JP2016171781A - 毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置 - Google Patents

毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置 Download PDF

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将人 馬場
直樹 池口
Naoki Ikeguchi
直樹 池口
貴彦 長田
Takahiko Osada
貴彦 長田
高谷 秀紀
Hidenori Takatani
秀紀 高谷
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Abstract

【課題】新鮮な栽培液を作物に供給し易く、かつ作物への栽培液の供給量を調節し易い毛管水耕栽培用水槽を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る毛管水耕栽培用水槽は、栽培液を貯留する水槽であって、樋状に形成されており、帯状の開口を有する上部と、この上部の下方に位置し、上部より内部平均幅が小さい下部とを備える。上記上部の一対の側壁の少なくとも一方の側壁に貫通口を有するとよい。また、上記上部及び下部間に上方に拡幅するテーパ部を備えるとよい。また、横断面形状が中心鉛直線を基準として左右対称であり、上記上部の内部幅及び上記下部の内部幅が一定であるとよい。また、上記下部の貯水量としては、栽培液を供給する作物の成苗の1日当たりの吸水量の20体積%以上100体積%以下が好ましい。また、当該毛管水耕栽培用水槽の主構成材料としては、発泡熱可塑性樹脂が好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置に関する。
作物の毛管水耕栽培では、栽培液を水槽に貯留し、作物を着生させるロックウールなどの培地の毛管現象を利用してこの栽培液を作物の根へ供給する。
毛管水耕栽培装置として、例えば栽培液を貯留する水槽内に設置した台と、この台の上面を覆い、かつ端部が栽培液内に浸漬する栽培液吸収シートと、この栽培液吸収シートの上面に敷設する防根シートとを用いて作物を栽培するものが提案されている(特開平9−56258号公報参照)。この毛管水耕栽培装置は、栽培液吸収シート及び防根シートを介して、水槽内に貯留される栽培液が作物の根へ供給される。
特開平9−56258号公報
上記公報で提案されている毛管水耕栽培装置は、作物の吸水量に対して水槽内の貯水量が大きいので、水槽内に古い栽培液が残留し易いため新鮮な栽培液を作物に供給し難く、また作物への栽培液の供給量を調節し難い。
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、新鮮な栽培液を作物に供給し易く、かつ作物への栽培液の供給量を調節し易い毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る毛管水耕栽培用水槽は、栽培液を貯留する毛管水耕栽培用水槽であって、樋状に形成されており、帯状の開口を有する上部と、この上部の下方に位置し、上部より内部平均幅が小さい下部とを備える毛管水耕栽培用水槽である。
また、本発明の一態様に係る毛管水耕栽培装置は、上記毛管水耕栽培用水槽と、曲折又は縫製により凹状に形成され、内部に培地が充填される透水シートと、上記毛管水耕栽培用水槽の下部に浸漬され、上記透水シートの外面に当接される帯状の給水マットとを備える毛管水耕栽培装置である。
当該毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置は、新鮮な栽培液を作物に供給し易く、かつ作物への栽培液の供給量を調節し易い。
本発明の一実施形態に係る毛管水耕栽培用水槽を示す模式的斜視図である。 図1の毛管水耕栽培用水槽のA−A線における模式的横断面図である。 図1の毛管水耕栽培用水槽を備える毛管水耕栽培装置の構成を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る毛管水耕栽培用水槽を示す図2に相当する模式的横断面図である。 本発明の図4とは異なる他の実施形態に係る毛管水耕栽培用水槽を示す図2に相当する模式的横断面図である。 水位を検出するセンサーを外部に取り付ける毛管水耕栽培用水槽を示す模式的側面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一実施形態に係る毛管水耕栽培用水槽は、栽培液を貯留する毛管水耕栽培用水槽であって、樋状に形成されており、帯状の開口を有する上部と、この上部の下方に位置し、上部より内部平均幅が小さい下部とを備える毛管水耕栽培用水槽である。ここで「内部平均幅」とは、横断面において左右方向に対向する側壁間の水平方向の距離の平均を意味する。
当該毛管水耕栽培用水槽は、上部より内部平均幅が小さい下部に栽培液が貯留される。当該毛管水耕栽培用水槽は、下部の内部平均幅が上部の内部平均幅より小さいので、作物の吸水量に対して貯水量を小さくし易く、これにより古い栽培液が残留し難いので、新鮮な栽培液を作物に供給し易い。また、当該毛管水耕栽培用水槽は、下部の内部平均幅が小さいことにより上記下部において貯水量の変化に対する水位の変化量が大きいので、上記下部内の貯水量を精度よく検出できる。これにより、当該毛管水耕栽培用水槽は作物への栽培液の供給量を調節し易い。また、当該毛管水耕栽培用水槽は、上部の内部平均幅が下部の内部平均幅より大きいことにより、過剰な量の栽培液が供給された際に上部において水位の上昇速度を緩やかにできるので、栽培液が溢れて外部へ流出する前に認識し易い。また、当該毛管水耕栽培用水槽は、帯状の開口を有するので、例えば苗が一列に設置される培地の下方に配設することで、効率よく栽培液を複数の作物に供給することができる。
上記上部の一対の側壁の少なくとも一方の側壁に貫通口を有するとよい。このように、側壁が貫通口を有することにより、農業パイプ等をこの貫通口に通すことで当該毛管水耕栽培用水槽を支持することができる。また、過剰な栽培液が供給された場合に、農業パイプ等と貫通口との隙間から余分な栽培液を自然に排出させることができる。
上記上部及び下部間に上方に拡幅するテーパ部を備えるとよい。このように、上記上部及び下部間に上方に拡幅するテーパ部があることで、作物へ栽培液を給水するための給水マットを上方から上記下部内へ挿入し易い。また、テーパ部における水位を上方から視た水面の面積で確認できるので、貯水量及び水平面に対する傾きを目視で判断できる。
