JPH0353505A - ボンディッド磁石およびその着磁方法 - Google Patents

ボンディッド磁石およびその着磁方法

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JPH0353505A
JPH0353505A JP1189279A JP18927989A JPH0353505A JP H0353505 A JPH0353505 A JP H0353505A JP 1189279 A JP1189279 A JP 1189279A JP 18927989 A JP18927989 A JP 18927989A JP H0353505 A JPH0353505 A JP H0353505A
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bonded magnet
permanent magnet
magnetization
powder
bonded
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JP1189279A
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English (en)
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Tetsuto Yoneyama
米山 哲人
Akira Fukuno
亮 福野
Kyoko Anami
阿南 京子
Hideki Nakamura
英樹 中村
Akihiro Nishiuchi
西内 昭浩
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TDK Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/047Alloys characterised by their composition
    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/057Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B
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    • H01F1/0575Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together
    • H01F1/0578Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together bonded together

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、R(RはYを含む希土類元素である。 以下
同じ。)と、FeまたはFeおよびcoと、Bとを含む
Fe−R−B系の永久磁石粉末を含有するボンディッド
磁石およびその着磁方法に関する。
く従来の技術〉 高性能を有する希土類磁石としては、粉末冶金法による
Sm−Co系磁石でエネルギー積32MGOeのものが
量産されている。
しかし、このものは、Sm,COの原料価格が高いとい
う欠点を有する。 希土類元素の中では原子量の小さい
元素、例えば、CeやPr,Ndは、Smよりも豊富に
あり価格が安い。 また、FeはCoに比べ安価である
そこで、近年Nd−Fe−B系磁石が開発され、特開昭
59−46008号公報では焼結磁石が、また特開昭6
0−9852号公報では高速急冷法によるものが開示さ
れている。
焼結法による磁石では、従来のSm−Co系の粉末冶金
プロセスを適用できる。 しかし、酸化しゃすいNd−
Fe系合金インゴットを2〜loum程度′に微粉末化
する工程を有するため、取り扱いが難かしいこと、ある
いは粉末冶金プロセスは工程数が多い(溶解→鋳造一イ
ンゴット粗粉砕→微粉砕一ブレス→焼結→磁石)ため安
価な原料を用いるという特徴をいかせない面もある。
一方、高速急冷法では工程が簡素化され[溶解→高速急
冷→粗粉砕→冷間ブレス(温間ブレス)→磁石] かつ
微粉末化工程を必要としないという利点がある。 しか
し、高速急冷法による磁石を工業材料とするためには、
一層の高保磁力化、高エネルギー積化、低コスト化,高
コストパフォーマンス化、着磁特性の改良等が望まれて
いる。
これら焼結法、高速急冷法のいずれを用いた場合でも、
Nd−Fe−B系磁石はSm−Co系磁石に比べて低コ
スト化できるものではあるが、用途拡大のためには更な
る低コスト化が要求される。
このような事情から、米国特許第4,765,848号
明細書では、希土類元素を5〜30at%含有する組成
において、希土類元素の20%超を安価なLaおよびC
eとする提案が゜なされている。
LaおよびCeはいずれも磁気特性を低下させる元素で
あるが、この提案では、LaとCeとを併用することに
より、磁気特性、特に保磁力の低下を抑えることができ
るとしている。
ところで、高速急冷により得られた薄帯あるいはフレー
ク状の永久磁石材料は、通常、粉砕されて、ホットプレ
ス等によりバルク体磁石とされるかあるいは樹脂等のバ
インダによって結合されたボンディッド磁石として用い
られる。
