JP2002057014A - 異方性磁石とその製造方法およびこれを用いたモータ - Google Patents

異方性磁石とその製造方法およびこれを用いたモータ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高磁束密度などの優れた磁気特性を有する異方
性磁石とその製造方法およびこの磁石を用いたモータを
提供する。 【解決手段】NdFe14B相およびα−Fe相の2
相を少なくとも含み、組成式がNdFe
100−x−y(2at%≦x≦10at%、1at%≦
y≦5at%)で表せる、異方性磁石38。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高磁束密度などの
優れた磁気特性を有する異方性磁石とその製造方法およ
び係る磁石を用いたモータに関する。尚、本明細書にお
いては、後述する加工により所定の形状に成形された着
磁前の磁石用の成形体も磁石と称する。
【0002】
【従来の技術】希土類系の材料から形成される磁石は、
高いエネルギ積を有する。このため、係る磁石を搭載す
るモータなどの高性能化や小型化が達成できることか
ら、近年その市場が拡大している。現在、市販されてい
るNd−Fe−B系焼結磁石は、最高で50MGOe程
度の最大エネルギ積を有する。しかしながら、今後はモ
ータなどの省エネルギ化や更なる高性能化が求められる
ことから、これらに使用される磁石の高性能化、特に高
磁束密度化が求められている。
【0003】ところで、磁石における最大エネルギ積の
最大値は、その磁石を形成する材料自体の飽和磁化の値
から計算可能である。Nd−Fe−B系磁石の場合、そ
の主相であるNdFe14Bの正方晶における飽和磁
化値16.0kGを基にして計算する〔(16.0/
2)〕と、得られる最大エネルギ積の最大値は64.
0MGOeであり、且つこの値が最大エネルギ積の到達
限界である。このため、Nd−Fe−B系磁石では、理
論的な最高到達値の64.0MGOeに対し、実際値と
して約50MGOe程度まで高められているが、実質的
に磁力向上のうえで限界に近付いてきている。今後、大
幅な磁気特性の向上を図るには、従来の手法から脱却し
たアプローチが望まれている。
【0004】例えば、Nd−Fe−B系磁石における最
大エネルギ積の限界値を超える材料の提案もされている
(Physical Review B、1993年、第
48巻第21号、15812〜15816頁)。これ
は、Nd−Fe−Bの結晶とα−Feなどの高飽和磁化
の軟磁性相とを微細にして共存させることで、係る2相
間の相互作用を高め、磁石の高保磁力とα−Fe相によ
る高磁束密度化とを同時に発現させようとするものであ
り、この磁石は交換スプリング磁石と呼ばれる。しか
し、Nd−Fe−Bの結晶粒子径が大きいと上記のよう
な効果は得られない。一般に、上述した相互作用を発現
させるには、1μm以下の結晶粒子を用いることが必要
である。上記交換スプリング磁石を実現するため、超急
冷プロセスによる微細粒子を持つ粉末を製作したり、或
いは、スパッタリングなどにより微細結晶粒子からなる
薄膜を製作する試みが行われている。これらの方法によ
り、上記2相間の相互作用が発生したとの報告もある
が、何れも磁石を形成する結晶がランダムな方向を向い
ており、磁石のN・S極の方向がランダムな等方性磁石
であるため、得られる磁気特性は何れも低い値に留ま
る、という問題があった。
【0005】一方、異方性交換スプリング磁石を得るた
め、次のような方法も考えられている。異方性Nd−F
e−B系焼結磁石では、その焼結前に粒子径が数μmの
Nd−Fe−Bの合金粉末に対し磁場を印加しつつプレ
スすることにより、磁気的に配向した予備成形体を製作
する。この際、Nd−Fe−B粉末にFe粉末を混合し
た状態で磁場中プレスした後に焼結すると、Nd−Fe
−B粒子とFe粒子とが相互作用を持った異方性の交換
スプリング磁石を得られる可能性がある。しかしなが
ら、Nd−Fe−B粒子が焼結前の段階で既に数μmと
相互作用を発生させるには大きすぎるサイズであるた
め、上述した方法では異方性交換スプリング磁石を得る
ことができない。
【0006】また、磁石材料を熱間塑性加工することで
異方性磁石を得る提案もされている(Journal