横断面形状が中心鉛直線を基準として左右対称であり、上記上部の内部幅及び上記下部の内部幅が一定であるとよい。このように、中心鉛直線を基準として横断面形状が左右対称となる形状とすることで、バランスよく当該毛管水耕栽培用水槽を支持することができ、地震等で揺れが生じた場合でも貯留する栽培液がこぼれ難い。また、上記下部の内部幅を一定とすることで、水位の変化が貯水量の変化に比例するので水位を精度よく検出できるため、作物への栽培液の供給量をより調節し易い。また、上記上部の内部幅を一定とすることで、上記上部における当該毛管水耕栽培用水槽の支持がし易くなる。
上記下部の貯水量としては、栽培液を供給する作物の成苗の1日当たりの吸水量の20体積%以上100体積%以下が好ましい。このように、上記下部の貯水量を上記範囲内とすることで、より確実に新鮮な栽培液を作物に供給できる。
主構成材料としては、発泡熱可塑性樹脂が好ましい。このように、主構成材料として発泡熱可塑性樹脂を用いることにより、軽量化と断熱性を向上できる。
また、別の本発明の一態様に係る毛管水耕栽培装置は、上記毛管水耕栽培用水槽と、曲折又は縫製により凹状に形成され、内部に培地が充填される透水シートと、上記毛管水耕栽培用水槽の下部に浸漬され、上記透水シートの外面に当接される帯状の給水マットとを備える毛管水耕栽培装置である。
当該毛管水耕栽培装置は、上記毛管水耕栽培用水槽を備えるので、培地で栽培する作物の吸水量に対して貯水量を小さくし易く、これにより古い栽培液を残留し難くできるので、新鮮な栽培液を作物に供給し易い。また、当該毛管水耕栽培装置は、上記下部において貯水量の変化に対する水位の変化量が大きいので、上記下部内の貯水量を精度よく検出できる。これにより、当該毛管水耕栽培装置は作物への栽培液の供給量を調節し易い。また、当該毛管水耕栽培装置は、毛管水耕栽培用水槽の下部に浸漬されると共に、透水シートの外面に当接するように帯状の給水マットが配設されるので、毛管水耕栽培用水槽に貯留される栽培液を給水マットを介して効率よく作物に供給することができる。
上記毛管水耕栽培用水槽に貯留される栽培液の水位を検出するセンサーをさらに備えるとよい。このように、毛管水耕栽培用水槽に貯留される栽培液の水位を検出するセンサーを備えることで、毛管水耕栽培用水槽内の栽培液の水位に基づいて作物への栽培液の供給量を高精度に調節できる。その結果、作物の根部に安定的に適度な水分ストレスをかけることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置を説明する。
[毛管水耕栽培用水槽]
図1及び図2に示す当該毛管水耕栽培用水槽1は、栽培液を貯留する毛管水耕栽培用水槽であって、樋状に形成されており、帯状の開口2を有する上部3と、この上部3の下方に位置し、上部3より内部平均幅が小さい下部4とを主に備える。また、当該毛管水耕栽培用水槽1は、上記上部3及び下部4間に上方に拡幅するテーパ部5を備える。上部3は、図2に示すように両側の側壁にそれぞれ貫通口6を有する。
上記開口2は、図1に示すように平面視矩形状であり、当該毛管水耕栽培用水槽1の側壁の横断面の形状は、図2に示すように一定である。また、上記側壁の長手方向の両端側に平板状の端壁部が貼り付けられており、この樋状の当該毛管水耕栽培用水槽1の内部に栽培液が貯留される。
図2に示すように、当該毛管水耕栽培用水槽1は、横断面形状が中心鉛直線Cを基準として左右対称である。このように横断面形状を左右対称とすることで、後述する上部3の両側壁に形成される貫通口6に支持棒を通して支持する際、当該毛管水耕栽培用水槽1はバランスよく支持される。そのため、例えば地震等で揺れが生じた場合でも貯留する栽培液がこぼれ難い。
当該毛管水耕栽培用水槽1の主構成材料としては、例えば金属、セラミック、樹脂等を用いることができる。これらの中でも、軽量な点で樹脂が好ましい。また、樹脂の中でも、成形加工性がよい点において、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等の熱可塑性樹脂が好ましい。また、熱可塑性樹脂の中でも、軽量性及び断熱性を有する点において、発泡ABS樹脂、発泡AES樹脂、発泡ASA樹脂、発泡ポリスチレン、発泡ポリエステル、発泡ポリプロピレン等の発泡熱可塑性樹脂が好ましい。これらの発泡熱可塑性樹脂の中でも、耐候性、耐水性、成形性、寸法安定性、耐酸性、耐アルカリ性、強度等を向上できる点において発泡ポリスチレンが好ましい。
当該毛管水耕栽培用水槽1の主構成材料として発泡樹脂を用いる場合、発泡樹脂の発泡倍率の下限としては、1.5倍が好ましく、1.8倍がより好ましい。一方、上記発泡倍率の上限としては、2.5倍が好ましく、2.2倍がより好ましい。上記発泡倍率が上記下限に満たないと、十分に軽量化できず、当該毛管水耕栽培用水槽1を設置する基台として強度の高いものが必要となるおそれがある。逆に、上記発泡倍率が上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1の強度が不十分となり、破損し易くなるおそれがある。なお、「発泡倍率」とは、未発泡状態の素材の密度を発泡させた素材の密度で割った値を意味する。また、後述する貫通口6に支持棒を通すことによって当該毛管水耕栽培用水槽1を支持する場合、貫通口6周囲の上部2の強度を向上させるために、貫通口6周囲の上部2が、それ以外の部分より発泡倍率の小さい発泡樹脂で形成されてもよい。
当該毛管水耕栽培用水槽1の開口2の長手方向の平均長さLの下限としては、0.3mが好ましく、0.5mがより好ましい。一方、上記平均長さLの上限としては、8mが好ましく、5mがより好ましい。上記平均長さLが上記下限に満たないと、栽培液を供給できる株数が少なくなり、株数当たりの設備コストが高くなるおそれがある。逆に、上記平均長さLが上記上限を超えると、開口2の長手方向の端部側同士で栽培液の水位の差が大きくなりすぎるおそれがある。
当該毛管水耕栽培用水槽1は、例えば端壁部同士を接着することにより長手方向に連結して使用可能である。当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向の連結数に制限はなく、所望の数の当該毛管水耕栽培用水槽1が連結できる。また、当該毛管水耕栽培用水槽1は温度変化により伸縮するので、上記端壁部同士は緩衝力を有する部材で連結することが好ましい。
