JPH0216619Y2 - - Google Patents

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JPH0216619Y2
JPH0216619Y2 JP1984038122U JP3812284U JPH0216619Y2 JP H0216619 Y2 JPH0216619 Y2 JP H0216619Y2 JP 1984038122 U JP1984038122 U JP 1984038122U JP 3812284 U JP3812284 U JP 3812284U JP H0216619 Y2 JPH0216619 Y2 JP H0216619Y2
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    • Y02P60/216

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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は水耕栽培における栽培用ベツドに関す
るものである。
〈従来技術〉 従来長尺に形成した水耕栽培用ベツドは、長手
方向に若干の傾斜を持たせてベツド基部材を設
け、その高い方から培養液を供給し低い方におい
て集液せしめるように構成しているもの、あるい
はベツド基部材を水平に配備しその一端から培養
液を供給し、他端において集液せしめるように構
成したものが知られているが、いずれも長手方向
に該培養液を流す構成のものであつた。
上記のように培養液をベツド基部材の長手方向
に流す構成にすると、通常30〜50mに及ぶベツド
基部材を水平に配設する場合にはその水平設置作
業が非常に難しくかなりの熟練を要するものであ
り、また所定の角度で傾斜せしめるにあつては、
一定の傾斜でもつてベツド基部材全体を配置する
ことも前記同様難しいものであつた。
更に培養液が、ベツド基部材に沿つて流れる
際、その距離が長くなり、培養液の供給側と集液
側とでは温度変化、流れ速度の変化等により該培
養液の品質が変わり、一つのベツド基部材上に配
備されている植物全体に同品質の培養液付与が困
難となる。しかも、ベツド基部材を設置した当時
は水平・一定の傾斜が保持できているが、長期間
使用しているうちに地盤の変化やベツド枠・ベツ
ド基部材の熱による膨縮等により変形して設置当
時とは異なるものとなり、培養液の淀みが生じて
ここに浸漬されたままの根部が酸素の欠乏による
根腐れを生じたり、過剰の培養液付与等による過
栄養状態となつたりして植物の生育に好ましくな
いものであつた。
更に上記の構成において、ベツド基部材の上に
保水性培地を載置したものがあるが、上記培養液
の淀みに漬り過ぎて植物に対して過剰の栄養を与
えたり、植物が成長してその根部が保水性培地の
下側に突出してきた場合に直接培養液に漬り、正
常の生育が行なえない等の障害もあつた。
〈本考案の目的〉 本考案は、このような欠点を解消するために提
案されたもので、ベツド基部材の設置作業が容易
にでき、長期間使用によつて該ベツド基部材の変
形が生じても培養液の淀みも生じることなく、一
つのベツド基部材上に配備されている植物全体に
品質の一定した培養液を付与することができ、ま
た、培養液の過剰付与を防止すると共に供給時間
およびその回数を減少せしめ植物生育に好適な水
耕栽培用ベツドを提供することにある。
〈本考案の構成〉 本考案は、培養液をベツド基部材上に供給し得
るように形成した長尺な水耕栽培用ベツドにおい
て、ベツドの長手方向に対して略直角の方向に傾
斜面を有し、かつ傾斜方向に沿つて複数の凹条溝
を上面に形成したベツド基部材と、該ベツド基部
材の高端縁付近の上方に配設した給液手段と、該
ベツド基部材の低端縁下方に配設した集液手段
と、該ベツド基部材の上面に敷設され、根の貫通
を許さない透水性部材と、該透水性部材の上に載
置される保水性培地と、からなる水耕栽培用ベツ
ドである。
〈実施例〉 以下図面に示す実施例に基いて本考案を説明す
ることとする。
図中1はベツド基部材であり、ベツドの長手方
向に対して略直角の方向に傾斜面を有し、該傾斜
方向に沿つて複数の凹条溝2…が該ベツド基部材
1の上面に形成されている。
第2図は上記ベツド基部材1の一実施例を示す
もので平板状部材1aの上面に凹条溝2…を形成
したものが示されているが、これに限られず第3
図に示すように波形部材1bを採用してその谷部
を凹条溝2…として採用するようにしてもよい。
3はベツド基部材1の高端縁付近の上方に配設
された給液手段である。この給液手段3は図に示
すように管体に培養液を吐出せしめるための透孔
3a…を複数穿設し、少なくともベツド基部材上