of Magnetism and Magnetic
Materials、1990年、第84巻、88〜
94頁)。これは、超急冷プロセスにて製造したNd−
Fe−B系(NdFe14B化合物の化学量論値より
もNdリッチ側の組成)の粉末をホットプレスで固めた
後、得られた成形体を据え込み加工して塑性変形させる
ことにより、元来は磁気的に等方性であった磁石材料が
異方性となり、最大エネルギ積(BH)maxが高められ
る、というものである。上記異方性化のメカニズムは、
塑性変形時にてNdリッチの粒界相に囲まれたNd
14B結晶が粒界滑りしつつ粒成長した結果、結晶の
方向が揃うため異方性となる、というものである。この
際、Ndリッチ粒界相は、融点が600℃付近と低く、
熱間の塑性加工時に融液状となるため、潤滑剤のような
作用を行うと共に、結晶粒成長の促進剤としても作用し
ていると考えられる。しかしながら、Fe濃度が高いN
d−Fe−B系交換スプリング磁石は、上記Ndリッチ
粒界相が存在しないため、熱間の塑性加工による異方性
化を行うことは困難である。
【0007】更に、熱間の塑性加工時の温度が、異方性
化の度合に大きく影響することも知られている(IEE
E Transactions on Magneti
cs、1999年、第35巻・第5号、3268〜32
70頁)。これによると、従来の熱間塑性加工による異
方性磁石の場合、800℃程度が最適の塑性加工温度で
あり、これより低温または高温過ぎても異方性化の度合
が低下し、得られる磁石の残留磁化Brが低下する、と
説明されている。即ち、塑性加工温度が低い場合は、前
述した粒界滑りや結晶の粒成長が起こりにくいため、異
方性化が進まないと考えられる。また、塑性加工温度が
高い場合は、高温加熱により塑性加工を施す前に結晶の
粒成長が進行し、この際に結晶方向は粒子によってラン
ダムになる。この結果、その後で塑性加工を施しても結
晶の粒成長は、もはや大きく進行しないため、異方性化
の度合が低下するものと考えられる。即ち、従来の熱間
塑性加工により得られる異方性磁石は、Ndリッチ粒界
相の存在が必須であり、且つ熱間塑性加工時の温度も約
800℃で磁気特性を発現させるものであった。
【0008】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上にて説明した
従来の技術における問題点を解決し、高磁束密度などの
優れた磁気特性を有する異方性磁石とその製造方法およ
びこの磁石を用いたモータを提供する、ことを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、発明者らは、一般にFe濃度が高く且つNdリッチ
粒界相が存在しないため、従来の方法では異方性化が困
難なNd−Fe−B系交換スプリング磁石について、そ
の材料組成あるいは製造条件を詳細に研究した。その結
果、磁石の材料組成や熱間塑性加工の条件を工夫するこ
とにより、本発明の異方性磁石などを見出したものであ
る。即ち、本発明の異方性磁石は、NdFe14B相
およびα−Fe相の2相を少なくとも含み、組成式がN
Fe100−x−y(2at%≦x≦10at%、
1at%≦y≦5at%)で表せる、ことを特徴とする(請求
項1)。
【0010】これによれば、高い飽和磁化、固有保磁
力、磁束密度、および大きな最大エネルギ積という優れ
た磁気特性を有する異方性磁石を提供できる。このた
め、例えばモータなどの高性能化および小型化に大きく
寄与することが可能となる。尚、Ndが2at%未満で且
つBが1at%未満になると、NdFe14B結晶相の
磁石材料全体に占める割合が少なくなり過ぎて十分な保
磁力が得られない。また、Ndが10at%を越え且つB
が5at%を越えると、NdFe14B結晶相の磁石材
料全体に占める割合が90at%以上となり、Fe相など
の高飽和磁化を示す相が少なくなり過ぎ、実質的に交換
スプリング磁石を形成することが困難になる。これらの
ため、上記x,yの範囲を定めたものである。
【0011】特に、前記組成式がNdFe
100−x−y(5at%≦x≦7at%、1at%≦y
≦5at%)で表せる、とする異方性磁石(請求項2)とす
ることにより、後述するように、その最大エネルギ積が
一層高められる。尚また、上記異方性磁石は、磁石を形
成する多数の結晶中の磁化容易軸が特定の方向に沿って