当該毛管水耕栽培用水槽1を長手方向に連結して使用する場合、当該毛管水耕栽培用水槽1は温度変化により伸縮するので、平均長さLが大きすぎるものを使用せず、平均長さLが一定である程度小さいものを用いることが好ましい。この場合の上記平均長さLは、2m以上4m以下が好ましく、3m程度が最も好ましい。上記平均長さLが上記下限に満たないと、当該毛管水耕栽培用水槽1同士の接着作業が繁雑となるおそれがある。逆に、上記平均長さLが上記上限を超えると、上記毛管水耕栽培用水槽1の伸縮量が大きくなりすぎるためその伸縮を連結部材で吸収できなくなるおそれや、運送が困難となるおそれがある。
なお、当該毛管水耕栽培用水槽1は、温度変化による長手方向への伸縮を考慮して、設定長さよりも全長を短縮して成形することが好ましい。毛管水耕栽培用水槽1成形時の設定長さに対する短縮長さは構成材料により異なるが、上記短縮長さの下限としては、例えば15℃において毛管水耕栽培用水槽1の長さ1m当たり、1.0mmが好ましく、1.2mmがより好ましい。一方、上記短縮長さの上限としては、例えば15℃において毛管水耕栽培用水槽1の長さ1m当たり、2.5mmが好ましく、2.0mmがより好ましい。温室内の温度は15℃以上35℃以下程度の範囲で変化するので、上記短縮長さが上記下限に満たないと、高温時に当該毛管水耕栽培用水槽1が設定長さより長くなり、連結する一方の毛管水耕栽培用水槽1から他方の毛管水耕栽培用水槽1に長手方向の負荷がかかり、破損や劣化が生じるおそれがある。逆に、上記短縮長さが上記上限を超えると、連結する当該毛管水耕栽培用水槽1間の長手方向の間隔が低温時に大きくなりすぎ、当該毛管水耕栽培用水槽1同士の連結が外れ易くなるおそれがある。
具体的には、例えば当該毛管水耕栽培用水槽1の主構成材料として発泡ポリスチレンを用いる場合、発泡ポリスチレンの線膨張係数は6×10−5/K以上8×10−5/K以下程度であるので、この毛管水耕栽培用水槽1の全長は、温度が10℃変化すると長さ1m当たり0.6mm以上0.8mm以下程度変化する。ここで、温室内の温度は15℃以上35℃以下程度の範囲で変化するので、上記毛管水耕栽培用水槽1は、温室内の温度変化範囲において長さ1m当たり1.2mm以上1.6mm以下程度変化する。そのため、上記毛管水耕栽培用水槽1の全長を1mと設定する場合、この毛管水耕栽培用水槽1は、例えば15℃における全長が998.4mmとなるよう成形するとよい。従って、上記毛管水耕栽培用水槽1の全長を3mと設定する場合、この毛管水耕栽培用水槽1は、例えば15℃における全長が2995.2mmとなるよう成形されると考えられるが、このような複数の当該毛管水耕栽培用水槽1を長手方向に連結すると、連結する当該毛管水耕栽培用水槽1同士の間に低温時に5mm程度の空間が生じる。温度変化により大きさが変化するこの空間を埋めるため、連結する当該毛管水耕栽培用水槽1同士間は、例えば伸縮テープやシーラント等の緩衝力を有する樹脂部材等を介して連結するとよい。ここで、当該毛管水耕栽培用水槽1の全長が長いほど上記毛管水耕栽培用水槽1同士の間に生じる空間が大きくなるので、当該毛管水耕栽培用水槽1の全長が長すぎると、上記樹脂部材等によってこの空間を埋め難くなる。例えば当該毛管水耕栽培用水槽1の全長を6mとすると、上記空間が10mm程度となり、樹脂部材等ではこの空間を埋めきれないおそれがある。従って、当該毛管水耕栽培用水槽1の全長は、上述したように4m以下とすることが好ましい。
当該毛管水耕栽培用水槽1の側壁の平均厚さtの下限としては、5mmが好ましく、6mmがより好ましい。一方、上記平均厚さtの上限としては、10mmが好ましく、9mmがより好ましい。上記厚さtが上記下限に満たないと、当該毛管水耕栽培用水槽1の強度が不十分となり、破損し易くなるおそれがある。逆に、上記平均厚さtが上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1が重くなると共に製造コストが高くなるおそれがある。なお、貫通口6に支持棒を通して支持する場合、貫通口6の上側縁部に荷重がかかるので、上部3の側壁の平均厚さを下部4の側壁の平均厚さより大きくすることが好ましい。
<上部>
上記上部3の内部平均幅は、下部4の内部平均幅よりも大きい。これにより、過剰な量の栽培液が当該毛管水耕栽培用水槽1に供給された場合に、当該毛管水耕栽培装置は上部3において水位の上昇速度を緩やかにできる。
上部3は、両側壁が共に鉛直であることが好ましい。すなわち、上部3の内部幅W1は、一定であることが好ましい。内部幅W1を一定とすることで、貫通口6に支持棒を通し易くなるので、当該毛管水耕栽培用水槽1の設置が容易となる。
上部3の内部平均幅W1の下限としては、80mmが好ましく、100mmがより好ましい。一方、上部3の内部平均幅W1の上限としては、200mmが好ましく、150mmがより好ましい。上部3の内部平均幅W1が上記下限に満たないと、給水マットを下部4へ挿入し難くなるおそれがある。逆に、上部3の内部平均幅W1が上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1の設置面積が大きくなると共に、製造コストが高くなるおそれがある。
上部3の平均高さH1の下限としては、30mmが好ましく、40mmがより好ましい。一方、上部3の平均高さH1の上限としては、60mmが好ましく、50mmがより好ましい。上部3の平均高さH1が上記下限に満たないと、栽培液が過剰供給された場合、栽培液が外部へこぼれ易くなるおそれがある。また、上部3の側壁に貫通口6を有する場合には、貫通口6と開口2との距離が小さくなりすぎ、支持棒で固定するための強度が不十分となるおそれがある。逆に、上部3の平均高さH1が上記上限を超えると、作物への栽培液の供給量を確保しながら作物を着生させる培地を設置することが困難となるおそれがある。なお、「上部3の高さ」とは、上部3の側壁の上端からテーパ部5との接続部までの鉛直方向の距離を意味し、「平均高さH1」とは、上部3の両側壁の高さの平均値を意味する。
(貫通口)
上記貫通口6は、図1及び図2に示すように、上部3の両側壁の対向する2箇所の位置に形成されている。すなわち、各側壁に対向する2対の貫通口6が形成されている。各対の貫通口6に2本の支持棒を通すことによって当該毛管水耕栽培用水槽1が支持される。これらの支持棒は、例えば地面に設置された基台などに両端部が固定される。
また、当該毛管水耕栽培用水槽1内の栽培液の水位が過剰に上昇した場合、余分な栽培液が貫通口6から排出される。