の植物の根が載置されている部分に該培養液を供
給できるように構成している。
なお、給液手段としては管体に透孔3a…を複
数穿設したものに限らず、上記管体を多孔性を有
する材料により形成したもの、上部が開口した断
面U字形又は状の凹路を形成しその側壁部を適
宜開口せしめたり、底部に培養液吐出孔を穿設せ
しめたものであつても良い。
4はベツド基部材1の低端縁下方に配設された
集液手段である。この集液手段4は図に示すよう
に樋状に形成されており、ベツド基部材1上を流
れて来た培養液を受けて特定の液槽に流すように
形成している。
この樋状集液手段4の形成に際しては断面U字
形又は状に成形した部材を採用しても良いが、
地面に堀溝を形成し、その表面を水密フイルムで
被覆して形成したものでも良い。
また、集液手段4としては上記のように樋状に
形成したものに限らず、培養液をプールする液槽
としても良いこと勿論である。
5はベツド基部材1の上面に敷設される透水性
部材であり、ポリビニルアルコール、ポリエステ
ル、ナイロン等の繊維からなる不織シート状体に
より構成され、吸水性を有し、栽培植物の根が通
過し得ない微細な孔隙を有するものとする。
孔隙は例えば直径50μm以下とすることが好ま
しい。
透水性部材5は単にベツド基部材1の上面に載
置敷設してもよいが、斜面に沿つて移動しないよ
うに一端を該ベツド基部材1の上端縁付近に止着
するのが好ましい。一方、透水性部材5の他端は
第1図に示すようにベツド基部材1の下端縁付近
の上方に適宜の間隔を置いて止着する。この透水
性部材5の下端縁を止着するにあつては後述の被
覆部材6の要所に固定したり、ベツドの長手方向
に支持部材を架設しこれに固着するようにしても
良い。このように透水性部材5の下端縁をベツド
基部材1の下端縁の上方に止着する構成にする
と、植物の根部が成長して延びた際に集液手段4
に進入することがなくなる。
なお、この他透水性部材5の下端縁は上記のよ
うに上方に設定する場合に限らず少なくとも植物
の根が該集液手段4内に進入しない構造のもので
あつても良い。
集液手段4内に根が進入しないようにするの
は、集液手段4内の培養液に該根が漬つて過栄養
付与を防止するためである。
7は保水性培地であり、透水性部材5上に載置
されている。
この保水性培地7は吸水性ロツクウール、吸水
性ウレタン、くん炭、砂等により形成され図示の
ようなブロツク状のものの他、マツト状のもので
もよい。また、くん炭、砂等により形成する場合
には保形材が必要である。
6は保水性培地7の上方からベツド基部材を覆
うための被覆部材であり、これは必要に応じて設
けるものとする。この被覆部材5は、ベツド基部
材上に配備される植物を支持すると共に培養液の
太陽熱等による液温変化を防止し、又は光の照射
によるクロレラ発生を防止するため断熱・遮光性
のよい材料により形成する。
第4図、第5図は本考案によるベツドの応用例
であり、第4図はベツド基部材11を中央が高
く、その両側が低端縁となるように傾斜して形成
し、該ベツド基部材11の中央部上方に給液手段
12を配備し、両側縁付近下方に集液手段13,
13を設置したものである。また、第5図はベツ
ドの両側がベツド基部材21,21の高端縁と
し、ベツドの中央付近が低端縁となるように配備
せしめ、ベツドの両側に給液手段22,22を配
設すると共に該ベツドの中央部に集液手段23を
設置した例である。
なお、図において8はベツド基部材を所定の角
度で保持するための支持部材である。
ベツド基部材1,11,21、給液手段3,1
2,22並びに集液手段を適宜長さに形成し、こ
れらを連結してベツドを形成すること、ベツド基
部材1,11,21、給液手段3,12,22お
よび集液手段4,13,23の種々の組み合せ例
えばベツド基部材1,11,21と給液手段3,
12,22、ベツド基部材1,11,21と集液
手段4,13,23、並びに三者を適宜長さのユ
ニツトに形成し、これらを連結してベツドを形成
することは本考案に含まれる。
なお、集液手段4,13,23に回収された培
養液は再びポンプにより給液手段に送られること
になる。
〈本考案の作用効果〉 本考案は以上の構成からなり次のような作用効
果がある。
培養液がベツド基部材上を流れる距離が従来
に比較して非常に短かくて済むので、給液温度
が略一定となる。
長手方向に傾斜させた場合、例えば長さが50
mであると高端側と低端側との高さの差が0.5
mとすればベツド基部材の傾斜角度θはθ≒1/
100できわめて微小になりベツド基部材を均一
の角度で設置するのは非常に困難であり、また
均一の角度で設置しても長期間使用によりベツ
ド基部材の変形により設置当初の状態を保持す
ることは困難であるが、本考案は長手方向と略
直角の方向に傾斜させる構成であるので、ベツ