いる焼結磁石またはボンド磁石を指し、トロイダル(リ
ング)形、円盤形、角棒、板状の直方体、丸棒、瓦形な
どの形状に成形されものであり、且つ上記磁化容易軸に
沿って着磁したものはもちろん、着磁前のものも含まれ
る。
【0012】また、前記Feのうちの30at%以下をC
oで置換してなる、異方性磁石も含まれる(請求項3)。
これによれば、磁石のキュリー点を高め且つ高温特性を
高めることができる。但し、Coが30at%を越えると
磁束密度が低下し且つ材料コストが割高になるため、こ
の範囲を除いたものである。高い飽和磁化、高磁束密
度、および高保磁力などの優れた磁気特性を有する磁石
を提供できる。このため、例えばモータ等の高性能化お
よび小型化に大きく寄与することが可能となる。
【0013】更に、前記Feのうちの1at%以下を、N
b,V,Ti,Cr,Mo,Ta,W,Zr,およびH
fのうちの1種または2種以上の元素と置換してなる、
異方性磁石も含まれる(請求項4)。これによれば、上記
元素の添加により、高温での結晶粒粗大化を抑制して微
細化と異方性化を促進するため、磁石の磁束密度や保磁
力を高めることができる。上記の元素のうち、Nb,
V,Ti,Ta,Zr,Hfは、磁気特性を向上させる
ので好ましく、更に、Nb,V,Zrは、一層磁気特性
を向上させるので好ましいものである。但し、Feに対
し1at%を越えて添加すると、磁束密度が低下するた
め、係る範囲を除いたものである。
【0014】また、前記Ndのうちの50at%以下を、
Pr,Ce,Dy,および、Tbのうちの1種または2
種以上の希土類元素と置換してなる、異方性磁石も含ま
れる(請求項5)。これによれば、Pr,Ceの添加によ
り材料コストを低減でき、Dy,Tbを添加することに
より保磁力を高めることができる。但し、Ndに対し5
0at%を越えて添加すると、磁束密度が低下するため、
係る範囲を除いたものである。更に、前記2つの相を含
む粉末とバインダ樹脂とが混合され且つ所定の形状に成
形されている、異方性磁石も含まれる(請求項6)。これ
によれば、例えば、薄肉サイズ、複雑な形状、あるいは
小型の磁石であっても、磁気特性および形状や寸法の精
度が良い異方性ボンド磁石とすることができる。加え
て、前記磁石またはその磁性粉末分の飽和磁化が、1
5.5kG以上で且つ固有保磁力が4〜30kOeであ
る、異方性磁石も含まれる(請求項7)。これによれば、
同じサイズでも従来よりも高い磁気特性を発現でき、或
いは、同じ磁気特性を得るために従来よりも小型の磁石
とすることができ、例えばモータの高性能化や小型化に
寄与することができる。
【0015】一方、本発明の異方性磁石の製造方法は、
NdFe14B相およびα−Fe相の2相を少なくと
も含み、且つ組成式がNdFe100−x−y
(2at%≦x≦10at%、1at%≦y≦5at%)で表せ
られる多数の粉末またはバルク体を、900〜1100
℃の温度範囲で塑性加工する工程を、含む、ことを特徴
とする(請求項8)。これによれば、従来に比べ高い温度
域で組成加工することにより、異方性化を高め且つ保磁
力を向上させることができる。尚、上記温度が900℃
未満では、異方性化の度合が低くなり、1100℃を越
えると異方性化と保磁力の双方が低下するため、これら
の温度域を除いた上記範囲とした。更に、上記バルク体
は、粉末が集合した塊状物を指す。また、前記塑性加工
が、据え込み加工、または、押出加工、である、異方性
磁石の製造方法も含まれる(請求項9)。これによれば、
得られる成形体や磁石の異方性化を確実に発現させられ
る。
【0016】更に、前記塑性加工の前に、冷間プレスお
よびホットプレスの工程を有する、異方性磁石の製造方
法も含まれる(請求項10)。これによれば、前記粉末を
プレスしてグリーン成形体とし、且つこれをホットプレ
スして高密度の成形体とし、この成形体を塑性加工する
ことにより、内部の結晶粒が確実に異方性化した磁石を
形状および寸法精度良くして製造することができる。ま
た、前記塑性加工の後に、前記異方性磁石を粉砕し、こ
れにバインダ樹脂を混合した混合物を磁場中で射出成形
または圧縮成形する工程を有する、異方性磁石の製造方
法も含まれる(請求項11)。これによれば、任意の形状
で且つ高い磁気特性を有する異方性磁石を容易に得るこ