バルク体磁石は一般に硬くて脆いという欠点を有するが
、ボンディッド磁石は軽く弾性があり、欠けや割れがな
く、複雑“形状の成形が容易であり量産性に優れるため
、用途は拡大の傾向にある。
ボンディッド磁石は,永久磁石材料の粉末と樹脂等のバ
インダとを混合ないし混練したちのを成形して得られる
このようなボンディッド磁石は、着磁されて用いられる
が、ステッピングモータ等の用途に対しては、多極着磁
が施される。
多極着磁では、極数が多くなるほど,すなわち極間距離
が小さくなるほど巻線スペースの制限等の影響により着
磁磁場強度が制限される。
従って、このような用途では低磁界強度での着磁性が高
いことが必須となる。
く発明が解決しようとする課題〉 上記明細書に示される組成によれば確かにコストの低下
を実現することができるが、磁気特性が十分とはいえな
い。
また、同明細書には、着磁性に関する開示はみられない
本発明は、このような事情からなされたものであり、低
コストで磁気特性が良好であり、しかも磁気特性および
着磁性の高いボンディッド磁石と、このようなボンディ
ッド磁石に着磁を施す方法であって、特に多極着磁に好
適な着磁方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明によっ
て達成される。
(1)永久磁石材料の粉末とバインダとを含有するボン
ディッド磁石であって、 前記永久磁石材料が、下記組成を有することを特徴とす
るボンディッド磁石。
R:7〜l1at% B:3 〜15at%、 Co二〇〜45at% M : 0. 2 〜1 5at% Fe:残部 (ただし、RはYを含む希土類元素の1種以上であり、
Laおよび/またはCeを20%超85%以下含む。 
また、MはZr.Nb、Mo,Hf.Ta.W,Ti,
VおよびCrの1種以上である。) (2)前記Rが、Laおよび/またはCeを30%以上
69%以下含む上記(1)に記載のボンディッド磁石。
(3)前記Mの含有量が0〜4at%である上記(1)
または(2)に記載のボンディッド磁石。
(4)前記MがZrを含む上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載のボンディッド磁石。
(5)前記永久磁石材料の粉末の結晶粒界におけるLa
とCeとの含有量の和をMLとし、結晶粒内におけるL
aとCeとの含有量の和をMMGとしたとき、1 < 
MMa / MMaである上記(1)ないし(4)のい
ずれかに左載のボンディッド磁石。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のボン
ディッド磁石に着磁を施すに際し、磁場強度12kOe
以下で行なうことを特徴とするボンディッド磁石の着磁
方法。
〈作用〉 本発明のボンディッド磁石に含有される永久磁石材゛料
の粉末は、安価なLaおよび/またはCeを含有するた
め、低コストにて製造することができる. しかも、本
発明の組成によれば、磁気特性を低下させる元素である
Laおよび/またはCeを上記範囲で含有していても、
磁気特性の劣化を最小限に抑えることができる。
また、本発明のボンディッド磁石は着磁性が高く、弱磁
界強度、例えば12kOe以下の磁場強度にて強力かつ
均一な着磁が行なえるため、特に多極着磁されるボンデ
ィッド磁石として好適である。
そして、これらの効果は、結晶粒界におけるLaとCe
との含有量の和と、結晶粒内におけるLaとCeとの含
有量の和との比が上記範囲であるときに、極めて高いも
のとなる。
〈具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明のボンディッド磁石は、永久磁石材料の粉末をバ
インダで結合して構成されている。
本発明のボンディッド磁石に含有される永久磁石材料の
粉末は、下記の組成を有する。
R : 7〜 l l at% B:3〜15at%、 Co:0〜45at% M : 0. 2〜l 5at% Fe:残部 また、好ましくは下記の組成であるとよい。
R:8〜lOat%未満 B : 5〜 l 2at%、 C o : 0〜3 0at% M : 1 〜7at% Fe:残部 ただし、上記において、RはYを含む希土類元素の1種
以上であり、Laおよび/またはCeを20%超85%
以下、好ましくは30〜69%、より好ましくは30〜
65%含む。
また、MはZr.Nb,Mo.Hf.Ta、W,Ti、
■およびCrのl種以上である。
上記組成の限定理由を説明する。
Laおよび/またはCeが上記範囲未満となると、低コ
スト化が不十分である他、着磁に必要な磁界強度が増加
し、低磁界強度での着磁特性が低下する。 また、La
および/またはCeが上記範囲を超えると磁気特性の低
下が問題となる。
LaとCeとの含有比率に特に制限はないが,磁気特性
が向上することから、LaとCeとの合計に対しCeが
0.4〜0.9の割合であることが好ましく、より好ま
しくは0.6〜0.8である。
Rが上記範囲未満では保磁力が低下する傾向があり、上
記範囲を超えると、残留磁化が著しく減少する。
なお、LaおよびCe以外のRとしては、Nd,Prお
よび[)yの1種以上が好適であり、特にNdおよび/
またはPrを用いることが好ましい。
Bの含有量が上記範囲未満では保磁力が小さく、上記範
囲を超えると残留磁化が低下する。
なお、Bの50%以下をSi.C.Ga、/M2、P.
