェ
ライトコアのギャップ部分にセンダスト、窒化鉄等の金
属膜が形成された、いわゆるメタル・イン・ギャップ
(以下MIGと称す)タイプの磁気ヘッドの接着や固定
に用いられる低融点ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録に用いられる磁気ヘッドには種
々のタイプが存在しているが、なかでもフェライトコア
のギャップ部分にセンダスト膜や窒化鉄膜を施した、い
わゆるMIGタイプのモノシリックヘッドや、このタイ
プのヘッドチップをセラミックスの切り込み部分に固定
してなるコンポジットヘッドが高密度記録用として広く
使用されている。
【0003】一般に磁気ヘッドを作製する場合、フェラ
イトコア同士の接着やセラミックスの切り込み部分への
固定には低融点ガラスが用いられるが、特にMIGタイ
プの磁気ヘッドの接着や固定に用いられる低融点ガラス
には、下記の特性が要求される。
【0004】フェライトにあった熱膨張係数を有する
こと。(センダストや窒化鉄の熱膨張係数はフェライト
のそれに比べてかなり高いが、膜厚が1μm前後と極め
て薄いために、センダストや窒化鉄との熱膨張係数差が
あっても残留応力はほとんど生じない。)
【0005】センダストや窒化鉄の磁気特性が劣化し
ないように600℃以下で熱処理できること。
【0006】磁気ヘッドの加工時に冷却水と接するた
め、耐水性に優れていること。
【0007】ディスクやテープに接触するギャップ部
分においてガラスの摩耗を極力防ぐために、実用的な硬
度を有すること。
【0008】熱処理時にフェライトコアのギャップ部
分に形成されたセンダスト、窒化鉄等の金属膜と反応し
て、膜を侵食したり発泡しないこと。
【0009】このような要求特性を満足するために、従
来よりPbO−B23 系ガラスやPbO−B23
SiO2 系ガラス等種々の磁気ヘッド用低融点ガラスが
開発されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の低
融点ガラスは、先記した要求特性の全てを満たすもので
はない。特にの要求特性を十分に満足するものがな
く、熱処理時にフェライトコアのギャップ部分に形成さ
れたセンダスト、窒化鉄等の金属膜と反応して膜を侵食
したり、発泡が生じて所望の磁気特性を有する磁気ヘッ
ドが得られないのが現状である。
【0011】本発明の目的は、先記要求特性の全てを満
足させる磁気ヘッド用低融点ガラス、特に熱処理時にフ
ェライトコアのギャップ部分に形成されたセンダスト、
窒化鉄等の金属膜と反応しない磁気ヘッド用低融点ガラ
スを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々の研究を
行った結果、PbO−SiO2 系のガラスに、Fe23
、NiO、及びCr23 から選ばれる2種以上の成
分を所定量含有させることにより、ガラスの熱処理時に
フェライトコアのギャップ部分に形成されたセンダス
ト、窒化鉄等の金属膜と極めて反応し難くなることを見
いだし、本発明として提案するものである。
【0013】即ち、本発明の磁気ヘッド用低融点ガラス
は、重量百分率でPbO 40〜85%、B23
〜10%、SiO2 4〜20%、TeO2 0〜15
%、Al23 0〜15%、ZnO 0〜15%、B
23 0〜35%、及びFe23 、NiO、Cu
O、Cr23 の群から選ばれる2種以上を合量で0.
4〜10%含有してなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の磁気ヘッド用低融点ガラスは、30〜
300℃における熱膨張係数がフェライトのそれ(10
0〜120×10-7/℃)にあう95〜110×10-7
/℃であり、また軟化点が500℃以下であるために6
00℃以下の温度で熱処理が可能なものである。
【0015】次に、本発明の磁気ヘッド用低融点ガラス
の組成範囲を上記のように限定した理由を以下に述べ
る。
【0016】PbOはガラスを低融点化する作用があ
り、その含有量は40〜85%、好ましくは45〜82
%である。PbOが40%より少ないと軟化点が高くな
って600℃以下の温度で熱処理することができなくな
り、85%より多いとガラス化が困難になる。
【0017】B23 はガラスを安定化させる成分であ
り、その含有量は0〜10%、好ましくは2〜8%であ
る。B23 が10%より多いと金属膜と反応し易くな
る。
【0018】SiO2 はガラス化範囲を広げる成分であ
り、その含有量は4〜20%、好ましくは5〜15%で
ある。SiO2 が4%より少ないと耐水性が悪くなり、
20%より多いと軟化点が高くなって600℃以下の温
度で熱処理できなくなる。
【0019】TeO2 はガラスを低融点化させる成分で
あり、その含有量は0〜15%、好ましくは0〜12%
である。TeO2 が15%より多いと金属膜と反応し易
くなる。
【0020】Al23 はガラス化を助ける成分であ
り、その含有量は0〜15%、好ましくは1〜10%で
ある。Al23 が15%より多いと軟化点が高くな
る。
【0021】ZnOはガラスの熱膨張係数を上げずに低
融点化させる成分であり、その含有量は0〜15%、好
ましくは1〜10%である。ZnOが15%より多いと
熱処理時に失透し易くなる。
【0022】Bi23 はガラスを低融点化させる成分
であり、その含有量は0〜35%、好ましくは0〜25
%である。Bi23 が35%より多いとガラスが失透
し易くなる。
【0023】Fe23 、NiO、CuO、Cr23
はフェライトコアのギャップ部分に形成されたセンダス
ト、窒化鉄等の金属膜との反応を抑える成分であり、こ