とができる。尚、上記磁石は、射出成形され且つ脱磁さ
れた後、その磁化容易軸に沿って再度着磁されること
で、高い磁気特性を有する異方性磁石となる。
【0017】加えて、本発明のモータは、前記異方性磁
石をロータまたはステータに取り付ける永久磁石として
用いている、ことを特徴とする(請求項12)。これによ
れば、上記磁石をコイルと併用し且つロータまたはステ
ータとして活用することにより、従来のモータに比べて
小型で高いトルクを少ない電力によって得ることができ
る。このため、例えば電気自動車やハイブリッド電気自
動車、磁界センサ、回転センサ、加速度センサ、トルク
センサ、OA機器、オーディオ機器、ビデオ機器、各種
のデジタル機器、携帯型コンピュ−タ、あるいは、携帯
用端末器などの駆動源として活用することが可能であ
る。尚、上記磁石には、リング形、瓦形、または板片状
の形態が用いられる。
【0018】
【発明の実施の形態および実施例】以下にて本発明の実
施に好適な形態および実施例を図面などと共に説明す
る。図1(A)に示すように、Nd−Fe−B−Co系合
金1を、石英からなるノズル2内に装入し且つアルゴン
雰囲気中で高周波溶解した後、ノズル2の下端における
内径0.5mmの孔4から、周速度が25メートル/秒
で高速回転する銅製の片ロール6の周面に上記合金1の
溶湯を噴射して注下する。すると、この溶湯は、片ロー
ル6の周面に接触した際に超急冷され、図1(A)に示す
ように、リボン状の薄膜片8となって飛び散る。この薄
膜片8は、NdFe83Coの組成を有する。
係る薄膜片8を図示しない粉砕機により粉砕した後、篩
い分けすることによって、図1(a)に示すように、30
0μm以下の粉末10とする。
【0019】図1(B)に示すように、上記粉末10を冷
間プレス12における円筒形のダイ14のキャビティ1
3中に充填し、係るキャビティ13内に予め進入させた
円柱形の下型16と粉末10の充填後に進入する上型1
8とにより、常温で圧縮する。この結果、図1(b)に示
すように、外径20mm×高さ50mmの円柱体を呈す
る予備成形体20が得られる。次いで、図1(C)に示す
ように、ホットプレス22の内部にヒータ25を配置し
たダイ24におけるキャビティ23の中に、上記成形体
20を装入し、係るキャビティ23内に予め進入させた
円柱形の下型26と上記成形体20の装入後に進入する
上型28とにより、アルゴン雰囲気中において800℃
で圧縮するホットプレスを行う。その結果、図1(c)に
示すように、外径20mm×高さ30mmの円柱体を呈
する高密度の成形体30が得られる。
【0020】更に、図1(D)に示すように、据え込み装
置32の上型34と下型36との間に上記成形体30を
挿入し、アルゴン雰囲気中において1000℃に加熱し
つつ上・下型34,36を接近させることにより、軸方
向における加工率が85%となる据え込み加工を行う。
この結果、図1(d)に示すように、外径52mm×高さ
(厚さ)4.5mmの薄肉で円盤形の磁石(磁石素材)38
が得られる。この磁石38は、内部における多数の前記
粉末10が偏平となっているため、その軸方向(厚さ)方
向に沿って、磁石38全体の磁化容易軸39が揃った異
方性を有する。従って、上記磁石38を公知の方法で着
磁すると、図1(E)に示すように、各粉末10の磁化容
易軸11が磁石38の厚さ方向に揃っているため、磁石
38全体の磁化容易軸39に沿った方向の両端面におい
てN・S極が形成され、強い磁力を保有することができ
る。
【0021】また、図2(A),(B)に示すように、押出
装置40におけるダイ42の円柱形のキャビティ41内
に前記成形体30を装入し、係るキャビティ41内に予
め進入させた円柱形の下型44と上記成形体30の装入
後に進入するキャビティ41よりも細径の上型46とに
より、アルゴン雰囲気中において800℃で後方押出加
工を行う。この結果、図2(C)に示すように、上端に開
口する中空部47を有する円筒形で且つラジアル方向に
異方性化した磁石(磁石素材)48が得られる。上記磁石
48における底面寄りの部分を切除すると共に、公知の
方法で着磁することにより、図2(D),(E)に示すよう
に、軸方向に沿って偏平となった多数の前記粉末10を
貫通する磁化容易軸11が径方向に貫通し、全体の磁化
