JPH02260615A - 準異方性永久磁石及びその製造方法 - Google Patents
準異方性永久磁石及びその製造方法Info
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- JPH02260615A JPH02260615A JP1083433A JP8343389A JPH02260615A JP H02260615 A JPH02260615 A JP H02260615A JP 1083433 A JP1083433 A JP 1083433A JP 8343389 A JP8343389 A JP 8343389A JP H02260615 A JPH02260615 A JP H02260615A
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Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は磁気異方性を有する永久磁石に関する。
更に詳しくは磁気的に異方性を有する方向の特性がそう
でない方向に対して1.15〜1.50である準異方性
永久磁石に関するもので、AV、OA。
でない方向に対して1.15〜1.50である準異方性
永久磁石に関するもので、AV、OA。
家電の各分野、さらにはFA分野で使用される各種アク
チュエータ等に使用される永久磁石に関するものである
。
チュエータ等に使用される永久磁石に関するものである
。
従来の技術
各種電気機器に使用されている永久磁石は種々あるが、
その代表はフェライト系焼結磁石であり、安価であるこ
とから広く多量に使用されている。
その代表はフェライト系焼結磁石であり、安価であるこ
とから広く多量に使用されている。
又、昨今の電気機器の高性能化、軽薄短小化の流れによ
り高価ではあるが、より高性能な磁気特性を有する希土
類磁石の採用が増加している。この希土類磁石とはS
m −Coを基本組成としたものである。これらの永久
磁石は組成のちがいの他に等方性、異方性のちがいがあ
る。等方性とは磁石の三次元各方向に対して同等の磁気
特性を有するもので、同等とはその差が10%以内であ
るとの解釈が特開昭56−111203号に示されてい
る。一方、異方性の場合特定の方向が他の方向よりも著
しくすぐれており、−例を上げると、異方化した方向の
Brが12KGのもので他の方向は1.5KGLか発現
しない。さらに同一組成の等方性磁石と異方性磁石の特
性差はBHmaxでみると、3〜5倍の大きな差がある
。希土類磁石は原料のSm、Coいずれも高いので、磁
気特性の著しく劣る等方性磁石はコスト:パフォマンス
上不利で、特別のことがない限り使用しないのが一般で
ある。従って、電気機器の設計者からみて、フェライト
焼結異方性がB Hm a x〜4.OMGOe、Sm
−Co焼結異方性がBHmax20〜25MGOeとそ
の差が大きく、これらの中間で、さらにコスト:パフォ
マンスのよい磁石の出現が望まれた。近年、新たな希土
類磁石としてNd−Fe−B系のものが発明された。
り高価ではあるが、より高性能な磁気特性を有する希土
類磁石の採用が増加している。この希土類磁石とはS
m −Coを基本組成としたものである。これらの永久
磁石は組成のちがいの他に等方性、異方性のちがいがあ
る。等方性とは磁石の三次元各方向に対して同等の磁気
特性を有するもので、同等とはその差が10%以内であ
るとの解釈が特開昭56−111203号に示されてい
る。一方、異方性の場合特定の方向が他の方向よりも著
しくすぐれており、−例を上げると、異方化した方向の
Brが12KGのもので他の方向は1.5KGLか発現
しない。さらに同一組成の等方性磁石と異方性磁石の特
性差はBHmaxでみると、3〜5倍の大きな差がある
。希土類磁石は原料のSm、Coいずれも高いので、磁
気特性の著しく劣る等方性磁石はコスト:パフォマンス
上不利で、特別のことがない限り使用しないのが一般で
ある。従って、電気機器の設計者からみて、フェライト
焼結異方性がB Hm a x〜4.OMGOe、Sm
−Co焼結異方性がBHmax20〜25MGOeとそ
の差が大きく、これらの中間で、さらにコスト:パフォ
マンスのよい磁石の出現が望まれた。近年、新たな希土
類磁石としてNd−Fe−B系のものが発明された。
米国GMは特開昭59−64739号、同609852
号でNd−Fe−Bを基本組成とし、さらにCOを添加
した合金で等方性の永久磁石をBHmax13MGOe
程度を開示している。この合金は資源的有利さからこれ
までのSm−c。
号でNd−Fe−Bを基本組成とし、さらにCOを添加
した合金で等方性の永久磁石をBHmax13MGOe
程度を開示している。この合金は資源的有利さからこれ