れら4成分から選ばれる2種以上、特に反応抑制効果の
高いFe23 、NiO、CuOから選ばれる2種以上
を合量で0.4〜10%、好ましくは1〜5%含有する
ことを特徴とする。これらの成分を単独で使用するとセ
ンダスト膜との反応性は改善されるものの、窒化鉄膜と
の反応を防止することはできないという欠点があるが、
2種以上併用するとセンダスト膜、窒化鉄膜の何れに対
しても反応しないガラスを得ることができる。これら成
分の合量が0.4%より少ないと熱処理時にガラスが金
属膜と反応して膜を侵食したり、発泡が生じてしまう。
一方、10%を超えるとガラスが着色して不透明になる
とともに、ガラスが高融点化して600℃以下で封着で
きなくなる。なお各成分の好適な含有量は、Fe23
を使用する場合は0.2〜8%、NiOを使用する場合
は0.2〜5%、CuOを使用する場合は0.2〜5
%、Cr23 を使用する場合は0.2〜5%である。
各々の成分の含有量が上記範囲より少なくなると金属膜
と反応し易くなる傾向にあり、上記範囲を超えるとガラ
スが着色したり、高融点化し易くなる。
【0024】本発明の磁気ヘッド用低融点ガラスは、上
記成分以外にも所望の特性を損なわない範囲で種々の成
分を添加することが可能である。ただし、Tl2 O、C
dO等の極めて毒性が高い成分や、アルカリ金属酸化物
等の耐水性を低下させる成分は不含有とすることが望ま
しい。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の磁気ヘッド
用低融点ガラスを説明する。
【0026】表1は本発明の実施例(試料No.1〜
5)及び表2は比較例(試料No.6〜10)を示すも
のである。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】各試料は、重量百分率で表の組成となるよ
うに調合した原料バッチを白金ルツボに入れ、1200
℃で1時間溶融した後、所定の形状に成形して作製し
た。得られた各試料について、熱膨張係数、軟化点、及
びセンダスト膜や窒化鉄膜との反応性を評価した。結果
を表に示す。
【0030】表から明らかなように本発明の実施例であ
る試料No.1〜5は、30〜300℃における熱膨張
係数が98〜108×10-7/℃、軟化点が445〜4
75℃であり、各試料ともセンダスト膜及び窒化鉄膜と
の反応は認められなかった。
【0031】これに対して比較例である試料No.6〜
10は、30〜300℃における熱膨張係数が98〜1
07×10-7/℃、軟化点が445〜470℃であり、
実施例と同等の値を示したものの、Fe23 、Ni
O、CuO、Cr23 の何れか1種しか含まない試料
No.6〜9は窒化鉄膜との反応が認められ、上記4成
分を全く含まない試料No.10ではセンダスト膜及び
窒化鉄膜との反応が認められた。
【0032】これらの事実は本発明の磁気ヘッド用低融
点ガラスが、Fe23 、NiO、CuO、及びCr2
3 から選ばれる2種以上を含有するために、熱処理時
にセンダスト、窒化鉄等の金属膜と反応しないことを示
している。
【0033】なお熱膨張係数は、各ガラスを5φ×20
mmのロッド状に成形したものを試料とし、示差熱膨張
測定器によって測定した。軟化点は、各ガラスを粉砕し
て目開き105μmの篩を通過した粉末状のものを試料
とし、示差熱分析計を用いて測定した。センダスト膜及
び窒化鉄膜との反応性は次のようにして行った。まずス
パッタ装置を用いてガラス基板上にセンダスト膜、窒化
鉄膜を形成する。次に窒素雰囲気中で試料ガラス片をセ
ンダスト膜上では570℃、窒化鉄膜上では530℃で
流動させた後、ガラス−金属膜界面を光学顕微鏡で観察
し、反応の有無を調べた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ド用低融点ガラスは、先記した諸特性を満足するもので
あり、特に熱処理時にフェライトコアのギャップ部分に
形成されたセンダスト、窒化鉄等の金属膜と反応しない
ため、磁気ヘッド、特にMIGタイプの磁気ヘッドの接
着や固定に好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量百分率でPbO 40〜85%、B
    23 0〜10%、SiO2 4〜20%、TeO2
    0〜15%、Al23 0〜15%、ZnO 0〜
    15%、Bi23 0〜35%、及びFe23 、N
    iO、CuO、Cr23 の群から選ばれる2種以上を
    合量で0.4〜10%含有してなることを特徴とする磁
    気ヘッド用低融点ガラス。
  2. 【請求項2】 Fe23 、NiO、及びCuOから選
    ばれる2種以上を合量で0.4〜10%含有してなるこ
    とを特徴とする請求項1の磁気ヘッド用低融点ガラス。
JP4122798A 1998-02-06 1998-02-06 磁気ヘッド用低融点ガラス Pending JPH11228168A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1178019A1 (en) * 1999-11-30 2002-02-06 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass
JP2013189372A (ja) * 2013-04-23 2013-09-26 Central Glass Co Ltd 導電性ペースト材料

Cited By (3)

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