N.Se.S,O等で置換してもB単独と同様な効果を
有する。
COは必ずしも含有される必要はないが、coでFeを
置換することで磁気性能が改善され、かつキュリー温度
も改良される。 しかし、Coの含有量が上記範囲を超
えると保磁力の低下を招く。
Mを添加することにより結晶成長が抑制され、高温、長
時間でも保磁力が劣化せず、高い保磁力が得られる. しかし、Mの総計量が上記範囲を超えると、磁化の急激
な減少をまねく。
なお、Mの好ましい含有量は1〜4at%、特に1.2
〜3.8at%であり、また、特性およびコストの点か
らMとしてZrを必須とすることが好ましい。
本発明では、Cu.Ni.MnおよびAgの1種以上を
添加することによって、磁気特性を劣化させることなく
、塑性加工時の加工性を改善することが可能となる。 
これらの元素の含有量は、20at%以下であることが
好ましい。
このような組成は、原子吸光法、蛍光X線法、ガス分析
法等によって容易に測定することができる。
このような永久磁石材料は、実質的に正方晶系の結晶構
造の主相を有するか、このような主相と非品質および/
または結晶質の副相とを有する。 本発明では副相を有
することが好ましく、この場合、副相は主相の結晶粒界
として存在する。
R−Fe−B化合物として安定な正方晶化合物はR 2
 F 8 14B ( R = 11. 76at%、
Fe=82.36at%、B=5.88at%)であり
、本発明では主相が実質的にこのような正方晶構造を有
し、副相はRブアな組成である。
そして、本発明では、結晶粒界におけるLaとCeとの
含有量の和をMMBとし、結晶粒内におけるLaとCe
との含有量の和をMMGとしたとき、 1 <MM. /MM. であることが好ましく、より好ましくは1.1≦MM.
 /MM.であり、さらに好ましくは1.3 ≦MM.
/MM.  ≦20 である。
LaおよびCeがこのように偏在することにより、磁気
特性を低下させる元素であるLaおよびCeを上記範囲
にて含有するにも関わらず、磁気特性の低下を最小限に
抑えることができる。
MM. /MM(lは、化学エッチングおよび/または
イオンミリングを用いて約0.2μm以下の厚さの試料
を作製し、これを透過型分析電子顕微鏡で測定すること
により求めることができる。 なお、粒界の厚さが電子
線のビーム径(5〜20nm程度)よりも小さくなるこ
とがあるが、この場合には結晶粒内の成分の影響を考慮
してMM. /MM.を決定することができる。
本発明において、永久磁石材料の平均結晶粒径は0.0
1〜1一であることが好ましく、より好ましくは0.0
1〜0. 3JJJl未満である。
平均結晶粒径がこの範囲未満であると、結晶が不完全で
あるために保磁力が殆ど発生しなくなり、上記範囲を超
えても保磁力が低下する。
また、結晶粒界の平均厚さは0.001〜・0.2−で
あることが好ましく、より好ましくは0.001′−0
.1−である。 結晶粒界の平均厚さがこの範囲未満で
あると残留磁束密度が減少し、この範囲を超えると保磁
力が低下する。
上記した組成を有する永久磁石材料は、特にこのような
組織構造および元素分布を有することにより、保磁力が
5〜1 0 koe 、残留磁化が6.5〜9kG、(
BH)+++axが9 〜1 6 MGOe程度の磁気
特性が得られる. このような永久磁石材料の製造方法に特に制限はないが
、上記のような組織構造および元素の偏在が得易いこと