までのSm−c。
に比較するとコスト:パフォマンスが大巾に向上し、さ
らに樹脂磁石化するこ七(BHmaxlOMGOe)も
可能であり、一部のアクチュエータでは、フェライト焼
結異方性からの置替が可能となった。また、同一組成の
合金から二つの異なった手法により異方性の磁石を得る
ことが発表された。その一つは従来のS m −Co系
の場合と同じ粉末冶金的方法で、特公昭61−3424
2号で開示されている。他方はGMより特開昭6010
0402号で開示されているもので、ホットプレス+ダ
イアップセット法である。いずれもBHmaxで30〜
40MGOeの特性が発現できるとされている。
らに樹脂磁石化するこ七(BHmaxlOMGOe)も
可能であり、一部のアクチュエータでは、フェライト焼
結異方性からの置替が可能となった。また、同一組成の
合金から二つの異なった手法により異方性の磁石を得る
ことが発表された。その一つは従来のS m −Co系
の場合と同じ粉末冶金的方法で、特公昭61−3424
2号で開示されている。他方はGMより特開昭6010
0402号で開示されているもので、ホットプレス+ダ
イアップセット法である。いずれもBHmaxで30〜
40MGOeの特性が発現できるとされている。
発明が解決しようとする課題
しかし、これらNd系磁石においても同一組成で等方性
と異方性のBHmaxでは2〜3倍の差があり、S m
−Co系の場合に比べるとかなり改善されているが、
フェライトの場合の差1.5〜2、○に比べても、又、
フェライト焼結異性性とのコスト:パフ・オマンスと比
べても十分満足できるものではない。民生用途の磁石は
多量に使用されるので、コスト:パフォマンスのバラン
スがより重要視され、必ずしも従来の異方性測高性能化
される必要はな(、等方性と異方性の中間である例えば
16〜20MGOe程度でフェライト焼結異方性に対抗
できる安価な磁石の出現が望まれている。
と異方性のBHmaxでは2〜3倍の差があり、S m
−Co系の場合に比べるとかなり改善されているが、
フェライトの場合の差1.5〜2、○に比べても、又、
フェライト焼結異性性とのコスト:パフ・オマンスと比
べても十分満足できるものではない。民生用途の磁石は
多量に使用されるので、コスト:パフォマンスのバラン
スがより重要視され、必ずしも従来の異方性測高性能化
される必要はな(、等方性と異方性の中間である例えば
16〜20MGOe程度でフェライト焼結異方性に対抗
できる安価な磁石の出現が望まれている。
課題を解決するための手段
本発明は、Nd系等方性樹脂磁石用磁性粉、詳しくは、
R−Fe−B (R:Ndを含む一種又は二種類以上の
希土類)を基本組成とし、一部改質のための成分が添加
されていてもかまわない。メルトスピン法で急冷固化さ
せた粉末を熱間で相対密度が100%又は100%に近
いフル密度となるよう固体化することにより、従来から
行われている異方化手段を用いずに、圧縮方向に対し、
他の方向と比較し、若干の異方化することを見出したこ
とが基本となっている。さらに詳しくは、R−Fe−B
なる組成をもつ合金を公知の手段であるメルトスピン法
にて、微細結晶構造を有するフレーク状粉末とし、必要
に応じて熱処理により結晶粒を調整する。
R−Fe−B (R:Ndを含む一種又は二種類以上の
希土類)を基本組成とし、一部改質のための成分が添加
されていてもかまわない。メルトスピン法で急冷固化さ
せた粉末を熱間で相対密度が100%又は100%に近
いフル密度となるよう固体化することにより、従来から
行われている異方化手段を用いずに、圧縮方向に対し、
他の方向と比較し、若干の異方化することを見出したこ
とが基本となっている。さらに詳しくは、R−Fe−B
なる組成をもつ合金を公知の手段であるメルトスピン法
にて、微細結晶構造を有するフレーク状粉末とし、必要
に応じて熱処理により結晶粒を調整する。
作用
前記フレーク状粉末を成形キャビティ内に納め10′鵞
ト一ル以上の真空中で、放電を起こさせ、同時に圧縮す
る。粉末は放電によるジュール熱で発熱し、所定の温度
まで昇温する。粉末は昇温すると軟化し、比較的軽度の
圧縮行為によってフル密度に固体化され、所定の形状の
磁石となる。フル密度の固体となるためには粉末粒子間
が十分密着し、空間が発生していない状態にならなけれ
ばならないが、それは粉末の一部分がV性液形すること
により実現する。R−Fe−Bを基本組成とする合金は
、塑性変形によって結晶が配向し、磁気異方性を有し、
その異方化方向は塑性変形方向、具体的には、圧縮方向
に並行に異方化することが知られている。本発明の磁石
では、フル密度にするための加熱圧縮作業により一部分
が塑性変形し、それが理由で磁気的にその部分のみ異方
