JPH0750921Y2 - 浮根式養液栽培装置 - Google Patents

浮根式養液栽培装置

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JPH0750921Y2
JPH0750921Y2 JP1990052228U JP5222890U JPH0750921Y2 JP H0750921 Y2 JPH0750921 Y2 JP H0750921Y2 JP 1990052228 U JP1990052228 U JP 1990052228U JP 5222890 U JP5222890 U JP 5222890U JP H0750921 Y2 JPH0750921 Y2 JP H0750921Y2
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JP
Japan
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nutrient solution
liquid
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floating
sheet
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利夫 藤原
賢次 馬庭
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、浮根式養液栽培装置の構造に関する。
[従来の技術] 従来、浮根式養液栽培装置としては、本願出願人が先に
出願した特開平1−80237号の実施例及び第3図に示す
もの等がある。第3図において、支持部2は、浮板2aの
下面端部に浮材2bを固着したもので、支持部2を養液面
に浮かべた際、浮力が位置によって不均一になっている
ので、支持部2の表面が養液面に対し傾斜面を有するよ
うにしたものである。
3は吸液部材、4は通液シート、6は供給部、30は根部
である。
支持部2の表面には、吸液部材3、通液シート4が敷置
され、通液シート4の上方に供給部6が設置された構造
の浮根式養液栽培装置である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来の浮根式養液栽培装置の構造では、
通液シートの上方に供給部が設置されているので、1)
植物の根部が供給部の設置位置下部と支持部の傾斜面下
端に多く張ってしまい根の張りが均一にならず、2)あ
る程度の栽培期間を経ると供給養液による流下集積され
た植物の根部の老廃物等により傾斜面下端の通液シート
表面が目詰まりを起こし、通液シート上に養液が溜まっ
てしまう場合があり、その重量で支持部が沈み込んでし
まったり、溜まった養液を植物の根が吸収し養水分の過
剰吸収をしてしまい、また、3)供給部の設置にあたっ
ては、植物の根部に養液の均一供給を行なうため、供給
部を支持部上方の長手方向に一直線に設置するのが困難
である等の課題があった。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解消し、正常な根部の生長を促すことができ
る浮根式養液栽培装置を考案した。
すなわち本考案の浮根式養液栽培装置は、テーパー形状
を有する板の表面厚肉側に溝部を設けた浮板を用い、該
浮根表面に溝部に養液供給部材を設置し、浮板表面及び
養液供給部材表面を覆うようにして吸液部材を敷置し、
該吸液部材の一端又は両端を養液中に浸漬し、さらに該
吸液部材上面に通液シートを敷置した構造である。
浮板としては、発泡スチロール、中空成型品等の浮力が
大きいものを用いる。
浮板表面の溝部の深さ及び幅は養液供給部材の通液時の
断面直径により適宜設定される。
吸液部材としては、不織布等の毛管力を利用して植物に
必要な養液を供給するものを用いる。
通液シートについては、布、シート等の透水性を有し、
植物の根の貫通を阻止できる程度の微細な孔隙を有する
ものを用いる。
養液供給部材としては、複数の養液吐出口付きのビニー
ルチューブ、ポリエチレンチューブ等弾力性のあるもの
を用いる。
[作用] 本考案の浮根式養液栽培装置を用いることにより、吸液
部材に蓄積されつつある植物の選択吸収によりもたらさ
れた余剰成分等を洗浄排除し、かかる部位の養液組成を
簡易迅速に当初の好ましい組成にもどすために用いてい
る養液供給部材の養液吐出口が、通液シートの下面に位
置しているので、吸液部材から植物の必要吸収量以上の
養液は通液シート上には供給されないので、該通液シー
ト上において余剰の養液が溜まることはない。
また、通液シート上に溜まる養液の重量による浮根式養
液栽培装置自体の養液中への沈み込みもなくなる。
養液供給部材の設置は、浮板に設けられた溝部に養液供
給部材設置すればよく設置作業が容易である。
[実施例] 以下、本考案の実施例を示す。
第1図、第2図は本考案の浮根式養液栽培装置の実施例
の断面図である。
実施例1 第1図について説明する。
1は養液の貯液槽で、蓋なしの容器、一定凹形状を保つ
ようにした水密性シート等が挙げられる。