から、高速急冷法を用いることが好ましい。
高速急冷法に特に制限はなく、ディスク法、片ロール法
、双ロール法等の他、アトマイズ法、溶射等の各種高速
急冷法、あるいはメカニカル・アロイング等も適用でき
るが、本発明には片ロール法が最も適当である。
片ロール法を用いる場合、上記のような組織構造および
元素の偏在を実現するために、冷却ロールの周速度を制
御することが好ましい。
具体的には、冷却ロールの周速度を7〜30m/sとす
ることが好ましく、より好ましくはl0〜25m/sと
する。
周速度が上記範囲未満では、得られる薄帯状永久磁石材
料のほとんどが結晶化しており、平均結晶粒径も大きく
なりすぎる。 また、周速度が上記範囲を超えると、L
aおよびCeを上記のように偏在させることが困難とな
る。
このような高速急冷により得られる永久磁石材料は通常
、薄帯状であり、その厚さは一般に20〜80μm程度
であるが、特に30〜60μmとすると、膜厚方向の結
晶粒径の分布が小さく、粒径による磁気特性のバラツキ
が減少し、平均特性値が上昇する点で好ましい。
急冷後の組織は急冷条件により異なるが、通常、微結晶
またはこれと非品質との混合組織からなる。 そして、
さらに適宜用いられる熱処理、すなわち焼鈍することに
より,その微結晶または非品質と微結晶からなる組織構
造および寸法をさらにコントロールでき、より高く安定
した特性が得られる。
このような熱処理は、300〜900℃にて0.Ol〜
50時間程度行なうことが好ましい。
上記のような永久磁石材料は、粉砕されて粉末とされ、
バインダと混合された後、成形されてボンディッド磁石
とされる。
本発明において、永久磁石材料の粉末の粒径に特に制限
はないが、20〜300一程度、特に60〜280一程
度であることが好ましい。
平均粒径は、走査型電子顕微鏡写真の測定により求めれ
ばよい。
なお、高速急冷法により得られた薄帯状の磁石を、直接
もしくは粉砕した後に塑性加工等を施して高密度かつ異
方性化することにより約1.2〜3倍の磁石特性の向上
が見られる。
この塑性加工時の温度・時間条件は、微結晶相が得られ
、粗粒化を妨げるように選択する必要がある。 この点
に関し、本発明におけるNb%Zr,Ti%V等の添加
元素Mは結晶成長を抑制し、高温、長時間でも保磁力を
劣化させず高い保磁力が得られるため温間塑性加工条件
を改善するという利点を有している。
塑性加工は、ダイアップセット等の公知の方法を用いて
行なえばよい。
成形方法に特に制限はなく、本発明はプレス成形を用い
るコンブレッションボンディッド磁石および射出成形を
用いるインジエクションボンディッド磁石のいずれにも
適用することができる。
用いるバインダに特に制限はなく,公知のボンディッド
磁石に利用される各種樹脂を用いればよい。 例えば、
コンブレッションボンディッド磁石の場合は各種硬化剤
を用いたエボキシ樹脂等の各種熱硬化性樹脂を、また、
インジェクションボンディッド磁石の場合はボリアミド
樹脂等の各種熱可塑性樹脂を用いればよい。 なお、混
合時のバインダの状態には特に制限はない。
永久磁石粉末とバインダとの混合方法に特に制限はなく
、水平回転円筒型混合機、正立方体型混合機、縦形二重
円錐型r昆合機、■型混合機、鋤板d合機、らせんど昆
合機、リボン准合機、衝撃回転混合機等のいずれを用い
てもよい。 プレス成形あるいは射出成形の条件に特に