化することによって磁石全体としては、圧縮方向に若干
の異方性化が発現する。相対密度が95%以下では磁石
の中の空間が多く、従って圧縮行為によって粉末の一部
に起こる塑性変形が磁気特性上等方性を上回る程異方化
しない場合がある。
ト一ル以上の真空中で、放電を起こさせ、同時に圧縮す
る。粉末は放電によるジュール熱で発熱し、所定の温度
まで昇温する。粉末は昇温すると軟化し、比較的軽度の
圧縮行為によってフル密度に固体化され、所定の形状の
磁石となる。フル密度の固体となるためには粉末粒子間
が十分密着し、空間が発生していない状態にならなけれ
ばならないが、それは粉末の一部分がV性液形すること
により実現する。R−Fe−Bを基本組成とする合金は
、塑性変形によって結晶が配向し、磁気異方性を有し、
その異方化方向は塑性変形方向、具体的には、圧縮方向
に並行に異方化することが知られている。本発明の磁石
では、フル密度にするための加熱圧縮作業により一部分
が塑性変形し、それが理由で磁気的にその部分のみ異方
化することによって磁石全体としては、圧縮方向に若干
の異方性化が発現する。相対密度が95%以下では磁石
の中の空間が多く、従って圧縮行為によって粉末の一部
に起こる塑性変形が磁気特性上等方性を上回る程異方化
しない場合がある。
実施例
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1
まず、R+4FeaIB5 (R: Nd又は/および
Pr)の組成を有する合金を準備する。この合金を高周
波溶解し、その溶湯をノズルより冷却されて回転してい
る金属製ホイール表面上に噴出させ、10’℃/see
以上の冷却速度で厚み20±10μlの薄片を得る。こ
のとき薄片はそのすべてが非晶質状又は結晶質状あるい
は双方が混在するいずれの状態であってもかまわない。
Pr)の組成を有する合金を準備する。この合金を高周
波溶解し、その溶湯をノズルより冷却されて回転してい
る金属製ホイール表面上に噴出させ、10’℃/see
以上の冷却速度で厚み20±10μlの薄片を得る。こ
のとき薄片はそのすべてが非晶質状又は結晶質状あるい
は双方が混在するいずれの状態であってもかまわない。
次にこの薄片の結晶粒が40〜400nmとなるように
必要に応じて熱処理を施す。このとき結晶粒の大きさが
限定されるのは結晶粒の大きさにより得られる磁石の保
磁力が影響を受けるためである。熱処理を施した後の薄
片を公知の機械的手段により50〜250μイの平均粒
度を有する粉末とする。ここで粒度を50μm以上とし
たのは第2図に示すごとく50μm以下では保磁力が低
下し、又250μmを超えたものが多くなると第3図に
示すようにフル密度の固体が得られにくいためである。
必要に応じて熱処理を施す。このとき結晶粒の大きさが
限定されるのは結晶粒の大きさにより得られる磁石の保
磁力が影響を受けるためである。熱処理を施した後の薄
片を公知の機械的手段により50〜250μイの平均粒
度を有する粉末とする。ここで粒度を50μm以上とし
たのは第2図に示すごとく50μm以下では保磁力が低
下し、又250μmを超えたものが多くなると第3図に
示すようにフル密度の固体が得られにくいためである。
この粉末をVSMを用いて磁気特性を測定した所、Br
7900G、Hcj 14KOe、BHmax13.6
MGOeであった。この粉末3を第1図に示すごとく非
導電性材料でつ(られた成形ダイ1、及び導電性材料で
つくられた上下パンチ2,2′により構成された空間に
納める。さらに10”1ト一ル以上の真空状態とし、上
下パンチ間で放電させる。この放電により粉末はジュー
ル熱で発熱し、粉末の温度を750℃まで昇温させる。
7900G、Hcj 14KOe、BHmax13.6
MGOeであった。この粉末3を第1図に示すごとく非
導電性材料でつ(られた成形ダイ1、及び導電性材料で
つくられた上下パンチ2,2′により構成された空間に
納める。さらに10”1ト一ル以上の真空状態とし、上
下パンチ間で放電させる。この放電により粉末はジュー
ル熱で発熱し、粉末の温度を750℃まで昇温させる。
同時に放電をするための上下パンチ2.2′に300k
gf/c+Jの荷重をかける。粉末は自己発熱で昇温す
ると軟化し、上下のパンチにかけられた荷重により塑性
変形を部分的に起こしながらフル密度に圧縮される。
gf/c+Jの荷重をかける。粉末は自己発熱で昇温す
ると軟化し、上下のパンチにかけられた荷重により塑性
変形を部分的に起こしながらフル密度に圧縮される。
得られた固体の形状はφ20 rxra 、厚み5II
I11で密度は’?0.21 g/ cnf、理論密度
を7.55g/c−とすると相対密度は95.5%であ
る。この固体から5X 5 X 5 mmの試料をワイ
