JPH0226295Y2 - - Google Patents

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JPH0226295Y2
JPH0226295Y2 JP1985117283U JP11728385U JPH0226295Y2 JP H0226295 Y2 JPH0226295 Y2 JP H0226295Y2 JP 1985117283 U JP1985117283 U JP 1985117283U JP 11728385 U JP11728385 U JP 11728385U JP H0226295 Y2 JPH0226295 Y2 JP H0226295Y2
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liquid
shape
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    • Y02P60/216

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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、培養液を供給して植物の育成を行う
ための養液栽培装置における保形部材に関するも
のである。
<従来例および問題点> 培養液を供給して植物育成を行う養液栽培装置
において、硬質の材料により培養液の供給部を形
成するもの、培養液を浸潤可能な保液性部材を柔
軟な液密シート状の外被部材で被覆し該外被部材
の内側に培養液を供給し得るものが考えられる。
しかしながら、硬質の材料により培養液供給部
を形成するものは、栽培装置の形状や大きさに対
応して成形しなければならず汎用性に劣るととも
に費用がかるものである。
また、柔軟なシート状の外被部材により培養液
供給用の容器を形成すると液を収容したときに該
液の重さにより変形してしまう欠点がある。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、上記の欠点を除去するために提案さ
れたものであり、外被部材を柔軟なシートにより
被覆し、しかも培養液供給による変形を防止で
き、構成が簡素で、配設・搬送・管理等の面で取
扱いが容易かつ安価に製作できる養液栽培装置に
おける保形部材を提供することを目的としてい
る。
上記目的は、「柔軟な液密シート状の外被部材
により適宜の容器状に形成されるとともに、その
一部に該外被部材により形成される集液用空部を
有する養液栽培装置において、略コ字状の板状体
よりなり、上記集液用空部の外方に配設すること
により、該空部を保形支持してなる養液栽培装置
における保形部材」によつて達成される。
<実施例> 次に、本考案を図面に示された実施例に従つ
て、更に詳しく説明することとする。
第1,2図には、本考案を実施した栽培装置が
示されている。
1は圃場において任意の長さに降設された畝で
あり、その上面は略水平に形成されている。2は
畝の上に載置した栽培ベツドであり、植物3を育
苗用小培地4で発芽した植物を該小培地4のまま
定植のため載置している。
栽培ベツド2は供給した培養液を保持可能なロ
ツクウールを素材として直方体に成形した保液性
部材5と、その外側を被覆する遮光性を有する液
密シートからなる外被部材6とから構成されてい
る。
7は栽培ベツド2の一端部において該保液性部
材5と外被部材6が離間して形成された集液用空
部である。
この集液用空部7の外被部材6外側周面には断
面コ字状に形成された保形部材8が配設されてい
る。
なお、この実施例では、保液性部材5の底面と
側周面を不織シート部材9により被覆するととも
にその下にスペーサ部材10が配されている。
11は集液用空部7に配設された液面調整装置
であり、集液用空部7の底部の外被部材6に開口
部を設け、この開口部に挿着される排液管13
と、該排液管13内に遊挿可能な調整管12と、
排液管13を集液用空部7底部に固定し調整管1
2を排液管内に摺動可能にかつ液密に支持する連
結部材14とから構成されている。
15は給液パイプであり、保液性部材5の上面
において外被部材6に被覆されて長手方向に載置
敷設されるとともに、その一端部は培養液タンク
(図示せず)に連結されている。16は保液性部
材5および/又は小培地4に散液するための給液
パイプ15に複数穿設された散液用ノズルであ
る。
なお、送液圧は培養液タンクを高所に設置した
自然落下圧方式またはポンプ設置による強制圧送
方式のいずれにより得るものとしてもよい。
第3図には、保形部材8の一実施例が示されて
いる。
この保形部材8は、成形が容易なかつ軽量な発
泡性のプラスチツクにより成形され、側面用枠体
部17aと端面用枠体部17bとが直角に設けら
れ断面略L字状にかつ同一形状に形成された枠片