定植板20は、通液シート14からの水分の蒸発を防ぎ、根
部温度を制御するため、根部40及び通液シート14の全体
を覆う形状にするのが好ましい。
浮板10は、テーパー形状を有する発泡スチロール板の表
面の厚肉側長手方向にU字溝状の断面の溝部12を設けた
構造のものである。
浮板10において、薄肉端(図中左側)よりも厚肉端(図
中右側)のほうが大であるテーパー形状を有するので、
該浮板10を養液中に浮かべると、浮板10の表面は養液面
に対して傾斜面を有する。
浮板10としては、発泡スチロールの他、中空成型品等の
浮力が大きいものを使用する。
溝部12の深さ及び幅は、養液供給部材15の通液時の断面
直径より小さく適宜設定される。
上記浮板10の表面厚肉側長手方向に設られた溝部12内に
養液供給部材15を養液吐出口15aを上方に向け設置し、
該浮板10の表面及び養液供給部材15の表面を覆うように
吸液部材13をその一端を浮板10の厚肉側の側面に添わせ
て養液9内に浸漬させ、また他端を養液9内に浸漬しな
いように敷置し、さらに吸液部材13の上面には通液シー
ト14が敷置された構造のものである。
通液シート14の両端は、定植板20と貯液槽1により挟持
する。
吸液部材13としては、毛管力を利用して植物に必要な養
液を挟持するもので、不織布等を使用する。
吸液部材13により吸い上げられた養液が浮板10表面の厚
肉側から薄肉側に移動するようにしてあり、また、浮板
10と養液面との位置関係が常に一定しているので、吸液
部材13による吸液が一定しているため、常時一定量の養
液を植物の根部40近傍に供給することができる。
通液シート14は、植物の根部が伸長して養液9内に侵入
することを防止するものであり、透水性を有し、植物の
根の貫通を阻止できる程度の微細な孔隙を有する布、シ
ート等を使用する。
養液供給部材15は、複数の養液吐出口15aを該養液供給
部材15の長手方向一直線上に設けたもので、ビニールチ
ューブ、ポリエチレンチューブ等の弾力性のあるものを
用いる。
養液供給部材15は、主に養液の供給を行なうものである
が、単に養液を植物の根部40に供給するのみならず、吸
液部材13に蓄積する植物の選択吸収によりもたらされる
余剰成分あるいは組成割合に偏りを生じた余剰の養液を
排除する目的も兼ねて行なう。
また、養液供給部材15は、浮板10表面の厚肉側かつ吸液
部材13の下面に設置されているので、養液の供給に際し
て通液シート14が目詰まりを起こさず、通液シート14上
に余剰の養液が溜まることも無くなる。
なお、定植板20への植付けは、育苗用培地21を用いて行
なうことができる。
また、22は雑菌類の侵入防止、根部温度の制御、定植板
20の押さえ等の目的で使用される遮光性カバーであっ
て、アルミ蒸着シート、ポリエチレンシート等が使用さ
れる。
実施例2 第2図において、実施例1の浮板10の表面及び養液供給
部材15の表面を覆うように、吸液部材13の両端を養液9
内に侵浸した構造のものである。
[考案の効果] 本考案の構造を有する浮根式養液栽培装置を用いること
により、通液シート上に余剰の養液が溜まることが無
く、養液供給部材15と通液シート14が接し植物の根が張
れる部位での植物の根への養水分の供給が均一となるの
で、植物の根の張りが均一となり、定植板20と通液シー
ト14に挟まれた一定空間での植物の根の空間利用率が高
まり、植物の生長を促し、栽植密度を大きくし、さらに
栽培装置の小型化がはかれる。
また、養液供給部材の設置においては、浮板に設けられ
た溝部に設置すればよいので、設置作業も極めて容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の浮根式養液栽培装置の実施例
の断面図、第3図は従来の浮根式養液栽培装置の断面図
である。 10……浮板、12……溝部、13……吸液部材、14……通液
シート、15……養液供給部材、15a……養液吐出口、40
……根部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパーを有する板の表面の厚肉側に溝部
    を設けた浮板の該溝部に養液供給部材を設置し、該浮板
    の表面及び養液供給部材の表面を覆う吸液部材を敷置
    し、該吸液部材の一端又は両端を養液中に浸漬し、該吸
    液部材の上面に通液シートを敷置した構造の浮根式養液
    栽培装置。
JP1990052228U 1990-05-21 1990-05-21 浮根式養液栽培装置 Expired - Fee Related JPH0750921Y2 (ja)

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JPS5161561U (ja) * 1974-11-08 1976-05-14
JP2852409B2 (ja) * 1995-05-25 1999-02-03 農林水産省中国農業試験場長 湛液水耕栽培方法

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