制限はなく、公知の条件から適当に選択すればよい。
成形後、必要に応じて硬化のための熱処理か施される。
なお、本発明のボンディッド磁石には、上記した永久磁
石粉末およびバインダに加え、必要に応じて潤滑剤、カ
ップリング剤、可塑剤、酸化防止剤等が含有されていて
もよい。
所望の形状に成形された後、着磁され、ボンディッド磁
石とされる。
本発明のボンディッド磁石は着磁性能が高く、12kO
e以下、特に7〜lOkOeの強度の磁界中において、
極めて高い着磁性を示す。
そして、このような着磁性の高さから、本発明のボンデ
ィッド磁石は特に多極着磁されるボンディッド磁石とし
て好適であり、極間距離が4mm以下、特に0.5〜3
mmの多極着磁磁石に適用された場合に、極めて高い効
果を発揮する。 すなわち、着磁に要する磁界強度が小
さくて済むので総磁束を大きくすることができ゛、かつ
着磁波形のバラツキを極めて小さくすることができる。
なお、本発明に用いる永久磁石材料は、保磁力(Hc)
の理論値である異方性磁場(HA)が、RとしてNdの
みを含むものと゜比へ好ましくは30〜75%程度、よ
り好ましくは50〜70%程度であることが好ましい。
 このようなHAを有することにより、上記したような
弱磁界下での着磁性が顕著に向上する。
く実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。
(実施例l) 下記表1に示す組成(数値は原子百分率を表わす。)を
有する合金をアーク溶解により作製した。 得られた合
金の溶湯を、回転する銅系合金製冷却ロール表面に石英
ノズルを介して加圧アルゴンガス(噴出圧力:0.2〜
2kg/cnf)により射出して高速急冷し、薄帯を得
た。 なお、冷却ロールの周速度は10〜25m/sと
した。
得られた薄帯を約100μmの粒径に粉砕して永久磁石
材料の粉末を得、これをエボキシ樹脂および潤滑剤と混
合してプレス成形し、さらに熱処理を施してボンディッ
ド磁石サンプルを得た。 エボキシ樹脂は永久磁石材料
の粉末に対し2wt%とした。 プレス成形の圧力保持
時間は1秒、印加圧力はl O t /cm2とした。
 また、熱処理は、150℃にて1時間行なった。
ボンディッド磁石サンプルの形状はリング状とし、外径
45mm、内径43mm、高さ10mmとした。
これらのサンプルについて、B−H トレーサにより印
加磁界強度9 kOeで磁気特性を測定した。
各サンプルの磁気特性を、表1に示す。
また、これらのサンプルに磁界強度9 koeにて48
極着磁を施し、総磁束および着磁波形のバラツキを測定
した。 このときの極間隔は、約3mmであった。
総磁束は相対値で表わし、着磁波形のバラッキは、各極
のピーク値の標準偏差で表わした。
結果を表1に示す。
(実施例2) [永久磁石材料薄帯の作製] 下記表2に示す組成(数値は原子百分率を表わす。)を
有する合金をアーク溶解により作製した。 得られた合
金の溶湯な、回転する銅系合金製冷却ロール表面に石英
ノズルを介して加圧アルゴンガス(噴出圧力=0.2〜
2kg/cnNにより射出して高速急冷し、表2に示す
薄帯を得た。 なお、薄帯の厚さは30〜60μmであ
った。
得られた薄帯をイオンミリングでさらに薄くした後、透
過型分析電子顕微鏡により結晶粒界におけるLaとCe
との含有量の和(MM. )および結晶粒内におけるL
aとCeとの含有量の和(MM.)を測定し、MM. 