容易軸49もラジアル方向に沿ったリング形の磁石50
を得ることができる。
【0022】(実施例1)前記と同じ組成および製造条件
(据え込み加工温度:1000℃)により得られ、且つ前
記と同じ寸法を有する磁石38の磁気特性を測定するた
め、磁石38を切削加工して、縦4.5mm×横4.5
mm×厚さ4.5mmの直方体からなる実施例1の磁石
片を作成した。上記磁石片の磁化容易軸39に沿った方
向とこれに直角の方向における磁気特性を、BHトレー
サにより測定した。その結果を表1に示す。尚、表1中
における飽和磁化とは、外部磁界を20kOe印加した
際における磁化の値である。
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果によれば、磁化容易軸39に沿
った方向における磁気特性は、直角方向に比べて何れも
高く、特に最大エネルギ積は52MGOeと直角方向に
比べ著しく高いと共に、従来の異方性磁石では達成が困
難であった50MGOeレベルを実現することができ
た。また、実施例1の磁石片の構造をX線回折により調
べた結果、NdFe14B結晶およびα−Fe結晶の
混合物であった。しかも、飽和磁化は15.5kGを越
え、且つ固有保磁力も4kOeを越えていた。以上の結
果から、本発明の異方性磁石38が、優れた磁気特性を
有していることが裏付けられた。
【0025】(実施例2)前記と同じ組成および製造条件
により得られ、且つ寸法を有する高密度の成形体30を
用意し、前記図2(A)に示した押出装置40を用いて、
アルゴン雰囲気中で1000℃に加熱した状態で、後方
押出加工した後、着磁を行った。この結果、外径20m
m、内径16mm、高さ60mmのリング形の磁石50
を得た。上記ラジアル方向に異方性化した磁石50を切
削加工して、縦4mm×横10mm×厚さ7mmの瓦状
体からなる実施例2の磁石片を作成した。この磁石片の
磁化容易軸49に沿った方向における磁気特性を、BH
トレーサにより測定した。その結果を表2に示す。尚、
飽和磁化の値は、前記と同じである。
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果から、磁石50は、最大エネル
ギ積が49MGOeと従来のラジアル異方性磁石の最高
レベルであり、ラジアル方向に異方性化された優れた磁
気特性を有すると共に、飽和磁化は15.5kGを越え
且つ固有保磁力も4kOeを越えていたことが判明し
た。
【0028】(実施例3)前記実施例1と同じ組成および
製造条件(据え込み加工温度:1000℃)により、前記
と同じ寸法を有する磁石38を製造し、これをピンミル
を用いて粉砕した後、篩い分けにより粒径が50〜30
0μmの磁性粉末を採取した。この磁性粉末に対し、6
質量%のポリアミド樹脂(バインダ樹脂)を混合した後、
230℃の温度で2軸押し出し混練機により混練した
後、粉砕することにより、粒径約4mmの粒状のペレッ
トを得た。係るペレットを260℃の温度で13kOe
の磁場を印加しながら、円柱形のキャビティ中に射出成
形を行うことにより、円柱形を呈する実施例3の異方性
ボンド磁石を製造した。また、前記実施例1と同じ組成
と寸法を有し据え込み加工を800℃で行った磁石を製
造し、上記と同様にこれを粉砕して磁石粉末とした後、
同じ量の上記樹脂を混合した後、上記同様の混練および
射出成形を行い比較例1の異方性ボンド磁石を製造し
た。上記各例のボンド磁石を脱磁した後、切削加工し且
つ再着磁することにより、縦7mm×横7mm×厚さ7
mmの実施例3と比較例1の磁石片を個別に作成した。
これらの磁石片の磁化容易軸に沿った方向における磁気
特性を、BHループトレーサにより測定した。その結果
を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果から、実施例3の磁石片の最大
エネルギ積は約20MGOeであり、比較例1の約3倍
であった。これにより、前記異方性ボンド磁石は、優れ
た磁気特性を有することが判明した。
【0031】(実施例4)実施例3と同じ磁性粉末に2質
量%のエポキシ樹脂(バインダ樹脂)を混合した後、得ら
れた混合物を15kOeの磁場を印加しつつ、プレス機
により980MPaの圧力を加える圧縮加工を行って、
円柱形で異方性の磁性成形体を得た。この成形体を脱磁