ヤーカット法で切り出し、50KOeのソレノイドコイ
ルで着磁をした後、VSMで磁気特性を測定したところ
第1表の結果を得た。
I11で密度は’?0.21 g/ cnf、理論密度
を7.55g/c−とすると相対密度は95.5%であ
る。この固体から5X 5 X 5 mmの試料をワイ
ヤーカット法で切り出し、50KOeのソレノイドコイ
ルで着磁をした後、VSMで磁気特性を測定したところ
第1表の結果を得た。
第 1 表
この表でX:圧縮方向、YZ:非圧縮方向である。
圧縮方向であるX方向は他のいずれの方向YZに対して
Brで22%、BHmaxで27%特性が向上しており
、一方、従来法では避けられない保磁力の低下が起こっ
ていない。この保磁力の低下は粉末が加熱されることに
よって起こる結晶粒の粗大化が原因とされており、本発
明では、直接放電を採用しているため、高温にさらされ
るのが比較的短時間であることが有利に働いていると推
測される。又、非圧縮方向であるY、Z方向の磁気特性
はXに比し劣るも、等方性磁石として有している磁気特
性をほぼ保持しているので、YZ力方向等方性磁石とし
て使用することもかまわない。
Brで22%、BHmaxで27%特性が向上しており
、一方、従来法では避けられない保磁力の低下が起こっ
ていない。この保磁力の低下は粉末が加熱されることに
よって起こる結晶粒の粗大化が原因とされており、本発
明では、直接放電を採用しているため、高温にさらされ
るのが比較的短時間であることが有利に働いていると推
測される。又、非圧縮方向であるY、Z方向の磁気特性
はXに比し劣るも、等方性磁石として有している磁気特
性をほぼ保持しているので、YZ力方向等方性磁石とし
て使用することもかまわない。
実施例2
Nd+2 Fees Co1e Beの合金を実施
例1と同様の方法にて粉末とした。その磁気特性はBr
8.8KG、He j9.5KOe、BHmax14M
GOeであった。さらに実施例1と同様の方法にて固体
化し、同寸法の試料を切出し、VSMにてXYZの各方
向について測定した。その結果を第2表に示す。
例1と同様の方法にて粉末とした。その磁気特性はBr
8.8KG、He j9.5KOe、BHmax14M
GOeであった。さらに実施例1と同様の方法にて固体
化し、同寸法の試料を切出し、VSMにてXYZの各方
向について測定した。その結果を第2表に示す。
第 2 表
第3表 熱処理効果“X方向”
(%)
XとYZの特性比はBr : 1.18.BHmax:
1.37であり、X方向の特性はS m −Co系異方
性焼結磁石の一部とほぼ同等である。この場合もY、X
方向は等方性磁石の特性を保持している。
1.37であり、X方向の特性はS m −Co系異方
性焼結磁石の一部とほぼ同等である。この場合もY、X
方向は等方性磁石の特性を保持している。
比較例1
実施例1と同一組成で同一方法で結晶質と非晶質がほぼ
50−50の粉末をつくり、熱処理を施さないで、同一
方法で固体化し、VSMでX方向について磁気測定をし
た。その結果、実施例1との比較値を第3表に示す。
50−50の粉末をつくり、熱処理を施さないで、同一
方法で固体化し、VSMでX方向について磁気測定をし
た。その結果、実施例1との比較値を第3表に示す。
以 下 余 白
熱処理によって完全に結晶化させていない粉末では、固
体化する際の加熱では十分に結晶化しないため、Br、
Hcjとも低い特性しか発現出来ない。
体化する際の加熱では十分に結晶化しないため、Br、
Hcjとも低い特性しか発現出来ない。
比較例2
実施例1と同一組成で同一方法で作成し完全に結晶化さ
せた粉末を特開昭60−100402号に開示されてい
るホットプレス法で固体化させ、その磁気特性を測定し
た所、Hcjが6 K Oeと大巾に低下した。これは
粉末として最適化されている結晶粒度(40〜400A
tm)がホットプレス(例えば700℃)での加熱によ
り粗大化するため発生すると考えられる。
せた粉末を特開昭60−100402号に開示されてい
るホットプレス法で固体化させ、その磁気特性を測定し
た所、Hcjが6 K Oeと大巾に低下した。これは
粉末として最適化されている結晶粒度(40〜400A
tm)がホットプレス(例えば700℃)での加熱によ
り粗大化するため発生すると考えられる。
実施例3
Nd+5−Fees−Co15−Bsの組成を有する合
金を実施例1と同一方法で粉末化した所、その特性はB
r : 7.9KG、He j : 17.6KOe。
金を実施例1と同一方法で粉末化した所、その特性はB
r : 7.9KG、He j : 17.6KOe。
BHmax : 13MGOeであった。さらに実施例
1と同一方法で固体化し、x、yzの各方向についてU
SMにて磁気特性を測定したところXとYZの特性比は