17,17の2部材を結合して断面コ字状に形成
されている。側面用枠体部と端面用枠体部にはそ
れぞれ沿直方向に貫通孔18a,18bが穿設さ
れており、枠片17,17を組合せたときに該貫
通孔18b,18bが連続するようになつてい
る。そして、この貫通孔18a,18bに杭20
を畝1に突入せしめて上記保形部材8を固定せし
めるとともに枠片17,17を連結するように構
成している。
また、端面用枠体部17bは枠片17,17を
連結したときに相手側に形成した切欠部19aに
係合される重合凸片部19bが設けられており、
更に、外被部材6を止着するための挟持具取付用
凹部21……が設けられている。したがつて、こ
の保形部材8を畝1上に設定した後、集液用空部
7形成部の外被部材6を該保形部材8に挟持具取
付用凹部21において挟持具により止着せしめ
る。
保液性部材5は通気性を良好とするため、ロツ
クウール密度をやや粗としてその保液能力を体積
比40〜60%(余剰液流出後)程度としている。な
お、ロツクウールに代えてグラスウール等の無機
繊維系素材や有機繊維素材、吸液性発泡ウレタン
フオーム、化繊綿マツト、くん炭ブロツク、砂ブ
ロツク等を保液性部材5の素材としてもよい。
不織シート部材9は、上記保液性部材5の下面
と両側面の一部を被覆しており、保液性部材5に
おける余剰培養液を自由に通過せしめるととも
に、植物の根が不織シート部材9の外方に貫通せ
ずに保液性部材5の内部だけで繁茂するように規
制している。尤も、該不織シート部材9を保液性
部材5の底面のみ被覆するように配設すること又
は保液性部材5の底面、両側面、上面の一部を包
括的に被覆するように配設するものとしてもよ
い。
この実施例では更に、第2図に示すように、外
被部材6の一部に長手方向に沿つて集液管22の
形成用として管状に膨出せしめ、かつそのくびれ
部23を第4図に示すように適宜の間隔で断続的
に重合接着することにより、接着部24と非接着
の空孔部25とを交互に形成している。
而して、集液管22は外被部材6と一体的に連
設形成されるともに、空孔部25を介して外被部
材6の内方と液流可能に連通している。なお、図
示の実施例では、集液管22を2本一対に設けた
ものを示したが、左右いずれか一本だけとしても
よい。
また、別部材で用意した塩化ビニル製等の集液
管22を外被部材6に接着するとともに、適宜間
隔で該接着部に空孔部25を穿設形成するものと
してもよい。
スペーサ部材10は、複数の膨隆突起10aが
形成された面を上記不織シート部材9の下面に対
して、すなわち不織シート部材9を介してスペー
サ部材10が保液性部材5の下面に対面するよう
に配設されている。
而して、不織シート部材9の下面とスペーサ部
材10の上面の間にはスペース10bが形成さ
れ、不織シート部材9を通過する余剰培養液があ
るときはこのスペース10b内が流動スペースと
なるとともに、培養液の流動がないときは大気の
通気スペースとなる。
第5図には第1,2図に示すスペーサ部材10
の拡大図が示されており、スペーサ部材10は二
枚の柔軟な液密性のプラスチツクシート部材10
c,10dを重合し、この重合面に複数のエアー
密封部を適宜間隔で形成するように接着すること
により、複数の膨隆突起10aを面上に形成した
ものである。
第6図にはスペーサ部材10の他の実施例が示
されており、これは硬質プラスチツク製の波板を
用いてその波形頂部を膨隆突起10aとし、その
波形谷部をスペース10bとしたものである。な
お、これらの実施例に限らず、不織シート部材9
の下方において余剰培養液の流動と大気の通気を
可能とする形状にシート部材状もしくはマツト状
または板状の部材を用いてスペース部材9として
もよい。
而して、保液性部材5に給液パイプ15から供
給された培養液は、一旦保液性部材に浸潤し、そ
の後、集液用空部7内に流出される。この集液用
空部7において調整管12の上端の位置に達する
までは排液されず、該高さになるまで保液性部材
5に保持されることになる。
次いで、調整管12の上端まで液面が達した
後、更に培養液が保液性部材5に供給されると、
オーバーフローの状態になり調整管12の上端か
ら該調整管12内を通つて排液管13に流出して
排液される。なお、排液された培養液は第1図に
示したように回収用タンク26に収容できるよう
に構成することにより該培養液を再利用できると
ともに培養液により土壌の変質をきたすことがな
い等の利点がある。
したがつて、調整管12の上端を所望の高さに
設定することにより保液性部材5内の液量を設定
することができる。
このように液面調整装置を本考案実施例の栽培
ベツドに設けると、保液性部材に供給される液量
が不規則になつても調整管の上端位置のみを所望
の高さに設定すれば自動的に液面の位置を保持す
ることができる。
また、液面の高さを変更する際には、調整管1
2をその軸心方向にスライドせしめて所望の液面