した後、窒素雰囲気中において150℃で1時間に渉り
熱処理を施して、エポキシ樹脂を硬化させた。その後、
再着磁することにより、異方性ボンド磁石を得た。ま
た、前記実施例1と同じ組成と寸法を有し据え込み加工
を800℃で行った磁石を製造し、上記と同様にこれを
粉砕して磁石粉末とした後、同じ量の上記樹脂を混合し
た後、上記同様の混練および圧縮成形を行い比較例2の
異方性ボンド磁石を製造した。上記各例のボンド磁石
(外径10mm×高さ7mmの円柱体)の実施例4と比較
例2の磁石片を個別に作成した。これらの磁石片の磁化
容易軸に沿った方向における磁気特性を、BHループト
レーサにより測定した。その結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】表4の結果から、実施例4の磁石片の最大
エネルギ積は約34MGOeであり、比較例2の約3倍
であった。これにより、前記異方性ボンド磁石は、優れ
た磁気特性を有することが判明した。
【0034】(実施例5〜37)表5に示すNd−Fe−
B系合金から、前記図1(A)に示したと同じノズル2と
ロール6とを用いて、それぞれ超急冷によるリボン状の
薄膜片8を得た。これを粉砕し且つ篩い分けにより平均
粒径が300μm以下の磁性粉末10を得た。前記図1
(B)および(C)に示したように、上記粉末10を常温で
プレスし、外径20mm×高さ50mmの円柱形の予備
成形体20とした後、この成形体20をアルゴン雰囲気
中にて800℃でホットプレスし、外径20mm×高さ
30mmの高密度の成形体30を得た。次いで、前記図
1(D)に示したように、据え込み装置32の上・下型3
4,36間に上記成形体30を挿入し、アルゴン雰囲気
中において900〜1100℃の範囲で加熱しつつ上下
型34,36を接近させることにより、軸方向の加工率
が85%となる据え込み加工をそれぞれ行った。
【0035】この結果、前記図1(d)に示したように、
外径52mm×高さ(厚さ)4.5mmの薄肉で円盤形の
磁石(磁石素材)38が複数個得られた。これらの磁石3
8は、内部の多数の前記粉末10が偏平であるため、着
磁すると、前記図1(E)に示したように、その軸方向
(厚さ)方向に沿って、各粉末10の磁化容易軸11が揃
った異方性を有している。各磁石38の磁気特性を測定
するため、磁石38を切削加工して縦4.5mm×横
4.5mm×厚さ4.5mmの直方体からなる実施例5
〜37の磁石片を作成した。これらの磁石片の磁化容易
軸39に沿った方向における磁気特性を、BHトレーサ
により測定した。その結果を表5に示す。尚、飽和磁化
の値は、前記と同じである。
【0036】
【表5】
【0037】表5によれば、実施例5〜37の磁石片の
最大エネルギ積は約30〜70MGOeであり、通常の
等方性ボンド磁石のレベル(約7〜12MGOe)の約3
倍以上であった。このうち、実施例8〜10,12,1
3,17は、50MGOeを越えており、従来の異方性
磁石よりも高くなった。これらから、Nd−Fe−B系
の組成では、請求項2のように、5at%≦X≦7at%,
1at%≦Y≦5at%の範囲が特に望ましいことが確認さ
れた。しかも、実施例5〜37の磁石片の飽和磁化は1
5.5kGを全て越え、且つ固有保磁力も4kOeを全
て越えていた。また、実施例17と同じ組成で加工温度
が1100℃と高い実施例18の最大エネルギ積は、約
65MGOeであった。これによって、加工温度は90
0℃よりも高いほうが望ましいことが理解される。因み
に、実施例17,18と同じ組成で加工温度が800℃
と低い比較例3では、最大エネルギ積が20MGOe未
満であり、且つ飽和磁化や残留磁化も低い値に留まっ
た。
【0038】更に、Coを多く含む実施例20,21で
は、最大エネルギ積が70MGOeを越え且つ固有保磁
力も約16kOeと高くなっていた。また、表5によれ
ば、Prなどの希土類元素を含む実施例22〜26も、
最大エネルギ積が約52〜69MGOeと高く、且つ固
有保磁力も約15〜30kOeと高くなった。加えて、
Nb,V,Ti,Cr,Mo,Ta,W,Zr,Hfの
何れかを含む実施例27〜37も、約50〜64MGO
eの高い最大エネルギ積と約15〜18kOeの固有保
磁力とを保有していた。以上に説明した実施例1〜37
から、本発明の異方性磁石とその製造方法の作用および