ド基部材の傾斜角度を大きく設定することがで
きその作業はきわめて容易であるとともに、長
期間使用によりベツド基部材が多少変形しても
培養液の淀みが生じることがなく、補修作業等
も一切不要である。なお、この効果はベツド基
部材を水平に設置する場合と比較しても同様な
ことが言える。
ベツド基部材の上面には培養液が傾斜に沿つ
て流れる方向に複数の凹条溝が設けられている
ので、該凹条溝に沿つて培養液を供給すること
ができ、したがつて長手方向に多少の起伏があ
つてもまたは生じたとしても該凹条溝に沿つて
培養液を供給でき、保水性培地全体に均一に付
与することができる。
長手方向と略直角の方向に培養液を流す構成
であるので、その流れる方向に配備されている
保水性培地および植物の数量が長手方向に対し
てよりも非常に少なく、そのため保水性培地や
植物の根による培養液の流れの抵抗が少なく給
液斑がほとんど生じない。
保水性培地および透水性部材の存在により、
必要な培養液の量は保水性培地により吸水保持
され、余分な培養液は凹条溝に沿つて集液手段
に回収されることになる。
このため、給液手段からの培養液供給を停止
しても必要の培養液量は保水性培地に保持され
ているので常時培養液供給を行なわなくても済
み、停電等による給液トラブルに対して対応で
きる。
更に植物の成長に伴なつて根が延びて保水性
培地から突出してきても透水性部材により培養
液に直接漬ることがなく過剰の栄養付与による
障害は生じない。一方、植物の根および保水性
培地は透水性部材が介在されていて常時培養液
中に直接触れていないので適宜の酸素を吸収で
きるので酸素の欠乏による弊害も生じない。
植物の根は透水性部材を通過しないので、移
植の際の分離作業がきわめて容易となる。
ベツド基部材に複数の凹条溝を設け、該ベツ
ド基部材上に透水性部材を配備することにより
空間部が形成されるので該透水性部材の下面か
らの通気性を著しく向上し得るものである。
本考案は以上のような作用効果を有するもので
あるから、植物に対して、その生育に適した環境
を提供することができ、しかも設置作業の容易、
補修作業をせずに長期使用ができる等実用的価値
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図、第3図はベツド基部材の異なる実施例であ
り、第1図のA−A線端面図、第4図、第5図は
本考案によるベツドの他の実施例を示す縦断面図
である。 1,11,21……ベツド基部材、2……凹条
溝、3,12,22……給液手段、4,13,2
3……集液手段、5……透水性部材、6……被覆
部材、7……保水性培地。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 培養液をベツド基部材上に供給し得るように形
    成した長尺な水耕栽培用ベツドにおいて、 ベツドの長手方向に対して略直角の方向に傾斜
    面を有し、かつ傾斜方向に沿つて複数の凹条溝を
    上面に形成したベツド基部材と、 該ベツド基部材の高端縁付近の上方に配設した
    給液手段と、 該ベツド基部材の低端縁下方に配設した集液手
    段と、 該ベツド基部材の上面に敷設され、根の貫通を
    許さない透水性部材と、 該透水性部材の上に載置される保水性培地と、 からなる水耕栽培用ベツド。
JP1984038122U 1984-03-19 1984-03-19 水耕栽培用ベツド Granted JPS60149962U (ja)

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JP1984038122U JPS60149962U (ja) 1984-03-19 1984-03-19 水耕栽培用ベツド

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JPS60149962U JPS60149962U (ja) 1985-10-04
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Families Citing this family (2)

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JP2736333B2 (ja) * 1988-03-03 1998-04-02 彰 豊福 水耕栽培装置
JP6657884B2 (ja) * 2015-12-07 2020-03-04 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 養液栽培用部材および養液栽培方法

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