貫通口6の直径Rの下限としては、20mmが好ましく、24mmがより好ましい。一方、貫通口6の直径Rの上限としては、40mmが好ましく、35mmがより好ましい。貫通口6の直径Rが上記下限に満たないと、直径の小さい支持棒を使用しなければならず、当該毛管水耕栽培用水槽1の支持強度が低下するおそれがある。逆に、貫通口6の直径Rが上記上限を超えると、上部3の平均高さH1が大きくなるため、作物への栽培液の供給量を確保しながら作物を着生させる培地を設置することが困難となるおそれがある。
また、複数の平行な支持棒を貫通口6に通すことにより当該毛管水耕栽培用水槽1を支持する場合、貫通口6の直径Rが支持棒の直径より所定以上大きいことが好ましい。貫通口6の直径Rと支持棒の直径との差の下限としては、隣接する支持棒の間隔1m当たり0.3mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。一方、上記直径の差の上限としては、隣接する支持棒の間隔1m当たり10mmが好ましく、5mmがより好ましい。上記直径の差が上記下限に満たないと、温度変化に伴う当該毛管水耕栽培用水槽1の側壁の長手方向への伸縮により支持棒及び貫通口6の縁部間に荷重がかかり、当該毛管水耕栽培用水槽1又は支持棒が破損するおそれがある。逆に、上記直径の差が上記上限を超えると、貫通口6内で支持棒が移動し易くなるため、当該毛管水耕栽培用水槽1の支持が不安定となるおそれがある。例えば使用時の温度差が20℃以下の環境で発泡ポリスチレン製の当該毛管水耕栽培用水槽1を使用する場合、上記直径の差を隣接する支持棒の間隔1m当たり0.6mm以上0.8mm以下とすることで、温度変化に伴う当該毛管水耕栽培用水槽1の側壁の長手方向への伸縮が上記直径の差の範囲内で吸収されるため、上記側壁の伸縮に伴う支持棒及び貫通口6の縁部間の荷重が生じ難く、当該毛管水耕栽培用水槽1が安定して支持される。
一方の側壁の貫通口6同士の距離d1の下限としては、0.2mが好ましく、0.3mがより好ましい。一方、上記距離d1の上限としては、5mが好ましく、3mがより好ましい。上記距離d1が上記下限に満たないと、支持棒の間隔が小さくなるため、支持棒の高さ変化に対する当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向の傾斜角度の変化が大きくなり、詳細な高さ調節がし難くなるおそれがある。逆に、上記距離d1が上記上限を超えると、支持棒間に貯留される栽培液の質量が大きくなり、当該毛管水耕栽培用水槽1の強度が不足するおそれがある。
上記側壁の長手方向の最も外側の貫通口6と当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向端部との距離の下限としては、0.15mが好ましく、0.4mがより好ましい。一方、上記距離の上限としては、0.75mが好ましく、0.6mがより好ましい。上記距離が上記下限より小さいと、当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向端部側に近い位置に作物Pを着生させ難くなるおそれがある。逆に、上記距離が上記上限より大きいと、支持棒の間隔が小さくなるため、当該毛管水耕栽培用水槽1の詳細な高さ調節がし難くなるおそれがある。例えば当該毛管水耕栽培用水槽1の平均長さLが3mの場合、上記距離は0.25m程度が好ましく、0.5m程度がより好ましい。
各側壁に対向する貫通口6は1対又は2対が好ましい。このようにすることで、当該毛管水耕栽培用水槽1の高さ調整時に同時に2箇所以上の地点で調整する必要がなく、作業性が向上する。
また、各側壁に対向する貫通口6は3対以上形成してもよい。このように各側壁に対向する3対以上の貫通口6が形成されていると、3本以上の支持棒を用いてより確実に当該毛管水耕栽培用水槽を支持できる。また、このように3対以上の貫通口6が形成されている場合、基台に設置する際に支持棒を通す貫通口6を選択でき、設置に都合のよい位置で当該毛管水耕栽培用水槽を支持することができる。
当該毛管水耕栽培用水槽1の開口2の長手方向端部から貫通口6までの距離d2の下限としては、0.02mが好ましく、0.03mがより好ましい。一方、上記距離d2の上限としては、2mが好ましく、1.5mがより好ましい。上記距離d2が上記下限に満たないと、支持棒を貫通口6に通して支持する際の貫通口6周囲の強度が不十分となるおそれや、当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向端部側に近い位置に作物Pを着生させ難くなるおそれがある。逆に、上記距離d2が上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1を水平に設置し難くなるおそれがある。
<下部>
上記下部4は、両側壁が共に鉛直であることが好ましい。すなわち、下部4の内部幅W2は、一定であることが好ましい。内部幅W2を一定とすることで、水位の変化量が貯水量の変化量に比例するので水位から貯水量を求めやすくなる。これにより、作物への栽培液の供給量の調節が容易となる。
下部4の内部平均幅W2の下限としては、10mmが好ましく、20mmがより好ましい。一方、下部4の内部平均幅W2の上限としては、50mmが好ましく、30mmがより好ましい。下部4の内部平均幅W2が上記下限に満たないと、給水マットを下部4に挿入し難くなるおそれがある。逆に、下部4の内部平均幅W2が上記上限を超えると、貯水量の変化量に対する水位の変化量が小さくなり、貯水量の低下に対して水位に基づいて栽培液を供給するまでのタイムラグが大きくなるおそれがある。
上部3の内部平均幅W1に対する下部4の内部平均幅W2の比(W2/W1)の下限としては、1/8が好ましく、1/6がより好ましい。一方、上記比の上限としては、1/2が好ましく、1/3がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、下部4における貯水量が小さくなりすぎるおそれや、上部3の外幅が大きくなりすぎ、当該毛管水耕栽培用水槽1の設置面積が大きくなるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、給水マットを下部4へ挿入し難くなるおそれや、下部4における貯水量が大きくなりすぎ、新鮮な栽培液を作物に供給し難くなるおそれがある。