効果が裏付けられたことが容易に理解される。
【0039】図3は、板状の異方性磁石58を用いたモ
ータ用のロータ52を示す。上記磁石58は、前記実施
例1と同じ組成の超急冷リボン8をプレスおよびホット
プレスした後、1000℃の据え込み加工を行って得ら
れた板状の異方性磁石で、厚み(短辺)方向に沿った磁化
容易軸を有するため、図3に示すように、両側の長辺に
N極とS極とが個別に着磁されている。ロータ52は、
円盤状の本体54と、その中心部を軸心に沿って貫通す
る回転軸用の挿通孔56とを有し、図3に示すように、
本体54の側面において、挿通孔56を中心として4方
向に対称に4つの磁石58を固定したものである。
【0040】そして、係るロータ52を図示しない電磁
石を有するステータと共に、モータを構成することによ
り、従来の異方性磁石で同じサイズと数の磁石を用いた
モータに比べて、最大トルクを約20〜30%高めるこ
とができる。この結果、上記ロータ52を含むモータを
電気自動車やハイブリッド電気自動車に適用することに
より、小型で且つ高い出力を有するため、優れた電気特
性または燃費効率を得ることが可能となる。尚、瓦形に
成形した複数の異方性磁石58を、ステータの内周に沿
って配置し、その中心部に電磁石を有するロータを配置
したモータとによっても、上記同様の性能が得られるこ
とは、明らかである。
【0041】本発明は、以上に説明した各形態や実施例
に限定されるものではない。例えば、表5中の実施例2
2〜26に示すように、Nd−Fe−B系合金に添加す
る希土類元素は、実施例26のDyおよびCeの複合添
加のみを挙げたが、この組合せを除く、Pr,Ce,D
y,Tbの複合添加も可能である。また、表5中の実施
例27〜37に示すように、Nd−Fe−B系合金に添
加する金属元素は、Nb,V,Ti,Cr,Mo,T
a,W,Zr、またはHfを個別に添加するのに限ら
ず、上記の2種または3種以上を複合添加しても良い。
更に、前記実施例1〜37に挙げた以外の合金組成であ
っても、請求項1〜5の範囲であれば、各実施例と同様
の効果を得ることが可能である。尚、本発明の異方性磁
石は、電気自動車のモータ用の永久磁石に限らず、リニ
アモータ用の永久磁石、義歯などの吸着用磁石、或いは
核磁気共鳴(NMR)装置用の永久磁石などにも適用可能
である。
【0042】
【発明の効果】以上において説明した本発明の異方性磁
石によれば、飽和磁化、固有保磁力、磁束密度、および
最大エネルギ積が高い特性を有する磁石を提供できる。
従って、モータなどの高性能化および小型化に大きく寄
与することが可能となる。また、本発明の製造方法によ
れば、以上のような優れた磁気特性を有する異方性磁石
を、比較的容易な工程により確実に製造することが可能
となる。更に、本発明のモータによれば、上記磁石をコ
イルと併用し且つロータまたはステータとして活用する
ことにより、従来のモータに比べて小型で高いトルクを
少ない電力によって得ることができる。従って、例えば
電気自動車の性能を飛躍的に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明の異方性磁石の製造工程を
示す概略図、(a)は途中の磁石粉末を、(b)は途中の予
備成形体を、(c)は途中の成形体を、(d)は得られた磁
石を示す概略図、(E)はこの磁石の模式的断面図。
【図2】(A),(B)は本発明の異方性磁石の異なる製造
工程を示す概略図、(C)は得られた成形体の斜視図、
(D)これを加工して得た磁石の斜視図、(E)はこの磁石
の模式的断面図。
【図3】本発明のモータに用いるロータを示す概略図。
【符号の説明】
10…………………粉末 38,50,58…異方性磁石 52…………………ロータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/12 H02K 1/27 501A // H02K 1/27 501 H01F 1/04 H (72)発明者 島田 宗勝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 脇 憲尚 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 藤木 章 