Br :1.17.BHmax:1.38で実施例2と
ほぼ同じであった。
1と同一方法で固体化し、x、yzの各方向についてU
SMにて磁気特性を測定したところXとYZの特性比は
Br :1.17.BHmax:1.38で実施例2と
ほぼ同じであった。
比較例3
実施例1と同一組成の合金で熱処理無しの粉末をつくり
、特開昭60−100402号に開示されtいる方法(
ホットプレス+ダイアップセット)に従って粉末を固体
化させ、x、y、zの方向について同様に磁気特性を測
定した。その結果X方向ではBr : 12KG、Hc
j : 10.5KOe。
、特開昭60−100402号に開示されtいる方法(
ホットプレス+ダイアップセット)に従って粉末を固体
化させ、x、y、zの方向について同様に磁気特性を測
定した。その結果X方向ではBr : 12KG、Hc
j : 10.5KOe。
BHmax32MGOeと良好な特性であったが、Y、
X方向はBr : 1.5KG、Hej : 5KOe
と等方性に比較して著しく劣っていた。この磁石はダイ
アップセットにより圧縮方向(ここではX方向)に配向
がなされ、いわゆる異方性磁石となりていた。従って、
この磁石ではX方向以外のY、X方向は著しく特性が劣
るため使用することは不可能である。
X方向はBr : 1.5KG、Hej : 5KOe
と等方性に比較して著しく劣っていた。この磁石はダイ
アップセットにより圧縮方向(ここではX方向)に配向
がなされ、いわゆる異方性磁石となりていた。従って、
この磁石ではX方向以外のY、X方向は著しく特性が劣
るため使用することは不可能である。
発明の効果
本発明は従来の等方性では不可能であった磁気特性を一
方向に有し、他の二方向に対しては等方性とほぼ同等の
磁気特性を有し、かつ等方性を製造するプロセスと基本
的には同一プロセスで製造できる。従って、等方性とほ
ぼ同一コストでかつそれ以上の特性が確保できるので、
等方性では特性が不十分な用途、従来のSm−Co系異
方性焼結磁石からの置替も可能であり、電気機器のコス
ト引下げに有利である。さらにこの磁石は、温度特性に
おいて、等方性と同等であり、Nd系異方性磁石の欠点
であるHcjの温度特性はほぼSm−Co系と同程度で
あるので、使用する温度が100℃を常に超え、140
℃程度が考えられる用途においては、同一組成で、完全
に異方性化した磁石よりもすぐれた磁気特性が確保でき
、かつ低コストであるので大いにメリットがある。本発
明の磁石は圧縮行為が温間であるため、従来のものと比
較して、1/8〜1/10程度の軽い荷重でなされるの
で、型の強度上からも有利で、かつ圧縮行為による残留
応力の少ないことから成形後の磁石寸法精度も良好で、
後加工無しに実装できる等のメリットも有り、安価で良
好な磁気特性を有する磁石と言える。
方向に有し、他の二方向に対しては等方性とほぼ同等の
磁気特性を有し、かつ等方性を製造するプロセスと基本
的には同一プロセスで製造できる。従って、等方性とほ
ぼ同一コストでかつそれ以上の特性が確保できるので、
等方性では特性が不十分な用途、従来のSm−Co系異
方性焼結磁石からの置替も可能であり、電気機器のコス
ト引下げに有利である。さらにこの磁石は、温度特性に
おいて、等方性と同等であり、Nd系異方性磁石の欠点
であるHcjの温度特性はほぼSm−Co系と同程度で
あるので、使用する温度が100℃を常に超え、140
℃程度が考えられる用途においては、同一組成で、完全
に異方性化した磁石よりもすぐれた磁気特性が確保でき
、かつ低コストであるので大いにメリットがある。本発
明の磁石は圧縮行為が温間であるため、従来のものと比
較して、1/8〜1/10程度の軽い荷重でなされるの
で、型の強度上からも有利で、かつ圧縮行為による残留
応力の少ないことから成形後の磁石寸法精度も良好で、
後加工無しに実装できる等のメリットも有り、安価で良
好な磁気特性を有する磁石と言える。
第1図は本発明の永久磁石の成形プロセスを示す図、第
2図は原料粉末粒度と磁気特性の関係を示す図、第3図
は原料粉末粒度と相対密度の関係を示す図である。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名第 図 PARTICLE 5lZE、%m Fi918(b)
2図は原料粉末粒度と磁気特性の関係を示す図、第3図
は原料粉末粒度と相対密度の関係を示す図である。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名第 図 PARTICLE 5lZE、%m Fi918(b)
Claims (4)
- (1)特定方向に磁気異方性を有する磁石において、磁
気特性の最も優れた方向の特性が他の方向に対して1.