下部4の平均高さH2の下限としては、80mmが好ましく、90mmがより好ましい。一方、下部4の平均高さH2の上限としては、500mmが好ましく、300mmがより好ましい。下部4の平均高さH2が上記下限に満たないと、調節できる水位の変化量が小さすぎるため、作物Pへの水分ストレスの調節が困難となるおそれがある。逆に、下部4の平均高さH2が上記上限を超えると、下部4の貯水量が大きくなりすぎ、新鮮な栽培液を作物に供給し難くなるおそれがある。なお、「下部4の高さ」とは、当該毛管水耕栽培用水槽1の内面の最下位置から下部4とテーパ部5との接続部までの鉛直方向の距離を意味し、「平均高さH2」とは、下部4の両側壁の高さの平均値を意味する。
栽培液を供給する作物の成苗の1日当たりの吸水量に対する下部4の貯水量の割合の下限としては、20体積%が好ましく、25体積%がより好ましい。一方、上記下部4の貯水量の割合の上限としては、100体積%が好ましく、50体積%がより好ましい。上記下部4の貯水量の割合が上記下限に満たないと、貯水量に対して作物の吸水量が大きくなりすぎ、下部4内の貯水量の調節が困難となるおそれがある。逆に、上記下部4の貯水量の割合が上記上限を超えると、新鮮な栽培液を作物に供給し難くなるおそれがある。
当該毛管水耕栽培用水槽1の長手方向の単位長さ当たりの平均貯水量の下限としては、300cc/mが好ましく、500cc/mがより好ましい。一方、上記平均貯水量の上限としては、2000cc/mが好ましく、1000cc/mがより好ましい。上記平均貯水量が上記下限に満たないと、貯水量に対して作物の吸水量が大きくなりすぎ、下部4内の貯水量の調節が困難となるおそれがある。逆に、上記平均貯水量が上記上限を超えると、作物の吸水量に対して貯水量が大きくなりすぎ、新鮮な栽培液を作物に供給し難くなるおそれがある。
<テーパ部>
上記テーパ部5は、上部3及び下部4間に上方に拡幅するように形成されている。また、テーパ部5は、図2に示すように、上部3及び下部4と滑らかに連続している。テーパ部5は水平面に対して傾斜しているので、栽培液の水面がテーパ部5にあるとき、水位の変化に対応して上方から視た水面の面積が変化する。従って、目視によりテーパ部5における水位を容易に判断できる。また、このとき当該毛管水耕栽培用水槽1が長手方向に傾斜していると、長手方向の端部側同士で長手方向と垂直な方向の水面の幅が異なるので、長手方向の傾きが容易に判断できる。そのため、当該毛管水耕栽培用水槽1は、例えば水平に設置する場合、長手方向の傾きを容易に調節できる。
テーパ部5の水平面に対する平均傾斜角θの下限としては、2°が好ましく、5°がより好ましい。一方、上記平均傾斜角θの上限としては、20°が好ましく、15°がより好ましい。上記平均傾斜角θが上記下限に満たないと、テーパ部5における貯水量が小さくなり、目視で水位を確認できる貯水量の範囲が小さくなりすぎるおそれがある。逆に、上記平均傾斜角θが上記上限を超えると、水位の変化に対する水面の面積の変化率が小さくなり、微小な水位の変化を目視で判断し難くなるおそれがある。なお、「上記平均傾斜角」とは、上部3との接続部から下部4との接続部までの間のテーパ部5の水平面に対する傾斜角度の平均値を意味する。ここで、上記傾斜角θが一定であると、上記水面の幅がテーパ部5における貯水量に比例して変化するので、水面の幅から貯水量が判断し易くなる。従って、上記傾斜角θは一定であることが好ましい。
テーパ部5の平均高さの下限としては、3mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、テーパ部5の平均高さの上限としては、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。テーパ部5の平均高さが上記下限に満たないと、テーパ部の水面の面積により目視で水位を判断できる貯水量の範囲が小さくなるおそれがある。逆に、テーパ部5の平均高さが上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1の高さが大きくなりすぎ、給水マットにより栽培液を供給する培地の設置が困難となるおそれがある。なお、「テーパ部5の高さ」とは、上部3との接続部から下部4との接続部までの鉛直方向の距離を意味し、「テーパ部5の平均高さ」とは、横断面における左右両側のテーパ部5の高さの平均値を意味する。
テーパ部5の平均水平長さの下限としては、30mmが好ましく、40mmがより好ましい。一方、テーパ部5の平均水平長さの上限としては、75mmが好ましく、60mmがより好ましい。テーパ部5の平均水平長さが上記下限に満たないと、給水マットを下部4へ挿入し難くなるおそれがある。逆に、テーパ部5の平均水平長さが上記上限を超えると、当該毛管水耕栽培用水槽1の設置面積が大きくなるおそれがある。なお、「テーパ部5の水平長さ」とは、上部3との接続部から下部4との接続部までの水平方向の距離を意味し、「テーパ部5の平均水平長さ」とは、横断面における左右両側のテーパ部5の水平長さの平均値を意味する。
上部3とテーパ部5との接続部分、及びテーパ部5と下部4との接続部分は、図2に示すように横断面視で曲面状に接続されることが好ましい。これらの接続部分を曲面状とすることで、給水マットの端部を下部4内へ挿入し易くなる。
横断面における上部3とテーパ部5との接続部分における当該毛管水耕栽培用水槽1内側の曲率半径r1の下限としては、2mmが好ましく、3mmがより好ましい。一方、上記曲率半径r1の上限としては、10mmが好ましく、8mmがより好ましい。上記曲率半径r1が上記下限に満たないと、給水マットを挿入する際、給水マットの端部が上部3とテーパ部5との接続部分に引っかかり、給水マットを挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記曲率半径r1が上記上限を超えると、上部3に貫通口6を形成できる領域が制限されるおそれがある。
横断面におけるテーパ部5と下部4との接続部分における当該毛管水耕栽培用水槽1内側の曲率半径r2の下限としては、10mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、上記曲率半径r2の上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましい。上記曲率半径r2が上記下限に満たないと、給水マットを挿入する際、給水マットの端部がテーパ部5と下部4との接続部分に引っかかり易くなるおそれがある。逆に、上記曲率半径r2が上記上限を超えると、下部4における貯水量が大きくなり、新鮮な栽培液を作物に供給し難くなるおそれがある。
[毛管水耕栽培装置]