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 入山 恭彦 愛知県東海市加木屋町南鹿持18 Fターム(参考) 5E040 AA04 AA19 BB03 CA01 HB05 HB07 HB17 NN01 NN12 NN13 NN18 5E062 CC01 CC05 CD04 CD05 CE02 CE04 CF01 5H621 HH01 JK03 5H622 AA03 CA02 CA05 CA07 CA10 CB03 DD02 PP03 PP07 PP10 QA02 QA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NdFe14B相およびα−Fe相の2
    相を少なくとも含み、 組成式がNdFe100−x−y(2at%≦x≦
    10at%、1at%≦y≦5at%)で表せる、ことを特徴
    とする異方性磁石。
  2. 【請求項2】前記組成式がNdFe100−x−y
    (5at%≦x≦7at%、1at%≦y≦5at%)で表せ
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の異方性磁石。
  3. 【請求項3】前記Feのうちの30at%以下をCoで置
    換してなる、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の異方性磁
    石。
  4. 【請求項4】前記Feのうちの1at%以下を、Nb,
    V,Ti,Cr,Mo,Ta,W,Zr,および、Hf
    のうちの1種または2種以上の元素と置換してなる、こ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の異方性磁
    石。
  5. 【請求項5】前記Ndのうちの50at%以下を、Pr,
    Ce,Dy,および、Tbのうちの1種または2種以上
    の希土類元素と置換してなる、 ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の異方性
    磁石。
  6. 【請求項6】前記2つの相を含む粉末とバインダ樹脂と
    が混合され且つ所定の形状に成形されている、 ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の異方性
    磁石。
  7. 【請求項7】前記磁石またはその磁性粉末部分の飽和磁
    化が、15.5kG以上で且つ固有保磁力が4〜30k
    Oeである、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の異方性
    磁石。
  8. 【請求項8】NdFe14B相およびα−Fe相の2
    相を少なくとも含み、且つ組成式がNdFe
    100−x−y(2at%≦x≦10at%、1at%≦
    y≦5at%)で表せられる多数の粉末またはバルク体
    を、900〜1100℃の温度範囲で塑性加工する工
    程、を含む、ことを特徴とする異方性磁石の製造方法。
  9. 【請求項9】前記塑性加工が、据え込み加工、または、
    押出加工である、 ことを特徴とする請求項8に記載の異方性磁石の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記塑性加工の前に、冷間プレスおよび
    ホットプレスの工程を有する、ことを特徴とする請求項
    8または9に記載の異方性磁石の製造方法。
  11. 【請求項11】前記塑性加工の後に、前記異方性磁石を
    粉砕し、これにバインダ樹脂を混合した混合物を磁場中
    で射出成形または圧縮成形する工程を有する、 ことを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の異方
    性磁石の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至7の何れかの異方性磁石
    を、ロータまたはステータに取り付ける永久磁石として
    用いている、ことを特徴とするモータ。
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