/MMOを算出した。
また、平均結晶粒径も測定した。 結果を表2に示す。
なお、MMa / MMaは冷却ロールの周速度を変え
ることにより制御した。 各薄帯の作製時の冷却ロール
周速度を表2に示す。
[ボンディッド磁石の作製] 表2に示す各薄帯を約100−の粒径に粉砕して永久磁
石材料の粉末を得、これを用いて実施例lと同様にして
ボンディツド磁石サンプルを得た。
これらのサンプルについて、実施例1と同様な測定を行
なった。
各サンプルの磁気特性を表3に示す。
また、これらのサンプルに実施例lと同様な48極着磁
を施し、総磁束および着磁波形のバラツキを測定した. 結果を表3に示す。
なお、表3に示す各サンプルのNo.は、その作製に用
いた薄帯No.と対応している。
(鴎Oe) (kOe) σ(G) l.36 1.0 1.O l.25 l.28 l.24 l.25 l.28 1.23 (実施例3) 9.7R−3Zr−8B−10co−balFe (た
だし、Rは、(Ndo. tPro. s) +−x 
(Ceo. tLaa. s)Itを表わし、数字は原
子百分率を表わす。)の組或を有する合金の溶湯を用い
、実施例1と同様にして薄帯を作製した。
得られた薄帯を約150umの粒径に粉砕し、実施例l
と同様にして直径10n+m、高さ10mmのボンディ
ッド磁石サンプルを得た。
ただし、プレス成形の印加圧力は6.5t/Cm”とし
た。
CeとLaの合計含有量を示すXを変えて得られた各サ
ンプルに対し、9 kOeおよび30kOeで着磁を行
ない、(BH)maxを測定した。
結果を第l図に示す。
また、9 kOeで着磁されたサンプルの(BH)ma
xを原材料費で除した値の相対値(コストパフォーマン
ス)を、第1図に併記する。
第1図に示されるように、3 0 kOeにて着磁した
場合、CeおよびLaを含有しないサンプルの(B旧l
IIaxが最も高いが、多極着磁等に通常利用される9
 kOeでの着磁における(31)maxは、Xが本発
明範囲内である場合に顕著に向上することが明らかであ
る. また、このとき,コストパフォーマンスも極めて
高いことが明らかである。
(実施例4) 9.7R−8B−10Go−balFe (ただし、R
は、(Ndo. tPro. s)o.’ s’a (
Ceo1Lao. s)o. 4Bを表わし、数字は原
子百分率を表わす。)の組成を有する合金を用いて永久
磁石材料を作製し、実施例3と同様にしてボンディッド
磁石サンプルを得た。 また、Feの一部をZrに置換
した組戊を有する合金を用い、同様にしてボンディッド
磁石サンプルを作製した。
各サンプルを9 koeにて着磁し、(BH)waxを
測定した。
第2図に、Zr含有量と(OH)waxとの関係を示す
第2図に示される結果から、Zr含有量がl〜4at%
、特に1.2〜3.8at%の範囲において特に(BH
)maxが向上することが明らかである。
以上の実施例の結果から、本発明の効果が明らかである
く発明の効果〉 本発明のボンディッド磁石は、Laおよび/またはCe
を含有するため、低コストにて製造することができる。
 しかも、LaやCeを含有するにも関わらず、磁気特
性が良好である。
また、低磁界下での着磁性能が高いため、特に多極着磁
が施される用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、LaおよびCeの含有量と着磁性およびコス
トパフォーマンスとの関係を示すグラフである。 第2図は、Zr含有量と着磁性との関係を示すグラフで
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)永久磁石材料の粉末とバインダとを含有するボン
    ディッド磁石であって、 前記永久磁石材料が、下記組成を有することを特徴とす
    るボンディッド磁石。 R:7〜11at% B:3〜15at%、 Co:0〜45at% M:0.2〜15at% Fe:残部 (ただし、RはYを含む希土類元素の1種以上であり、
    Laおよび/またはCeを20% 超85%以下含む。また、MはZr、Nb、Mo、Hf
    、Ta、W、Ti、VおよびCrの1種以上である。)
  2. (2)前記Rが、Laおよび/またはCeを30%以上
    69%以下含む請求項1に記載のボンディッド磁石。
  3. (3)前記Mの含有量が0〜4at%である請求項1ま
    たは2に記載のボンディッド磁石。
  4. (4)前記MがZrを含む請求項1ないし3のいずれか
    に記載のボンディッド磁石。
  5. (5)前記永久磁石材料の粉末の結晶粒界におけるLa
    とCeとの含有量の和をMM_Bとし、結晶粒内におけ
    るLaとCeとの含有量の和をMM_Gとしたとき、1
    <MM_B/MM_Gである請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のボンディッド磁石。
  6. (6)請求項1ないし5のいずれかに記載のボンディッ
    ド磁石に着磁を施すに際し、磁場強度12kOe以下で
    行なうことを特徴とするボンディッド磁石の着磁方法。
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