図3の当該毛管水耕栽培装置は、上記毛管水耕栽培用水槽1と、曲折により凹状に形成され、内部に培地11が充填される透水シート12と、毛管水耕栽培用水槽1の下部4に浸漬され、透水シート12の外面に当接される帯状の給水マット13とを主に備える。また、当該毛管水耕栽培装置は、毛管水耕栽培用水槽1の下部4に貯留される栽培液Qの水位を検出する水位センサー14をさらに備える。また、当該毛管水耕栽培装置は、農業パイプで構成され、これらの部材を設置する基台15と、これらの部材を覆う農業用ビニール16とを備える。
<基台>
上記基台15は、毛管水耕栽培用水槽1の長手方向に沿って左右両側に配設される枠壁と、これらの枠壁の間に上記長手方向と垂直な方向で水平に固定される複数の支持棒17とを有する。これらの複数の支持棒17は、上記枠壁の最上位置及び高さ方向中間位置に固定される。また、上記基台15は、枠壁の最上位置に固定された複数の支持棒17に架け渡すように、これらの支持棒17の上に上記長手方向と平行に固定される2本の固定棒18を有する。また、上記基台15は、枠壁の中間位置に固定された複数の支持棒17に架け渡すように、これらの支持棒17の上にも上記長手方向と平行に固定される2本の固定棒18を有する。
上記支持棒17及び固定棒18として、金属製や樹脂製のものを用いることができる。これらの中でも、強度及び耐久性が高い点において金属製のものが好ましく、さらに軽量である点において金属製のパイプが好ましい。また、金属製のパイプとして、入手が容易かつ安価な点において農業パイプが好ましい。
<毛管水耕栽培用水槽>
上記毛管水耕栽培用水槽1は、上記枠壁の中間位置に固定される支持棒17により支持されている。具体的には、2対の貫通口6のそれぞれの対に2本の上記支持棒17を貫通させた後に、これらの支持棒17の両端を上記枠壁の中間位置に固定することで、毛管水耕栽培用水槽1は上記基台15に支持される。この毛管水耕栽培用水槽1は、下部4に作物Pに供給するための栽培液Qが貯留される。
<透水シート>
上記透水シート12は、透水性及び防根性を有する帯状のシートである。この透水シート12の両側縁部が、上記枠壁の最上位置の支持棒17に固定された一対の固定棒18に弛みを持たせて架け渡されると共に、曲折により凹状に形成されている。
透水シート12の素材としては、特に限定されないが、例えば紙、織布、不織布等が挙げられる。
透水シート12の平均厚さの下限としては、0.1mmが好ましく、0.2mmがより好ましい。一方、透水シート12の平均厚さの上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましい。透水シート12の平均厚さが上記下限に満たないと、防根性が損なわれるおそれがある。逆に、透水シート12の平均厚さが上記上限を超えると、透水シート12のコストが高くなりすぎるおそれがある。
(培地)
透水シート12の内部には、作物Pを着生させる培地11が充填される。培地11として充填される粒子としては、充填により毛管現象を発現するものであれば特に限定されないが、例えば土壌、パミスサンド等の微粒軽石、多孔性の火山岩の粉砕粒、粒状のロックウール、コーラルサンド、サンゴ、木炭等が挙げられる。これらは2種以上を混合して用いてもよい。これらの粒子のうち、良好な毛管現象が確保され、また不要になった場合に自然土に返せる観点から、土壌が好ましい。
上記土壌としては、例えば市販の園芸用の培土、バーミキュライト、ベントナイト、ゼオライト、砂、鹿沼土、赤玉土、真砂土等が挙げられる。これらの中でも、一般的な培土に比べて有機物含量が低く微生物生息数も少ないので根病が起こり難い点において砂が好ましい。
上記粒子の単粒の粒径の下限としては、0.1mmが好ましく、0.15mmがより好ましい。一方、上記粒径の上限としては、1mmが好ましく、0.6mmがより好ましい。上記粒径が上記下限に満たないと、栽培液Qを作物Pの根部に供給する領域の空隙部分が少なくなりすぎて過湿になり、雑菌が繁殖し易くなるおそれがある。逆に、上記粒径が上記上限を超えると、栽培液Qを作物Pの根部に供給する領域の空隙が大きくなりすぎて毛管現象が弱くなり、所定の量の栽培液Qを作物Pの根部に供給できなくなるおそれがある。なお、「粒径」とは、JIS−Z8801−1(2006)に規定される篩を用い、目開きの大きい篩から順に粒子をかけて篩上の粒子数と各篩の目開きとから算出される粒子の平均径である。
上記粒子の粒径0.1mm以上1mm以下の単粒の含有割合の下限としては、50質量%が好ましく、80質量%がより好ましい。上記単粒の含有割合が上記下限に満たないと、栽培液Qを作物Pの根に供給する領域が発揮する毛管現象が弱くなり、所定の量の栽培液Qを作物Pの根部に供給できなくなるおそれがある。
<給水マット>
上記給水マット13は、上記透水シート12の外面に当接されると共に、一端側の縁部が毛管水耕栽培用水槽1の下部4に浸漬されるように配設されており、毛管水耕栽培用水槽1に貯留される栽培液Qを毛管現象により揚水し、透水シート12を介して培地11に供給する。なお、給水マット13は、図3に示すように、透水シート12と毛管水耕栽培用水槽1を支持する支持棒17に固定される一対の固定棒18との間に挟むことで、透水シート12に下方から当接される。
給水マット13は、毛管現象により栽培液Qを揚水し、透水シート12を介して培地11に供給できるものであれば特に制限されないが、例えば不織布、ロックウールシート、フェルトシート、ウレタンシート等が挙げられる。これらのうち、適度な毛管現象の発現及び適切な吸水率を発揮させる観点から、不織布が好ましい。
給水マット13の透水率の下限としては、0.01%が好ましく、1%がより好ましい。一方、給水マット13の透水率の上限としては、40%が好ましく、30%がより好ましい。給水マット13の透水率が上記下限に満たないと、培地11の底部に供給される栽培液Qの量が不十分となるおそれがある。逆に、給水マット13の透水率が上記上限を超えると、給水マット13のコストが高くなりすぎるおそれがある。ここで、透水率とは、平面状の給水マット13の表面から水を散布した際に給水マット13の裏面へ通過した水の比率をあらわす。
給水マット13の平均厚さの下限としては、0.5mmが好ましく、0.7mmがより好ましい。一方、給水マット13の平均厚さの上限としては、2mmが好ましく、1.5mmがより好ましい。給水マット13の平均厚さが上記下限に満たないと、給水マット13の強度が低下し破断するおそれがある。逆に、給水マット13の平均厚さが上記上限を超えると、給水マット13のコストが高くなるおそれがある。