の高さに調整管の上端を設定すれば良い。
集液用空部7における外被部材6は培養液が溜
り変形させようとする液圧がかかるが、保形部材
8により保形され、該集液用空部における液面の
高さが変化することがなく無駄な給液をしないで
済む。
また、培養液を供給した後、植物が吸収して液
量が減つた場合、調整管の上端を下降せしめて排
液した場合には、集液用空部内が負圧になり縮小
されようとするが、外被部材が保形部材に止着さ
れていて、変形が防止され、液量が減つた分だけ
大気が入り込んでくることになる。
したがつて、上記実施例によれば、液面調整装
置により植物育成に必要な適量の培養液を付与す
ることが可能となる。すなわち植物の生育段階、
天候、季節その他環境条件の変化に応じて、栽培
ベツド内の培養液量を容易に設定でき、調整管1
2の設定位置を変更することにより培養液の供給
を停止したときでも任意の液量を栽培ベツド内に
保持でき植物枯死防止を図れる等の利点があり、
植物育成に最適な培養液の供給が行える。
更に、保液性部材の下面および側壁面に不織シ
ート部材9を配備し根の侵入を防止がされている
ので、目詰まりがなく、栽培ベツド2の全長にわ
たり透液性が良好かつ均一であり、また根がスペ
ース10b、空孔部25、集液管22のいずれに
も侵入繁茂しないので排液における余剰培養液の
排液が外被部材6の全長にわたつて極めてスムー
ズに行われ、また排液後においては集液用空部
7、スペース部材10、集液管22の大気に保液
性部材5が接しているので酸素の欠乏を防止でき
る利点も有している。
また、上記の実施例によれば更に次のような利
点がある。
栽培ベツドが培養液保持可能な保液性部材
と、液密シートにより形成された外被部材で被
覆してなるので、供給された培養液が一旦保液
性部材に浸潤し、その後該保液性部材の外周面
から流れ出てくるが、外被部材により流出及び
漏洩が防止されるとともに保液性部材・培養液
に雑菌の侵入が防止され得る。そして、該外被
部材は遮光性を有しているので、保液性部材お
よび培養液に光が照射されず、クロレラの発生
を防止することもでき得る。
栽培ベツドの少なくとも一端に保液性部材と
外被部材が離間して形成された集液用空部を有
し、該集液用空部を形成する外被部材を保形部
材に止着するので、保液性部材に供給した培養
液が集液用空部に溜りその液面の高さにより保
液性部材に保持されている液量を察知できる。
<効果> 以上の構成からなる本考案によれば、保形部材
により柔軟なシートにより栽培ベツドの外被部材
を形成しても該栽培ベツドの型崩れを防止できる
とともに、栽培ベツドの端部における外被部材を
袋状に処理する作業が極めて容易となる。
また、保形部材が略コ字状の簡素な形状である
ので、製作・配設作業が極めて容易となり、これ
らに要する費用の削減を図ることができる。
更に、本考案のような保形部材を設けることに
より、保液性部材を被覆する外被部材が柔軟性を
有するもので形成でき、栽培ベツドの形状・規模
に応じて適用でき、使用していないときは、折り
畳んだりロール状に巻取つておけるので栽培ベツ
ドを構成する部材の搬送・管理・配設作業等が容
易となり、これらに要する費用の節減も図れその
結果栽培装置にかかる総コストを低減することが
できる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す栽培ベツドの
縦断面図、第2図は第1図における−線断面
図、第3図は保形用枠体の一実施例を示す斜視
図、第4図は集液管部の拡大断面図、第5図はス
ペーサ部材を示す拡大断面斜視図、第6図は該ス
ペーサ部材の他の実施例を示す拡大断面斜視図で
ある。 1……畝、2……栽培ベツド、3……植物、5
……保液性部材、6……外被部材、7……集液用
空部、8……保形部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 柔軟な液密シート状の外被部材により適宜の
    容器状に形成されるとともに、その一部に該外
    被部材により形成される集液用空部を有する養
    液栽培装置において、 略コ字状の板状体よりなり、上記集液用空部
    の外方に配設することにより、該空部を保形支
    持してなる養液栽培装置における保形部材。 2 前記保形部材が発泡性のプラスチツクにより
    形成されてなる前記登録請求の範囲第1項記載
    の養液栽培装置における保形部材。 3 前記保形部材が略L字状の同一形状に形成さ
    れた2部材を連結することによりコ字状に構成
    されてなる前記登録請求の範囲第1項又は第2
    項記載の養液栽培装置における保形部材。
JP1985117283U 1985-08-01 1985-08-01 Expired JPH0226295Y2 (ja)

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