15〜1.50倍であることが特徴である準異方性永久
磁石。 - (2)磁石の相対密度が95%以上であり、残留磁束密
度が少なくとも7.5KG以上、固有保磁力が少なくと
も8KOe以上であることが特徴である請求項1記載の
準異方性永久磁石。 - (3)特定方向に磁気異方性を有する磁石であって、磁
気特性の最も優れた方向の特性が他の方向に対して1.
15〜1.50倍である準異方性永久磁石において、R
−Fe−Bを基本組成とし、(R;Ndを含む一種又は
二種以上の希土類)一部に改質のための新たな成分を含
んだ合金をメルトスピン法で急冷固化させた薄片状又は
粉末を磁石の出発原料とし、前記薄片状又は粉末の出発
原料を固体化する準異方性永久磁石の製造方法。 - (4)メルトスピン法で作成された薄片又は粉末を放電
による加熱手段と機械的圧縮行為の組合せにより固体化
させることを特徴とする請求項3記載の準異方性永久磁
石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1083433A JPH02260615A (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 準異方性永久磁石及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1083433A JPH02260615A (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 準異方性永久磁石及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02260615A true JPH02260615A (ja) | 1990-10-23 |
Family
ID=13802302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1083433A Pending JPH02260615A (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 準異方性永久磁石及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02260615A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006046838A1 (en) * | 2004-10-28 | 2006-05-04 | Tesla Co., Ltd. | A manufacture method of ndfeb isotropic and anisotropic permanent magnets |
WO2010113482A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 日立金属株式会社 | ナノコンポジットバルク磁石およびその製造方法 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1083433A patent/JPH02260615A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006046838A1 (en) * | 2004-10-28 | 2006-05-04 | Tesla Co., Ltd. | A manufacture method of ndfeb isotropic and anisotropic permanent magnets |
WO2010113482A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | 日立金属株式会社 | ナノコンポジットバルク磁石およびその製造方法 |
JP4591633B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-12-01 | 日立金属株式会社 | ナノコンポジットバルク磁石およびその製造方法 |
JPWO2010113482A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2012-10-04 | 日立金属株式会社 | ナノコンポジットバルク磁石およびその製造方法 |
US8961868B2 (en) | 2009-03-31 | 2015-02-24 | Hitachi Metals, Ltd. | Nanocomposite bulk magnet and process for producing same |
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