給水マット13の揚水高さの下限としては、3cmが好ましく、10cmがより好ましく、20cmがさらに好ましい。一方、給水マット13の揚水高さの上限としては、300cmが好ましく、200cmがより好ましく、40cmがさらに好ましい。給水マット13の揚水高さが上記下限に満たないと、培地11の底部に供給される栽培液Qの量が不十分となり水切れが起こるおそれがある。逆に、給水マット13の揚水高さが上記上限を超えると、給水マット13のコストが高くなるおそれがある。ここで、揚水高さとは、以下の手法で測定される。まず、給水マット13を幅4cm、長さ120cmに切断したシートを平均厚さ0.03mmのポリエチレンフィルムで被覆(熱圧着で袋状としたフィルムにシートを挿入して周りを被覆)したものを測定サンプルとし、鉛直に測定サンプルを吊り下げられるようにした架台にセットする。このとき、下部を5cm開放して液面に接しておくようにする。そして、24時間で液面から揚水した高さを5回測定した値の平均値を揚水高さとする。
給水マット13が当接する透水シート12の底面と毛管水耕栽培用水槽1に貯留される栽培液Qの水面との距離の下限としては、60mmが好ましく、90mmがより好ましい。一方、上記距離の上限としては、160mmが好ましく、130mmがより好ましい。上記距離が上記下限に満たないと、水位の調節による給水マット13の給水量の調節ができなくなり、適切な水分ストレスをかけられないおそれがある。逆に、上記距離が上記上限を超えると、十分な量の栽培液Qを培地11に供給できないおそれがある。毛管水耕栽培用水槽1に貯留される栽培液Qの水位の変化幅を考慮して、透水シート12の底面と栽培液Qの水面との距離が上記範囲となるよう、透水シート12及び毛管水耕栽培用水槽1を設置する。
<水位センサー>
上記水位センサー14は、図3に示すように、例えば毛管水耕栽培用水槽1の下部4内に設置され、下部4内の栽培液Qの水位を検出する。この水位センサー14で検出される水位に基づいて毛管水耕栽培用水槽1への栽培液Qの供給量が調節される。
下部4は貯水量が少なく水位の変化量が大きいので、水位センサー14により下部4の水位の検出により貯水量の変化が検知し易い。これにより、当該毛管水耕栽培装置は作物Pへの栽培液の供給量を調節し易い。また、図3のように水位センサー14を下部4内に設置した場合、精度よく下部4の水位が検出し易い。
また、当該毛管水耕栽培装置は、上記検出される水位に基づいて栽培液Qの供給量を調節することにより、作物Pに適切な水分ストレスをかける。つまり、毛管水耕栽培用水槽1内の栽培液Qの水位を上下させることで毛管上昇後の培地11内の液面高さを調節できるので、当該毛管水耕栽培装置は、毛管水耕栽培用水槽1への栽培液Qの供給量を制御することで、作物Pに対して適切な水分ストレスをかけることができる。
下部4の貯水量に対する1日当たりの下部4への栽培液Qの供給量の割合の下限としては、100体積%が好ましく、200体積%がより好ましい。一方、上記栽培液Qの供給量の割合の上限としては、500体積%が好ましく、400体積%がより好ましい。上記栽培液Qの供給量の割合が上記下限に満たないと、新鮮な栽培液Qを作物Pに供給し難くなるおそれがある。逆に、上記栽培液Qの供給量の割合が上記上限を超えると、貯水量に対して作物の吸水量が大きくなりすぎ、下部4内の貯水量の調節が困難となるおそれがある。
[毛管水耕栽培用水槽の製造方法]
当該毛管水耕栽培用水槽1の製造方法は、押出成形により、上部及びこの上部の下方に位置し上部より内部平均幅が小さい下部を含む一定の断面である樋状壁部を形成する工程と、上記樋状壁部の両端に端壁部を取り付ける工程とを備える。
<樋状壁部形成工程>
上記樋状壁部形成工程では、樹脂材料の押出成形により所望の長さの樋状壁部を形成する。樋状壁部を押出成形により形成することで、平滑な表面にでき、横断面を図2に示すような一定の形状とできる。また、押出成形は射出成形に比べて設備及び金型が安価なので、当該毛管水耕栽培用水槽1の製造コストを低減できる。また、押出成形は、成形物の長さの制約がなく長尺の樋状壁部を形成できると共に、連続生産が可能で生産効率が高い。また、押出成形は高発泡形成が容易にできる。
<端壁部取り付け工程>
上記端壁部取り付け工程では、毛管水耕栽培用水槽1内に栽培液Qを貯留できるようにするため、上記樋状壁部の両端に板状の端壁部を取り付ける。端壁部の取り付け方法は、特に限定されないが、例えば接着剤により樋状壁部の両端に端壁部を貼付する。
<利点>
当該毛管水耕栽培用水槽は、上部より内部平均幅が小さい下部に栽培液が貯留されるので、作物の吸水量に対して貯水量を小さくでき、これにより古い栽培液を残留し難くできるので、新鮮な栽培液を作物に供給できる。
また、当該毛管水耕栽培用水槽は、下部の内部平均幅が小さいことにより上記下部において貯水量の変化に対する水位の変化量が大きいので、上記下部内の貯水量を精度よく検出できる。これにより、当該毛管水耕栽培用水槽は、作物への栽培液の供給量を調節し易い。
また、当該毛管水耕栽培用水槽は、上部の内部平均幅が下部の内部平均幅より大きいことにより、過剰な量の栽培液が供給された際に上部において水位の上昇速度を緩やかにできるので、栽培液が溢れて外部へ流出する前に認識し易い。
当該毛管水耕栽培装置は、上記毛管水耕栽培用水槽の下部に浸漬されると共に、透水シートの外面に当接するように帯状の給水マットが配設されるので、毛管水耕栽培用水槽に貯留される栽培液を効率よく作物に供給することができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態では、上部3の内部幅W1及び下部4の内部幅W2が共に一定である毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、図4に示すように、これらの内部幅が一定ではない構成の毛管水耕栽培用水槽20も本発明の意図する範囲内である。このように、上部3や下部4の壁面を上方に拡幅するように傾斜する構成とすることにより、給水マットを下部へより挿入し易くなる。
上部の内部幅が一定でない場合、上部の拡幅率の上限としては、400%が好ましく、200%がより好ましい。上記上部の拡幅率が上記上限を超えると、地震等で揺れが生じたような場合に貯留する栽培液がこぼれ易くなるおそれがある。ここで、「拡幅率」とは、上部の上端における平均内部幅と下端における平均内部幅との差の上部の平均高さに対する比(上部の上下の平均内部幅の差/上部の平均高さ)を意味する。例えば上部の内部幅が一定の場合の上記拡幅率は0であり、上部の壁面が仰角45°で傾斜している場合の上記拡幅率は200%である。
下部の内部幅が一定でない場合、下部の拡幅率の上限としては、20%が好ましく、10%がより好ましい。上記下部の拡幅率が上記上限を超えると、栽培液を貯留した状態での重心が高くなり、当該毛管水耕栽培用水槽を支持する際のバランスが悪くなるおそれがある。
また、上記実施形態では、横断面形状が中心鉛直線Cを基準として左右対称である毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、図5のように、横断面形状が中心鉛直線Cを基準として左右対称ではない構成の毛管水耕栽培用水槽21も本発明の意図する範囲内である。この毛管水耕栽培用水槽21は、横断面において一方側のテーパ部の水平方向の長さを大きくしているので、この一方側から給水マットを下部へより挿入し易くなる。
また、上記実施形態では、上部3の一対の側壁の両方に貫通口6を有する毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、貫通口のない構成の毛管水耕栽培用水槽も本発明の意図する範囲内である。また、上部の一対の側壁のうち、一方にのみ貫通口が形成される構成であってもよい。この場合、例えば貫通口を有する側壁と対向する側壁の内側に凹部を形成し、貫通口を通した支持棒の先端をこの凹部に嵌合させる構成とすることで、支持棒によって毛管水耕栽培用水槽を支持することができる。また、このように一方の側壁のみが貫通口を有する場合でも、栽培液量が過剰になったときに余分な栽培液を排水することができる。
また、上記実施形態では、平面視矩形状の開口2を有する毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、平面視形状が湾曲した帯状の開口を有する構成の毛管水耕栽培用水槽も本発明の意図する範囲内である。
また、上記実施形態では、水位センサー14が下部4内に設置される毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、貯留される栽培液の水位が検出できれば、水位を検出するセンサーが下部内以外の場所に設置されてもよい。図6は、毛管水耕栽培用水槽22の長手方向端部の模式的側面図である。この毛管水耕栽培用水槽22は、端壁23を貫通して下部内に連通する透明なパイプ24と、このパイプ24内の栽培液の水位を検出する2つの光センサー25とを備える。このようにパイプ24が毛管水耕栽培用水槽22の外側で軸方向が鉛直となるように配設されることで、毛管水耕栽培用水槽22内に貯留される栽培液がパイプ24内に流入し、パイプ24内の水位は毛管水耕栽培用水槽22内の水位と連動して変化する。従って、光センサー25でこのパイプ24内の水位を検出することにより毛管水耕栽培用水槽22内の水位が得られる。ここで、パイプ24は透明なので、光センサー25によってパイプ24の外側からパイプ24内の水位を検出できる。また、例えば非接触で静電容量の変化を検出するセンサーを端壁の外面に配設し、このセンサーが毛管水耕栽培用水槽の外側から内部の栽培液の水位を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、水位センサー14が下部4内に貯留される栽培液の水位を検出する毛管水耕栽培用水槽1について説明したが、下部以外に貯留される栽培液の水位を検出するようにしてもよい。例えば水位センサーによってテーパ部や上部における水位が検出されるようにしてもよい。このようにすることで、水位センサーで検出可能な貯水量の範囲を大きくできると共に、栽培液量が過剰になった場合でも貯水量を精度よく検出できる。例えば非接触で水面の位置を検出可能な位置センサーなどを水面の上方に配設することで、下部から上部までの全領域に亘る水位が検出可能となる。
また、上記実施形態では、毛管水耕栽培装置に用いる透水シートとして、曲折により凹状に形成する構成について説明したが、上記透水シートとして、透水性及び防根性を有するシートを縫製により凹状に形成したものを用いてもよい。
本発明の毛管水耕栽培用水槽及び毛管水耕栽培装置は、新鮮な栽培液を作物に供給し易く、かつ作物への栽培液の供給量を調節し易いので、容易かつ良好に作物を栽培することができる。
1、20、21、22 毛管水耕栽培用水槽
2 開口
3 上部
4 下部
5 テーパ部
6 貫通口
11 培地
12 透水シート
13 給水マット
14 水位センサー
15 基台
16 農業用ビニール
17 支持棒
18 固定棒
23 端壁
24 パイプ
25 光センサー
d1、d2 距離
t 平均厚さ
θ 傾斜角
C 中心鉛直線
H1、H2 平均高さ
L 平均長さ
R 貫通口の直径
W1、W2 内部平均幅
P 作物
Q 栽培液

Claims (8)

  1. 栽培液を貯留する毛管水耕栽培用水槽であって、
    樋状に形成されており、
    帯状の開口を有する上部と、
    この上部の下方に位置し、上部より内部平均幅が小さい下部と
    を備える毛管水耕栽培用水槽。
  2. 上記上部の一対の側壁の少なくとも一方の側壁に貫通口を有する請求項1に記載の毛管水耕栽培用水槽。
  3. 上記上部及び下部間に上方に拡幅するテーパ部を備える請求項1又は請求項2に記載の毛管水耕栽培用水槽。
  4. 横断面形状が中心鉛直線を基準として左右対称であり、上記上部の内部幅及び上記下部の内部幅が一定である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の毛管水耕栽培用水槽。
  5. 上記下部の貯水量が、栽培液を供給する作物の成苗の1日当たりの吸水量の20体積%以上100体積%以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の毛管水耕栽培用水槽。
  6. 主構成材料が発泡熱可塑性樹脂である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の毛管水耕栽培用水槽。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の毛管水耕栽培用水槽と、
    曲折又は縫製により凹状に形成され、内部に培地が充填される透水シートと、
    上記毛管水耕栽培用水槽の下部に浸漬され、上記透水シートの外面に当接される帯状の給水マットと
    を備える毛管水耕栽培装置。
  8. 上記毛管水耕栽培用水槽に貯留される栽培液の水位を検出するセンサーをさらに備える請求項7に記載の毛管水耕栽培装置。
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